複合図形を柱体とみなす体積計算

柱体の体積とはなにか

これまで、L字型などの複雑な立体の体積は、2つの直方体に切り分けて足し算をして求めていました。しかし、立体を「同じ形の面が金太郎飴のように積み重なっている柱(柱体)」と見なすことができれば、もっと簡単に体積を求めることができます。

向かい合って平行になっている同じ形の面を「底面」と決め、まずその「底面積」を計算します。あとはそれに「高さ(奥行き)」をかけるだけで、どんな複雑な形でも、円柱でも、1回の掛け算で全体の体積が求められます。

柱体の体積のルール

1. 底面を見つける

立体の中で、向かい合って平行で、全く同じ形(合同)になっている2つの面を探し、それを「底面」とします。(※底面は「下にある面」とは限りません。横や前にあることもあります)

2. 底面積を計算する

その底面の面積(底面積)を計算します。

3. 体積の公式

体積=底面積 × 高さ

例題

問1

図のような立体の体積を求めましょう。同じ形が向かい合っているL字の面を「底面」として考えます。

L字形の立体

問2

底面が円になっている円柱の体積も「底面積 × 高さ」で求められます。この円柱の体積を求めましょう。底面の円の面積は、78.5cm2 であるとします。

円柱

解説

問1

図のL字型の面を「底面」と考えます。底面積が 40cm2、高さ(奥行き)が 10cm なので、「底面積 × 高さ」の公式に当てはめると、40×10=400 になります。

答え:400cm3

問2

底面積が 78.5cm2、高さが 10cm なので、「底面積 × 高さ」の公式に当てはめると、78.5×10=785 になります。

答え:785cm3

練習問題

問1

底面積が 35cm2 で、高さが 8cmの柱の形をした立体の体積を求めましょう。

問2

三角形の面を底面として、まず底面積を計算してから、立体の体積を求めましょう。

三角柱

問3

図のように底面がおうぎ形になっている立体の体積を求めましょう。底面のおうぎ形の面積は、78.5cm2 であるとします。

底面がおうぎ形の立体

応用問題

問1

穴があいている面を「底面」と考えて底面積を計算し、この立体の体積を求めましょう。なお、内側の小さな円(半径 5cm )の面積を 78.5cm2、外側の大きな円(半径 10cm )の面積を 314cm2 とします。

トイレットペーパーのような立体

問2

この三角柱の体積は 600cm3 で、高さは 15cmです。底面積は何 cm2 ですか。

三角柱

問3

この円柱の体積は 1570cm3 です。この円柱の高さは何cmですか。底面の円の面積は 314cm2 であるとします。

円柱

解答と解説

練習問題

問1

すでに底面積が分かっているので、そのまま公式に当てはめます。底面積 × 高さ なので、35×8=280 になります。

答え:280cm3

問2

まず、底面である三角形の面積を求めます。「底辺 × 高さ ÷2」なので、6×4÷2=12cm2 になります。この底面積に柱の高さをかけて、12×15=180 になります。

答え:180cm3

問3

底面積が 78.5cm2、高さが 10cm なので、「底面積 × 高さ」の公式に当てはめると、78.5×10=785 になります。

答え:785cm3

応用問題

問1

まず、ドーナツ型になっている底面の面積を求めます。外側の大きな円の面積( 314 )から、くりぬかれた内側の小さな円の面積( 78.5 )を引くと、314–78.5=235.5cm2 になります。この底面積に高さをかけて、235.5×10=2355 になります。(※全体の大きな円柱の体積から、空洞部分の小さな円柱の体積を引き算しても正解です)

答え:2355cm3

問2

体積の公式「底面積 × 高さ=体積」に分かっている数を当てはめると、「底面積 ×15=600」という式になります。底面積を求めるには逆算をして、600÷15=40 になります。

答え:40cm2

問3

底面積が 314cm2、体積が 1570cm3 なので、公式に当てはめると「314× 高さ =1570」となります。逆算をして 1570÷314=5 と求められます。

答え:5cm

※1:各塾・団体主催の公開テスト・模試での成績(2018〜2025年当社調べ) ※2:過年度の累計(2018年〜2025年)