


サピックスは有名進学塾ですが、通っているお子様全員が志望校に合格できるわけではありません。合格率を意識し、上位のクラスに力を入れています。上位のクラスは、塾からのプレッシャーや、クラス落ちする不安などがあり、必死に勉強を頑張るお子様が多いです。しかし、下位のクラスに下がって、モチベーションが下がったお子様は、適当に課題を終わらせたり、授業を真剣にきかなかったりして、成績が塾に通っても全く上がらない場合があります。
サピックスに入る前、算数が好きだったお子様も、母集団のレベルの高いサピックスに入ることで、周りのレベルに圧倒され、劣等感を感じる場合があります。また、授業の難易度が他塾に比べてかなり高いため、苦手意識を持ちやすいです。そのため、算数が嫌いになり、勉強したがらないお子様もいらっしゃいます。サピックスの授業進度は非常にはやく、関連のある単元を連続して習うため、一度算数の勉強を避けてしまうと、ついていけなくなる可能性が高いです。
成績が順調に上がらないお子様は、理解できていない単元が多くある場合があります。サピックスは、難関校合格を意識しているため、思考力を高めることを意識しています。そのため、算数が苦手なお子様への配慮があまり行われておらず、難しい問題を多く扱いがちです。しかし、苦手分野が多いお子様が、その対策をせずに応用問題ばかり解いても、成績は上がりません。苦手分野の克服が最優先課題となります。サピックスは多くの内容を非常にはやいスピードで習うため、何が理解できていないか把握できていないお子様が多いです。苦手分野をピックアップし、優先して対策する必要があります。
サピックスは母集団のレベルが非常に高いため、周りと比較し自信をなくすお子様が多くいらっしゃいます。他の塾よりも10程度偏差値が低く出る場合もあり、偏差値が上がっていなくても、実力はある場合が多く、今後の学習次第で成績が伸びる可能性は十分にあります。サピックスでは、レベルの高い問題を多く扱うため、なかなか自力で解けず、苦手意識を持つ場合が多いです。家庭では、お子様のレベルに合った問題からスタートし、解ける喜びを感じられるよう工夫し、モチベーションを高める必要があります。