RISU 学び相談室

Q

そろばんは中学受験の算数において必要でしょうか?

Q RISU算数スタッフの回答

YESでもありNOでもあります。そろばんは中学受験の算数において役立つ面もありますが、そうとはいいきれない、または足りない面もあります。そろばんを利用するメリットを踏まえて、子供の学習状況に合わせて必要かどうかを決めることをおすすめします。

中学受験の算数において必要なスキル


そもそも中学受験をするにあたって、算数で必要な能力とは一体なんでしょうか。

準備段階で必要なスキル … 算数への拒絶感の払拭・計算問題の土台
問題を解く上で必要なスキル … 思考力・処理スピード

が挙げられます。

「そろばんがこれらをカバー出来ているか?」と言われれば、『カバー出来ている部分もあるが出来ていない部分もある』ということになります。
どの点がカバー出来ていて、どの点がカバー出来ていないのか、詳しく見ていきましょう。

そろばんをやることによって得られるスキル

1.計算問題の土台作りができる
2.数字への抵抗感がなくなる
3.計算スピードが上がる

1.計算問題の土台作りができる


そろばんでは、『計算能力』が鍛えられます
中学受験の算数は当たり前のことですが、計算が出来ないとどんな問題でも解けません。
この『計算能力』がない限りスタートラインにも立てないんですよね。

その点、そろばんでは、スタートラインに立つための『計算能力』を養うことが出来るので中学受験の準備段階の土台作りとして捉えることができます。

2.数字への抵抗感がなくなる


これも中学受験の算数では当たり前のことですが、お子様に『数字への抵抗感』があったら問題を解くことが出来ません
『数字への抵抗感』があったらスタートラインにも立つことが出来ません。

その点そろばんは、ひたすら数の計算をして、級が上がるにつれて数も大きくなってきます。
3桁×3桁の計算をすることまであります。
すごく大きな数の計算が出てきても『数字への抵抗感』がなくなるんですよね。

難関中学校となると計算問題でもかなり数の大きな計算問題が出てきます。
そういった面で、大きな数の抵抗感も薄れる効果があると思います。

3.計算スピードが上がる


中学受験の算数は時間との勝負でもあります。
一つ一つの計算に時間をとられすぎると、タイムアップになってしまいます。
問題は理解しているのに時間が間に合わずに点数が低くなってしまうのは非常にもったないことだと思います。

その点、そろばんではひたすら計算を繰り返して行うので、計算の処理能力がはやくなるという効果があります。

そろばんではカバーできない点

1.図形・立体問題に対応してない
2.文章問題に対応してない
3.思考力が付かない・低下してしまう

1.図形・立体問題に対応してない


そろばんは、皆さんの知っての通り、計算問題しかしないので、『計算能力』しかつきません。
皆さんは中学受験の算数で出る問題をご存知でしょうか?

代表的な問題として図形・立体問題があり、この分野は中学受験をする子供たちが苦手とするランキングで上位を占める分野です。
図形・立体問題は問題数をある程度こなさないと苦手分野となってしまいます

ここの分野をやらないで放置しておくと、『図形をイメージする能力』・『空間認識能力』が欠けてしまい中学受験の配点が大きい問題を取りこぼしてしまうという事態に陥ってしまいます。

2.文章問題に対応してない


中学受験の算数の代表的な問題にもう1つ、文章問題があります。
こちらも計算能力だけを鍛えることが出来るそろばんでは対応できませんね。

文章問題も図形・立体問題と同じで早くから手を付けておけないと『読解力』が欠如し、配点の多い問題を取りこぼしてしまう事態になってしまうのです。


RISU算数のタブレット教材には、中学受験に重要な図形問題・文章問題がたくさん含まれています。
図形問題・文章問題を対策されたいお子様にはお子様には大変お勧めの教材です。

早いうちから図形問題・文章問題にたくさん触れ、図形問題・文章題で周りと差をつけられるといいですね。



ここまでで、そろばんは計算問題以外の問題に対応していないということが分かりました。
もしそろばんを利用するのであれば、このような問題は他の教材で補強すれば大丈夫だと思います。
しかしそろばんには他の大きな落とし穴があります。

3.思考力が付かない・低下してしまう


繰り返しになりますが、そろばんはひたすら計算問題をやります。
計算問題は、応用問題に比べ一問一問にかける時間がとても少ないですよね。

その為、そろばんだけをやってしまうと「算数=すぐ答えが出るもの」と判断し、思考力が付かない・低下してしまうという非常事態に陥ってしまいます。

中学受験の算数は、学校のレベルが上がれば上がるほど応用問題が多く出されています。
応用問題は思考力がかなり問われるもので、考える癖がついていないと中学受験の問題は解けません

そのため、そろばんだけの訓練では、中学受験の応用問題には対応できないでしょう。


RISU算数ではお子様ひとりひとりの学力についてデータをとります。

そのデータに基づいて各分野ごとの得意・苦手を把握し、お子様の実力に合った出題となるよう、個人に合わせて問題が変わり続けます
そのため、難しすぎてついていけないことも、易しすぎて足踏みをすることもないのです。

そろばんに通うだけでは身につかない思考力を伸ばすことができるのです。

まとめ

今回は「そろばんは中学受験に必要か?効果的か?」ということを紹介しました。
そろばんが中学受験の算数に対して効果があることとして

  • 計算の土台が出来る
  • 計算処理スピードが早くなる
  • 数字への抵抗感がなくなる
  • を挙げました。
    それに対して、そろばんが中学受験に効果がない点として

  • 図形問題に対応してない
  • 文章問題に対応してない
  • 思考力が身につかない・低下する
  • を挙げました。

    そろばんは中学受験の算数において、非常に役立つ面もありますが、足りていない面もあります。また、お子様によって必要なトレーニングは異なりますので、お子様の学習状況に合わせた学習方法を取ることが最善策です。

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