プレスリリース

2017年01月31日

“九九でつまずくと学習が止まる” の誤解をデータで検証 ~つまずきは九九より“繰り上がり・繰り下がり”~

世の中には効果的な算数の学習のためにあらゆる手を使って九九のスピードを1秒でも上げることを至上とし、これを受け、九九でつまずくことの不安を煽る書籍やウェブが溢れています。算数タブレットによる遠隔学習や個別指導塾による学習支援サービスを提供するRISU Japan株式会社(東京都 文京区)では、算数を学習する過程で〝九九でつまずくと学習が止まる?というよくある考え方の検証を行いました。結果、データが語る内容は一般論と大きく異なることがわかりました。

RISU算数タブレット上に蓄積された300万件以上の学習レコードを解析した結果、

① 九九でつまずくことはあるが、それが原因で学習が止まることはめったに無い。
② つまずいて、学習が止まるのは「桁数の繰り上がり・繰り下がり」。

の2点が明らかになりました。

九九は、丸暗記してしまえば見かけの100点がとれます。しかし、そこには本来理解すべき桁の考え方が隠れています。
桁の概念を理解しないまま、表面的な100点のために丸暗記で九九を乗り切ると、次単元での桁の繰り上がり・繰り下がり、複雑な計算で「もはや取り返せない」のツケを払うことになります。1人ひとりの生徒が、見かけの100点でなく、桁の理解を伴った100点を取れるように見守る必要があります。

思い込みでなくデータに基づき、「どこにつまずいているか?」「どのくらいの学習ペースか?」を把握し、1人ひとりの学習状況に沿ったアドバイスを送ることで学習の定着やつまずきを解消する学習法を、今後もRISUは啓蒙してまいります。

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