サピックスでは、毎月の理解度を確認するテストであるマンスリーテストと、実力テストである組分けテストをもとに、頻繁にクラス分けが行われます。お子様のレベルに合わせて授業が行えるというメリットはありますが、環境が変わることでお子様が戸惑うことがあります。また、クラスが変わると先生も変わるため、お子様の様子を把握できなかったり、継続的にフォローできなかったりする場合があります。そのため、塾に任せっきりにしていると、成績が全く伸びなかったり、下がったりする可能性があります。
クラス落ちすると、前向きに取り組めないのが普通です。深く傷ついてしまい、授業に参加することすら嫌がるお子様もいらっしゃいます。サピックスの授業は非常にはやく、内容も高度なため、ついていくにはかなりの努力が必要です。モチベーションが低い状態では、授業にがんばってついていこうという気持ちもなく、成績がどんどん下がる可能性があります。
サピックスは母集団のレベルが非常に高いため、お子様によっては周りのレベルの高さに圧倒され、上のクラスにいけないのは当たり前と思っている場合があります。目標設定がきちんとできておらず、ゆったりした気持ちで通い、クラスアップしたいという気持ちがないお子様もいらっしゃいます。テスト結果次第で、シビアなクラス分けが行われていますが、向上心のないお子様は成績が伸びないことが多いです。テストを受けるたびに、どんどんクラス落ちするお子様もいらっしゃいます。サピックスでは、合格実績を上げるために、上位のクラスに特に力を入れているので、クラス落ちしたお子様のフォローが十分に行えていない場合があります。
苦手分野があり、点数を大幅に落とすと、クラスアップが難しくなります。しかし、算数が苦手だったり、勉強の方法が分からずはかどらなかったりし、なかなか苦手分野の克服ができないお子様がいらっしゃいます。特に図形分野は、補助線を引くなどの気づきが必要だったり、複数の公式を使い分ける必要があったりし、多くのお子様が苦手としやすくなっています。ゆっくり丁寧な説明が必要ですが、サピックスでは2週間に1単元と非常にはやいペースで授業がすすむため、解説のスピードについていけず、理解不十分になったり、苦手意識を持ったりする場合が多いです。早めの対策が必要です。
クラスが変わったお子様は、特に手厚いサポートが必要です。学習環境が変わり、戸惑うお子様もいらっしゃいます。授業についていけない場合もあります。また、学習時間を確保しているにも関わらず、クラス落ちしてしまうお子様は、勉強方法が非効率的だったり、抜けていている部分が多かったりと、何かしら問題がある可能性が高いです。早めにお子様の学習に関与し、フォローする必要があります。
授業についていけなかったり、テストの点数がのびなかったりすると、お子様は自信をなくします。特にクラス落ちしたお子様は、勉強に対して前向きな気持ちになれないことが多いです。お子様に適したスタート地点に戻り、レベルにあった課題を提示し、解ける喜びを感じてもらい自信をつけることで、学習意欲がわきます。サピックスでは、難関校の受験問題を意識して、思考力を高める応用問題に力をいれています。そのため、レベルが高すぎて、ほとんどの問題を自力では解けないお子様が多数いらっしゃいます。お子様の自信を回復し、意欲的に学習に取り組めるようサポートする必要があります。
現在のレベルと志望校のレベルを把握できておらず、受け身の状態でゆったりと過ごしているお子様がいらっしゃいます。志望校が定まっていない場合もあります。お子様と一緒にしっかりと目標設定をし、達成するためには何が必要かを把握した上で、日々の学習に取り組むことが大切です。サピックスは周りのレベルが高いから下位のクラスでも仕方ない、このままでもなんとかなるだろうと、向上心がなく、ただ塾に通っているお子様もいらっしゃいます。そのような状態では成績を伸ばすことはできません。受験勉強が間に合わなくなる可能性もあります。
苦手分野があると、クラスアップできなかったり、他の分野の理解も難しくなったりと、様々な問題が生じます。苦手分野がある場合は早めに克服することが大切です。サピックスでは難関校を意識して高度な問題を授業、課題で取り扱うことが多く、苦手分野の克服がなかなかできないケースがあります。また、授業のスピードもはやいため、復習が追い付かず理解不十分になってしまう場合もあります。苦手克服はとても難しいため、しっかりサポートすることが大切です。特に図形分野は、お子様1人で学習するのが難しいです。多くの定理や公式を理解し、覚えなければなりません。また、暗記事項が頭に入っていたとしても、使い方が分からず、問題が解けないお子様が多くいらっしゃいます。図形問題ができるようになるためには、十分な演習をして様々なパターンの問題に慣れる必要があります。サピックスに通っているお子様は、多くの課題をこなさなければならなかったり、高度な授業の復習をしなければならなかったり、クラス分けを意識してテスト対策をしなければならなかったりし、苦手克服にあまり時間がとれない場合が多いです。しかし、苦手克服ができていない状態で6年生になってしまうと、受験勉強がスムーズに進まない可能性があります。限られた時間の中で効率よく復習ができるようにサポートする必要があります。苦手分野のピックアップを早めにしたり、苦手な分野は基礎的な演習を中心にしたりするなど工夫することが大切です。