私立の難関大学として知られる早稲田大学までの内部進学が可能であるため、「どのような子どもが受かるのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
早稲田実業学校初等部は、華やかさよりも本質を大切にする、堅実な校風の学校です。
そのため、入試においても自立した生活力の高いお子さんが受かりやすと言われます。
この記事では、早稲田実業学校初等部に受かる子の特徴・入試内容・合格する家庭の傾向について詳しく解説します。
早稲田実業学校初等部の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
早稲田実業学校初等部ってどんな学校?
早稲田実業学校初等部は、2002年に創立された比較的新しい小学校です。
一方で、母体である早稲田実業学校は1901年創立の伝統校であり、早稲田大学の系属校として長い歴史を誇ります。
こうした背景から、早稲田実業学校初等部は「新しさ」と「伝統」の両方をあわせ持つ点が大きな特徴です。
「去華就実」と「三敬主義」を大切にしている
早稲田実業学校初等部では、校是「去華就実」と校訓「三敬主義」が教育の根幹にあります。
「去華就実」とは、見かけの華やかさや外面にとらわれず、本質を重んじるという考え方です。
早稲田実業学校は創立当初から「実業」、つまり堅実な経済活動や産業に貢献できる人材の育成を重視してきました。
こうした理念は初等部の教育にも受け継がれており、結果や見栄といった表面的な評価ではなく、日々の積み重ねや学びの過程そのものを大切にする姿勢につながっています。
また、校訓である「三敬主義」は、「他を敬し、己を敬し、事物を敬す」という教えからなり、周囲の人や物事への感謝や敬意、そして自分自身を律する心を大切にする考え方です。
以上のことから、早稲田実業学校初等部は、本質を見極める力と人としての土台を育てる教育を重視している学校といえるでしょう。
堅実な校風と地に足の着いた教育
校是「去華就実」と校訓「三敬主義」からも分かるように、早稲田実業学校初等部は、華やかさよりも本質を大切にする、堅実な校風の学校です。
教育面においても、物事の本質を見極める力や、自然の中での発見、粘り強く取り組む姿勢が重視されています。
例えば、1年生から鉛筆を削る際には小刀を使用します。
これは、物の性質や道具の機能に気づき、自ら考えて行動する力を育てるための取り組みです。
また、自然を通して本物に触れながら学ぶ機会も多く設けられており、子どもたちの生きる力の土台を育てる教育が行われています。
このように、一つひとつの経験を大切にしながら、地に足の着いた教育が実践されている点が、早稲田実業学校初等部の大きな特徴です。
慶應幼稚舎と並ぶ人気校である
いわゆる「早慶ブランド」は私立小学校受験においても大きな影響力を持っており、早稲田実業学校初等部は慶應義塾幼稚舎と並ぶ最難関校として、毎年多くの志願者を集めています。
その人気の高さから、倍率は例年10倍前後と非常に高く、受験生のレベルも総じて高い傾向にあります。
そのため、つけ焼き刃の対策だけで合格するのは難しく、日頃の生活や家庭環境を含めた総合的な力が問われる受験といえるでしょう。
「慶應横浜初等部と幼稚舎の違いとは?難易度や向いている家庭を知りたい(学び相談室)」
早稲田実業学校初等部に受かる子の特徴
早稲田実業学校初等部に受かる子に共通する特徴をみていきましょう。
生活力がある子
早稲田実業初等部に受かる子の特徴として、「生活力の高さ」は重要なポイントです。
生活力とは、単なる身辺自立だけではなく、日常生活に必要な行動を主体的に行える力を指します。
例えば、旅行に必要な衣類や物品を自分で考えて用意できる・食後には食器を片付けるなど、「言われてから動く」のではなく「自分で気づいて動く」姿勢がある子どもです。
早稲田実業初等部は、入学後すぐに一人で登校する生活が始まるなど、自立した行動が求められます。
そのため、日頃から自分で考えて動く習慣が身についている子どもほど、学校生活にもスムーズに適応しやすく、入試においても評価されやすいといえるでしょう。
粘り強さと思考力がある子
早稲田実業初等部に受かる子は、粘り強さや思考力の高さが備わっている特徴があります。
例えば、工作を最後まで丁寧にやり抜いたり、複雑な迷路やパズルを諦めずに考え続けられたりできる子どもです。
実際に、早稲田実業初等部のペーパー試験では、単純な知識問題だけでなく、集中力が求められる問題が出題されやすい傾向があります。
早稲田実業初等部の教育方針においても、粘り強く考え続ける姿勢は大切にされており、その素養を持つ子どもを見極める試験であるといえるでしょう。
総合力がある子
早稲田実業学校初等部の入試では、特定の分野に秀でた子どもよりも、全体としてバランスの取れた「総合力」が重視されます。
試験はペーパーテストに加え、行動観察・運動・絵画・制作・生活課題・面接と多岐にわたり、さまざまな角度から子どもを評価する仕組みです。
