RISU 学び相談室

Q

オンライン教材のメリット・デメリットを教えてください

Q RISU算数スタッフの回答
専用タブレットやパソコンを使えば「いつでも・どこでも」学ぶことができるオンライン教材は、コロナ禍を経て、日本の教育現場に広く普及しました。

一方、親世代にはまだまだ馴染みが薄く、「家庭でもオンライン教材を導入したいけれど、教材選びの基準がわからない」「オンライン教材で本当に成績が上がるの?」など、不安に思われているおうちの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、オンライン教材のメリット・デメリットをお伝えします。

オンライン教材と紙の教材の違い


まずは、オンライン教材と紙の教材の違いについて解説します。

オンライン教材

オンライン教材は、スマホやタブレット、パソコンなどの機器を使って学ぶ教材です。

最近では、AI搭載の教材も増えてきており、子ども一人一人の学力に合わせて出題レベルをカスタマイズすることができます。

また、学習につまずいたら、その原因となる単元までワンタッチで戻って復習することができます。効率よくニガテ対策をすることができます。

ログインした日時や学習時間を分析し、必要に応じて応援メッセージを表示するなど、モチベーションを管理してくれるものも多く、子ども一人でも継続しやすい特長があります。

紙の教材

紙の教材は、一般的な教科書や参考書、ワークなど、紙媒体で学ぶ教材です

ここ十数年でオンライン教材が広く普及しましたが、それ以前は紙の教材が一般的でした。おうちの方にとっては、紙の教材の方がなじみ深いかもしれません。

最近では、人気のアニメキャラクターを使った教材から人気講師監修の教材まで、バラエティー豊かな紙教材が販売されています。

学校や塾では、紙の教材が一般的です。おうちの方もお子様も含めて、使い慣れた媒体であると言えるでしょう。

オンライン教材のメリット5つ

インターネットの普及に伴い、教育の現場に進出してきたオンライン教材。

しかしながら、多くのおうちの方はオンライン教材で学んだ経験がなく、「オンライン教材で本当に成績が上がるの?」と疑問に思われているのではないでしょうか。

まずは、オンライン教材のメリットについて解説します。

メリット①スキマ時間を活用して勉強できる

効率よく成績を伸ばすためには、生活の中のスキマ時間を活用することが大切です。

朝、身支度を終えて登校するまでの時間や、夕食の支度を待つ時間、お出かけ先での待ち時間など、生活の中には5〜10分のスキマ時間がたくさん隠れています。
こうしたスキマ時間を活用してコツコツ学習を積み重ねることで、長期的には勉強時間に大きな差がつきます。

わずかなスキマ時間を有効活用するためには、時間が空いたときにサッと勉強を始められる環境が必要不可欠です。

紙の教材を使う場合は、勉強を始める前に教科書、ノート、ワーク、筆記用具…と必要な道具を揃えなくてはなりませんよね。
一方、オンライン教材を使う場合は、端末さえ用意すればすぐに勉強を始めることができます。
そのため、時間のロスが格段に減り、スキマ時間を最大限活用して学習を進めることができるのです。

このように、「紙の教材と比べて、勉強を始めることへのハードルが低い」という点は、オンライン教材の大きな特長の一つです。

メリット②学習データをもとにニガテを分析できる

得意・不得意は誰にでもあるものです。勉強を進める中で、得意な分野もあればニガテな分野も出てくるでしょう。

ここで大切なのは、自分のニガテを正しく把握して、なるべく早めに克服すること。

そうは言っても、小学生の子どもにとって、自分で自分の学習状況を把握するのは少し難しいですよね。
結果として、「何がわからないかわからない」という状態に陥り、ニガテを放置してしまうケースが多く見られます。

オンライン教材の多くは、端末に保存されたお子様の学習データに基づいて、学習進度やつまずきの傾向を分析する機能がついています。

RISU算数も、そうした教材の一つ。学習につまずきが見られたら、すぐに適切な解説動画や練習問題を用意して、子ども一人一人のニガテ克服をサポートしています。

ニガテを放置したままでいると、学年が上がっていくにつれて、どんどん学習内容について行けなくなってしまいます。
オンライン教材を活用すれば、効率的・効果的にニガテを克服できそうですね。

