RISU 学び相談室

2024/06/27

中学受験の算数で基礎固めはいつから始めるべき?家庭でできる学習方法を教えてください。

小1の子供の中学受験を考えています。まだ塾には通っていませんが、算数でつまずかないよう事前に基礎固めをするべきと聞きました。家庭でできる算数の学習方法を教えてください。
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RISU算数スタッフの回答
塾の中学受験対策コースは新小学4年生(小学3年の2月)からスタートしますので、
小3の終わりまでに、小学校範囲の算数の基礎固めを完了しておくのが一つの目安になります。

また、中学受験対策の学習をスタートしてからも、いきなり応用問題や実践的な入試問題を解くわけではありません。
過去問対策が始まる小6までは、とにかく基礎固めを徹底することが重要です。

本記事では、中学受験算数の基礎固めで取り組むべき内容の詳細を詳しく紹介しています。
お読みいただくと、具体的にどのような基礎を固めるべきかが分かりますので、
ぜひ最後までご一読ください。
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中学受験の算数の基礎固めは2種類

年々過熱する中学受験ですが、中学受験の要と言われるのが算数。
積み上げの教科である算数は、基礎をしっかりと固めることが特に重要な教科です。

中学受験の算数の基礎固めには、大きく2つの段階に分けることができます。

1つ目が中学受験対策スタート前の基礎固め。

2つ目が中学入試に向けた実践演習に入る前の基礎固め。

2つの基礎固めについて詳しく解説していきます。

「中学受験対策スタート前」の算数の基礎固め

中学受験の算数と小学校の算数は学習内容・レベルが大きく異なります。

中学受験の算数では小学校では習わない特殊算や複雑な図形問題、長い記述問題や深い思考力を必要とする文章問題などが出題されるため、塾などでの専門的な対策が必要となります。

こうした専門塾では小学校レベルの内容は完璧に理解できている前提で授業が進みます。

算数の基礎固めが不十分な場合、塾の授業についていくことができず成績も低迷してしまうため、お子さんにとってもご家族にとっても非常に過酷な中学受験となる可能性が高いのです。

新小学4年(小3の2月)から逆算して算数の基礎を固める

中学受験塾の受験対策カリキュラムは小学3年の2月(新小学4年)から始まります。
そのため新小4からの通塾開始が一般的。

早くから中学受験を見据えているご家庭では、この新小4から逆算し、幼児期から算数の基礎固め意識している場合が多いようです。

市販の計算プリントや公文式、タブレット学習などで算数の先取り学習をする方法が一般的です。

※幼児期の算数の取り組みについてはこちらの記事をお読みください。
算数が得意な子に育つ方法はありますか?家庭でできる方法を教えてください。」(RISU学び相談室)

予定に無かった中学受験をすることになるケースも!

もちろん幼児期など早くから中学受験を目指すご家庭ばかりではありません。

特に中学受験は考えていなかったのに、高学年になりお子さん自身が「中学受験をしたい」と言い出す、というケースも実はよくあります。
たとえば以下のようなケースです。

・魅力的な私立(国立)中学校の存在を知って目指したくなった。
・地元の公立中学校ではやりたい部活動が無いと分かった。
・私立・国立の付属小学校に通っていたが(何らかの理由で)中学校へ進学できなくなった。
・小学校で人間関係のトラブルに巻き込まれ、地元の公立中学以外へ進学する必要が出てきた。

このようにな理由から、急に中学受験をすることになるご家庭は意外と多いのです。

算数の基礎力があればお子さんの選択肢を広げられる

高学年になって急に中学受験対策を始めるのは、もちろん楽な道のりではありません。
それでも短期集中で難関校へ合格していくお子さんは毎年いらっしゃいます。

そのカギになるのが算数の基礎固め。

算数の基礎力が盤石であれば、小5や小6からの中学受験対策スタートでも、難関校に合格することは十分可能ですし、塾を利用しないで市販教材や通信教材のみで「塾無し中学受験」をするケースもあります。