そのため、ペーパーができるだけでは合格は難しく、自立心や精神的な安定、発想力や思考力、さらに運動能力やコミュニケーション力など、幅広い力が求められます。
特に、実年齢以上にしっかりとした受け答えができる子や、初めての課題にも落ち着いて取り組める子に加え、協調性が身についている子は、高く評価される傾向があります。
早稲田実業学校初等部に受かる家庭・保護者の特徴
早稲田実業学校初等部は、子ども自身の資質や適性を重視するため、保護者の職業やバックグラウンドは多様です。
一方で、合格する家庭にはいくつかの共通点が見られます。
では、どのような家庭が合格するのか、具体的に見ていきましょう。
堅実な家庭
早稲田実業学校初等部に合格する家庭の特徴の一つが、校風に合った堅実な価値観を持っている点です。
校是「去華就実」が示す通り、保護者も見栄えや外面ではなく本質を重視し、落ち着いた考え方を大切にしている傾向があります。
「早稲田」と聞くと華やかなイメージを持たれがちですが、実際には日々の生活を大切にし、子どもののびのびとした成長を長い目で見守る家庭が多く見られます。
早稲田愛がある家庭
早稲田実業学校初等部に合格する家庭の特徴として、「早稲田に対する理解が深い」点も挙げられます。
保護者が早稲田大学の出身であったり、兄姉が在学していたりする家庭では、学校の教育方針や文化への理解が自然と深まっている傾向があります。
こうした背景が合否に直接影響するわけではありませんが、早稲田の校風や教育方針を十分に理解したうえで受験に臨む家庭は、結果として合格につながりやすいといえるでしょう。
子どもとの会話が多い家庭
早稲田実業学校初等部に合格する家庭には、子どもとの会話が日常的に多いという特徴があります。
たとえば、その日にあった出来事や印象に残ったことについて、親子で自然に言葉を交わしている家庭です。
さらに、出来事を共有するだけで終わらず、「どう感じたのか」「どう思ったのか」「なぜそう考えたのか」まで丁寧に言葉にしています。
早稲田の受験における面接は、一問一答ではなく会話形式で進むのが特徴です。そのため、自分の体験や考えを自分の言葉で伝える力が求められます。
日頃から子どもの感じ方や考えを否定せず、言葉にすることを促している家庭では、こうした力が自然と育まれていきます。
早稲田実業学校初等部の試験内容と対策
早稲田実業学校初等部の入学試験は、1次試験(ペーパーテスト・絵画巧緻性・運動・行動観察)と2次試験(面接)で構成されています。
それぞれの試験項目についてみていきましょう。
ペーパーテスト
早稲田実業学校初等部のペーパーテストでよく出題される課題は、以下のとおりです。
- お話の記憶
- つり合い(シーソーなど)
- 図形(回転図形・鏡図形など)
- 数量
- マジックボックス
お話を聞いて、物語に出てきた物の数や登場人物の行動について答える「お話の記憶」の問題は、毎年必ず出題されます。
単にお話を聞き取るだけでなく、場面の理解度が問われる点が特徴です。
また、お話の記憶に加え、つり合いや図形、数、マジックボックスなども出題され、ややひねりのある問題も含まれます。
単なる知識量を問うテストではなく、思考力やひらめきが求められるため、満点を取るのは容易ではありません。
同じ問題を繰り返し練習するだけでなく、さまざまな問題に取り組み、対応力を高めていくことが大切です。
行動観察
行動観察は、4〜5人のグループでおこなわれます。
- 共同制作
- ゲーム
- 自由遊び
こういったテーマで、子どもたちの関わりやリーダー性、普段の様子を観察します。
用意された道具から遊び方をみんなで考える・どうやったらゲームがうまくいくかを話し合うといった、相談させる場面が多い点が特徴です。
そのため、自分の意見を伝えるだけでなく、相手の意見を聞きながら協力して取り組む姿勢が重要になります。
日頃から友だちや家族と関わる中で、話し合いながら順番や役割分担を決めたり、「こんなときはどうする?」と場面を想定して意見を出し合ったりする経験が大切です。
絵画
早稲田実業学校初等部の絵画は、以下のようなテーマが出題されます。
- 将来の夢が叶ったときの絵
- どきどきしたときの絵
- わくわくしたときの絵
- 今頑張っていることの絵
このように、抽象的で心の内部を表現させるテーマが出題される傾向があります。
技術的な表現力だけでなく、日頃の経験の豊かさや、自分の感情とどのように向き合っているかが問われます。
描いた内容について質問される場合もあるため、単に人物や生き物を描く練習だけでは十分とはいえません。
日々の体験について親子で話し合いながら、感じたことや考えたことを言葉にし、それを絵で表現する練習が重要です。
絵画は、その子ならではの体験が土台となるため、子どもの興味に沿って多様な経験を積み重ねていくことも大切です。
制作
制作課題では、ちぎり絵や粘土などの用意された道具を使い、テーマに沿った作品をつくる形式の課題が出題されます。
たとえば、粘土を使ってプレゼントをつくるといった内容です。
