複合図形の体積(切り分けて考える)

複合図形の 体積とは

L字型や階段のような、へこみやでっぱりがある立体の体積は、公式をそのまま使うことができません。

しかし、立体をまっすぐに切り分けて「いくつかの直方体や立方体」に分ければ、それぞれの体積を計算して足し合わせることで全体の体積を求めることができます。また、空いている空間を「大きな直方体」と見立てて計算し、あとから「ない部分(空洞)」の体積を引くという考え方も便利です。

計算の ルール

1. 切り分けて足す方法

立体を2つ(または3つ)の直方体に切り分けます。それぞれの直方体のたて・横・高さを図から読み取り、「体積 + 体積」で求めます。

2. 全体から引く方法

へこんでいる部分をうめて、1つの大きな直方体と考えます。「大きな直方体の体積 – ない部分の体積」で求めます。

例題

問1

図のような 立体の 体積を 求めましょう。点線で 左右 2つの 直方体に 分けて 計算しましょう。

L字型の立体

問2

図のような 立体の 体積を 求めましょう。全体を 大きな 直方体と 考えて、へこんで いる 部分の 体積を 引き算しましょう。

立体画像

解説

問1

左側の直方体と右側の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、左側の直方体は 10×4×8、右側の直方体は 10×5×3 で求められます。左側の直方体が 320cm3、右側の直方体が 150cm3 なので、答えは 470cm3 になります。

答え:470cm3

問2

全体の直方体とへこんでいる部分の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、全体の直方体は 10×9×8、へこんでいる部分の直方体は 10×5×5 で求められます。全体の直方体が 720cm3、へこんでいる部分の直方体が 250cm3 なので、答えは 470cm3 になります。

答え:470cm3

練習問題

問1

図の 点線で 2つの 直方体に 分けて、立体の 体積を 求めましょう。

L字型の立体

問2

この 立体の 体積を 求めましょう。

T字型の立体

問3

真ん中の 四角い 穴の 部分を 引いて、立体の 体積を 求めましょう。

真ん中に穴の開いた直方体

応用問題

問1

図の 立体の 体積は 336cm3 です。この とき、「ア」の 長さは 何cmに なりますか。

L字型の立体

問2

この 立体の 体積は 232cm3 です。「ア」の 長さは 何cmですか。

へこんでいる部分のある直方体

問3

図のような 立体が あります。この 立体は 2つ 組み合わせると 大きな 1つの 直方体に なる ことが わかって います。2つ 組み合わせて 大きな 1つの 直方体の 体積を 求めてから、もとの 立体 1つ分の 体積を 計算で 求めて みましょう。

階段状の立体

解答と解説

練習問題

問1

上側の直方体と下側の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、上側の直方体は 7×6×4、下側の直方体は 7×10×3 で求められます。上側の直方体が 168cm3、下側の直方体が 210cm3 なので、答えは 378cm3 になります。

答え:378cm3

問2

真ん中に点線を入れて2つの直方体に分けて、上側の直方体と下側の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、上側の直方体は 4×12×2、下側の直方体は 4×4×8 で求められます。上側の直方体が 96cm3、下側の直方体が 128cm3 なので、答えは 224cm3 になります。

答え:224cm3

問3

全体の直方体と穴になっている部分の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、全体の直方体は 6×12×8、穴になっている部分の直方体は 2×4×8 で求められます。全体の直方体が 576cm3、穴になっている部分の直方体が 64cm3 なので、答えは 512cm3 になります。

答え:512cm3

応用問題

問1

真ん中に点線を入れて2つの直方体に分けて、左側の直方体と右側の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、左側の直方体は 6×4×8、右側の直方体は 6×8× ア で求められます。左側の直方体が 192cm3、全体の体積が 336cm3 なので、右側の直方体は 144cm3 になります。つまり、6×8× ア =144 と表せます。6×8 をすると 48 になるので、かけ算の逆算をすると、アは 144÷48 で 3cm と求められます。

答え:3cm

問2

全体の直方体とへこんでいる部分の直方体の体積をそれぞれ求めます。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、全体の直方体は 4×10×7、へこんでいる部分の直方体は 3× ア ×4 で求められます。全体の直方体が 280cm3、立体の体積が 232cm3 なので、へこんでいる部分の直方体は 48cm3 になります。つまり、3× ア ×4=48 と表せます。3×4 をすると 12 になるので、かけ算の逆算をすると、アは 48÷12 で 4cm と求められます。

答え:4cm

問3

図のような階段型の立体を組み合わせると、たて 32cm、横 24cm、高さ 18cm の直方体になります。直方体の体積はたて × 横 × 高さで求められるので、32×24×18 をすると大きな直方体の体積を求められます。まず 32×24 をすると 768 になって 18 をかけると直方体の体積が 13824cm3 と求められます。この体積はもとの立体2つ分なので、13824 を 2 で割るともとの立体の体積が 6912cm3 と求められます。

答え:大きな直方体 13824cm3、もとの立体 6912cm3

※1:各塾・団体主催の公開テスト・模試での成績(2018〜2025年当社調べ) ※2:過年度の累計(2018年〜2025年)