RISU 学び相談室

Q

算数力ってどうやったら伸びるの?おうちでも算数力を伸ばす勉強方法は?

Q RISU算数スタッフの回答
算数力という言葉をよく聞きますが、どうやったら伸ばせるのか、おうちではどのようなことをすれば良いのか気になりますよね。

算数力を伸ばすためのキーワードは、「積み重ね」です。

机に向かうだけの勉強にこだわらず、遊びや日常生活に数字や図形に触れる機会を取り入れてみましょう。楽しく繰り返し学ぶこと、実物に触れて想像力を養うことが、算数力を伸ばす大きな力になります。

算数は子ども達のなかでも好きと苦手に分かれる教科

ここにおもしろいデータがあります。

株式会社バンダイが2019年3月19日に発表した「小中学生の勉強に関する意識調査」の結果によりますと、小学生が好きな教科の第1位は算数であることが分かりました。

しかし、同時に小学生が苦手な教科の第1位にも、なんと算数が選ばれていたのです。

参考サイト:株式会社バンダイ「小中学生の勉強に関する意識調査」

算数は、子ども達のなかでも好きで得意な子と苦手に感じている子がハッキリと別れる教科だと言えるでしょう。
算数が好きな子は、問題をクイズや謎解きゲームのように捉えておもしろがって解いています。おもしろくて好き、という気持ちがより勉強を楽しくさせ、算数を得意にしているようです。

算数を好きで得意にすると大人になってからも有利

また、独立法人経済産業研究所の調査では、文系出身者男性の年収は平均値が559.02万円、理系出身者は600.99万円となっており、理系出身者の方が高くなっていることが示されました。

参考サイト:独立行政法人経済産業研究所「理系出身者と文系出身者の年収比較-JHPSデータに基づく分析結果-」

理系職は文系職より専門性の高い仕事が多いことも、年収差がある理由の1つとなっています。もちろん、お子様がなりたい職業を選ぶことが一番ですが、苦手意識から理系を避けるというのは選択肢を狭めてしまい、少しもったいないようにも思えます。

算数力を伸ばすためにおうちでできる5つの勉強方法

お子様が算数に苦手意識を持たずに済むように、小さいうちから算数を好きにしてあげたいですよね。では、算数が好きで得意にしてあげるには、どのようなことを教えたらいいのでしょうか?

おうちで算数力を伸ばすには、算数の学びになる要素を遊びや日常生活に取り入れていく方法がおすすめです。

RISU算数がおすすめする5つの方法を具体的に紹介します。

方法①積み木やレゴ、折り紙を使って遊ぶ

積み木やレゴ、折り紙を使った遊びは図形分野を強くします。普段から積み木やレゴブロックで遊ぶことで、立体を想像する力が身に付くのです。

例えば、算数には「立方体の積み木が何個積まれているか」を、絵を見て答える問題があります。

頭の中で立体的に積み木を想像できれば、正面から見えないところにも積み木が隠れていることに気が付きます。

折り紙遊びは、展開図から立体への組み立てを想像する力を養います。
同じパーツを
たくさん折って、いくつも組み合わせて作るくす玉作りは多面体の考え方に強くなれますし、平面の簡単な折り紙でも、線対称(例:かぶと、ピアノなど)や点対称(例:かざぐるま、手裏剣など)がどういう意味かを知ることができます。

参考サイト:Craftie Style 折り紙で立体的な作品を作ろう!くす玉、2種類のお花の折り方を解説

方法②身近にある数字で計算をしてみる

普段の生活や遊びにも、数字に触れる機会はたくさんあります。

例えば日常生活では、誕生日まであと何日だっけ?個包装されたクッキーを兄弟やお友達に配ると何個ずつになる?など、おうちの方が分かっていることをあえてお子様に質問したり、やらせてみたりすることで、数字を普段使いにします。


例:クリスマスまであと何日?毎日楽しくカウントダウンするアドベントカレンダー

トランプゲームも、数字や計算に触れられる遊びです。

小さい子でしたら、「七並べ」などのゲームをすれば数字の順序を遊びで覚えることができます。
もう少し大きくなれば、「ブラックジャック(2枚以上のカードの合計が21点を超えないように、できる限り近づける遊び)」などはゲームの中で足し算や引き算を自然と使うことができます。

お子様が数字に触れる機会を、意識的に増やしてみましょう。

方法③一緒に料理をする

料理やお菓子作りは、子ども達にとって楽しい経験の1つです。

例えば、レシピに「小麦粉100g」と書かれているとします。たくさん作りたくて「小麦粉150g」で作ることにすると、他の材料も全て1.5倍にして計算する必要があります。かけ算や割合の仕組みを学ぶことができます。