絵画と同様に、制作した作品について質問されるケースもあるため、単にテーマに沿って作るだけでなく、自分なりの考えや目的意識を持って取り組む必要があります。
また、絵画・制作に共通して観察されるのが、道具の使い方や片付けの丁寧さです。
基本的な巧緻性や発想力に加え、片付けの様子から生活面での丁寧さや習慣も見られています。
生活課題
早稲田実業学校初等部の試験の特徴の1つが、生活課題が出題される点です。
- 靴や衣服の着脱
- 服を畳んで風呂敷で包む
- ワイシャツをハンガーにかける
- 服をきんちゃく袋に入れる
- 道具を片付ける
- 広げた傘を片付ける
このように、実際の学校生活を想定した出題が多く、入学後の生活を見据えた試験となっています。
靴を脱いだら揃える、自分の服は自分で畳む、幼稚園の制服をハンガーにかけるといった、日常的な躾が身についていれば、生活課題の多くには自然と対応できるでしょう。
また、風呂敷やぞうきん、ほうきとちりとりなど、昔から使われている道具に日常的に触れておくことも有効な対策となります。
運動
運動試験では、模倣体操やケンケンパ、片足バランスなどが実施されます。
内容自体は難しいものではなく、体幹やバランス力、全身の協調性といった基本的な運動能力が見られます。
ただし、評価されるのは運動の上手さだけではありません。
先生の指示を正しく聞き取り、ルールを守って取り組む姿勢や、他の子どもとの関わりの中で見られる協調性も評価の対象となります。
面接
2次試験の面接は親子で行われ、面接官は校長・教頭を含む4名で構成されています。
両親に対する質問は2〜3個で、ひねった問いかけはほとんどありません。
- ご家庭の教育方針を教えてください
- お子さまが最近成長したと感じることを教えてください
このような一般的な質問が多いため、前もって面接準備をおこなっていれば困ることはないでしょう。
一方で、子どもには15〜20個程度と、多くの質問が投げかけられます。
- お名前を教えてください
- 今日はどうやってきましたか
- 電車で気を付けることはなんですか?
- 電車でお友達が騒いでいたらどうしますか?
- 好きな動物はいますか?それは何ですか?
- どうして好きなんですか?
- 好きな食べ物、嫌いな食べ物は何ですか?
- 給食で嫌いなものが出たらどうしますか?
このように、質問への受け答えを掘り下げたり、会話のように発展させたりして、子ども本来の自然な姿を引き出すのが、早稲田実業学校初等部の面接の特徴です。
そのため、受験のために繕った答えを用意するのではなく、日頃から自分の考えを素直に言葉にできるような関わりが大切です。
「小学校受験模試のおすすめは?活用方法や注意点も教えてください(学び相談室)」
早稲田実業学校初等部のよくある質問

早稲田実業学校初等部の試験について、よくある質問に回答します。
早稲田実業初等部は難しいですか?
早稲田実業学校初等部の受験は難しいといえます。
早稲田実業学校初等部は、受験生本人の力を重視して合格者を選ぶ傾向があるため、家庭環境を重視する学校と比べると努力が報われやすい学校です。
しかしその一方で、倍率は高く、受験者全体のレベルも高い水準にあります。
また、何か一つの分野に秀でていればよいというわけではありません。
ペーパーテストに加え、絵画・制作、生活巧緻性、行動観察など、それぞれの分野で一定以上の力が求められます。
こうした点から、特定の対策だけで突破するのは難しく、日頃からバランスよく力を伸ばしていく必要があるといえるでしょう。
早稲田初等部はどんな子が入っていますか?
早稲田実業学校初等部に入学する子どもは、実年齢以上の生活力や思考力、そしてコミュニケーション能力を備えている傾向があります。
自分で考えて動く習慣があり、課題に対して最後まであきらめず思考できる子どもは、入学試験でも評価されやすいといえるでしょう。
早実初等部の女子の倍率は?
2025年度入試では、女子の出願者数は約562名にのぼり、出願倍率は約15倍となりました。
女子の倍率が高くなる理由は、募集人員が108名のうち男子72名・女子36名と、女子の定員が男子の半分に設定されているためです。
実際の受験者数は約468名で、女子の合格者は47名でした。これをもとに算出した実質倍率はおよそ10倍となり、男子の約6倍と比べても高い水準です。
このように、女子は募集人数が少なく志願者も多いため、男子より厳しい競争となる傾向があります。
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早稲田実業学校初等部に受かる子まとめ
早稲田実業学校初等部は、比較的新しい学校でありながら、堅実さと伝統を併せ持つ点が特徴です。
生活力・思考力・コミュニケーション力など総合力の高い子どもが合格しやすく、家庭の属性よりも子ども本人の力が重視されます。
試験は多岐にわたりますが、過去問題を中心にしっかりと準備を積み重ねることで、合格の可能性を高められます。
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