


小学校では算数はまあまあ普通レベルなのに、塾では最低レベルの偏差値30から抜けでることができない。受験に向いていないのだろうか?と悩むご家庭も多いことでしょう。しかし、あきらめるのは早いです。学校授業を普通にこなしていれば、学年相応の算数の理解力はあります。塾は学校で平均点以上の子供たちが通っていますので、偏差値30だからといって勉強ができないわけではないのです。つまずいている理由を明らかにして、ひとつずつ対策を取っていくことで、まずは偏差値40をめざしましょう。
塾では整数、分数、小数の四則演算は学校教科書より半年~1年早いペースで習います。そのため、新しく習うことばかりなのです。新しい事をきちんと理解し、完璧に定着させるためには、通常、理解力が高い子で、最低でも1週間、理解するのに時間がかかってしまう子どもの場合は、2週間はかかってしまうものなのです。ですので、多くの子どもが学習内容をきちんと理解できていないまま次の内容に進んでしまっているというのが現状です。それだけでなく、1週間に一度塾で計算方法を習ったら、定着させるために重要な演習は宿題に任せになってしまっているので、分からないところがあってもそのままになってしまうのです。そのような事態を防ぐには、解き方が分かる人に解き方を習うのが一番いいのですが、演習問題のレベルが高いので、親が教えることが困難なのです。にもかかわらず次週には次の単元へ進んでしまいます。ですので、このようなことを知っているご家庭では対策として自宅で学年先の計算学習を進めているケースもありますが、学校では未習の分数、小数の四則演算に触れていない事も多々あるので、計算方法の理解が出来ずに苦しんでしまう子どもが多くいます。その結果、勉強嫌いになってしまうケースも少なくありません勉強嫌いになるだけではなく、習った計算方法がほとんど身につかないままに次の単元に進んでしまう場合も多いです。仮に計算方法が理解できていたとしても、実際の問題を解くためには、正確さと必要とされるためスピードについていけず、正確に計算できていない場合も多いです。その結果、テストでも、はじめに出題される計算問題をぽろぽろ落としがちになります。そのような事態を防ぐためには塾での集中力を高めることと、演習問題を繰り返し解かせて、解き方を自分なりに理解させる必要があります。まず、集中力を高めるベストな方法は、ストップウォッチを使って時間を設定し、その時間だけ集中して取り組むという練習を繰り返し行う事で集中力を高めることができます。さらに自分なりの解き方を見つける方法は、まず、問題を何問か解かせて、苦手分野を把握します。次に苦手な部分でどのようにつまずいているのか。という原因を探ります。原因が分かったら親の方から、苦手な部分を指導してもらえないか講師に頼んでみましょう。もしくは、学校に事情を話して先生の都合がいい時に補習をしてもらえるかどうか相談してみるのも一つの手です。学校の先生の都合がつかない場合は、同じ塾に通う子に相談してみても良いかもしれません。子ども同士で教え合う事でお互いが学習内容を定着させることがっできますよ!
四谷大塚はテストの成績によって授業クラスが3~4つに分かれます。テストによってクラスの上下が少ないため、落ち着いて学習することができるメリットはありますが、偏差値30の子供も偏差値40、教室によっては45の子供といっしょのクラスで学習することになります。集団授業ですから、先生はその教室の真ん中あたりの偏差値の子に焦点を当てて授業を行うことになります。その結果、偏差値30の子供は授業の説明についていけない事が多いため、内容をよく理解できないまま放置状態になってしまっている場合がほとんどです。それだけでなく、先生が説明する黒板を写してくることができていない子供もいます。その結果、復習や宿題をさせようとしてもなかなか進まない理由はここにあります。対策としては、授業についていけていない現状を伝え、補習をお願いするしかないでしょう。
集団授業ですので、クラスで一律の宿題が出されます。クラスのなかでは偏差値、理解度が下位ですと、出された宿題をやりあげるために毎日時間がかかって困っているご家庭も多いことでしょう。宿題をやることでその週の学習が定着しますので、宿題演習はとても大切なことなのですが、宿題を全部やりきろうとあせるがために、一番定着させなくてはならない「基礎問題」がしっかり身についていなかったということも起きがちです。そのような事態を避けるためには、宿題の量を減らしてもらうのが一番いいのですが、それができない場合は、親が講師に解き方を習って、自宅で解き方を子どもに教えるといいでしょう。