RISU 学び相談室

Q

中学受験のメリットとデメリットを教えてください

Q RISU算数スタッフの回答

お子様の中学受験を検討されている保護者の方は、本当に受験をさせるべきなのか悩んでいるのではないでしょうか。

本記事では、この答えを導き出すため、中学受験のメリットやデメリット、向いている子どもの特徴について徹底解説しました。

現在、小学生のお子様をお持ちで、中学受験を検討している方は多いでしょう。
しかしながら、中学受験にはメリット、デメリットがあり、どちらが良い選択なのか分からないという方が大半だと思います。

そこで本記事では、中学受験のメリットとデメリットなどについて徹底解説しました。

公立の中高一貫校もありますが、ここでは、私立の中高一貫校のメリット・デメリットについて解説していきます。
中学受験のメリットとデメリットを知った上で、中学受験をするのか判断するようにしましょう。

これから、お子様に中学受験をさせたいとお考えでしたら是非参考にして下さい。

中学受験のメリット

まずは、中学受験のメリットを紹介していきます。

中学受験のメリット①子供に合った環境を選ぶ事ができる

中学受験をしない場合、地元の中学校に通うことになるため、中学校を選択する事ができません。

そのため、子どもに合っていない中学校に通うことになり、学校が楽しくないと感じてしまう可能性があります。中学受験をすることによって、子どもに合った環境で勉強をさせる事ができます。

あまり治安が良くない地域などに住んでいて、子どもの性格が大人しかったりすると、いじめに繋がる可能性もあるため、注意しましょう。

受験を乗り切り、希望の中学に合格できれば、子どもは楽しく学校に通う事ができるでしょう。

中学受験のメリット②中高の6年間、一貫した教育を受けることができる

中学受験をし、中高一貫校に合格できれば、一貫した教育方針の下で6年間学ぶ事ができます。

理念に沿った教育が行われるため、英語に力を入れている学校など、保護者の方やお子様の希望に合わせて学校を選択する事ができます。合った学校を選べば、6年間かけて子どもの長所を伸ばす事も可能です。

6年間同じ友達と過ごす事ができるというのも、子どもにとっては大きなメリットになるでしょう。

加えて、高校から入学してくる生徒も多いため、高校生になると新しい友達を作ることもできます。

また、子どもに合った学校を選ぶことによって、6年間子どもの長所を伸ばす事も可能です。

中学受験のメリット③学力で判断してもらえる

中高一貫校の大半は、高校受験がない分授業のレベルが高い事が多く、質の高い教育を受けることができます。

さらに、内部進学には内申点ではなく、しっかりとした学力が必要になるため、半強制的に勉強を頑張らなければいけない環境に身を置き、能動的に学習できる子どもに成長することでしょう。

中学受験のメリット④学習習慣が身に付く

子どもの頃に身につけた習慣は大人になっても続く事が多く、中学受験を経験することで、学習習慣を身につける事が可能です。

また、学校のテストなどが公立中学校よりも難しく、日頃から勉強しなければついていけない事があります。

学習習慣が身につかないまま大人になると、将来的に非常に苦労しますが、早いうちから厳しい環境に身を置くことで、努力することを厭わない子どもに育てる事が可能です。

中学受験のメリット⑤大学受験対策が早期にできる

中高一貫校では高校受験がないため、早い段階から大学受験に向けた対策ができます。

学校によっては高校だけでなく大学まであり、大学受験も必要ない場合があります。

受験に縛られることなく、のびのびとお子様が興味があることを勉強できます。

しかしながら、中高の6年間で考え方が変わることも十分に考えられます。

大学受験をする可能性があるという前提で行動した方が良いでしょう。

大学受験対策は早めにすることによって有名大学や難関大学に合格する可能性が高くなります。早いうちに大学受験の対策を始めた方が良いですし、それができる中高一貫校は非常に魅力的です。

中学受験のデメリット

ここからは、中学受験のデメリットについて紹介します。

中学受験のデメリット①経済的な負担が大きい

独学で中学受験で合格を勝ち取ることは難しく、大多数のお子様は塾通いが必須になることでしょう。

受験を想定した塾の費用は安くはないので、小学生の内から経済的な負担は大きくなります。

そこから中学に合格した場合でも、学費や通学費用など公立中学校よりも高くなるケースがほとんどです。

それが6年間続くのですから、金銭的な負担が大きくなります。

中学受験のデメリット②保護者の方への負担が大きい

経済的な負担以外にも、勉強面での子どもの管理や受験の手続きなど、保護者の方への負担は避けられません。

勉強が得意な子と苦手な子、厳しい管理が向く子と自由にした方が勉強に取り組む子など子どもの性格は様々ですから、その子に合わせた対応が重要です。

しかし、受験をするとなると、勉強が苦手な子どもでも、どうにか勉強をさせる必要があるため、子どもに向き合い、ぶつかり合う時間も増えるでしょう。

保護者の方だけが空回りしても子どもとの間にモチベーションの差ができうまくいかないこともでてきます。子どもとのコミュニケーションを大切にし、共にモチベーションを維持、向上させられるようにしましょう。

中学受験のデメリット③子どもが勉強に対して苦手意識を持ってしまう可能性がある

勉強をすることで、勉強が楽しく感じる子どももいれば、苦手意識を持ってしまう子どももいます。

また、思うように学力が伸びないと、合格できるか分からない不安から、勉強に対する苦手意識を持つ可能性もあります。

晴れて合格した後でも、進学校で周りの学力についていけずに、勉強ができないと苦手意識を持つこともあるでしょう。

思春期の子どもは親に対し反抗することも多く、勉強しない理由を素直に話してくれるとは限りません。根気強くコミュニケーションを取り、勉強を強制させるのではなく子どもの意思を尊重するようにしましょう。