算数の基礎固めは、いざというときの選択肢を増やすことになるのです。

中学受験の有無に関わらず、ぜひ「今」から意識的に基礎固めに取り組むことをお勧めします。


中学受験を決めたのは娘が小学5年生のとき、塾に通い始めたのは5年生の11月と、
周囲の子どもたちに比べてかなり遅い段階でした。
周囲の受験する子どもたちは既に小学校の学習全行程を終え、受験対策をしている時期で、なおかつ本人は算数が最も苦手だったため、集団ではなく個別塾に通うことにしました。
その後いろいろ調べているとき「RISU算数」の存在を知り、塾に行かない日・行けない日でも自宅で算数を進められる点に惹かれ、塾と並行してRISU算数での学習を開始しました。
RISU算数のいい点は
・親が採点する必要がない
・採点がすぐその場でできる
・学年や学校の進度に関係なく実力に沿って進められる
といったところで、お陰で順調に算数の基礎固めを進めることができました。
その後、塾は集団塾へ移動し、見事に受験校全て合格という結果になりました。

(合格校:千葉県立千葉中学校、千葉大学教育学部附属中学校、土浦日大附属中学校)

〜2023年度中学入試で合格されたRISU会員様より〜


中学受験対策スタート前にするべき3つの基礎固め

中学受験対策スタートする前に算数で取り組んでほしい基礎固めは次の3つです。

・基本的な計算力の向上

・思考力を鍛える

・日常体験を通じての学習

これらは中学受験の有無に関わらず、ぜひ全てのお子さんに身に付けてほしい力や習慣です。

基本的な計算力の向上

計算力は算数の問題を解く上で欠かせない基礎的な能力。
計算力が低いとあらゆる問題においてミスが多くなります。
算数を得意科目とするために、まずは大切な計算の基礎をしっかり固めましょう。

中学受験では、決められた時間の中で間違えずに問題を解くスピードと正確性が求められます。
計算を正確に解くことにとどまっていてはいけません。

間違えずに計算ができるようになったら、時間を意識して速く問題を解くことを心がけましょう。

基礎的な計算力を身につけるには、100マス計算やドリルなどを用いて、地道に勉強を続けることが効果的です。
最近では無料のアプリやタブレットなどでも計算力を鍛えることができます。

先取り学習で分数や小数の四則計算をマスターしていると、スムーズに中学受験対策をスタートすることができます。

家族の会話で論理的思考力を鍛える

もちろん計算力だけでは中学受験算数には対応できません。
特に最近は大学入試の変化を反映して、中学入試でも思考力を問う問題が増えています。
算数に必要な思考力とは、問題を読み解いて必要な情報を整理した上で、最適な公式や解法を見出す「論理的思考力」。

こうした論理的思考力は家庭内での会話によって育まれます。
ポイントは自分の言葉で説明する習慣を身に付けること。

お子さんが何かに疑問を持ったとき、親御さんはすぐに答えを教えるのではなく、
「なぜだろう?」とお子さんと一緒に考える姿勢を見せるようにしましょう。
そしてお子さんが一生懸命話す言葉に、じっくりと耳を傾けてください。

忙しいとつい結論を急ぎたくなってしまうかもしれませんが、そこはじっと我慢。

自分で考えたことを言葉で伝える経験を通じて、お子さんの論理的思考力はどんどん育まれていきます。

日常体験を算数に結びつける

お子さんが算数が難しく感じるのは、具体的にイメージできないときです。

分数や小数、速さや時間など、学年が上がるにつれて算数の抽象度は上がっていきます。
すると頭の中でのイメージが追いつかなくなり、あるとき急につまずいてしまうのです。

算数の基礎をしっかり固めるためには、日常体験と算数を積極的に結びつけることがポイント。
算数と日常を結びつける例をご紹介します。

・9時に寝ないといけない。今は8時20分。残りの時間は?

・お母さんがクッキーを14枚買ってきてくれた。お兄ちゃんと僕で同じ数ずつ分けるとすると何枚食べられる?

・1000mLの牛乳を買ってきた。Lで表すとどうなる?

体験を通じた算数の学習は、基礎固め段階においてとても重要です。
算数に関連付けられる日常体験は多いのでぜひ工夫して取り入れましょう。

中学入試に向けた「実践演習前」の算数の基礎固め

中学受験塾などで本格的な受験対策をスタートすると、
カリキュラム進度の速さや宿題の多さに圧倒されてしまうケースが非常に多いです。

しかしここでも注目してほしいのが基礎固め。
多くの塾では小5までに単元学習を終え、小6から入試に向けた実践演習が始まります。
この実践演習に入るまでに、いかに基礎固めをできるかが重要ポイント。

親御さんは、日々の宿題を全部こなすことばかりに気をとられるのではなく、
・お子さんの基礎固めができているか、
・基礎に抜け漏れがないか、
を注意深く観察し、必要に応じて復習に戻りながらお子さんの学習をサポートするようにしましょう。

