・学習習慣
・基礎学力
・知的好奇心
・粘り強さ
本記事では、中学受験に向けた低学年での学習について詳しく解説していきます。
お子さんの中学受験を検討されている方はぜひ最後までお読みください。
中学受験の特徴
中学受験のための進学塾では、新小4(小3の2月)から受験対策カリキュラムをスタートします。
入塾準備から志望校合格までリアルな体験談はこちらの記事で多数ご紹介しています。
中学受験する場合は進学塾へ通うのが一般的。
扱う問題のレベルが小学校とは大きく異なるため、専門的な指導が必要だからです。
また学習範囲も非常に広いため、中学受験では3年間で徐々に負荷を増やしながら受験対策を行います。
まずは進学塾における中学受験対策の特徴について解説します。
特徴1:膨大な学習量
中学受験で必要となる学習量は膨大です。
たとえば通塾日数は、
小4で週1〜週2日、小5で週2〜週3日、小6で週3〜週4日。
学年が上がると、志望校別対策講座や土日の模試受験なども増えるので、ほぼ毎日塾に通うことも普通です。
1日の拘束時間も長く、首都圏の小6は終了時刻が21頃前後。
関西の塾では22時というところも珍しくありません。
テストも頻繁にあります。
毎週の小テスト、月1回の大きめのテスト、2〜3ヶ月に1回の実力テストなどで繰り返し繰り返し学習内容の定着を確認します。
テストの成績によってクラス分けがなされ、教室内の席順が成績順で決められる塾もあります。
宿題も大量に出されます。
塾の授業を受けるだけでは成績は上がりません。
宿題で復習し、自分に必要な学習を見極めながら、学習サイクルを作り上げることが大切です。
特徴2:ハイレベル&ハイスピード
中学受験では、大人でも悩むほどハイレベルな問題を扱います。
小学校の授業と扱う問題レベルが違いますし、小学校と重複する学習単元も1年以上先取りするのが普通です。
中学受験をするのは、小学生全体の成績上位にいるほんの一部。
優秀な子供達の中で競い合うため、必然的に問題がハイレベルになり、しかも年々問題の難化が進んでいます。
「全国統一小学生テストで偏差値60の目安は?問題の難易度や学力レベルについて知りたい(学び相談室)」
特徴3:深い思考力が必要
近年の中学入試の重要なキーワードは「思考力」。
難関校に限らず中堅校でも思考力を問う問題が年々増えています。
これは算数だけでなく、全教科にいえる傾向です。
思考力を問う問題は次のような特徴があります。
- 記述式の解答形式
- 問題文の長文化
- 何段階も手順を踏んで答えを出す
もちろん膨大な基本知識が定着しているのは当たり前。
知識をいかに活用し言語で表現できるか(=思考力)が問われます。
変化が激しく先行きの見えない現代社会においては、知識だけでなく思考力を持った生徒に入学してほしいという、学校からのメッセージでしょう。
中学受験のために低学年で身につけるべき4つの力
小4から始まるハードな中学受験を順調にスタートするには、低学年での十分な準備が欠かせません。
ここでは、低学年までに身につけたい、4つの力について解説します。
①学習習慣
低学年での学習習慣の有無は、中学受験に大きく影響します。
実は小学校の勉強に余裕のある、勉強が得意なお子さんも要注意です。
こうしたお子さんは学校の授業を簡単に理解でき宿題も片手間に終えられるため、学習習慣が十分に身についていない可能性があるからです。
「わかるまでやる」「できるまでやる」を繰り返すのが中学受験。
片手間な学習では乗り切れません。
低学年から「毎日机に向かって勉強するのは当たり前」という状態を作るのはもちろん、学校の宿題プラスαの学習(=発展的な問題)に毎日取り組むようにしましょう。
次の3つのポイントを押さえましょう。
- 毎日決まった時間に机に向かう
- 学校の宿題を早く終わらせる
- 学校宿題+αの学習に取り組む
②基礎学力
中学受験のハイレベルな学習についていくには、まずは基礎学力が欠かせません。
端的に言うと、小学校の小テストやカラーテストは全て100点が当たり前で、90点では危険信号です。
小学校のカラーテストは、いわゆる「ひっかけ問題」ではありませんから、一問も落とさず得点できなくては十分な基礎学力とは言えません。
もしカラーテストで毎回100点を取れない場合は、早急に家庭学習の方法を見直す必要があります。。
そして学校の宿題に加えて発展的な学習にも取り組み、中学受験に必要な強固な基礎学力を作り上げましょう。
次の3つのポイントを押さえましょう。
- 計算力(速さと正確性)
- 知識(漢字や理科社会の用語など各教科の基礎知識)
- 読解力(国語の文章読解や算数の文章題)
③知的好奇心
中学受験では、膨大な知識事項の暗記が欠かせません。
社会や理科は、中学分野(場合によっては高校範囲)の内容も扱いますし、国語は高校受験や大学受験並みの高い語彙力を必要とする難解な長文にも取り組みます。
小学生には非常に大変。
しかし「新しい知識を学ぶことが楽しい」と思える知的好奇心のあるお子さんにとっては、中学受験の勉強は非常に新鮮でワクワクするものです。
ただ興味を持てなければ、単なる丸暗記ばかりの苦行となり、無理に続ければ勉強嫌いになってしまいかねません。
知的好奇心を育むためには、日頃からリビングに地図・辞書・図鑑を置くなど工夫し、家族全体で新しい知識や発見を楽しむ空気作りを意識してお子さんの知的好奇心を育てていきましょう。
次の3つのポイントを押さえましょう。
- リビングに地図・辞書・図鑑を揃える
- 子どもの興味関心を尊重する
- 子どもの好奇心を広げる会話を心がけ一緒に楽しむ
④粘り強さ
近年の中学受験で重視される「思考力」を問う問題は、簡単には正解を出せないのが特徴。
・長く複雑な問題文を最後まで読む
・条件を図や表で整理する
・何度も試行錯誤する
といった、根気強く諦めない粘り強さが必要です。
こうした粘り強さを身につけるのに有効なのが、算数パズルや推理問題。
思わず唸るような複雑な問題ほど、いざ正解を出せた時の感動も大きいものです。
「やっと正解できた!!」という感動体験を繰り返すうちに、自然と粘り強さを身につけることができます。
次の3つのポイントを押さえましょう。
- 子どもが集中している時は中断させない
- 親が手伝いすぎない(子どもが一人で最後までやり抜く)
- 子どもにとって「ちょっと難しい課題」を用意する
中学受験に低学年からの塾通いは必要?
