地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功
- 誰でも簡単に情報を手に入れられる時代だからこそ、自分で考える力=地頭力が必要
- 見当もつかない問題を「フェルミ推定」を使って解決することで「地頭力」を鍛えることが出来る
<この本を選んだ理由>
IT化が進む現代において必要なのは、インターネットの知識を鵜呑みにせず、得た情報を自分の力として使う事ができる能力、つまり「地頭力」だと思います。僕自身、中学受験をしていた頃から「地頭力」にはそれなりに自信があり、また興味もありました。この本では、その「地頭力」を鍛える手段としての「フェルミ推定」が紹介されています。
フェルミ推定とは、例えば「日本全国に電柱は何本あるか」といった、見当もつかないような問題について、他に知識を与えられることなく解決を試みるといったものです。
実際にやってみるわけですが、これがなかなか難しく、とても面白いのです。当たると嬉しいだけでなく、外れても『ここの仮定が間違えていたのか』と思考の反省にも繋がるので、まさに考えるプロセスを学ぶことができます。
<オススメポイント>
「地頭力」について、特に心に刺さったのは「ベクトルを逆転して考える」という考え方です。僕は、実は課題など締切間際に慌ててやるタイプなのですが、「はじめからでなく終わりから考える」「できることからでなくやるべきことから考える」といった2点について深く反省させられました。
純粋に「フェルミ推定」や「地頭力」に興味ある、または鍛えたいという人はもちろん、自分では「地頭力」に自信があるという人にも新たな発見があるかもしれません。