なかでも早稲田アカデミーは知名度が高い分、「入塾テストは難しい？」「落ちたらどうしよう」と心配になる方も少なくありません。
早稲アカの入室テストは、問題の難易度は難しいものの、受験者の8〜9割は合格すると言われ、落とすためのものではありません。
主にお子さんの基礎学力や勉強に向かう姿勢などを見て入塾の可否が判断されます。
本記事では、早稲田アカデミーの入塾テストの難易度・対策・上位クラスでスタートするためのポイントを解説します。
早稲田アカデミーの入塾テストを受けようと考えているご家庭は、ぜひ参考にしてください。
目次
早稲田アカデミー入塾テストの概要
早稲田アカデミーの入塾テストは、成績上位者を入塾させるものではなく、スタート地点を確認するためのテストです。
ここでは、入塾テストの目的やスケジュール、クラス分けについて解説します。
入塾テストの目的
早稲田アカデミーの入塾テストは、現在の実力や理解度を確認し、適切なクラスに振り分けることを目的としています。
入塾テストというと、「不合格だったらどうしよう」と合否が気になり、不安に感じる方は少なくありません。
しかし、受験者の8〜9割は合格するといわれており、「落とすテスト」ではないのが早稲田アカデミーの入塾テストの特徴です。
入塾テストのスケジュール
早稲田入塾テストは、毎週土曜日14時に実施されています。
平日の実施や時間の変更にも対応しているため、忙しいご家庭でも都合に合わせて受験できます。希望の日時がある場合は、受験予定の校舎に相談してみるとよいでしょう。
また、季節ごとに実施される学力診断テストや模試、四谷大塚主催の全国統一小学生テストが入塾テストの代替となるケースもあります。
入塾テスト後のクラス分け
早稲田アカデミーでは、入塾テストの結果をもとに、「SS・SB・SA」の3つのクラスに振り分けられます。
- SS：最難関・難関校を目指す偏差値56以上のクラス
- SB：中堅校・難関校を目指す偏差値46以上のクラス
- SA：基礎力の定着を中心に中堅校を目指す偏差値45以下のクラス
また、SSクラスは校舎の規模によって上からSS1、SS2、SS3に分かれ、最上位クラスのSS1は偏差値63以上が目安です。
入塾後は組み分けテストが5週に1度実施されるため、希望のクラスに入れなくても落ち込む必要はありません。
入塾テストの結果に振り回されず、今の学力に合った環境で力を伸ばしていくことが大切です。
入塾テストの難易度
早稲田アカデミーの入塾テストは、難関校入試のような難しい問題が出題されるわけではありません。ただ、初めて中学受験塾のテストに触れるお子さんにとっては、戸惑うポイントがあるのも事実です。
ここでは、入塾テストの出題傾向と難易度について解説します。
早稲田アカデミー入塾テストの傾向
早稲田アカデミーの入塾テストでは、基礎問題から応用問題、思考力を問う問題まで、幅広く出題されます。
試験時間は比較的短いため、学校以外でテストを受けるのが初めてのお子さんでも、抵抗感なく受けやすいでしょう。
一方で、基礎問題を素早く正確に解く力や、限られた時間のなかで粘り強く考える姿勢も、テストを通して確認されています。
また、「基礎的ではあるものの、学校ではまだ習っていない内容」や、「初めて見るタイプの問題」が出題されるのも特徴です。
そのため、中学受験対策をしていないお子さんにとっては、思った以上に難しく感じるケースもあります。
早稲田アカデミーの入塾テストの合格難易度は低め
入塾テストが難しかった場合でも、合格難易度は低めであり、受験者の8〜9割が合格するといわれています。
合格に必要な得点率はおおむね40〜50％が目安です。基礎問題での失点が最小限であれば、中学受験の勉強を始めていない子どもでも合格する可能性は十分にあります。
また、点数が物足りない状態でも、問題に取り組む姿勢を評価されての合格や、入塾までに補習プリントを提出する条件で入塾を許可されるケースがあります。
ただし、校舎ごとの受け入れ人数や定員の状況によっては、入塾できない可能性もあるため注意が必要です。
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早稲田アカデミー入塾テストの対策方法
早稲田アカデミーの入塾テストは、特別な対策をしなくても受験できますが、事前にポイントを押さえておくと安心です。
ここでは学年別に、無理のない対策方法や教材を紹介します。
小1・小２（スーパーキッズコース）の入塾テスト対策
小1の入塾テストでは、計数など基礎的な内容が多く、国語では短い文章を読んで答える簡単な記述問題が出題されることもあります。
ひらがなの読み書き、簡単な計算、1〜2行の問題文をすらすら読める読解力を身に付けておきましょう。
