あまりの処理(切り上げ・文章題)

あまりの 切り上げとは

わり算の文章題では、計算で出た「あまり」をどうするかが問題になります。たとえば、「30人を4人乗りのボートに乗せる」とき、全員が乗るためには、計算上のボートの数に加えて「余った人を乗せるためのもう1そうのボート」が必要です(切り上げ)。

計算の ルール

1. あまりのあるわり算をする

いつも通り、あまりのあるわり算の計算をします。

2. 問題文の言葉に注目する

問題文の「ぜんぶで何個いりますか?」「全員が乗るには?」という言葉に注目します。余った分も入れる(乗せる)必要がある場合は、答え(商)に「1」をたします。

例題

問1

23人の 子どもが います。1台の 車に 4人ずつ 乗ります。全員が 乗るためには、車は 何台 いりますか。

問2

35この ケーキを、箱に 入れます。1つの 箱には 6こまで 入ります。ケーキを ぜんぶ 箱に 入れるには、箱は 何こ いりますか。

解説

問1

まずは「23÷4」を計算してみると、「5 あまり 3」になります。この計算からは、4人ずつ乗った車が5台できること、車に乗れていない子どもがあと3人残ることが分かります。問題は「全員が乗るためには」なので、この残った3人のためにもう1台車を用意しなければいけません。よって、答えは 5+1=6 台です。

答え:6台

23÷4=5 あまり 3
5+1=6

問2

まずは「35÷6」を計算してみると、「5 あまり 5」になります。この計算からは、6こずつケーキが入った箱が5こできること、箱に入っていないケーキがあと5こ残ることが分かります。問題は「ケーキをぜんぶ箱に入れるには」なので、この残った5このためにもう1こ箱を用意しなければいけません。よって、答えは 5+1=6 こです。

答え:6こ

35÷6=5 あまり 5
5+1=6

練習問題

問1

30さつの 本を、ふくろに 入れて 持ち運びます。1つの ふくろには 8さつまで 入ります。本を ぜんぶ 持ち運ぶには、ふくろは 何まい いりますか。

問2

42人の クラスで キャンプに 行き、テントに とまります。1つの テントには 5人まで とまれます。全員が とまるためには、テントは 何こ いりますか。

問3

つぎの ア と イ の お話の うち、計算の あとにあまりを切り上げなければ ならないのは どちらですか。

ア:18この りんごを 1ふくろに 4こずつ 入れると、4こ入っているふくろはいくつ できますか。

イ:18人を 4人ずつの グループに 分けます。全員が どこかの グループに 入るように すると、グループは 何こ できますか。

応用問題

問1

35人の クラスで、1つの 長い 机に 4人ずつ すわります。全員が すわるためには 机が いくつ いりますか。また、一番 最後の 机には 何人 すわる ことに なりますか。

問2

30さつの本を運びます。1回に8さつ入る『ふくろ』と、9さつ入る『かご』では、すべての本を運ぶのにひつような数はどちらが少ないですか。それとも同じですか。

問3

「25÷3=8 あまり 1」の 計算を します。この 計算の 結果、答えが「9」に なる お話を 1つ 作りましょう。

解答と解説

練習問題

問1

まずは「30÷8」を計算してみると、「3 あまり 6」になります。本を「ぜんぶ」持ち運ぶには、3まいに加えて、あまった6さつの本を持ち運ぶためのもう1まいのふくろが必要ですね。よって、答えは 3+1=4 まいです。

答え:4まい

30÷8=3 あまり 6
3+1=4

問2

まずは「42÷5」を計算してみると、「8 あまり 2」になります。「全員が」テントにとまるためには、8こに加えて、あまった2人がとまるためのもう1このテントが必要ですね。よって、答えは 8+1=9 こです。

答え:9こ

42÷5=8 あまり 2
8+1=9

問3

それぞれの文章題について、一つずつ考えてみましょう。アは計算が「18÷4=4 あまり 2」となり、「4ふくろできて、りんごが2こあまる」ということが分かります。問題文では「(4こずつ入ったふくろが)何ふくろできますか」と聞かれているので、あまった2このりんごはふくろに入れないままにしておきます。そのため、答えは 4 のままでよく、あまりを切り上げる必要はありません。

イは計算が「18÷4=4 あまり 2」となり、「4このグループができて、2人あまる」ということが分かります。問題文には「全員がどこかのグループに入るようにすると」と書かれているので、あまった2人のためにもう1つグループを作ってあげなければいけません。そのため、こちらはあまりを切り上げる必要があり、「4+1=5」というように5グループ出来ます。よって、答えは「イ」です。

答え:イ

応用問題

問1

まずは「35÷4」を計算してみると、「8 あまり 3」になります。この計算からは、4人ずつすわった机が8つできること、すわれていない子どもがあと3人残ることが分かります。全員がすわるためには、この残った3人のためにもう1つ机が必要なので、机は全部で 8+1=9 つ いります。そして、一番最後の9つ目の机には、この残った3人がすわることになります。

答え:机は9ついる。一番最後の机には3人すわる。

35÷4=8 あまり 3
8+1=9

問2

ふくろとかご、それぞれに本を分ける計算をして比べます。ふくろの場合は 「30÷8=3あまり6」となるので ふくろは3つ満タンになりますが、本が6冊余ってしまいます。この6冊を入れるために「もう1つ」ふくろが必要になるので、全部で「3 + 1 = 4」となり、4つのふくろが必要です。かごの場合は 「30÷9=3あまり3」となるので かごは3つ満タンになりますが、本が3冊余ってしまいます。この3冊を入れるために「もう1つ」かごが必要になるので、全部で「3 + 1 = 4」となり、かごも4つ必要です。 したがって、どちらを使っても必要な数は「4つ」で同じになります。

答え:どちらを使ってもおなじ(両方とも4つ必要)

問3

「25÷3=8 あまり 1」の計算で、答えが「9」になるためには、「あまりの 1 のことも考えなければいけない」お話にする必要があります。たとえば、答えの例のテーブルのお話では、「全員がすわるためには」というお話にすることで、あまった1人のためにもう1こテーブルが必要になり、「8+1=9」で答えが 9 になります。

答えの例

・25このケーキを箱に入れます。1つの箱には3こまで入ります。ケーキをぜんぶ箱に入れるには、箱は何こいりますか。
・25人の子どもがいます。1つのテーブルには3人まですわれます。全員がすわるためには、テーブルはいくついりますか。

※1:各塾・団体主催の公開テスト・模試での成績(2018〜2025年当社調べ) ※2:過年度の累計(2018年〜2025年)