中学受験をする際の準備

中学受験をする際には、逆算して準備する必要があるため、時期別に中学受験の準備について解説します。

小学4年生

中学受験に対応している進学塾では小学校3年生の2月ごろから授業が始まります。

この時期から受験勉強を始めなければ合格できないというわけではなく、徐々に勉強時間を増やしていくと良いでしょう。

しかしながら、早くから勉強を始めることで、受験可能な中学の選択肢を広げる事ができ、受験勉強にも余裕を持つことができます。

この時期には、学校説明会や文化祭などに行き、受験したい中学校をある程度決めておくようにしましょう。

小学5年生〜小学6年生前期

小学5年生になると、理科や社会でもつまづく要素が出始めたりと、苦手教科が生まれる時期です。

苦手分野は早いうちに手を打たずに先延ばしにしていると克服が難しくなるため、早めの対策が重要です。

6年生時点で、単元学習は復習まで終わっている状態にする事が望ましいです。

また、志望校が求めている教科や学習範囲の知識などを身につけておくようにしましょう。

他にも、第一志望の学校だけでなく、様々な学校の見学や説明会を通して、併願校まで決めておくと良いでしょう。

様々な学校を選択肢に入れることによって、もし落ちてしまった場合でも、希望に近い学校に通う事ができます。

塾に通っている場合には、塾で志望校選びを手伝ってもらったり、受験に関する相談をしてみましょう。

小学6年生後期

小学6年生後期になると、学校の勉強は終えて、入試過去問演習を中心に行って、受験対策を本格的に行います。

第一志望校や併願校の過去問だけでなく、出願する可能性がある学校の過去問も解いて、試験に備えていきます。

また、過去演習を進めていく過程で見つかった弱点などを補う学習などもしていき、万全な状態に仕上げていく作業に入っていくため、1日の大半を勉強に費やさなければいけません。

しかしながら、生活リズムを崩してまで勉強をしてしまうと、体調不良の原因になるため、睡眠時間を管理して、できるだけ規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

受験前に成績が思うように上がらないと、不安に感じてしまうことも多いですが、その場合には、塾に相談してみると良いです。

塾は中学受験のプロであるため、受験直前の学習方法や親のするべきことなどをアドバイスしてもらう事ができます。

中学受験の向き不向き

中学受験は全員がするべきというわけではなく、子どもによって向き不向きがあります。

そこで、まずは中学受験が向いている子どもの特徴について解説します。

大学受験に早くから備えたい

将来的に大学受験、ということは多くの保護者が考えているでしょう。

メリットでもお伝えしましたが、中学受験をしておくことで、高校受験の必要がなく、早い段階から大学受験に向けての準備をする事ができます。

また、中学受験をして入学した学校には、同様の困難を乗り越えた友人ばかりです。

勉強に集中できる環境が整っており、周りとも切磋琢磨して勉強に取り組む事ができます。

高学歴と呼ばれるような大学への近道は、中学受験の時点でできるだけ偏差値の高い中学校に入学することです。

中高一貫校では6年間を同じ学校で過ごすため、偏差値の高い学校と、そうではない学校では、6年後に大きな差がつくでしょう。

中学受験の目的がはっきりしている

スポーツや英語など目的がはっきりしている人は、中学受験をするべきでしょう。

中学受験は、高校受験や大学受験に比べて、難易度は高くありません。

しかしながらまだ友達とも遊びたい小学生の時期に受験勉強という困難を体験するため、中学受験をすることが目的の場合には、モチベーションを保つ事が難しいです。

将来の進路にも大きく影響するため、明確な目的があることで、受験勉強に対するモチベーションを保つ事ができ、入学後も目的に向かって努力することができます。

また、入学後にしたい事が変わってしまったとしても、中学受験をしている人の方が選択肢を広げる事ができます。

次に中学受験に向かない子どもの特徴を紹介します。

中学受験の目的が曖昧

中学受験の目的が、「仲の良い友達が受けるから」などの曖昧な理由の場合には、中学受験に向いていません。

中学受験をする事でかかる負担は、保護者も子どもも大きいため、明確な目的がないのであれば、無理に中学受験をする必要はないでしょう。

また、曖昧な目的であれば、受験に対するモチベーションを保つ事が難しいため、勉強に集中できない可能性があります。

しかしながら、将来の選択肢を広げる事ができるため、中学受験を検討する際には、明確な目的を見つけるようにしましょう。

親だけが中学受験をさせたい

親だけが中学受験をさせたいと考えており、子どもはあまり受験したくないというパターンは非常に多いです。

勉強をして受験するのは子どもであり、親ではないため、いくら親のモチベーションが高かったとしても受験に合格することはできません。

子どもがあまり受験したいと思っていないのに無理に受験はさせない方が良いのですが、どうしても中学受験をしてほしいと考えているのでしたら、中学受験をすることによるメリットを伝えた上で話し合い、子ども自身が中学受験をしたいと言い出した場合にだけにしましょう。

まとめ

本記事では、中学受験のメリットとデメリットについて徹底解説しました。

受験にはメリットもデメリットもありますが、将来のことを考えるなら中学受験をした方が良いと言えるでしょう。

東大生の多くは中学受験をしているため、良い大学に行くためには、小さい内に勉強を頑張っておく事が重要です。

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