小2の入塾テストでは、桁数の多い計算や筆算なども加わり、計算手順を正しく踏めているかが見られます。
学校で配布されたプリントやテストで間違えた問題は必ず復習し、今まで習った単元で理解不足がないようにしておきましょう。また、九九を完璧に覚え、計算ミスを極力なくせるように練習しておく必要があります。
余裕がある場合は、「Z会グレードアップ問題集」や「算数ラボ」などの発展的な問題集に取り組むとよいでしょう。
なお、小学1・2年生の入塾テストは、早稲田アカデミーの中でもスーパーキッズコースを開講している校舎のみで実施されます。
受験を検討する際は、事前に対象校舎を確認しておきましょう。
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小３の入塾テスト対策
小3は中学受験の基礎を身に付け、本格的な中学受験対策に向けて橋渡しとなる学年です。
そのため、入塾テストでは、受験勉強についていける（追いつける）基礎力や思考力を見られます。
計算力に差が出始める頃であるため、とくに算数は計算ミスがないように練習しておきましょう。
国語も語彙力の多さによって得点が左右されます。読書をしたり、今まで習った漢字を用いた熟語をなるべく多く書けるようにしておきましょう。
問題集は「Z会グレードアップ問題集」や「ハイレベ100（算・国）」、国語や読書が苦手な子どもには、「おはなしドリル」（学研）がおすすめです。
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小４・小５の入塾テスト対策
小4からは本格的な中学受験の学習が始まり、未習分野を含む出題も多く見られます。
問題のボリュームも増えるため、基礎問題を解くスピードと正確さが求められます。
また、見たことがない問題でも諦めず考える根気強さや粘り強さが重要です。
学校で履修した単元だけでなく、半年から1年程度を目安に先取りして、基礎問題を解けるようにしておきましょう。
「四谷大塚 予習シリーズ」を用いての先取り学習がおすすめです。
小6の入塾対策
早稲田アカデミーでは小6の1学期から中学受験範囲の復習が本格的に始まります。
そのため、入塾テストも、中学受験対策をすでに進めていることを前提とした内容です。
計算ミスや漢字の書き間違いといった基本的な失点がないよう準備しましょう。また、これまでの学習でのつまずきをそのままにしていないか、総点検が必要です。
入塾後に上位クラスでスタートするための勉強方法
入塾自体はそれほど高いハードルではありませんが、上位クラスを狙う場合は偏差値56以上、最上位クラスであれば偏差値63以上を目指す必要があります。
ここからは、入塾テストで上位クラスを狙うことを前提に、どのような勉強を意識すべきか解説します。
上位クラスを目指すための算数対策
偏差値56以上を目指すには、算数対策が欠かせません。
早稲田アカデミーでは、四谷大塚の「予習シリーズ」を教材として使用するため、基本的には同教材で対策するのがおすすめです。
そのほか、「最レベ」、「トップクラス問題集」、「スーパーエリート問題集」での対策や、高学年であれば「プラスワン問題集」、「中学への算数 ステップアップ演習」を用いて学習しましょう。
初見問題への対応や思考力を高めるには、「算数ラボ」や「きらめき算数」などの思考力系問題集を併用するのも効果的です。
上位クラスを目指すための国語対策
上位クラスに入るには、国語でも高得点を狙う必要があります。国語は「知らない」ことが即失点となるため、漢字や熟語などにおいて知識と語彙力が必要です。
- 漢字は学年より先取りする
- 熟語・ことわざ・慣用句を学ぶ
- 記述は設問の要求を満たす
熟語・慣用句・ことわざは、実際に使ってみると覚えやすいため、ご家庭の会話のなかでも取り入れてみましょう。また、漫画やイラストを使った教材で、楽しみながら知識を増やすと効率的に学べます。
記述問題については、入塾テストに合格するだけであれば、部分点を狙った書き方でも対応できる場合があります。
しかし、上位クラスでのスタートを目指すのであれば、設問の要求を正確に満たしているかを常に意識しましょう。
「予習シリーズ」や「論理エンジン」を使った学習に加え、「小学生のためのドラえもん 読解力をつけることば図鑑」を読むのも効果的です。
また、漢字が苦手なお子さんには、「出る順 中学受験漢字1580が7時間で覚えられる問題集」や「出口先生の頭がよくなる漢字」などの教材を取り入れるとよいでしょう。
低学年の学習は「型」にこだわりすぎない
ここまでご紹介したように、中学受験準備に良いとされる問題集はたくさんあります。
ただし低学年期には「紙教材での学習が苦手」というタイプのお子さんも多いです。