メリット③学年にとらわれない学習ができる

多くのオンライン教材では、学校の教材とは違って、実際の学年にとらわれず自由に学習を進めることができます。

「以前に習った内容が定着していない」という場合は、前の学年に戻って復習することもできますし、「学校の授業では物足りない」という場合は、次の学年で習う単元をどんどん先取りすることもできます。

このように、子ども一人一人の学力に合わせて学習進度を自由に調節し、自分のペースで快適に学習を進められる点は、オンライン教材の大きなメリットです。

しかしながら、オンライン教材での先取り学習には、「周りの友達より先取りできている!」という嬉しさから、理解を伴わず学習を進めてしまうリスクがあります。

基礎が身につかないまま先取りを進めるうちに、つまずきが出てきて、勉強自体へのモチベーションが下がってしまってはもったいないですよね。
おうちの方は、子どもが理解しながら学習できているかどうか、注意して見守ってあげましょう。

メリット④学習モチベーションを保ちやすい

子どもの学習モチベーションを保つには、子どもが勉強を楽しいと感じられるような工夫が必要です。

一度「勉強は楽しくないもの」と印象付けてしまうと、再び学習モチベーションを上げることは難しくなってしまいます。

タブレットを操作して学習するオンライン教材は、ゲーム感覚で取り組むことができるため、勉強に苦手意識がある子どもでもとっつきやすく、継続しやすい特長があります。
また、学習成果に応じてミニゲームやお祝いメッセージ、賞品を用意している教材も多く、子どもの学習モチベーション維持を助けてくれます。

ゲーム感覚で学習を進めることによって、「勉強=楽しい」というイメージを付けやすい点は、オンライン教材最大のメリットといっても過言ではないでしょう。

メリット⑤便利な採点機能

オンライン教材の多くは、自動採点機能を搭載しています。

おうちの方が採点しなくても、機械が自動で採点を行ってくれるため、忙しいご家庭でも安心して子どもに学習させることができます。

特に、共働きのご家庭や幼い弟妹がいるご家庭では、なかなか子どものワークを採点してあげる時間は取れませんよね。
そんな時には、自動採点機能付きのオンライン教材を活用すると良いでしょう。

機械が採点するため、人間が採点するよりも採点スピードが速く、ミスが少ない点もオンライン教材の自動採点機能のメリットです。

このように、オンライン教材には子ども目線のメリットだけではなく、おうちの方目線のメリットもあると言えます。

オンライン教材のデメリット3つ

つづいて、オンライン教材のデメリットについて解説します。

デメリット①ブルーライトによる視力低下

オンライン学習に使用するタブレット端末やパソコンの液晶画面からは、ブルーライトという非常に強い光が出ています。

最近の研究では、ブルーライトを長時間見ることによって、視力の低下だけではなく、頭痛や肩こりなどの症状を招くという報告もされています。

視力が低下してしまうと、コンタクトや眼鏡を購入する費用が掛かってきますし、学校でも、黒板が見えにくかったりと不便を強いられることになります。

一度失った視力を回復させるのは簡単なことではありませんから、目を大切にするに越したことはありませんよね。

オンライン教材を家庭学習に導入する際には、ブルーライト対策を万全にしましょう。

RISU算数のタブレットにはブルーライトカット機能がついているため、長時間勉強しても視力への悪影響は心配ありません。

もし、ブルーライトカット機能を搭載していない教材を使用する場合は、明るいところで勉強させる、ブルーライトカット眼鏡を使用するなどの対策を講じる必要があるでしょう。

デメリット②オンライン環境がないと使えない

オンライン教材での学習には、タブレット端末に加えて、インターネットに接続できるオンライン環境が必須となります。

コロナ禍においては、多くの学校でZoomなどのWeb会議ツールを用いたオンライン授業が導入されました。
そのため、「オンライン授業に備えて自宅のネット環境を整えた」というご家庭も多いかと思います。

