また、抽選のほかにもテストや面接、保護者アンケートがあり、事前の準備が欠かせません。
特にお茶の水女子大学附属小学校は、一般的な小学校受験とは異なる視点で子どもや家庭をみている点が特徴です。
この記事では、以下に沿ってお茶の水女子大学附属小学校受験について解説します。
受験概要とスケジュール
試験の内容
受験に幼児教室は必要か
受験前に知っておきたいポイント
卒業後の進路について
「お茶の水小を本気で目指すべきか」「我が家に合う受験なのか」を判断するための材料として、ぜひ最後までご覧ください。

目次
お茶の水女子大学附属小学校の受験情報
お茶の水女子大学附属小学校は、東京都文京区にある国立の共学校です。
私立小学校受験をする家庭だけでなく、より良い教育環境を求める多くの家庭が志願します。
まずは倍率や受験スケジュールといった、お茶の水女子大学附属小学校の受験概要をみていきましょう。
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募集人数・出願数・倍率
お茶の水女子大学附属小学校の募集人員は50名(男女各25名)に対し、毎年およそ2,700名の出願があり、出願倍率は約54倍です。
| 項目 | 男子 | 女子 |
| 募集人員 | 25名 | 25名 |
| 出願数 | 約1,100名 | 約1,600名 |
| 出願倍率 | 約44倍 | 約64倍 |
男女で倍率が大きく異なり、特に女子は出願倍率60倍以上と、国立小学校のなかでもトップクラスの競争率となっています。
また、選考は2回の抽選を含む三段階で行われます。各段階の通過率や倍率も確認していきましょう。
| 項目 | 合格数 | 通過率・倍率 |
| 一次検定(抽選) | 420名(男女各210名) | 通過率15~20% |
| 二次検定(個別、集団テスト・面接) | 100名(男女各50名) | 倍率4.2倍 |
| 三次検定(抽選) | 男女各26~27名 | 通過率52% |
お茶の水女子大学附属小学校の大きな特徴として、一次検定(抽選)の通過率が低い点が挙げられます。
二次検定の倍率も高く、その後は再度の抽選で約半数が合格します。
お茶の水女子大学附属小学校の受験には、実力だけでなく抽選という運の要素も重要です。
出願資格(通学範囲に注意)
お茶の水女子大学附属小学校への出願には、以下の条件を満たす必要があります。
- 保護者と同居していること
- 東京都23区内に居住していること
この居住区域の条件は、出願時だけでなく、入学後・在学中も継続して満たさなければいけません。
出願時点で東京都23区外に居住している場合は出願できません。また、虚偽がある場合は入学取り消しとなる点に注意が必要です。
受験スケジュールと流れ(抽選2回)
ここでは、2025年に実施されたスケジュールを参考にしながら、全体の流れを解説します。
まずは募集要項の頒布から出願までの期間をみていきましょう。
- 募集要項頒布:2025年10月1日(水)~10月14日(火)
- 学校説明会:2025年10月4日(土)※8月下旬から事前予約開始
- 出願期間:2025年10月17日(金)10:30 ~ 10月27日(月)17:00
募集要項は、学校まで直接出向く必要はなく、Web上(ミライコンパス)で閲覧できます。
また、10月に実施される学校説明会は事前予約制で、8月下旬から予約が開始されます。
お茶の水女子大学付属小学校の受験準備は、夏には始まると考えておきましょう。
入学検定の流れは以下の通りです。
- 入学検定(第一次):11月15日(土)※抽選
- 入学検定(第二次):12月9日(火)~12月11日(木)※個別・集団テストなど
- 入学検定(第三次):12月12日(金)※第二次検定合格発表後まもなく抽選
一次抽選から最終合格者の決定までおよそ1ヵ月と、長い期間の受験となります。
試験内容と対策【お茶の水小がみているポイント】
お茶の水女子大学附属小学校の入学検定で大きな特徴となっているのが、いわゆる「ペーパーテスト」を実施しない、ノンペーパー型の選考である点です。
一般的な小学校受験で行われるような、答えが一つに決まっている問題を解き、正解数で評価する形式は採用されていません。
これは、「正解を出せるか」よりも、その子がどのように考え、どのように取り組むのかという過程を大切にしたいという、学校の教育方針が反映されたものです。
また、個別テスト・集団テスト・面接・保護者アンケートなどを通して、課題に向き合う姿勢や試行錯誤する様子、他者との関わり方、保護者の考え方などがみられます。
それぞれの試験内容について、具体的にみていきましょう。
個別テスト(口頭試問)
試験官と子どもが1対1で向き合い、課題に取り組む個別テストが実施されます。
課題内容は、しりとりなどの言語に関するもの、数の概念、推理や思考力を問うものなど多岐にわたります。
特徴的なのは、正解が複数考えられる問題が多い点です。
例えば、トマト・イチゴ・ミカンのイラストを見て、仲間外れを答えるといった出題があります。
- トマトだけ野菜
- ミカンだけ色が橙色
- イチゴだけ形が丸くない
- ミカンだけ木で育つ
このように、さまざまな答えが考えられます。学問的な分類ではイチゴも野菜であると知っている子どもは、「ミカンだけ果物」と答えるかもしれません。