これは頭の回転の速さに手先の発達が追いついていないからかもしれません。
複雑な文章題を瞬時に計算できたり、漢字を一度見れば覚えられたりする子にとって、途中式を書く、何度も書き取りするというのはとても苦痛なことです。
無理に「机に座って鉛筆で丁寧に書く」という型を強制すると、最悪の場合勉強嫌いなってしまうかもしれません。
しかしこうした子ほど、実は後から爆発的な伸びを見せる可能性を秘めています。
せっかくのお子さんの才能を潰さないよう、タブレット学習や動画解説などお子さんの頭の処理速度をフルに活用できる学習法も柔軟に取り入れましょう。
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入塾テストの結果の活用方法
ここでは、入塾を判断する際の考え方や、不合格だった場合の向き合い方について解説します。
入塾の判断や立ち位置の判断
合格したからといって、必ず入塾する必要はありません。
入塾テストを受けた際の子どもの様子や感想、校舎との相性、入塾後の宿題の量などを考慮して決めましょう。
たとえばSAクラスだった場合、「もう少し家庭学習をがんばってから入塾しよう」「早めに塾に入れて、学習のペースをつかませよう」と考えるきっかけにもなります。
クラスや偏差値はあくまで現在地を示すものです。
今の学力で無理なく通えるか、家庭の生活リズムに合うかといった視点を持ち、入塾を判断しましょう。
入塾テストに落ちた場合にやること
入塾テストで不合格だった場合、原因は応用問題よりも基礎問題での取りこぼしにあるケースが少なくありません。
計算や漢字、文章の読み取りなど、理解したつもりでも実は曖昧なままになっている部分が、結果に影響している可能性もあります。
不合格だと中学受験自体を諦めるか悩む方もいるのではないでしょうか。
しかし、中学受験では基礎を丁寧に固めることで学力が一気に伸びる場面が多く見られます。
受験をするかどうかで迷っている場合でも、基礎固めの学習はその後の学習に生きるため、決して無駄になりません。
入塾テストの結果にとらわれず、子どもに必要な学習をすすめましょう。
そもそも早稲田アカデミーってどんな塾？
早稲田アカデミーは、中学受験において高い合格実績を持つ大手中学受験塾です。ここでは、早稲田アカデミーの入塾テストを受ける方に向けて、塾の特徴を解説します。
面倒見の良さが評判
早稲田アカデミーは「面倒見がいい塾」として知られています。
校舎数が多く、1校舎あたりの生徒数が抑えられているため、クラスは少人数になりやすく、講師が一人ひとりの理解度や学習状況を把握しやすい環境です。
下位クラスでも補助プリントを用意したり、宿題をやり切るまで居残りで対応したりと、学力層にかかわらずフォローがあります。
そのため、共働き家庭やワンオペ育児の家庭にとっては心強い存在でしょう。
校舎や講師による差はあるものの、「放置されにくい」「困ったときに手を差し伸べてもらえる」という点で、安心感の高い塾だといえます。
最難関校を目指すNN志望校別コースやExiV校舎がある
早稲田アカデミーは「面倒見がいい塾」というイメージが強い一方で、首都圏最難関校を本気で狙う生徒のための環境も用意されています。
男子・女子御三家や早慶付属校、難関共学校を目指すNN（なにがなんでも）志望校別コースは外部生にも人気が高く、ハイレベルな授業が実施されます。
NN志望校別コースを担当する人気講師が授業をおこなう最難関校対策専門のExiV（エクシブ）校舎もあり、さらに高みを目指す家庭に人気です。
早稲田アカデミーは、学力に不安がある段階から入塾でき、基礎を丁寧に積み上げる一方で、力を伸ばした先にはExiV校舎やNN志望校別コースといった最上位向けの授業も用意されています。
中堅校志望から最難関校志望まで、成長に応じて目標を引き上げていける幅の広さが、早稲田アカデミーの大きな特徴といえるでしょう。
早稲田アカデミー入塾テストでよくある質問
早稲田アカデミー入塾テストについてのよくある質問にお答えします。
早稲田アカデミーの入塾テストはどのくらいの難易度ですか？
早稲田アカデミーの入塾テストは、他塾と比べて特別に難しい試験ではありません。合格自体の難易度も、中学受験塾の入塾テストのなかでは低めといわれています。
一方で、学校ではまだ習っていない内容や、学校のテストでは出題されない思考力を問う問題も含まれるため、中学受験対策をしていない子どもにとっては難しく感じられる可能性があります。
中学受験の勉強をしていなくても合格できますか？
はい、中学受験の勉強をしていなくても合格は可能です。
入塾テストは、学校で学んだ内容がどの程度身についているかを確認する目的で実施されます。