中学受験対策と同時に取り組みたい算数の勉強方法について、3つの項目にて説明します。

・計算問題の正答率を上げる

・公式と解法を理解する

・定着するまで復習を繰り返す

計算問題の正解率を上げる

まず取り掛かりたいのは、計算問題の正解率アップです。

計算問題を解く時の丁寧さとスピード感は、算数の問題全般に大きく影響します。

計算問題の正解率を上げるには、繰り返し問題を解くことも効果的ですが、
特に基礎固め段階では「解き方」にも気をつけましょう。

ポイントは、計算スペースを広く使うこと
小さなスペースで小さく計算を筆記していると間違える可能性が高くなります。
できるだけ広いスペースを使って大きく書き記すようにしましょう。

入試本番では広い計算スペースはありませんが、まず大事なのは基礎固め。
複雑な計算問題を、早く正確に解ける計算力を目指しましょう。

公式と解法を理解する

公式や解法をどれだけモノにできたかは、算数の得点に影響します。
覚えた公式と解法の数が偏差値と結びつくとも言えます。

ただ、公式を丸暗記するだけでは対応できないのが中学受験でもあります。
中学校側も毎年新しいタイプの問題を出題しますから、
全てをパターンとして暗記しようとするとその先は不毛な闘いです。

ただ解法を暗記するのではなく、
論理的に問題文を読み解いて、使える公式や解法を選択する力も必要です。
そのためには、公式や解法をパターン化して覚えるのではなく、
意味を理解することが大切です。

定着するまで復習を繰り返す

勉強して得た知識を定着させるには復習が欠かせません。
復習には習ったことを定着させると同時に、忘れ去る率を減らす効果もあります。

復習の基本的なパターンは、次の3つのタイミング。
「習った当日」「3日後」「テスト前」

こまめに復習を重ねていくのは一見大変なようにも見えますが、
習慣化してしまうとそれほど苦痛ではなくなります。

定期的に復習を行うためには、
・カリキュラムを把握する
・教材の整理をする、
といった、親御さんがお子さんの学習リズムを整えるためのサポートが重要です。

親御さんは「どうすれば子供が復習しやすくなるか」を常に考え、
学習のサポートしていただければと思います。

中学受験算数で特に押さえるべき「単元ごとの基礎固め」

他の子供たちが苦手としている単元をクリアすると得点差をつけやすくなります。

つまづきやすいとされる単元の紹介と勉強のポイントを紹介していますので、ぜひ内容をご確認ください。

・図形

・割合

・比

・速さ

図形

図形の単元を大きく分けると平面図形と立体図形に分けられます。
それぞれの単元ごとに押さえておきたいポイントは次の通りです。

・平面図形 多角形の角度や面積、相似、面積比、図形の移動、線対象と点対象、円と扇形

・立体図形 直方体、立方体、柱体、錐体(すいたい)、展開図

特に平面図形の問題では、補助線を適切に引くことが求められます。
どの場所に補助線を引くかはとても大切なポイントです。
多くの問題を解いて、パターンを理解しておきましょう。

図形の問題をスラスラ解けるようになるには、
具体的なイメージを頭に描くことができるか?という点が重要です。
図形を立体的かつ多角的にイメージできないと、あっという間に苦手科目になってしまいます。

勉強を進める際は、出てきた図形を作図するようにしましょう。
また、折り紙などを使って立体に触れることも大切です。
多くの体験から、図形をイメージすることに慣れておきましょう。

割合

割合は比と関連して、中学受験の算数ではとても重要な単元です。
割合と比の考え方を理解できなければ中学受験のクリアは難しいでしょう。

他の頻出単元である図形や速さと混合した問題が出されることもよくあります。

割合を理解するには分数や小数の概念の理解の他に、
「何と何を比べているのか?」という理解も必要です。

基準の量と比べる量が混乱する場合、式に書き換えてみましょう。
中学受験の割合の問題では、売買損益や食塩水濃度の問題が出題されます。

割合を理解していても問題の用語がわからなければ問題は解けません。
新しい用語が出てきたら、しっかりと意味を理解することが基礎固めとなります。

中学受験で出題される比の問題は、前述の割合と深く繋がっています。
割合をきちんと理解出来ていなければ、比の理解は難しいです。

割合や比はつるかめ算のような特殊算で使われることが多いため、
中学受験の要となる単元と言っても過言ではありません。

比でつまづいている子供は、実は分数や少数の計算ですでにつまずいているケースが多くあります。
分数や小数の計算に立ち帰る基礎固めも有効な勉強法の一つです。

速さ

速さは中学受験頻出単元でありながら、苦手意識を持つ子供が多く存在します。
速さの概念を正式に理解できなければ、根本的な理解に及びません。

速さ・距離・時間の3要素を使った公式で教えられることが多いですが、
公式に当てはめるだけで覚えてしまうとそもそもの本質が理解できず、問題が解けなくなってしまいます。

