複数の帯グラフ・円グラフの比較分析

帯グラフと円グラフ

帯グラフとは帯全体の長さを100%として各項目の割合を帯の長さで表すグラフです。

円グラフとは円全体を100%として各項目の割合を扇形で表すグラフです。

複数の帯グラフや円グラフを並べて比べることで、時間の経過による変化や、グループごとの違いを分析することができます。

グラフを比較するときは、それぞれの項目が全体の中でどれくらいの割合(パーセント)を占めているかに注目します。ただし、グラフの見た目(割合)が増えていても、もとになる「全体の数」が違えば、実際の数が減っていることもあるため、全体の数にも注意を払う必要があります。

グラフを比較するときのルール

1. 割合の読み取り

グラフの目盛りを正確に読み取り、項目の割合(%)を出します。

2. 実際の数の計算

割合から実際の数を求めるときは、「全体の数×割合(小数または分数)」を計算します。

3. 比較のポイント

「割合(%)」がどう変化しているかと、「実際の数」がどう変化しているかを分けて考えます。

例題

問1

2つの円グラフを比べて、2000年から2020年にかけて、割合が大きく増えたスポーツは何ですか。

好きなスポーツの円グラフ

問2

春が好きな人の割合は1組のほうが大きいですが、実際の「人数」はどちらのクラスのほうが多いですか。

好きな季節の帯グラフ

解説

問1

2つのグラフを見比べます。バスケットボールは50%から45%に、野球は30%から20%に減っています。サッカーは20%から35%に増えているため、割合が大きく増えたのはサッカーだと分かります。

答え:サッカー

問2

割合(%)を小数に直して、実際の人数を計算します。1組は全体が30人で割合が40%(0.4)なので、30×0.4=12人です。2組は全体が40人で割合が35%(0.35)なので、40×0.35=14人です。したがって、春が好きな人の人数が多い方は2組になります。

答え:2組

練習問題

問1

10年前と今のグラフを比べて、割合が減っている色をすべて答えましょう。

好きな色の帯グラフ

問2

全体は200人です。パンが好きな人は何人ですか。

好きな主食の円グラフ

問3

ぼうしをかぶっている人の人数は、赤組と白組でどちらが多いですか。計算して比べましょう。

ぼうしをかぶっている人の割合

応用問題

問1

賛成の割合は60%、反対は40%で、賛成のほうが10人多いそうです。アンケートに答えた人は全部で何人ですか。(ヒント:割合の「差」を考えます)

アンケート結果の帯グラフ

問2

2つのクラスでアンケートをとりました。A組は「はい」が50%、B組も「はい」が50%でした。「はい」と答えた人数は必ず同じになりますか。理由も答えましょう。

問3

全体が500人のとき、グラフ上で目盛りが1%ちがうと、実際の人数は何人ちがうことになりますか。

解答と解説

練習問題

問1

10年前と今のグラフを比べると、黄と緑の割合は増えていますが、青と赤の割合(帯の長さ)は短く減っていることが分かります。

答え:青、赤

問2

全体の人数が200人で、パンが好きな人の割合は30%(0.3)です。「全体の数×割合」で実際の人数が求められるので、200×0.3=60人になります。

答え:60人

問3

それぞれの実際の人数を計算して比べます。赤組は40×0.5=20人です。白組は50×0.46=23人です。したがって、人数の多い方は白組になります。

答え:白組

応用問題

問1

ヒントの通り、割合の「差」に注目します。賛成と反対の割合の差は60–40=20%(0.2)です。この0.2の違いが、実際の「10人」にあたります。全体の人数を□人とすると、「□×0.2=10」となるので、逆算して10÷0.2=50になります。

答え:50人

問2

割合が同じ50%でも、もとになる「全体の人数」が違えば、実際の人数は変わってしまいます。たとえば、A組が30人なら半分の15人ですが、B組が40人なら半分の20人になります。

答え:必ず同じになるとは限らない。(理由の例:A組とB組で、クラスの全体の人数がちがうかもしれないから。)

問3

全体が500人なので、1%(0.01)にあたる人数を計算します。500×0.01=5となり、1%ちがうと実際の人数が5人ちがうことが分かります。

答え:5人

※1:各塾・団体主催の公開テスト・模試での成績(2018〜2025年当社調べ) ※2:過年度の累計(2018年〜2025年)