RISU 学び相談室

2025/05/22
ママ、パパからのご相談

小学2年生「時間と時刻」のポイントは?家庭でできる時間計算の教え方を教えてください

小学2年生の息子がいます。算数の時刻と時間の計算が苦手なようで、どのように家庭で対策するのがいいでしょうか?中学受験も検討している場合、時計の計算でつまずくのはまずいと聞いたことがあります。
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著者からの回答
「時刻と時間」は、小1では時計の読み方、小2では時刻と時間と違い何時間何分の計算、小3では秒を含めた計算を学習します。

ただこの単元は他の分野との関連性があまり強くありません。
成長とともに時計に慣れることで克服できることも多いですし、今はできなくても他の単元でつまずかなければあまり深刻になる必要はないのです。

でも中学受験を予定している場合は注意が必要。
「時刻と時間」は、「速さ」や「時計算」など入試頻出問題の土台となるため、低学年から基本の理解を深めスムーズに問題を解けなくてはいけません。

本記事では、小2の「時刻と時間」のつまずきの原因と、家庭学習のポイントを詳しく解説しています。
ぜひ最後までお読みください。
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小2の「時刻と時間」の学習でつまずく理由

この章では、小2の「時刻と時間」の学習でつまずく原因・理由を解説します。

アナログ時計が読めない

1つ目の理由は、アナログ時計が読めないことです。

最近はデジタル時計が多いため、お子さんがアナログ時計の「目盛りが読めない」「長針と短針の違いがわからない」といったケースも増えています。

また、時計には、60進法24進法12進法が混在しています。
十進法が基本の算数とは違うため、60分が1時間であることや24時間が1日であること、時刻の表記方法が午前と午後で2種類あることにでまずきやすくなります。

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「時刻と時間」の違いがわからない

2つ目の理由は、「時刻と時間」の違いがわからないことです。

例えば、「2時30分と2時30分」といった違いです。
2時30分は時刻、2時間30分は時間ということの理解が、小2の「時刻と時間」の最も大きなポイントです。

時刻は「点」で表し、「いつ?」という問いに対して「2時30分」と答えます。

一方、時間は「長さ」を表し、「どのくらい?」という問いに対して「2時間30分」と答えます。
時刻は点、時間は長さであることを理解し、混同しないように教える必要があります。

時間の計算ができない

3つ目の理由は、時間の計算ができないことです。

小2では「時刻と時間」を区別する学習をした後、「6時から9時までは何時間?」といった時間を計算する学習があります。
時間の計算は次のような理由でつまずきやすいです。

とくに、時計の動きとともに正しくイメージできるか、が時間の計算では大切です。
正しくイメージできないと、たとえば「6時から9時までは何時間?」という問題で、「6時・7時・8時・9時で4時間」と6時を含めて数えてしまう場合があります。

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小2の「時刻と時間」の計算問題のポイント

小2では、「何時から何時までの間にどれだけ時間がたったのか?」という時間の計算を学びます。

時間の計算は、アナログ時計を読め、時刻の時間の区別ができることを前提に学習します。
もしこの2つの学習がまだ曖昧な場合は復習をしつつ、簡単な計算問題から取り組みましょう。

「時刻と時間」の計算には、次の3つのパターンがあります。

①「時間+時間」「時間-時間」
例:「行きは40分かかり、帰りは50分かかりました。全部で何分かかりましたか」

②「時刻+時間」「時刻-時間」
例:「7時10分に出発して30分後に学校に着きました。学校に着いたのは何時ですか?」

③「時刻-時刻」
例:「3時から4時15分までゲームをしました。どれくらいゲームをしていましたか?」

文章題を読んだとき、どのパターンの計算かを最初に確認すると計算しやすくなります。

①時計の長針を使って5分ずつカウントする

ます、時計の長針がどれだけ進んだかを読み取るために、5分ずつカウントする習慣を身につけましょう。

アナログ時計を使って、「1目盛り=5分」というルールを確認し、繰り返し練習します。
小1の復習も兼ねながら、時計の長針の動きを意識し、「5分」「10分」と5分刻みで時計に書き込みます。
その際、九九の5の段を活用すると、九九の学習も同時にできるのでおすすめです。

いきなり計算はできなくても、時計を使って5分ずつ数える練習を繰り返すと、「ちょうど反対側に数字に長針が移動すると30分」といった形で視覚的に覚えるので、計算問題へスムーズに移行することができます。

