算数ができない子にどのように算数を教えたらいいですか?
「算数ができない」子の多くが「数字が嫌い」と思いこんでいて、毛嫌いしています。数字に親しみを覚えること、考えることを通して得る達成感を感じること、つまずきやすいポイントを把握することが大事です。
算数ができない子の特徴
算数は好きなお子様と嫌いなお子様にはっきり分かれる科目です。
実際に小学生1200人を対象とした調査では、一番好きな科目として2位の体育と8.0%の差をつけ、25.8%で1位sw算数がランクインしました。
また一番嫌いな科目としても算数は23.7%で1位と多くのお子様が嫌いとしていることがわかります。
このように好き嫌いにはっきりわかれてしまうのですが、算数を嫌いとしているお子様の原因としては以下の要因が挙げられます。
- >数字に興味がない
- 算数の楽しさがわかっていない
- つまずきやすいポイントが多い
今回はこれらの要因に対する正しい対処法を紹介していきます。
算数ができないお子様のための正しい対処法
1.数字に興味がないお子様の対処法
算数が嫌いなお子様には「数字に興味が無い、嫌い」というお子様が本当に多いです。
数字が嫌いなお子様には、少しずつでいいので日常生活で数字に触れる機会を増やしてみましょう。
例えばスーパーで買い物に行ったときに「(割引き商品に対して)これいくらになるかな?」、「おつりはいくらだと思う?」といったようにゲーム感覚で問題を出してみましょう。
これなら算数の勉強という意識がなく、算数の問題を考えることができます。
こうする機会を増やすことによって「算数ってこうやって使っていくんだ!」と机の上だけの勉強じゃない身近な算数の一面を知ることが出来、数字に興味を湧かせることができます。
まずは楽しいと思って興味を持ってもらうことが算数を好きになってもらう一番の近道です。
2.算数の楽しさがわかっていない
算数はどうしても四則演算などに目が行きがちですが、四則演算はただの問題を解く為の手段であり、算数の本質ではありません。
それでは算数の本質は何かというと「論理的思考力」です。
問題を解くために、暗記ではなく頭を使って論理的に解くことによって、解けた時の達成感を他の科目の何倍も感じることができます。
算数を好きな科目に選んでいるお子様たちは、この「達成感」を感じています。
一方、算数を嫌いなお子様達は考えることでの「達成感」を感じていないことが多いです。
それではどうしたらこの「達成感」を感じることが出来るのでしょうか?
これは算数の教え方が重要な鍵になっています。
間違った教え方として、算数を暗記教科として教えてしまっていることが挙げられます。
算数は決して暗記科目ではありません。
はじめてみた問題にあった時に「まだ習っていない」と解くのをやめるのではなく、しっかりと文章を読み直して「考える」必要があります。
もちろん四則演算など習ってないと解けない問題もありますが、それ以外の問題で「まだ習っていないからわからない」と言い訳をするようになったら、「何でわからないのか、なにがわからないのか」を一緒に考えて「考える」という習慣をつけさせましょう。
この習慣がつくことによって算数の楽しさを理解することができるようになります。
3.つまずきやすいポイントが多い
算数は他の教科と比べて、新たに学ぶことが多く、それと同時につまずきやすいポイントも多いといわれています。
例えば小学3年生の「時間と距離の計算」の単元や、小学5年生の「割合」の問題は多くのお子様がつまずきやすいポイントです。
つまずきやすい単元を見てみると、文章から立式して問題を解いていくといった行程が苦手なお子様が多いようです。
問題をじっと眺めるだけではいつまでたっても解けるようにはなりません。
まずは問題を一旦絵でかいてイメージする必要があります。
絵で書くことによって自分の中で整理がつき、立式することができるようになっていきます。
面倒くさがらずに絵で書いていきましょう。
また他の対策として、つまずきやすいポイントを知るということはとても効果的です。
RISU算数ではタブレット学習によってお子様たちの苦手なポイントを集計しています。
この集計されたデータに基づき、新しい単元に入る前につまずきやすいポイントを教えてくれる解説動画が送られてきます。
この解説動画を見て、つまずきやすいポイントを知ってから学習し始めるのと、知らずに学習し始めるのとでは大きな差が出てくるのです。
今回は算数ができないと思ってしまう3つの原因とその対策法を紹介しました。
算数が苦手と感じてしまう前に、また苦手と感じてしまってからでもこれらの対策法をぜひ実践してみて「算数できない」という思い込みをなくしていきましょう。