答えそのものよりも、理由を自分の言葉で説明できるかどうかが重視されます。そのため、発問を正確に聞き取る力に加え、言語力や思考力、柔軟に対応する力が求められます。
集団テスト(集団活動・自由遊び・制作)
集団テストでは、5人程度のグループに分かれ、集団活動や自由遊び、制作などを行います。
集団活動では、劇遊びやじゃんけんゲームなどが行われ、勝ち負けへの反応や、ルールを理解して行動できるかといった点がみられます。
制作活動では、まず全員が同じものを作る「指示制作」が行われ、その後、終わった子どもから折り紙などで自由に装飾する「自由制作」へと移ります。
基本的な巧緻性や創造力が、バランスよく観察される試験です。
一方、自由遊びでは、フラフープやなわとび、折り紙などの中から自分で選んで遊びます。
何を選ぶかよりも、その場でどのように過ごし、周囲とどう関わるかが評価のポイントとなります。
保護者アンケート
お茶の水女子大学附属小学校の選考で特徴的なのが、30分程度で記入する保護者アンケートです。
毎年テーマは異なりますが、近年では以下のような抽象度の高い設問の傾向があります。
- 自由とはどのようなものか
- 「聴く」ということをどのように捉えているか(具体的な場面も記入)
- 家庭の教育観は「この子はどう育つか」と「この子をどう育てようか」のどちらに近いか
お茶の水女子大学附属小学校の教育の特徴である「てつがく(哲学)」的な学びの姿勢が、保護者アンケートにも反映されているといえるでしょう。
子どもの言語力や思考力は環境や保護者の影響が大きいという研究もあり、保護者自身の考え方や柔軟性、言語表現力をみていると考えられます。
保護者アンケートの内容は面接で触れられる可能性があるため、回答に一貫性を持たせられるよう丁寧に記載しましょう。
保護者面接
子どもが試験を受けている時間帯に、保護者を対象とした面接が3〜5分程度実施されます。
始めに氏名・生年月日・住所など基本事項の確認後、以下のような質問が行われます。
- 子どもから〇〇について質問されたらどのように答えますか
- 最近子どもを叱った出来事について教えてください
- 本校は教育研究機関ですが、どのような点で協力いただけますか
これらの質問を通してみられているのは、保護者の教育観や日頃の子どもとの関わり方、そして国立大学附属小学校であることへの理解です。
また、保護者アンケートに記載した内容について質問されるケースもあります。
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お茶の水女子大学附属小学校受験に幼児教室(塾)は必要か
お茶の水女子大学附属小学校の受験において、幼児教室や塾への通塾は必須とまではいえません。
入学検定には以下のような特徴があり、いわゆる私立小学校受験のような対策を前提としていないためです。
・ノンペーパー型の試験
・出題は幼稚園教育要領・保育所保育指針の範囲内
・正解ではなく考え方を重視
・抽選が合否の鍵を握る
ただし、はじめての場所や、いつもと違う雰囲気のなかで、自分の力を最大限に発揮できる子どもは少数派ではないでしょうか。
あらかじめ試験の流れや試験の進み方、当日の雰囲気を知っておくことは大きな安心材料になります。そのため、「必須ではないものの、通ったほうが安心」といえるでしょう。
なお、通塾しない場合でも、家庭での対策は十分に可能です。
その際は、過去問を活用しながら正解を教えるのではなく、「どうしようか」「なぜそう思ったの?」といった問いかけを通して、子どもが自分で考え、言葉にする経験を積みましょう。
お茶の水女子大学附属小学校を受験する前に押さえておきたいポイント
ここでは、受験前に必ず知っておきたいポイントを整理します。
私立・公立とも違う国立の環境
お茶の水女子大学附属小学校は国立の小学校であり、私立・公立の小学校とは明確に異なります。
私立小学校は、きめ細かな指導や充実した設備など、家庭が「教育サービスを受ける」側としての側面が強い学校です。
一方、公立小学校は、国立小学校で行われた教育研究の成果をもとにカリキュラムが改訂されるため、一定水準の授業の質が担保されています。
それに対して、お茶の水女子大学附属小学校をはじめとする国立小学校は、私立・公立のいずれとも異なり、「より良い教育を実現するための研究の場」として位置づけられています。
そのため、保護者には教育研究に協力する立場として学校と関わる意識が求められます。
新教科「てつがく」などの教育の特徴
お茶の水女子大学附属小学校では、新教科として「てつがく」を創設し、教育の大きな柱の一つとしています。
これは、「なぜそう思うのか」「ほかに考え方はないか」と問い続け、日常の中で当たり前とされていることを問い直しながら、人間性や道徳性を高めようとする教科です。
受験において正解のない課題が多かったり、保護者アンケートで哲学的なテーマが出題されたりするのも、この教育観と深く結びついています。
先取り学習よりも、自分の考えを言葉にし、他者の考えを聞きながら思考を深めていく力を大切にしたい家庭や子どもに向いている学校です。
保護者の負担や協力
お茶の水女子大学附属小学校では、保護者の負担や協力が欠かせません。
入学後は慣れるまで登下校の付き添いが求められます。
また、行事やボランティアなど、とくに低学年では多い月で2〜3回来校するケースもあり、家族内での協力体制を整える必要があります。