「出来上がったケーキを8等分に切るには?」「ひとまとまりの生地からロールパンを12個作るには、1つあたりの生地は何g?」
これらは、分数の問題です。

「焼き時間は20分だから、時計の針が〇の数字までだね」など、時計の問題にも触れられます。

このように、料理は算数の学びの宝庫。楽しく美味しく勉強ができるおすすめの方法です。

方法④アナログ時計を家に置く

おうちでは、数字が読みやすいデジタル時計を使っている方も多いと思います。
時計分野の問題を得意にするには、身近にアナログ時計を置いておくことがおすすめです。

時計の問題では、時刻そのものを問う問題の他に、時刻と時刻のあいだが何分間か、または何時間かを問うような問題があります。デジタル時計では時刻はすぐに分かりますが、「あいだ」の感覚は想像することが難しいのです。

小さい子でもアナログ時計の読み方を覚えられるように、文字盤に短針用の数字を振り、長針用に1分ずつ数字を書いてあるような知育時計も数多く販売されていますので、子ども部屋用に検討してみてはいかがでしょうか。

    

例:セイコー クロック 掛け時計 知育 アナログ 白 KX617W SEIKO  / くもん出版 スタディクロック DC-53 ホワイト

方法⑤現金でのおつかいをさせる

最近ではカードやスマホでの決済が増え、現金でのお金のやり取りを見たことがない子も多くいます。
キャッシュレス決済に慣れている方には不便を感じるかもしれませんが、お子さんに現金でのお使いをさせる方法も算数の学びにつながります。

買う物を足していくらになるか?という足し算はもちろんですが、「1000円以内でカレーの材料を買ってきて」のような頼み方をすれば、引き算の考え方も使うようになります。

消費税や3割引のシールなどは、かけ算やわり算の考え方を使います。
少し大きい子には「このカゴ1杯の買い物でいくらぐらいになると思う?」など、親子で予想クイズをするのも楽しいですね。これは「およその数」を使って計算する問題です。

楽しく勉強させるにはどうしたらいい?子どものモチベーションを上げる3つのポイント

そうは言っても、おうちの方にとって難しいのは「お子様のやる気」の問題ですよね。

おうちの方がいくら勉強してほしい!算数を好きにさせたい!と思っていても、お子様のモチベーションが低ければ、なかなか知識は身に付きません。

そこで、お子様のモチベーションを上げるポイントを3つお伝えします。

ポイント①「勉強」扱いにしないことで、苦手や嫌いという意識を植え付けない

親からの「勉強しなさい」という言葉にモチベーションが下がったり反発心が生まれた、という経験は誰しもあると思います。
今になれば親心が分かるというものですが、子どもにとって「やらされる勉強」というのはあまり楽しいものではないですよね。

勉強は、ノート・鉛筆・問題集の3点セットにこだわらなくても、先ほどお伝えした通り日常生活や遊びのなかでも十分に取り組める機会があります。
静かに机に向かう習慣を身に付けさせるのも大切ですが、苦手や嫌いという意識を強めてしまうこともあるので、お子さんが机に向かう勉強を嫌がるようであれば強制することはありません。

まずは、日常生活や遊びを通して、数字や計算を楽しい、おもしろいものだと印象付けることから始めてみてはいかがでしょうか。

ポイント②小さな成長に気付き、できることを褒める

これは算数以外でも言えることですが、子どもはやはり、おうちの方に出来たことを見せたいし、褒めてほしいと思うものです。

親目線で子どもを見ていると、どうしてもできないところに目がいきがちで「うちの子、大丈夫かな……」と心配になることもありますが、小さなことでもできた成果に注目して、そのことを伝えて褒めるように心がけましょう。

言葉にして伝えることで、「〇〇ちゃんのことをちゃんと見ているよ、気付いているよ」と示してあげることもできます。

ポイント③無理なくコツコツ、手の届きそうな目標を設定

最初から完璧を求めすぎると、子どもにとってはハードルが高すぎて『自分には無理だ』という気持ちを持つことがあります。

子どものモチベーションを高く維持するなら、目標はスモールステップで。無理なくコツコツ、少し頑張れば手の届くところに目標を設定しましょう。

ポイント②でお伝えしたように、スモールステップにすることで、小さな成長を褒める機会を増やすこともできます。無理なく続けることで、後から振り返ったときに大きな成果を感じることができますよ!

まとめ:算数力を伸ばすには、小さい頃から楽しく学ぶことの積み重ねが大切

今回は、算数力を伸ばすためにおうちでできることについて具体的な方法を紹介しました。

子どもにとって算数を好きになる一番の要因は「楽しい!」という気持ちではないでしょうか。

小さい頃から塾に通わなければ、計算ドリルに取り組ませなければ、といった勉強の形に拘らず、まずは学ぶことが楽しいと思える体験をおうちのなかで増やすことが、後々に大きな力となるでしょう。

日常生活や遊びの中に、算数に親しむ機会を取り入れてみてください。

算数が好きになるのには、理由があります。
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