授業についていけないと、お子様は行きたがらなくなります。全く理解できない授業は、非常にストレスになります。また、時間の無駄になります。サピックスの授業は2週間で1単元と、非常にはやいスピードで進みます。算数は関連した単元を連続して習っていきます。そのため、一度授業についていけなくなると、完全においていかれる可能性があります。
授業についていけなかったり、サピックス内で下位の成績が続いたりすると、お子様は勉強に対して意欲的に取り組まなくなります。授業についていく努力をしようとせず、やめたいと感じるようになります。「勉強しなさい!」と厳しく叱っても、お子様のやる気がなければ、改善されません。
サピックスで授業についていけなくなると、どんどんクラス落ちします。入った当初は上位のクラスにいたお子様も、学年が上がり、学習内容が難しくなると、ついていけなくなり、クラス落ちするケースがあります。お子様によってはプライドが高く、クラス落ちすることが非常にストレスになることがあります。クラスが変わり、前向きな気持ちになれず、塾に通うことを嫌がるお子様もいらっしゃいます。
せっかく難しい入室テストに合格し、高度な授業を受けることができているので、途中で投げ出してほしくないですよね。お子様にとっても、一度始めたことは、最後までやり遂げることが大切です。しかし、サピックスの授業は難易度が高いうえに、スピードがはやいです。ついていくために、家庭教師を利用しているお子様もいらっしゃいます。お子様の力だけではサピックスの授業に対応するのは難しいということを分かってあげることが大切です。理解できていない部分は、家庭でフォローし、次の授業につなげる必要があります。
サピックスをやめたいというお子様は、勉強が嫌なのではなく、何かしら悩んでいることが多いです。入った当初は、入室テストもクリアし、がんばろうという意志があったはずです。授業が難しかったり、周りのレベルに圧倒されたり、スケジュール的にきつかったりと、問題がある場合があるので、お子様に合わせた対策が必要です。お子様のモチベーションを高め、意欲的に取り組めるようになれば、難関校に合格する可能性は十分にあります。
クラス落ちしてしまうと、どうしてもやる気がなくなるお子様が多いです。サピックスでは主に「組分けテスト」と「マンスリーテスト」で、クラス分けを頻繁に行っています。組分けテストは完全に実力テストですが、マンスリーテストは1か月に習った内容から出題されます。マンスリーテストはできるのに、組分けテストができないお子様は、テストのための丸暗記に頼った学習になっている可能性があります。両方ともできないお子様は、授業についていけていない場合が多いです。また、時間配分がうまくできずに時間が足りなくなったり、ケアレスミスが多かったりして点数をおとしているお子様もいらっしゃいます。サピックスは、難関校で出題されるような応用問題に力を入れているため、基礎的な問題の演習が不足している場合が多いです。そのことが、テストで点数をとれない原因になっている可能性があります。お子様の解き方を確認し、理解できていない部分が多いのか、解き方の効率が悪いのか、他に問題があるのかを把握しフォローすることが大切です。そのようにすることで、クラス落ちを防ぐことができます。