そのため、初めて塾を検討する低学年の子どもや、これから中学受験を考え始めた家庭でも受験しやすいテストとなっています。
しかし、学年が上がるにつれて、対策なしでの合格は難しくなる点に注意が必要です。中学受験の本格的な学習がはじまる中学年からは、ある程度市販教材で準備したほうが入塾後の学習もスムーズです。
入塾テストに落ちたら、もう入れませんか？
入塾テストに不合格だった場合は、再受験が可能です。
すぐに再受験するとテスト内容が同じになってしまうため、再受験する場合は間隔をあける必要があります。
学習の到達具合や学習の状況を見直し、時期を改めて再挑戦する家庭は少なくありません。
早稲田アカデミーの入塾テスト対策なら「RISU算数」がぴったり
算数の家庭学習には、算数専用タブレット教材の「RISU算数（幼児には「RISUきっず」）」がぴったりです。
RISU算数には基礎から応用まで約10000問を収録。
無理なく苦手を克服し、算数がどんどん得意になるRISU算数の特長をご紹介します。
「【体験談】RISU算数は中学受験に効果あり？難関校・塾なし受験など合格者たちの使い方を知りたい」
1.「無学年制カリキュラム」で一人ひとりにマッチ
RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えて先取り学習をどんどん進めることも、つまずいた分野で学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
2.「チュートリアル」「解説動画」で疑問を解決
新しい学習は丁寧なチュートリアルからスタート。
視覚的イメージで理解できるから、初めての勉強内容でも問題をすらすら解くことができます。
分からない問題は解説動画で疑問を解決。
東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画や、応援メッセージ動画は、「わかりやすい！」と大人気です。
3：文章問題・図形問題が豊富
RISU算数では、文章問題や図形問題が豊富に出題されます。
計算問題だけでなく、段階的にレベルアップしていくことが、算数の本質的な理解につながります。
4：「スペシャル問題」で思考力を鍛える
算数オリンピック問題や中学入試なども「スペシャル問題」として多数収録。
スペシャル問題は通常問題を解き進めるとゲットできる「鍵」を集めることで挑戦できるハイレベルな問題。
「もっと難しい問題を解きたい！」という好奇心旺盛なお子さんはぜひ挑戦してみてください。
5：保護者も安心のサポート体制
RISU算数には、自動採点機能や保護者の方への学習進捗お知らせするメールといった、学習サポート機能が満載。
さらにお子様のつまずきを検知すると、ベストなタイミングでヒントの解説動画を自動配信。
毎日忙しいおうちの方も、お子様の隣でつきっきりになる必要はなく、安心して学習を見守ることができます。
RISUを年長の春から始め、小1の後半には小5までの学習内容が終わり、小3になる直前の春期講習からSAPIXに入りました。たしか3年生は20クラスくらいありましたが、入室テストの成績が良く、いきなり上から2番目のクラスからのスタートでした。最大の合格要因は幼少期のRISU算数です。学年関係なく子どもが好きなだけ進められるので、まるでゲーム感覚で先取り学習ができました。
（合格校：開成中学・栄光学園中学・浅野中学・栄東中学）
「RISU算数は中学受験に効果あり？塾なしでも合格できる？活用例や体験談を知りたい（学相談室）」
早稲田アカデミーの入塾テストは「今の立ち位置」を知るための試験
早稲田アカデミーの入塾テストは、「選抜」のためというよりも、子どもの現在地を知り、適切なスタートラインに立つためのテストです。
入塾テストは難しいと感じても、合格の難易度はそれほど高くありません。
計算ミスなど基礎的な失点がないように注意すれば、特別な対策をしなくても合格できる可能性があります。
しかし、上位クラスでの合格を目指す場合は、中学受験用の市販問題集などで対策しましょう。
入塾テストは子どもの現在の学力をはかるものです。結果に一喜一憂するのではなく、今後どう伸ばしていくかを考えるきっかけとして活用するとよいでしょう。
RISU利用者レビューでは、RISU算数をご利用いただいている保護者様の声をご紹介しています。
中学受験で志望校合格、大手塾模試で成績が大幅アップ、家庭学習の質が上がった、など皆様の参考になるリアルな体験談が多数。
RISU公式ブログでは、算数オリンピックメダリストや先取り学習での算数検定合格者、大手塾主催模試での成績優秀者など、お子様の声を中心にご紹介しています。
ぜひ一度お読みください！
代表取締役CEO
