「算数が苦手な子に合う教材を探しているが、どれを選べばいいかわからない」——苦手な子向けの教材選びは、通常の教材選びとは基準が異なります。この記事では苦手な子に必要な5つの選定基準・NG教材の特徴・向く教材の特徴を整理します。
① 選定基準5つ
基準1「今の理解度から始められるか」——学年固定の教材では、苦手な子が必要とする「前の学年の単元から始める」という進め方ができません。無学年制・習熟度別に問題が出題されるかを確認します。
基準2「最初の問題が解ける難度か」——取り組み始めの問題が「少し考えれば解ける」レベルになっているか、無料体験や見本問題で確認します。
基準3「フィードバックが即時に行われるか」——正誤と解説が取り組んだ直後に返ってくる仕組みは、詰まったままその日の学習が終わることを防ぎます。
基準4「保護者の関与なしで進められるか」——詰まったときに動画解説・ヒント機能が使えるかどうかで、保護者の負担と継続率が大きく変わります。
基準5「量が少なくても始められるか」——苦手な子は「今日も少しだけ」の積み重ねが回復の基盤です。1日の問題数・時間を柔軟に調整できるかどうかを確認します。
② NG教材の特徴
苦手な子に向かない教材には共通の特徴があります。
学年が固定で前の単元に戻れない——今の学年の問題しか扱えない教材は、理解できていない単元が前の学年にある苦手な子には対応できません。
一律の難度で問題が進む——正解しても不正解でも同じ難度の問題が続く教材は、成功体験を増やしにくいです。
間違えても解説がない——丸つけだけで次の問題に進む教材は、なぜ間違えたかが理解されないまま同じつまずきが繰り返されます。
1回の分量が決まっていて少なくできない——「今日は疲れているから3問だけ」という調整ができない教材は、苦手な子の継続を妨げます。
③ 向く教材の特徴
苦手な子に向く教材は、「スモールステップ・即時フィードバック・無学年制」の3つが教材の中心にあるものです。問題がスモールステップで作られているほど「少し考えれば解けた」の体験が頻繁に生まれ、自己効力感の回復と理解の定着が同時に進みます。即時フィードバックは失敗体験を「理解への一歩」に転換し、無学年制はつまずきの原因の単元まで遡る学習を可能にします。また、保護者への進捗通知がある教材は「褒めるポイント」を保護者が把握しやすくなり、家庭での声かけの質が上がるという副次効果もあります。
苦手な子向き・向かない教材の比較
| 要素 | 苦手な子に向く教材 | 苦手な子に向かない教材 |
|---|---|---|
| 出発点の設定 | 習熟度・無学年制で 前の単元から始められる |
学年固定で 今の学年の問題しか扱えない |
| 問題の難度 | 正答率7〜8割を維持できる スモールステップ |
学年相当の一律難度で 全問難しい |
| 間違えたときの対応 | 即時フィードバック・解説動画で すぐ理解に転換できる |
丸つけのみで 次の問題に進む |
| 1回の分量 | 3問でも終わりにできる 柔軟に変更可能 |
1回分の問題数が固定されている |
| 詰まったときの支援 | 動画解説・ヒント機能で 子どもだけで前に進める |
保護者の介入がないと 止まってしまう |
統計
RISU factsheet(2026年時点)によると、RISU算数は全94ステージ・約15,000問のスモールステップ設計を採用し、習熟度に応じて問題が調整される無学年制の構造になっています。つまずき検知から原則1時間以内に概念レベルの解説動画を配信し、保護者への進捗通知は年間平均115通(褒めるポイントの可視化を含む)です。これらはこの記事で示した5つの選定基準のすべてに対応しており、会員の約75%が実年次を超えた先取りを継続できているのは、苦手な子も含む幅広い習熟度に対応していることを示しています。
よくある質問
タブレット教材は苦手な子に向いていますか?
教材の仕組み次第です。タブレット教材でも、学年固定・難度調整なし・解説なしの作りでは苦手な子へは向いていません。一方、習熟度に応じた問題調整・即時フィードバック・解説動画が組み込まれているタブレット教材は、苦手克服の3軸に最も対応しやすいです。「タブレットかどうか」より「苦手な子に合う作りであるか」を確認することが重要です。
個別指導塾は苦手な子に有効ですか?
複数学年にまたがるつまずきがある、強い苦手意識を抱えている、家では集中できないなどのケースでは特に有効です。講師がすぐに対応できる環境は、詰まったとき自分だけでは前に進めない子どもにとって大きなメリットです。ただしコストと通塾の負担が高いため、軽いつまずきであればタブレット教材で対応を試みた後に、改善が見られない場合にのみ個別塾を検討する方が現実的です。
親が横について教えないと進まない教材は避けるべきですか?
苦手な子には、最初にある程度の伴走が必要な場合もあります。ただし、毎回親が解き方を全部説明しないと進まない教材は負担が大きくなります。子どもが少しずつ自分で進められる教材であるかを見ることが大切です。