まずは速さが何を表しているのか、正しく理解することから始めましょう。

また速さの問題は、あえて単位を統一せずに出題されるパターンも多いです。
問われている答えが「分速」なのか「時速」なのか、「km」なのか「m」なのかを正しく理解して、同じ単位に揃える力も必要です。

RISUなら一人ひとりにピッタリの復習&予習で基礎固めができる

1.無学年制カリキュラム

RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えてどんどん先取り学習を進めることも、つまずいた分野では学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
またRISU算数ではデータに基づき、お子様の学力に合わせた出題がなされます。
つまり、解き甲斐があり楽しい問題がつづくため、自然にどんどんと先へ進めることができてしまうのです。
「中学受験対策前の基礎固めとしてRISU算数がぴったりだった」
とのお声を中学受験を終えた会員様から毎年たくさんいただいています。

2.豊富で分かりやすい解説動画

RISU算数なら解説動画が豊富ですので、分からない問題も動画を見てお子さん一人で解決可能。
共働きや小さいお子さんがいたりと、日々忙しいご家庭を強力にサポートできます。
また塾で分からなかった内容や模試の復習にも解説動画が便利。
東京大学をはじめとする、トップ大学のチューターによる応援メッセージが、お子さんの学習のモチベーションアップに役立っていると大人気です。

3.小学校から中学受験基礎・中学数学基礎まで網羅するカリキュラム

RISU算数の中学受験基礎クラスでは、「植木算」「流水算」など、中学入試頻出の基本型を、13ステージにわたり練習できます。
受験に必要となる「応用テクニック」「思考力」を、お子様1人1人のペースで学べるため、中学受験塾での授業の復習としてもご活用いただいております。

RISU算数の中学受験での効果や合格体験談はこちらの記事をお読みください。


RISU会員様の声

「小学校に向けて何かやらせたい」と思っていたところ、RISU算数を知りすぐに申し込みました。
RISU算数の良いところは、子供のペースで好きなだけ進めるところ。
他の通信教育は月の勉強分が決まっているところが多いですが、RISU算数は制限なく進めるので、息子はゲーム感覚で勉強できました。
小3からSAPIXに入ったのですが、入塾テストの成績が良く、20クラスくらいあった中でいきなり上から2番目のクラスでのスタートとなりました。
入試本番でも受験した4校にすべて合格できたのは、幼少期のRISU算数が最大の合格要因だと思っています。
算数だけで他の科目はないけど大丈夫かな、と最初は思っていたのですが、算数ができれば何でもできるのだと分かりました。
RISUでの自力で集中する体験が、漢字も親が教えたりせず1回見ただけで覚えるという脳を作ってくれたと思います。
算数だけでなく4科目ともいつも高水準の成績をキープできていました。

(合格校:開成中学・栄光学園中学・浅野中学・栄東中学)

〜2023年度中学入試で合格されたRISU会員様より〜


まずは基礎を固めてから応用問題への柔軟な対応力を伸ばしましょう

中学受験の算数は、まず何よりも基礎固めが大切です。

積み重ねの教科である算数は、基礎がしっかりと積み上がっていなければ、中学受験に出題される難問を解くことはできません。

また中学受験を予定していない場合でも、算数の基礎がしっかり固まっていれば急な中学受験へもスムーズに対応できますし、もちろん高校受験を目指す場合の数学の基礎にもなります。

一度分からなくなると、とたんに勉強は楽しくなくなってしまいます。

お子さんがいつでも楽しく算数を学習できるよう、お家の方にはぜひお子さんお基礎固めを大切に学習のサポートをしていただきたいと思います。

RISU公式ブログでは、成績優秀者へのインタビュー、算数検定合格者、中学受験合格の声を多数ご紹介しています。
RISU利用者のリアルな体験談をぜひお読みください!

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