RISU 学び相談室

Q

算数の「水のかさ」が苦手で困っています。いい教え方はないでしょうか?

Q RISU算数スタッフの回答

一つの単元の中にも繰り返して慣れることが必要な段階と、理解しなければ繰り返してもどうしようもない段階があります。
闇雲に繰り返す前に『単位ごとに水の量の感覚を理解できているか』確認してあげましょう。


2年生の終わりごろに習う算数の「水のかさ」

算数は特に階段のような科目で、一つの単元につまずくとその後を進むことが困難になります。
水のかさでつまずくと、高学年になって学ぶ文章題を解く際に歯が立たなくなってしまいます。

この単元では3つの単位を覚えなければならない上にdL(デシリットル)は日常的に使われる単位ではないため感覚が掴みにくく、お子様には難しいのです。

以下の順番で学習が進んでいるか、お子様の理解状況を確認してあげてください。


1.単位を読めるようにする
2.量のイメージが付くようにする
3.単位の変換が出来るようにする
4.単位をあてる

1.単位を読めるようにする

まずは単位が読めないと教えてくれている人の話への理解が進みません。
この段階は理解しようとしても、決められた単位なので繰り返して覚えるしかありません

教科書に載っている図や文字を指して、単位の前の数字と一緒に音読し、スラスラと読めるようにしましょう。

この際に牛乳パックやペットボトルなどの身近なものの表示を使うと、この後の「量のイメージがつくようにする」段階にも活きるでしょう。


先に習った「長さ」の単位を応用しようとするお子様も多いのではないでしょうか。

しかし「長さ」では1cm=10mm、100cm=1mという倍率ですが、「水のかさ」では1dL=100mL、10dL=1Lと「長さ」の時の倍率と異なるため、お子様は混乱してしまいます。

「長さ」で習ったことを生かせるとすれば、「m(ミリ)と単位が付くのは、(3つの単位の中で)一番小さい単位であること」です。

2.量のイメージが付くようにする


やかんや牛乳パックなど身近なもので「水のかさ」を連想できるようにしましょう。

「牛乳パックは1L」ということが認識できれば、「1Lは大体このくらいの多さであれば、ビーカーや小さなペットボトルには入りきらないなあ」と実感できます。

この段階の目標は、基準となる単位(この場合牛乳パックが1Lの基準となる)を実際にイメージできるもので認識することです。


牛乳パックは1L=1000mm=10dLでもあることを覚えましょう。
mL、dL、Lの順で単位が大きくなることも認識させてあげることも目標です。

牛乳パックの他、ペットボトル(500mL=5dL・2L=20dL=2000mL)、計量カップなど目盛りがあったり、きりのいい量が入るもので量のイメージを付けましょう。

3.単位の変換が出来るようにする

次に、単位の変換ができるようにします。

上記の段階でLやmLは日常でよくで使われる単位であるため理解しやすいのですが、dLは基準となる単位をイメージすることが難しいです。


そこで小さな表をテストの端などに書いて考えられるようにするのも方法のひとつです。

紙に100mLから100刻みで1000mLまで縦に揃えて書き、百の位と十の位の間に縦線を引きます。
その線の上にdLと書き記します。

これで100mLが1dLであることを思い出さなくても分かるようになります。
繰り返しmL、dL、Lを自由に変換出来るようにしましょう。

4.単位をあてる


そして最後に水のかさの数字から単位をあてることができるようにします。

お風呂に入る際に、水を張った浴槽を指して「200のあとの単位は何か(L)」を当てたり、水筒にお茶を入れて「3のあとの単位は何か(dL)」を当てたりしましょう。

問題を解く時にも役立ちますが、見直しをする時やつまずいた時に、単位や桁数のズレに気づくことができます

最後に

この記事では、水のかさの解き方について説明させていただきました。
しかし、このような段階を踏んでやっと理解したとしても数か月後にはまた解けなくなってしまっていた、という事例も多くありません。
何度も繰り返さなければ誰でも忘れてしまうものです。

2つのタイプの復習を自動出題
RISU算数では、忘却曲線に基づいた「忘れてしまいがちなタイミングでの復習」、「間違いが多かった問題の復習」の2つをミックスして自動出題を行っています。

お子様が水のかさを一度理解した後は、むやみやたらに繰り返して問題を解くのではなく、効率よく苦手を補強することができます。

RISU算数で効率よく苦手を克服しましょう。

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