さらに、併設学童がないため、民間学童や公立小学校の公設学童を利用する場合は、事前に手配を検討しておきましょう。
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お茶の水女子大学附属小学校卒業後の進路
お茶の水女子大学附属小学校を受験する際、小学校入学後だけでなく、その先の進路まで気になる方は多いのではないでしょうか。
ここでは卒業後の進路について解説します。
男子は外部進学(中学受験・高校受験)が前提
お茶の水女子大学の系列校は、高等学校が女子校であるため、男子は中学または高校で外部受験が必須となります。
そのため、小学校高学年から中学受験に向けた準備を始める家庭もあれば、小学校では学校生活を重視し、高校受験を選択するケースもあります。
子どもの性格や学習ペース、家庭の方針に応じて進路を考える必要がある点には、あらかじめ注意しておきましょう。
女子も外部受験の可能性あり
「女子はそのまま内部進学できるので安心」と思われがちですが、必ずしも全員が内部進学を選択するわけではありません。
男女を問わず、中学校への内部進学にあたっては、一般の受験生と同様に学力検査を受ける必要があります。あわせて、小学校での学習態度や生活の様子なども進学判断の材料とされます。
そのため、成績面等で内部進学が難しくなるケースがあるほか、本人の希望や家庭の教育方針を踏まえ、あえて外部受験を選択する家庭も少なくありません。
入学後は通塾が必要か
お茶の水女子大学附属小学校の方針として、通塾はすすめられていません。
塾はあくまで数ある習い事の一つであり、必要かどうかは各家庭の判断に委ねられるというのが、学校としての公式な立場です。
低学年のうちは塾に通わず、学校での学びや生活を大切にしている家庭も多くみられます。
一方で、男子の外部受験や、女子であっても将来的な選択肢を広げたいと考える家庭では通塾を検討するケースもあります。
通塾をするかどうか迷っている家庭では、進路を柔軟に考えるための選択肢として、通信教育を取り入れるケースもあります。
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お茶の水女子大学附属小学校受験でよくある質問

お茶の水女子大学附属小学校の受験でよくある質問をみていきましょう。
共働き家庭でも受験できますか?
はい、共働き家庭でも受験・在籍は可能です。
ただし、お茶の水女子大学附属小学校は国立大学附属の教育研究機関であり、保護者の協力が必要な学校であることは理解しておく必要があります。
慣れるまでの登下校の付き添い、平日の来校、研究活動への協力、行事参加などについて、家庭内での役割分担や祖父母の協力体制などを検討しておきましょう。
面接でも送迎や協力体制について質問されるケースがあるため、共働きだと受験に不利だと思われるかもしれません。
しかし、入学後の生活に無理なく対応できるかどうかが大切です。
ペーパー対策をしていなくても大丈夫?
お茶の水女子大学附属小学校にはペーパー試験はありませんが、一定程度のペーパー対策をしておくことは、試験に臨むうえで有効です。
個別テストの内容には、ペーパー問題で整理して考えておくと理解しやすい課題が含まれているためです。
ただし、私立小学校受験のように大量のペーパー演習をこなしたり、正解を素早く出す訓練を重ねたりする必要はありません。
ペーパー上の問題を使いながら、「なぜそう思ったのか」「ほかにはどのような考え方があるか」といった問いかけを重ね、思考力や言語力を育てていきましょう。
途中で進路変更する家庭は多い?
一定数の家庭が進路変更を選択しており、附属中学校への内部進学率は例年およそ5〜6割とされています。
年度によって多少の差はあるものの、約半数の家庭が外部受験を選択しているため、入学時点で進路を固定する必要はありません。
まずはお茶の水女子大学附属小学校の環境でじっくり学び、学校生活を通して子どもの成長をみながら、進路を柔軟に考えていくという選択をする家庭も多くみられます。
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お茶の水女子大学附属小学校に合格する子ども・家庭の特徴は?
お茶の水女子大学附属小学校に合格する子どもは、発達の早い子や正解を多く知っている優秀な子というよりも、自分なりに考えて言葉にしようとする姿勢をもった子です。
保護者は学校の教育方針を理解・尊重し、子どもなりの考えを否定せず学びをサポートしていけるかどうかが重要です。
ただし、抽選が2回あるという点では、運も合格の大きな要素といえます。
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お茶の水女子大学附属小学校受験を考えるご家庭へ
お茶の水女子大学附属小学校の受験は、倍率の高さや抽選通過率の低さから、国立小学校のなかでも合格難易度が高いといわれています。
ただし、その難しさは学力の高さを競うものではありません。抽選を通過する運に加え、自分で物事を考えようとする姿勢や、決めつけずに考え続ける力が重視されます。
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