RISU 学び相談室

Q

小学生の子どもに勉強を習慣づける方法を教えてください

Q RISU算数スタッフの回答
小学生のお子様をお持ちのおうちの方で、「子どもに勉強の習慣をつけさせたい」と苦心されている方は多いのではないでしょうか。 本記事では、小学生に勉強を習慣づけさせるためのポイントや、おすすめの勉強法について徹底解説しました。

小学生のうちに勉強を習慣づけておくと、将来、受験勉強に取り組む時にも有利になります。

しかし、なかなか子どもに勉強を習慣づけさせるのは難しいですよね。

そこで本記事では、小学生が勉強を習慣づけるためのコツやおすすめの勉強法を紹介していきます。

小学生が勉強を習慣づけるための5つのコツ

小学生のうちから勉強を習慣づけておくと、中学生や高校生になってからも役に立ちます。

まずは、小学生が勉強を習慣づけるための5つのコツをご紹介します。

①短い時間から始める

勉強が習慣づいていない子どもが、いきなり1日何時間も勉強をするのは難しいものです。三日坊主になったり、勉強が嫌いになってしまうおそれもあります。

まずは、1日15分程度の短い時間から勉強を始めましょう。

短い時間から始めることによって、無理なく勉強を習慣づけることができます。

短い時間とはいえ、
毎日継続するためにはおうちの方の声かけが欠かせません。

また、なるべく早いうちから始めることが大切であり、短い時間でもずっと継続することによって、周りのライバルに差をつけることができます。

勉強時間が短い分、集中して取り組むことが重要になってきます。
おうちの方は、お子様が勉強に集中できるような環境づくりを心がけましょう。

②得意教科から始める

小学生といえば、遊びたい盛りの時期です。勉強すること自体に抵抗を示すケースも少なくありません。

そうした場合には、お子様の
好きな教科や得意教科の勉強から始めることで、勉強への抵抗感を取り除いてあげましょう。

得意教科に取り組むことによって、「勉強=楽しい」とお子様に意識づけすることができます。

まずは得意教科から始めて、様子を見ながら徐々に苦手教科にも取り組んでいけるとよいですね。

③目標を達成したらご褒美をあげる

勉強をする際に、目標を設定してご褒美を用意すると、お子様の勉強へのモチベーションを上げることができます。

この時、目標が簡単すぎても難しすぎても、モチベーションアップの効果は薄れてしまいます。

目標設定をする際には、最適な難易度を心がけましょう。

また、「宿題が終わったら」、「ここまで進めたら」という目標にしてしまうと、子供は早く終わらせることだけを考え、適当に終わらせるようになってしまいます。
そうならないよう、「ここまでが全部〇になったら」、「何点以上を取ったら」と具体的な目標設定をすることが重要です。

