プレスリリース

算数タブレットの RISU Japan による 複数保護者の関わりが子供の学習効果に与える影響 についてのビッグデータ分析結果

算数タブレットによる自習教材を提供する RISU Japan 株式会社 (東京都文京区) は、この度両親の関わりが、
子供の学習効果にどのような影響を与えるかについて調査しました。

【調査の背景】
女性の社会進出が進み、「教育は母親に任せておけば良い」という時代が終わりを告げようとしています。そ
の中で、育児・家事と同様に、教育についても関わりを模索する父親が増えています。
一方で、「両親が同時に教育に関わることで子供は逃げ場がなくなり、反発を生むので良くない」とする言説
もあります。そうした背景から、今回 RISU は
1 人の親しか教育に関わらない場合と、複数の保護者が関わる場合とで、子供にどのような影響があるのか
を、算数の学習速度の観点から検証しました。

【RISU Japan のタブレットとは】

RISU の仕組み
 RISU は、出る杭を伸ばすための、算数タブレット教材です。
 学び方や得意な点、苦手な点は人それぞれです。しかし、全ての生徒に同じ内容を教える授業や、従来の教材では、一人ひとりの「分からない」点に目が行き届きませんでした。
 学ぶペースは皆違うのに、月に1度しか次の単元がダウンロードできないタブレット教材の多くも、同じ課題を抱えていました。
 RISU はタブレットが一人ひとりの学び方を自動探知して、学ぶトピックや、問題・復習をお子様に合わせて変化させる教材です。これは、今までは[教材に、子供が合わせる]ことの
真逆で、[教材が、子供に合わせる]という試みです。
 現時点で、利用者の学習速度は学校の約 1.7 倍 (1年で学ぶ内容が、半年強で定着する計算)で、利用者の約75%が年齢よりも上の学年の単元を学習しています (2015 年上半期)。
(RISU では、全ての問題で合格点を取らなければ、レベルが上の問題が出題されない仕組みです。)

【片方の親だけの関わりと、両親共に関わる家庭】
RISU はタブレットで一人ひとりの学習内容をリアルタイムでサーバーに送信し、回答にかかった所要時間や間違いのパターン、学習時間帯に至るまで、一人ひとりの学習についてのビッグデータを取得しています。
そのデータに基づき、保護者の方にフォローメールを送っています(下図参照)。
フォローメールは、学習状況に応じて、子供が褒められたいポイントをアドバイスしたり、少し背伸びすれば正答できるクイズをご家庭で出したりするためのものです。
片方の親だけが受信することもできますし、複数保護者が共に受信する設定にすることも可能です。

【ビッグデータから分かった結果】

今回は、このフォローメールを片方の親しか受信していない家庭と、両親が受信している家庭で、算数の学習速度がどう違うのか、分析しました。(開始後 100 日以上が経過したユーザーから 250 人をサンプル抽出)
結果、得られたのが上の図です。ここからは、下記のことが示唆されます。

〈時間が経つにつれて、1 人の親でなく、両方の保護者が関わる家庭のほうが、子供の学習が伸びる〉
本分析では、アドレスを登録した保護者が親であり、複数アドレスはそのほとんどが両親や他家族の登録であるものとして分析を行っています。(実際には家庭教師のアドレスが登録されるケースなども考えられますが、ここでは無視できるほど小さいものとの前提をおいています)

これはあくまで RISU タブレットという仕組みを使った場合に、片方の親しか教育に関わらない場合と、複数家族が関わる場合とで、算数の学習定着速度にどのような影響があるのかを論じたものです。この結果からRISU は複数の保護者が児童の成長を見守るフォローメールを受け取るよう、呼びかけています。
もちろん、この分析は算数以外の学科での結論を導くものでもなければ、ましてやシングルマザーなど片方の親だけで子育てする家庭が劣っていることを示すものでもありません。メディアで取り上げられる際は、くれぐれも誤解を招かぬよう、ご理解とご配慮をお願い申し上げます。

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