低学年から進学塾に通う必要があるかはご家庭によります。
今回解説した低学年で身につけるべき4つの力を家庭学習でしっかり身につけられるなら、小4からの通塾スタートで全く問題ありません。
しかし日々忙しい親御さんにとっては、家庭学習用の教材を選んだり、お子さんの学習状況を細かくチェックするのは大変でしょう。
そうした場合には、低学年から塾を利用して中学受験準備を進めるのも有効な方法です。
※ただし塾に通う場合も保護者のサポートは必要
塾に通えば全て丸投げできるわけではありません。
塾はカリキュラムや教材を提供してくれますが、あくまで学習のサポートは親の役目。
教材を整理したり、お子さんの様子を見ながらヒントをあげたり、といった保護者のサポートは必ず必要です。
これは低学年だけでなく、中学受験全般に言えること。
中学受験は子供と塾に全て任せるだけ、ではまずうまくいきません。
低学年は親御さんのサポート力を高めるための準備期間でもあります。
家庭でできる低学年の中学受験準備
低学年での中学受験準備ができる教材は、塾以外にも多くあります。
- 市販ワーク
- 通信教育
- タブレット教材
家庭学習で低学年の中学受験準備を進めるのは、習い事が多かったり、下に小さいお子さんがいて塾への送迎が大変というご家庭にはおすすめです。
ご家庭に合った方法で、中学受験に向けた低学年の準備を進めていきましょう。
「RISU算数」なら低学年の中学受験準備にぴったり
算数専用タブレット教材の「RISU算数」は小学校の基礎固めから中学受験準備まで幅広い問題に対応。
中学受験準備に役立つRISU算数の特長を3つご紹介します。
特長1:学習習慣が身に付く
RISU算数は1回が10分前後の問題設計。
登校前の朝学習、放課後の自主学習などにぴったりです。
短時間だから集中でき、無理なく毎日取り組むことができます。
またRISUには豊富な解説動画があるので、疑問を自分で解決できます。
「分かるから楽しい」が続き、自然と学習を習慣化することができます。
他にも、毎日勉強に取り組んだり問題に正解することで貯まる「がんばりポイント」は、豪華プレゼントやスペシャル問題のための「鍵」と交換できます。
特長2:基礎学力が固まる
RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えて先取り学習を進めることも、学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
またRISU算数ではデータに基づき、お子様の学力に合わせた出題がなされるため、難しすぎて勉強が嫌いになってしまうということや、簡単すぎて退屈するということがありません。
飽きることなく次々に問題に取り組むことで、着実に基礎力を固めることができます。
特長3:思考力が身に付く
RISU算数では、基本問題だけでなく、算数パズルや算数オリンピック問題、中学入試問題など思考力を鍛える問題が「スペシャル問題」として多数収録されています。
スペシャル問題は、問題を解き進めるともらえる「カギ」を集めることで挑戦可能。
「絶対に正解を出したい!」と子どもたちがワクワクするような問題が満載です。
がんばりポイントが貯まるとすぐにスペシャル問題のための「カギ」に交換している娘。スペシャル問題に毎回うなりながらも、粘り強く考えていた経験が好成績につながっていると思います。「できた!!!」という子供の笑顔が、RISU算数の良さを物語っているなと思います。
(四谷大塚「全国統一小学生テスト」全国2位 小学2年生NMさんの保護者様)
「算数の学習に毎日取り組む」ことを幼少期から習慣化できたことが、とてもよかったです。難しい問題が出てきても、前回の学習内容を振り返り、あきらめずに取り組む粘り強さも育ったように思います。新小学4年生で通塾を始める段階で、算数の基本的な知識を身につけていたので、通塾開始後も算数はずっと得意科目でいられました。
(合格校:開成・海城・本郷・市川・函館ラ・サール HRさんの保護者様)
中学受験に向けて低学年でやるべきこと まとめ
中学受験では、「学習習慣「基礎学力」「知的好奇心」「粘り強さ」の4つの力を低学年で身につけられるかが、小4以降の本格的な中学受験対策に大きく影響します。
ぜひしっかりと学習に取り組みつつ、ご家族との会話や色々な場所へのお出かけなど、豊かな時間を通してお子さんの「勉強を楽しむ心」を育てていただきたいと思います。
RISU公式ブログでは、中学受験合格者・算数検定合格者・模試の成績優秀者など、RISU算数を活用した学習体験談を多数ご紹介しています。
お子さんの勉強の参考になる記事がきっと見つかるかと思いますので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。