最小公倍数を使った通分のコツ

最小公倍数を 使った 通分とは

分母がちがう分数を、大きさを変えずに同じ分母の分数にそろえることを「通分(つうぶん)」と言います。通分をすると、分数の大きさを比べたり、たし算やひき算をしたりできるようになります。分母同士をかけ算してそろえる方法もありますが、数が大きくなって計算が大変になることがあります。そこで、2つの分母の「最小公倍数」を通分する数に選ぶと、一番小さな数で分母をそろえることができ、その後の計算がとても楽になります。

計算の ルール

1. 最小公倍数を見つける

2つの分数の分母の「最小公倍数」を見つけます。

2. 分母にかける数を考える

新しい分母がその「最小公倍数」になるように、もとの分母に何をかければよいか考えます。

3. 分子にも同じ数をかける

分母にかけた数と「同じ数」を、分子にもかけます(分母と分子に同じ数をかけても分数の大きさは変わりません)。

例題

問1

23 と 34 を 通分しましょう。分母の 3 と 4 の 最小公倍数を 見つけて 通分しましょう。

問2

56 と 38 を 通分しましょう。

解説

問1

分母の 3 と 4 の最小公倍数は 12 です。23 は分母と分子に 4 をかけて 812、34 は分母と分子に 3 をかけて 912 になります。

答え:812 と 912

問2

分母の 6 と 8 の最小公倍数は 24 です。56 は分母と分子に 4 をかけて 2024、38 は分母と分子に 3 をかけて 924 になります。

答え:2024 と 924

練習問題

問1

次の 2つの 分数を 通分しましょう。

34,45

問2

次の 2つの 分数を 通分しましょう。

56,718

問3

38 と 512 を 通分して、どちらが 大きいか 答えましょう。

応用問題

問1

12、23、34 の「3つの 分数」を 一度に 通分して、分母を 同じ 数に そろえましょう。(ヒント:2、3、4 の 3つの 数の 最小公倍数を 見つけます)

問2

Aの びんには 全体の 34、Bの びんには 全体の 45 の ジュースが 入って います。どちらの びんに より 多くの ジュースが 入って いますか。通分して 理由を 説明しましょう。

問3

はなこさんは、ある 2つの 分数を 通分して 4048 と 1848 に しました。これは 間違いでは ありませんが、もっと 小さな 分母で 通分する ことが できました。分母を いくつに すれば よかったですか。また、その ときの 2つの 分数を 答えましょう。

解答と解説

練習問題

問1

分母の 4 と 5 の最小公倍数は 20 です。34 は分母と分子に 5 をかけて 1520、45 は分母と分子に 4 をかけて 1620 になります。

答え:1520 と 1620

問2

分母の 6 と 18 の最小公倍数は 18 です。56 は分母と分子に 3 をかけて 1518 になり、718 はそのままでそろいます。

答え:1518 と 718

問3

分母の 8 と 12 の最小公倍数は 24 なので、通分すると 38 は 924、512 は 1024 になります。分子を比べると 1024(512)の方が大きいと言えます。

答え:512 のほうが大きい

応用問題

問1

分母の 2、3、4 の最小公倍数は 12 です。それぞれ通分すると、12 は 612、23 は 812、34 は 912 になります。

答え:612、812、912

問2

分母の 4 と 5 の最小公倍数である 20 で通分すると、Aは 1520、Bは 1620 になります。分子を比べると 1620(Bのびん)の方が多いと言えます。

答え:Bのびん(理由の例:通分するとAは 1520、Bは 1620 となり、Bのほうが多いため)

問3

4048 と 1848 は、どちらも分子と分母を 2 で割ると 2024 と 924 に約分できます。これ以上小さく通分できないため、分母は 24 にすればよかったと分かります。

答え:分母 24、2つの分数は 2024 と 924

※1:各塾・団体主催の公開テスト・模試での成績(2018〜2025年当社調べ) ※2:過年度の累計(2018年〜2025年)