RISU 学び相談室

Q

小学2年生の娘は算数の「時計」が苦手で、つまずいてしまっています。算数が嫌いになってしまう前に克服させたいです。

Q RISU算数スタッフの回答
「時計」の分野は生活の中で学ぶことが出来る単元です。きちんとステップを踏んで学習し、日常で根気よく理解を深めていきましょう。まずは60進法の理解からです。


「時計」の単元は苦手な単元ランキングで上位に来る単元です。
今のお子様はデジタル時計のある生活を送っているため、アナログ時計に触れる機会が滅多にありません。
アナログ時計の必要性が薄れているため、算数の「時計」の単元が苦手なお子様はより増えています。

算数は他の科目と違い、階段のようにステップアップしていかねばなりません。
つまり一つの単元でつまずくと、それ以降の単元で何も出来なくなる、なんてこともあり得るのです。

実際「時計」でつまずいてしまうと、高学年になったときに時計関連の計算問題、文章題、図形問題が全く解けなくなってしまいます。
高学年になる前に、アナログ時計を頭に浮かべられるようにしておく必要があります。

中学受験を見据えるなら小学3年生のうちから始めるべきです。
ぜひこちらのページもご覧ください。
3年生からの受験準備

「時計」の勉強の進め方

では、低学年のうちに、どのようにして「時計」の単元を克服すれば良いでしょうか。ステップは大きく分けて7つです。

  1. 60進法を理解する
  2. 60までを5とびの数で言えるようにする
  3. 午前と午後の概念を理解する
  4. 短針だけに注目する
  5. 長針だけに注目する
  6. 短針と長針の複合的な時刻の読み方を勉強する
  7. 半端な時刻を読めるようにする


可能であれば家で使う時計をアナログ時計に替える、お子様にアナログ時計を持たせる、などして普段から生活の中でアナログ時計に触れる機会を作ると良いでしょう。
その際は表記がローマ数字や記号ではなく、「1,2,3・・・」で表記される算用数字のものを選びましょう


そして時計を意識せざるを得ないような会話を日常で行いましょう
例えば、「16時になったらおやつにしよう」や「あと10分後の21時半になったらお風呂に入ろうね」など、簡単な会話で構いません。

1.60進法を理解する

まずは60進法をしっかりと理解できていないと、「1時間の半分は0.5時間だから50分」といった考え方をしてしまう子がいます。
1時間は60分で、「半分なら30分」、「1/3時間なら20分」などを理解するために、「60分まで行くと次は1時間1分」ということを覚えましょう
1分ごとの目盛りがあるアナログ時計を見て、60分までしかないことを一緒に確認してあげるといいでしょう。

2.60までを5とびの数で言えるようにする

アナログ時計の1~12の表示を指さしながら、5から60までを5とびで数えられるようになることが目標です。
5とびの数え方を身に着けるには声に出して覚える他ありませんので、根気よくお風呂などで一緒に練習してあげて下さい。
そして60進法を理解しているはずなので、60まで行ったら再び5に戻ることを教えてあげて下さい

3.午前と午後の概念を理解する

「12時まで行くと、13時=午後1時になる」と理解するのは難しいでしょう。
1日が24時間で出来ていることを教え、ちょうど半分の正午で午前と午後が別れ、1日で時計を2周していることを覚えます。
正午という言葉も文章題に出てくるので、覚えましょう。

この際アナログ時計を紙に書き、一緒にお子様の一日の流れを書き記していくと時計が2周することを実感できると思います
「午前は朝、午後は夜」と覚えてしまうと、正午過ぎのお昼や深夜の時間帯が午前か午後かわからなくなってしまうため、おすすめしません。

4.短針だけに注目する

ちょうど0分になる時刻を覚えます。
この際24進法でも、午前・午後の12進法でも時刻を正しく言えるようにします。
「12時以降の13~24時は午後で、午後1~12時に相当する」と理解することが難関です。

上記で午前と午後の概念理解に使った紙のアナログ時計を使い、1時から24時まで順に数えて行きましょう
13~24時が2周目であることを実感させてあげて下さい
そして時間から12時間を引いて午後表記に替えられるようにしましょう。

5.長針だけに注目する

上記のステップが完璧に出来るようになって初めて長針に注目します。

「15分の時、長針はどこにあるかな?」と聞いた時にお子様が長針の位置を指さしできるようにします
完全に覚えるまでは時間がかかりますが、2のステップのように「時計の数字を指さして何分かを考えること」を交互に行い、長針の理解を深めるのが良いでしょう

6.短針と長針の複合的な時刻の読み方を勉強する

ここで初めて短針と長針を合わせて時刻を考えます。
しかし、5進法以外の半端な「48分」などはまだ触れないでおきましょう。
まずは簡単な「3時5分」や「6時55分」などから始めます。

短針がぴったりと数字を指さなくなるので、時刻が分かりにくくなるかもしれません。
「数字と数字の間に短針があったら、近い方の数字ではなく、すべて小さい方の数字の時刻である」ということを教えてあげましょう
例えば「12時55分」の時の短針は1に近いですが時刻は12時台である、ということです。

7.半端な時刻を読めるようにする

以上のステップを完全に理解できていたとしても、半端な時刻を読むことは難しいです。
これまでに頭の中にアナログ時計を描き、時間を進めたり遡ったりする訓練ができていることが大事です。

特に長針は、一番近い「5とびの数え方でした時刻」に1~3分足したり引いたりして考えます

RISU算数では、お子様のタブレット学習でのつまずき方を自動検知して、そのタイミングでこのような解説の動画をお送りしています
また現役の東大生や早稲田生がデータ管理されたお子様の学習状況を把握し適切なアドバイスを送ることで、分からない部分を分からないままにせずに即座に理解してもらうためのフォローを行っています。

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