もちろん、小学生のうちは、自宅以外の場所で勉強する機会は少ないかもしれません。

しかし、例えば「友達と図書館で勉強する」「電車やバスでの移動時間に勉強する」など、自宅以外の場所で勉強をしたい時には、不便が生じる場面も出てくるでしょう。

このように、「オフライン環境では勉強できない」という点は、オンライン教材最大のデメリットだと言えるでしょう。

デメリット③バッテリーが切れると使えない

紙の教材は、充電を気にせず勉強することができます。
一方、オンライン教材は、タブレット端末のバッテリーが切れてしまうと使うことができません。

ご自宅であれば、コンセントの近くで充電しながら勉強することもできますし、万が一バッテリーが切れても、すぐに充電できます。

長時間勉強をする際には、「バッテリーが切れたら、充電が終わるまで休憩する」など、勉強にメリハリをつけるための基準にしても良いでしょう。

しかし、外出先にオンライン教材を持ち出すとなると、バッテリー残量を気にしながら勉強しなくてはなりません。
家を出る前の充電が不十分だったり、替えのバッテリーや充電コードを忘れてしまうと、外出先での勉強に支障が出てしまいます。

より快適な学習環境を整えるためにも、オンライン教材の端末を選ぶ際には、バッテリーの持ちにも留意することをお勧めします。

もちろん、数十分使った程度でバッテリーが切れてしまうケースは滅多にありませんから、こまめな充電を心がけていれば、不便を感じることはないでしょう。

オンライン教材と紙の教材、どっちを選べばいいの?

ここまで、オンライン教材と紙の教材の違いや、オンライン教材のメリット・デメリットをご紹介してきました。

「違いは分かったけれど、うちの子にはどちらが向いているかわからない…」というおうちの方のために、それぞれの教材に向いている子どもの特徴をお伝えします。

オンライン教材はどんな子どもに向いている?

オンライン教材には、アニメーション機能やログインボーナス機能など、飽きずに楽しく勉強できるような仕掛けが盛りだくさん。
タブレットを操作しての回答形式も、子どもにとっては目新しく、ゲーム感覚で取り組むことができます。

また、ログイン状況に応じて通知や応援メッセージが送られるなど、継続的な学習をサポートしてもらえるメリットがあります。

このように「ゲーム感覚で気軽に取り組むうちに、勉強を習慣化できる」という点が、オンライン教材の最大の強みです。

したがって、オンライン教材は、長時間集中して机に向かうことが難しい幼い子どもや、勉強に対して苦手意識を持っている子どもにとっては最適な教材だと言えるでしょう。

また、オンライン教材の多くは、複数教科を一つの端末で学ぶことができます。
教材を何冊も買い揃える必要がないため、集合住宅などにお住まいで、本棚のスペースが限られている場合も安心ですね。

紙の教材はどんな子どもに向いている?

先述の通り、オンライン教材の多くは「勉強に苦手意識を持っている子どもに勉強の楽しさを伝える」ということを主眼に置いています。

一方で、勉強へのモチベーションが安定している子ども、例えば、先生に対してよく質問する子どもには、紙の教材の方が向いているかもしれません。

学校や塾の方針にもよりますが、指定の教材以外のタブレット端末やパソコンを持ち込むことができないケースは多いです。
しかし、紙の教材であれば、学校や塾へ持ち込み、分からない問題を先生に質問して教えてもらうことができます。
自分なりの発見を書き留めたりマーカーで印をつけたりと、工夫して勉強しやすい点も、紙の教材ならではの特長です。

また、記述問題の対策をする際には、紙の教材で実際に図形や文章を書く練習をする必要があります。
学校のテストはもちろん、中学受験も紙ベースで行われるのが一般的です。

そのため、実際に図形や文章を書く練習をしていないと、本番で点数をとることができない可能性があります。

まとめ

本記事では、オンライン教材のメリット・デメリットや、教材選びのコツについて徹底解説しました。

オンライン教材では、成績分析や採点機能などのさまざまな学習支援機能の力を借りて、効率よく楽しく学習を進めることができます。
しかし一方で、ブルーライトによる視力低下や、インターネット環境への配慮が必要であるなどのデメリットも存在します。

必ずしも、紙の教材よりオンライン教材の方が優れているというわけではありませんが、「子どもが勉強に苦手意識を持っている」とお悩みのご家庭では、ゲーム感覚で取り組めるオンライン教材を取り入れてみても良いでしょう。

学校教育のみならず、さまざまな場面でペーパーレス化が進む現代。
これからも、オンライン教材の需要はどんどん高まっていくことが予想されます。
度オンライン教材を試してみて、操作や活用方法に慣れておくと良いかもしれませんね。

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