日能研では基本的に4、5年生は2ヶ月ごとに、6年生は毎月クラス替えが行われます。クラス替えの基準となるのは、公開模試の成績です。また、カリキュラムテストの成績もクラス替えに影響します。範囲が決まっているカリキュラムテストでは点数がとれるのに、公開模試で成績が伸びずクラスアップできないお子様がいらっしゃいます。
日能研では、普段の授業で使用する「本科教室」、家庭学習用の「栄冠への道」、ハイレベルな副教材である「強化ツール」など、多くの教材が与えられます。日能研のテキストや課題をすべてこなすのは難しいです。全部こなそうとすると、中途半端になってしまい、身につかない場合があります。下位クラスからクラスアップできないお子様は、多くの課題が与えられてどのように進めればよいか分からなかったり、教材の整理ができていなかったりし、学習がスムーズにできていない場合があるため注意が必要です。
カリキュラムテストで点数がとれるのに、公開模試で点数がとれずクラスアップできないお子様がいらっしゃいます。そのようなお子様は、普段のカリキュラムテストでの学習内容が身についていない可能性があります。直前に丸暗記のような学習をしたり、定期的な復習ができておらず、以前の学習内容を忘れたりしている場合があります。そのような場合、学年が上がり、複合問題の出題が増えると成績がさらに下がることが多いです。学年が上がると授業スピードがはやくなり、課題も増えるため、以前の学習内容を復習する時間が十分にとれなくなります。早めの対策が必要です。
日能研でクラスアップするには、家庭での効率よい学習が必要です。範囲の決まっていない公開模試で点数が伸びず、クラスアップできずに悩んでいるお子様が多くいらっしゃいますが、全ての問題に正解する必要はありません。テストは、基礎が身についていれば解ける問題が必ず含まれています。そのような問題を確実にとることが成績アップにつながります。志望校の入試で必要のない応用問題には時間をかけず、必ず身につけるべき問題の演習に十分時間をかけられるよう課題の取捨選択をする必要があります。難関校を目指すお子様は焦って応用問題に手をつけがちですが、お子様のレベルに合った問題演習がしっかりできるよう導くことが大切です。