日能研では、授業内容を分かっているつもりでも自宅でいざ復習しようとすると問題が解けないという場合がよくあります。これは、基本的な考え方が身についていない証拠です。小学生が習う算数の内容は、小学生にとってかなり難しいです。日能研は、授業進度がかなり速いため、授業を1回聞いただけで完璧に理解できる子供はほとんどいません。そして、テキストの解説集も薄いため、自宅に帰って子供1人で復習するのは難しくなっています。偏差値45から上がらない子供は、中途半端な状態で進んでしまい、基礎が抜け落ちているために、テストで点数がとれないケースがよくあります。
日能研では、カリキュラムテストは点数がとれるのに公開テストでは点数がとれない子供が多いです。偏差値45くらいの子供は基本的な考え方が理解できておらず、中途半端に理解している場合があります。理由は、本質を理解できていないまま、解法の暗記をしてしまうことです。日能研はカリキュラムテストの成績によって授業の席順が入れ替わるため、カリキュラムテストのための勉強になってしまう子供がいます。カリキュラムテストの問題は、日能研のテキストである本科テキストや栄冠テキストの問題に非常に似ているため、テキストの問題を丸暗記する勉強でも点数はとれてしまいます。このような解法の丸暗記だけに頼った勉強を続けていると、受験対策をする際伸び悩む原因になります。
日能研では、4年生、5年生は1週おきに、6年生は、毎週カリキュラムテストという復習テストがあります。カリキュラムテストの成績により、クラス分けを行っています。一つのカリキュラムテストが終わると、すぐに次のテストに向けての授業が始まり、その後再びカリキュラムテストというサイクルの繰り返しです。余裕のない子供はテストのやり直しができない、理解が中途半端なまま、先に進んでしまう、さらに理解できなくなるという悪循環に陥ってしまいます。やりっぱなしの状態では、実力はつきません。
学力が不安定な原因の1つとして、やりっぱなしになっていることがあげられます。教材や課題の量が多すぎてこなすだけで精一杯になっていたり、手がまわらない状況になっているケースがあります。基礎力をつけるためには、いろいろな問題に手をつけて中途半端な状態で数をこなすよりも、確実な知識をつけることの方が大切です。膨大な課題に追われ、とりあえず数をこなしている子供にとって、今何を優先して学べばよいかをしっかり見極めることが大切です。日能研では、先生からのプリント、多数の教材が用意されており、全てをこなそうとすると中途半端になります。また、クラス分けに直結するカリキュラムテストが週単位で行われるため、次々に追われてしまい、復習ができていない子供が多いです。できている問題を何度も解く必要はありません。理解が不十分な個所をピックアップし、重点的に学習する必要があります。
学年が上がり、いきなり偏差値が下がったという子供も多いのではないでしょうか。日能研の場合、低学年のうちは他塾と比較し、テストの点数が暗記だけでとりやすいという傾向にあります。丸暗記だけに頼った学習をしている子供の場合、日能研のカリキュラムテストの点数はとれるのに、公開テストではとれないという特徴があります。このような解法の暗記だけに頼った勉強を続けていると、高学年で成績が下がることにつながります。勉強時間は確保しているのに、成績が下がってきたという子供は、勉強方法を見直す必要があります。解き方を暗記する勉強ではなく、答えを導く過程や考え方を理解する勉強をすることが大切です。
平均的な点数がとれていない子供の場合、学習方法に問題がある場合があり、日ごろの学習をフォローすることで、伸びる可能性があります。日能研では、上位クラスの方が良い先生が配属されているといわれています。また、上位クラスの方が比較的少人数なので、1人1人に指導が行き届きます。また、成績が上がる喜びを与えることで、モチベーションアップにもつながります。