
計算は得意なのに文章問題が苦手なのですが、どのように対策をすれば良いでしょうか。
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文章問題が苦手になる原因は幾つか考えられます。原因を突き止めて、原因にあった対策をとってあげるようにしましょう。
文章問題が苦手になる原因
文章問題が苦手になる原因は幾つかあります。
1.問題をしっかり読み込めていない
2.式を作る力がない
3.計算を暗記してしまっている
1.問題をしっかり読み込めていない
文章問題が苦手な原因としてまず一つ目に、問題をしっかりと読み込めていない、というのが考えられます。
文章問題は、問題文を読んで何を聞かれているのかをしっかりと読み取った上で解かないといけません。
しかし、式だけの計算問題を中心にやってきたお子様ですと、長い問題文を読むことに慣れていなかったり、あるいは早く解くことを重視しすぎているお子様ですと、じっくり問題文を読むのが苦手な場合があります。
問題文の中にある数字を使ってなんとなく答えを出してしまうと、正解にたどり着くことができません。
時間がかかってしまっても、まずは「何を聞かれているのか」、「何を求めればよいのか」をしっかりと読み取れるようにする必要があります。
2.式を作る力がない
二つ目は、式を作る力がないということが挙げられます。
先ほど述べた内容と重なる原因になるのですが、問題文を読んでもどのように式を立てればよいのかがわからないと問題を解くことはできません。
この問題は足し算を使えばいいのか、それとも掛け算なのか、それがわからないと正解にたどり着けません。
問題文の中に出てくる数字や、「全部でいくつありますか」、「一人あたりいくつですか」など、問題文の中にあるキーワードを見てどのような式を使えば求められるのか判断できるようにする必要があります。
3.計算を暗記してしまっている
三つ目に考えられるのが、計算を暗記してしまっている、というものです。
式だけの計算ドリルを使って勉強してきたお子様ですと、例えば「1+4=◯」という問題を見たときに咄嗟に5と答えられます。
本当に計算ができているお子様もいらっしゃる一方で、視覚的に暗記してしまっているお子様もいらっしゃいます。
すると、「4+1=◯」と聞かれた際に答えられなかったり、文章問題で式から作る場合に解けないという事態になってしまいます。
そのため、暗記ではなく、「足す」、「引く」とはどういうことなのかをしっかりと理解しておく必要があります。
文章問題の対策方法
では次に、文章問題の効果的な対策方法についてご紹介します。
1.問題文の内容を可視化する
一つ目の対策として、問題の内容を可視化するというものがあります。
文字だけを見ていても何を聞かれているのかなかなかイメージが湧きづらいお子様に効果的です。
例えば、「みかんが3つ乗っているお皿が5皿あります。全部でいくつありますか」という問題があったとします。
文章問題が苦手なお子様は、文章の中にある数字を使って「5+3」という式を立ててしまう場合があります。
それを防ぐために、例えばみかんが3つ乗ったお皿の絵を5つ実際に紙に書いてみるといいでしょう。
そうすることで、文章の理解だけでなく式を立てるのにも役に立ちます。
2.問題文に下線や印を書く
2つ目のポイントとして、問題文の重要なところに下線などを書き込むことが挙げられます。
例えば、「花子さんはりんごを3つ持っていました。そこにお父さんがやってきて花子さんにりんごを3つくれました。花子さんは全部でりんごをいくつ持っているでしょう」
という問題があったとします。
この問題文の大事なところに色をつけてみると、次のようになります。
「花子さんはりんごを3つ持っていました。そこにお父さんがやってきて花子さんにりんごを6つくれました。花子さんは全部でりんごをいくつ持っているでしょう」
このように、どの数をどのようにすればいいのか、答えを求めるのに必要な部分に下線などを引いてあげることで問題文を理解しやすくなります。
今回ご紹介したように、文章問題が苦手な原因は様々あります。
お子様の苦手の原因を見極めてしっかりと対策をしてあげるようにしましょう。
これから算数の勉強を始めるというお子様であれば、序盤から式だけでなく文章問題も並行して勉強しておくと今後楽になります。
RISU算数のタブレット教材では、読解力を鍛えられる出題内容で文章問題の対策を行うことができます。
早い段階から長い問題文を読むことに慣れておくことは大切なことです。
「問題文を読んで自力で道筋を立てて答えを出す力」は計算問題に限らず様々な局面で必要になってくる力です。
苦手なお子様は早いうちから対策をして得意にできるといいですね。