子育て世代の親やお子さんに役立つ
「現役東大生」おすすめ
オーディオブック

世の中の物事を読み解くためには、幅広い知識と、論理的思考力が必要です。 今回は、現役東大生3人に上記観点を踏まえて、親御様・お子さんにおすすめのオーディオブックを選書してもらいました。

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現役東大生が選ぶ
子育て世代の親や子どもに役立つ おすすめオーディオブック

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功
推薦者:東京大学 工学部3年 前田晃暉さん

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」/細谷 功

この本の推薦ポイント
  • 誰でも簡単に情報を手に入れられる時代だからこそ、自分で考える力=地頭力が必要
  • 見当もつかない問題を「フェルミ推定」を使って解決することで「地頭力」を鍛えることが出来る

<この本を選んだ理由>

IT化が進む現代において必要なのは、インターネットの知識を鵜呑みにせず、得た情報を自分の力として使う事ができる能力、つまり「地頭力」だと思います。僕自身、中学受験をしていた頃から「地頭力」にはそれなりに自信があり、また興味もありました。この本では、その「地頭力」を鍛える手段としての「フェルミ推定」が紹介されています。

フェルミ推定とは、例えば「日本全国に電柱は何本あるか」といった、見当もつかないような問題について、他に知識を与えられることなく解決を試みるといったものです。
実際にやってみるわけですが、これがなかなか難しく、とても面白いのです。当たると嬉しいだけでなく、外れても『ここの仮定が間違えていたのか』と思考の反省にも繋がるので、まさに考えるプロセスを学ぶことができます。

<オススメポイント>

「地頭力」について、特に心に刺さったのは「ベクトルを逆転して考える」という考え方です。僕は、実は課題など締切間際に慌ててやるタイプなのですが、「はじめからでなく終わりから考える」「できることからでなくやるべきことから考える」といった2点について深く反省させられました。

純粋に「フェルミ推定」や「地頭力」に興味ある、または鍛えたいという人はもちろん、自分では「地頭力」に自信があるという人にも新たな発見があるかもしれません。

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歴史が面白くなる 東大のディープな日本史 / 相澤理
推薦者:東京大学 法学部4年 河原健二郎さん

歴史が面白くなる 東大のディープな日本史 / 相澤理

この本の推薦ポイント
  • 東大の入試問題を入り口に、日本史を新たな視点で読み解いているので面白く、気軽に読める
  • 歴史を苦手に感じている人にこそ読んでみてほしい

<この本を選んだ理由>

「ディープな」とついている本書のタイトルに興味を惹かれ、選びました。
歴史を『面白い』と思えるようになるには、どうしても深入りすることが必要になると思います。
歴史という科目の表層や教科書に書いてある文章を眺めることは、ただの暗記に収束してしまい、無味乾燥なものになってしまいます。しかし、そこからあえて踏み込んで、教科書に書いてある知識の周辺事項まで深入りしていくと、種々の物事が繋がっていき、そこで初めて歴史の面白みを感じることができます。

<オススメポイント>

東大の入試問題例を通じて、良く知られている事項を別角度から解説しているので読みやすいです。
第4章では「一面的な大久保利通『悪者』観に対して、挑戦状を突きつけた」と紹介し、大久保利通の人物像に新たな光が当たるということを示します。このような読み解きの積み重ねで歴史を面白く感じられるだけでなく、より発展して物事を考えられるようになるのではないでしょうか。

歴史を苦手と感じる人にも取っつきやすく、むしろ、そういった人が歴史を好きになるきっかけにもなりうる書籍かもしれません。

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思考の整理学 / 外山滋比古
推薦者:東京大学 工学部4年 山名祐輔さん

思考の整理学 / 外山滋比古

この本の推薦ポイント
  • 「考える」ことの本質に迫った内容で、著者の方法論や思考のエッセンスは参考になる
  • 現代においても改めてハッとさせられるヒントが盛りだくさんで、現代を生きるすべての人におすすめ

<この本を選んだ理由>

この本の筆者である外山氏は様々な分野に渡って本を書かれていますが、思考の整理学は自身の書籍である「知的創造のヒント」と共に、考えのまとめ方、アイデアの生みだし方についてのヒントが散りばめられています。

習慣的に読書をしている人なら誰でも一度は触れたことのある大変有名な書籍ですが、自身の体験談を交えながら非常にシンプルに書かれているため読みやすく、それでいて気づかされる内容も多いため、社会人だけでなく、子育てをしている方や学生の方など、すべての人にとって活用できるような発見をもたらしてくれる内容だと思いました。

<オススメポイント>

今日の学校教育だけでは情報のインプットとそれを紙に再現する力しか鍛えられず、筆者が『グライダー人間』と揶揄するような自分で考えられないまま、社会に出てから苦労するという流れが生じてしまいます。
自身にエンジンを搭載した『飛行機人間』を作るための、アイデアの“発酵”の仕方、“寝かせ”方や、本を無造作に積み上げる“つんどく法”、それとは反対の“忘却”の仕方、アイデアの“捨て”方など、ともすれば小学生でも行っていて、でも大人になったらできなくなっているような手法が書かれており、ハッと気づかされることが多々ありました。

書籍自体は少々古いものでありますが、今の時代でも、むしろ多くの人がスマホに依存に陥っている今の時代に生きる人にとってこそ大変参考になる一冊だと思います。

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