②数直線を使って時間の流れを整理する

「時刻と時間」の計算では、時間の経過(長さ)をイメージすることが大切です。

そこでおすすめの方法が、数直線を使うこと。
数直線は、アナログ時計(具体)から計算式(抽象)への思考の飛躍をサポートしてくれます。

「3時10分から40分後は何時?」という問題では、上の図のように数直線上に3時10分という時刻と「40分後」と書き込みます。

「3時から4時15分までゲームをしました。どれくらいゲームをしていましたか?」という問題では、ゲームの開始時刻と終了時刻を数直線に書き込みます。
求める時間や時間の流れを視覚的に整理でき、計算のイメージが湧いてきます。

数直線は、時計の針が進んだり戻ったりする感覚を線で表現できるので、「時間が経つ」「時間が戻る」とはどういうことかを直感的に理解できるのがポイントです。

数直線の活用は比例や速さの学習にも関連し、今後の算数や中学受験にも役立つ考え方ですので、ぜひ積極的に活用しましょう。

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③ひっ算を使って計算する

次に時間をひっ算で計算しましょう。

足し算や引き算のひっ算では、「位をそろえる」と「繰り上がり・繰り下がり」がポイントですが、時間のひっ算でも同じです。

「7時45分から2時間30分後は?」といった問題では、「45+30=75分」となり、60分を超えます。
このときに大切なのが「60分で1時間になる」という時間の計算特有の繰り上がりです。

「1時間=60分」をしっかり定着させたうえで、ひっ算で計算する習慣をつけると、正確に時間を求められるようになります。

小2の「時刻と時間」を家庭で教えるポイント

小2「時刻と時間」は算数の他の単元との関連が薄独立性が高い単元。
復習をする機会が少ないことも、お子さんが苦手意識をもちやすい原因です。
そのため日常生活の中で「時刻と時間」を意識して過ごすことが大切です。

ここでは、家庭で実践しやすい教え方のポイントを3つ紹介します。

時計を動かしたり見たりする

家庭でもできる限りアナログ時計(時計教材)を使い、時刻や時間の変化を体感的に理解できるようにします。

例えば次のように日常生活で時計を取り入れてみましょう。

「午後4時10分から午後4時40分までは宿題の時間です。何分間?」
「7時5分に起きて35分後に出発です。何時に出発する?」
「ゲームの時間は今から30分間です。何時まで?」

日常生活の中で時計を意識する機会を増やすことで、無理なく「時刻と時間」の学習に親しむことができます。

大人が「時刻」と「時間」を正確に使い分けて話す

お子さんが「時刻と時間」の学習につまずく理由に、「時刻と時間の違いがわからない」がありました。

実は大人でも「時刻」と「時間」を正確に使い分けていないケースが多いです。
そこでまずは普段からおうちの方が「時刻と時間の違い」を正しく使い、お子さんにも意識づけましょう。

「時刻」には「7時に」「10時15分に」というように「」をつけます。
点を表すイメージです。

「時間」には「20分間」というように「間(かん)」をつけます。
長さ(範囲)を表すイメージです。

また、時間は「7時15分から8時まで」のように「から」と「まで」でも表せます。

「30分後に家を出発します。出発時刻は?」は時刻
「15分間お風呂に入ります。何時から何時まで入る?」は時間

といった感じで、「時刻と時間」を大人が表す言葉を正確に使い分け、「時刻と時間」の違いをお子さんにも意識させましょう。

生活の中で「時刻と時間」を意識する

親子で一緒に「時刻と時間」を共有して生活する方法もおすすめです。

こうした親子で時間を共有するやりとりを通じて、お子さんは生活の中にある時刻と時間を実感できるようになります。

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2.「チュートリアル」「解説動画」で疑問を解決

新しい学習は丁寧なチュートリアルからスタート。
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分からない問題は解説動画で疑問を解決。
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3:文章問題・図形問題が豊富

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仕事や家事育児に毎日忙しいおうちの方も、隣でつきっきりになる必要はなく、安心して子どもの学習を見守ることができます。

まとめ

「時刻と時間」の学習は小2以降回数は少ないです。

しかし小3では「秒」が加わり、時間の計算に複雑さが増します。

小4以降は時間を小数や分数で表す場面が登場し、速さや時間を求める単元では当たり前のように時間が分数で表されていきます。

とくに中学受験を考えているお子さんは、早めの対策が必要です。

ぜひ本記事の内容を参考に、「時刻と時間」の内容を完璧に理解していきましょう。

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