小学生のうちから「目標を立て、達成した」という経験をしておくことで、目標達成までの道筋を考える論理的思考力も養うことができます。

あらかじめ目標を定めておくことで、自主的に勉強に取り組んでくれるでしょう。

④毎日継続する

勉強を習慣づけるためには、間をあけずに毎日継続することが重要です。

たとえば、同じ勉強時間でも、土日にまとめて数時間勉強するのと、1日15分ずつ毎日勉強するのでは、習慣づけの効果はかなり違ってきます。

「毎日勉強時間を確保するなんて大変そう…」と思われるかもしれませんが、1日15分程度であれば、無理なく時間を確保できるのではないでしょうか。


しかし、「絶対に毎日勉強しなければダメ!」と厳しく管理してしまうと、お子様がプレッシャーに感じてしまい、勉強嫌いになってしまうおそれがあります。

お子様の体調や気分によって、どうしても机に向かいたくない日が出てくるのは仕方のないことです。そうした場合には、臨機応変に休ませてあげることも大切です。

あくまで無理のない範囲で、できる限り毎日机に向かう時間を確保しましょう。

⑤学習環境を整える

集中して勉強に取り組むためには、集中できる学習環境が必要です。

中高生とは違い、小学生が一人でカフェや図書館に行って勉強するわけにもいきません。ご家庭で集中できる環境を確保することが必要になってきます。

テレビやゲームなどの誘惑が目につかない、なるべく静かな環境を確保しましょう。
可能であれば、勉強専用の部屋を作った方が集中して勉強に取り組むことができます。

集中力がなく、すぐに気が散ってしまうお子様であれば、おうちの方の目につくところで勉強させることも必要です。

あるいは、塾に通っているお子様であれば、塾の自習室を使うことができます。
「家ではどうしても集中できない!」という場合には、自習室を活用するのも良いでしょう。

学年別のおすすめ勉強法

小学生でも、学年によって適切な勉強方法が変わってきます。ここでは、学年別のおすすめ勉強法を紹介します。

小学校低学年の場合

小学校低学年の場合は、とにかく毎日机に向かう習慣をつけることが大切です。
短い時間から、気軽に取り組めるような勉強をサポートしてあげましょう。

この時期には、勉強への抵抗感をなくすことがなにより重要です。

勉強しなかったときにも、頭ごなしに怒るのではなく、お子様とコミュニケーションを取りつつ、「勉強しようかな」という気分に誘導してあげられるとよいでしょう。

勉強するための気持ちの切り替えを練習することで、勉強への抵抗を減らすことができるはずです。

小学校中学年の場合

小学校中学年のお子様には、勉強への興味を惹いてあげるようにしましょう。

いきなり問題集などを解かせるのではなく、勉強の楽しさを伝えることが大切です。

また、いま勉強しておくことで、将来どのような得があるのかを伝えることで、勉強に対するモチベーションを高めることができます。

勉強へのモチベーションが上がれば、勉強に没頭してもらえるようになるでしょう。

小学校中学年頃から、授業のペースに遅れ始めるお子様は少なくありません。
勉強への苦手意識を無くしてあげるようにしましょう。

小学校高学年の場合

小学校高学年になると、徐々に勉強内容も難しくなってきます。
家での勉強は、復習を中心に行うことをおすすめします。

中学校や高校では、小学校での学習をふまえて、さらに難しい内容を学習します。
ですから、小学生のうちに授業の内容を自分のものにできていないと、後々苦労することになります。

授業だけで完璧に覚えられれば良いですが、なかなかそうはいきませんから、家での復習が重要になってきます。

何度も繰り返し復習することで、記憶は定着します。基本的な事項ほど、念入りに復習しましょう。

小学生の勉強をサポートする際の注意点

次に、小学校の勉強をサポートする際の注意点を解説します。

「勉強させたい」という気持ちが強すぎて、空回りしてしまうこともあるため、お子様のやる気を保つ適切なサポートを心がけましょう。

口出ししすぎない

おうちの方の過度な口出しは、お子様のやる気を削いてしまう原因にもなるため、注意が必要です。

大人でも、口うるさく言われるとやる気を失くしてしまいますよね。子どもも同じだと考えて接することが大切です。

もちろん最低限の助言は必要ですが、勉強しないからといって頭ごなしに怒ったり、お子様のやり方を否定することは避けましょう。

中学受験をするお子様の大半がおうちの方の影響であるように、小学生のうちは、
お子様よりもおうちの方が勉強への熱意が高いケースがほとんどです。

お子様が自主的に勉強に取り組んでくれる状況が理想であり、おうちの方に強制されて勉強しているのでは、習慣化しているとは言えません。

おうちの方からすると「どうして勉強しないのか分からない」という気持ちでも、お子様からすると「どうしてそんなに勉強させたがるのか分からない」という気持ちかもしれません。
なるべくお子様のペースに任せて見守るようにしましょう

無理やり勉強させない

無理矢理勉強させられると、お子様は勉強そのものに対してマイナスイメージを持つようになり、ますます勉強を習慣づけにくくなります。

お子様が自主的に勉強に取り組んでくれる状況が理想であり、おうちの方に強制されて勉強しているのでは、習慣化しているとは言えません。

勉強を習慣づけるためには、お子様自身のモチベーションが重要になってきます。

おうちの方が厳しく管理して勉強させることは簡単ですが、お子様に勉強の魅力を伝えることによって、自ら勉強するようにうまく導くことができると良いですね。

また、勉強したがらないお子様の意見にしっかり耳を傾けることも重要です。

テレビやゲームなどを近くに置かない

テレビやゲームなどの娯楽が近くにあると、気が散ってしまうのは当然のこと。
お子様が勉強に取り組んでいる際には、テレビやゲームを近くに置かないようにしましょう。

勉強に集中するためには、集中できる環境が必要になってくるため、おうちの方が勉強に適した環境を用意してあげることが大切です。

お子様が集中できるよう環境を整えてあげることは、おうちの方にできる最大のサポートです。
最低限、テレビやゲームなどは目につかないところで勉強させるようにしましょう。

