特にサピックスのカリキュラムの特徴として、関連した単元を連続して習います。一度わからなくなると、そこからずるずると分からなくなります。よって、算数が苦手なわけではなく、一度つまづいてしまったがために、そこから何も分からなくなってしまい、偏差値40から上がれなくなっている可能性があります。
算数は、各単元が関連しており、前の単元で学習したことを利用して解かなければならないことが多いです。つまり、前の単元で学習したことが身についていなければ、次の単元を理解することはできません。
「予習シリーズ」は予習することを前提として作られているため、内容が詳しく書かれており、一から復習するにはかなりの時間がかかります。また、四谷大塚で与えられる復習用の「四科のまとめ」というテキストは、掲載されている問題数が非常に多く、全てを解こうとすると中途半端になったり、学習する内容が偏ったりします。そのため、復習が効率よくできず、成績が落ちるお子様が多くいらっしゃいます。
四谷大塚の授業は、予習をしていることを前提として進んでいきます。しっかりついていくには予習がとても大切です。しかし、テキストのポイントがつかめなかったり、内容が理解できなかったりし、うまく予習できていないお子様が多くいらっしゃいます。小学生のお子様にとって、習ったことのない内容を自力で学ぶのはとても難しいです。自宅で適宜解説を加えたり、必要な演習問題を提示したりして、効率よく予習できるようサポートすることが大切です。そのようにすることで、四谷大塚の授業にスムーズについていけるようになります。
四谷大塚では、1週ごとにカリキュラムが進み、毎週テストが行われます。そのため、毎週のテストに追われ復習が十分にできなかったり、テストのやり直しが間に合わず理解不十分な箇所がそのままになったりするお子様が多いです。しかし、授業のスピードが非常にはやいため、復習がしっかりできていないと、苦手な単元が膨れ上がります。四谷大塚では、5年生までで中学受験の内容が終わり、6年生では演習に入ります。苦手分野が多いお子様は、6年生になって一気に成績が落ち、挽回できなくなる場合があります。早めに復習のリズムをつかめるようフォローする必要があります。