科目別のおすすめ勉強法

勉強と一口に言っても、適切な勉強方法は科目ごとに変わってきます。
最後に、科目別のおすすめ勉強法を紹介します。

国語

国語には、物語文のようにお子様でも楽しく勉強できる要素があります。
お子様と一緒に音読をして、楽しみながら勉強を進めていきましょう。

たとえば、登場人物の台詞に感情を込めて読み合いをすることで、お子様も楽しく勉強することができます。

また、教科書やドリルで扱う文章だけでなく、詩集の音読もおすすめです。
詩は一つ一つの文章が短く、テンポよく音読することができるため、お子様の負担になりにくいと言えます。

音読には文章読解力や速読力を高める効果もあるため、声に出して読むことをサポートしてあげるようにしましょう。
音読をすることで、文中に使われている単語や表現を改めて確認することができ、総合的な国語力アップが期待できるでしょう。

算数

算数は、日常生活と密接に結びついた教科だと言えます。

中学や高校で扱う難しい単元を日常生活で使うことは少ないかもしれませんが、小学校で習う基本的な知識は、大人になっても日常的に必要とされるものです。

買い物や料理など、算数を使う日常の場面で計算問題を出してあげるとよいでしょう。
身近なものに例えれば、お子様も数へのイメージがわきやすいはずです。

算数は、高学年になるにつれて授業についていけなくなるケースが多くなるため、早いうちから重点的に勉強することをおすすめします。

特に、中学受験を考えている場合は算数の勉強を重視しましょう。

算数は、基礎を理解していないと高得点を取るのが難しい教科です。
算数の基礎をしっかり固めておくことで、周りと差をつけることができるでしょう。

社会

社会は、日常生活とのつながりを意識させることによって、お子様の学習意欲を高めることが重要です。

また、歴史上の戦いや事件、現代とは異なる文化などは、お子様の興味を惹きやすい傾向にあります。

社会はどちらかというと暗記重視の科目ですから、興味を持つきっかけさえ作れば、簡単に成績を上げることができます。

また、社会の勉強に取り組むことで、政治やニュースにも興味を持つようになり、広い視野を持った子に育ってくれるでしょう。

社会は覚えなければならない用語がとにかく多いため、語呂合わせを作ったり、頭の中で物語を作って関連づけるなど、工夫して覚えるようにしましょう。

理科

理科は「発見する喜び」を分かち合うことが重要であり、実際の体験を通じて知識を得ることが理想です。

薬品や器具を使う実験を家で行うのは難しいですが、植物を育てたり、自然を観察する程度であれば、ご家庭でも簡単に取り組むことができるでしょう。

おうちの方と一緒に実体験を通じて学ぶことで、「理科は楽しいもの」だとお子様に印象づけることができます。

お子様に「将来は理系に進んでほしい」と考えているおうちの方は多いですよね。
小学生のうちから理科に触れさせて、理系科目への苦手意識を作らないことが大切です。

まとめ

本記事では、小学生に勉強を習慣づけるためのコツや、おうちの方が勉強をサポートする上での注意点などについて徹底解説しました。

小学生が勉強を習慣化するためには、おうちの方の協力が必要不可欠です。
勉強に集中できる環境を整え、お子様が学習内容に興味を持てるようサポートしてあげましょう。

つい勉強以外のことに気が向いてしまいがちな小学生だからこそ、おうちの方が注意して見守ってあげることが大切です。


小学生のうちから勉強を習慣づけることによって、将来受験をする際に有利になるだけでなく、計画的に物事を進める力を身につけることができます。

まずは1日15分程度の短い時間から、毎日机に向かう時間を設けてみましょう。

算数が好きになるのには、理由があります。
今だけ限定!RISUを1週間お試しできるキャンペーン実施中!
サービスお申し込み