RISU 学び相談室

2025/02/27

小3算数の文章題で式が立てられない。つまずく原因と対策を解説

小3の子どもが文章題でつまずいています。計算は得意ですが式を立てるのに苦労しています。原因と対応方法が知りたいです。
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RISU算数スタッフの回答
小3の算数は文章題の難易度が高くなるため、算数に苦手意識が芽生えるお子さんが増えます。
原因は、抽象的な一気に学習内容が増えるから。 小1・2の内容は足し算や聞き算など身近な内容が多いですが、小3から学習する分数や小数、割り算などの文章題では、式を立てるためにより高度な読解力やイメージ力が求められます。

今回は、小3の算数でつまずきやすい内容と文章題でつまずく原因をくわしく解説し、小3でできる文章題の対策方法をご紹介します。
お子さんが計算はできるのに文章題が苦手でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
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小3の算数でつまずきやすい内容

割り算

小2で学習する掛け算、特に九九は算数の学習にとても重要です。

ご家庭でもたくさん練習をしたことでしょう。

しかし、九九に比べて割り算は意外と軽視されがち。
九九と同じくらい意識的に割り算を教える家庭が少ないのが現状です。

実は、割り算のつまずきが、文章題のつまずきにつながります。

小3ではあまりのある割り算、割り算の筆算を学習しますが、文章題においては「割り算の意味」を理解することが重要です。

割り算を理解できていないために、式を立てられず、文章題で苦戦するお子さんは多いです。

分数と小数

小3では分数と小数を本格的に学習します。
(簡単な分数は小2の終わりに登場します)

分数は分数の意味や½や1/3など分子が1になる単位分数を主に学習し、小数は小数の意味や小数の足し算・引き算を学習します。

どちらも小3以降の割合や速さ、面積や体積の学習の基礎になります。

分数や小数は1より小さい数を表すのに便利な数です。

ただ、子どもたちにとってはこれまでの数の中心は整数でした。

そのため、端数や割り算のあまりといった概念は理解しにくく、注意が必要です。

文章題でのつまずきを防ぐためにも、分数や小数の基礎は確実に理解しておきましょう。

足し算・引き算・掛け算は桁数が増加

小3になると桁数の多い計算を学習します。

足し算・引き算では、繰り上がりや繰り下がりの数が増え、計算ミスが起こりやすくなります。

掛け算の筆算も桁数が増えると繰り上がりが増え、九九を自由自在に活用しなければいけません。

また、図形や単位の学習でも、作図や実測といった学習活動が本格化します。

このように、小1・小2で学習した内容が応用的・実用的になっていくのが小3の算数です。

小3の算数は高学年の算数への橋のようなもの。
小1・小2で作った土台をしっかり踏み固めながら、次の学年へと繋げる役割があります。
土台がしっかりしていなければ、お子さんの足元はぐらつきます。

小3で文章題につまずく原因

読解力の不足

文章題でつまずく原因に読解力の不足があげられます。

「問題をよく読みなさい!」「ここに書いてあるじゃない」と、お子さんの読解力に頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。

3年生になると、文章題が長く、複雑になるため、読解力がさらに必要です。

例えば、2年生までの文章題は「8個のリンゴを2人で分けると、1人何個ですか?」と、とてもシンプルです。

しかし、3年生以降の文章題は「8個のリンゴと12個のミカンがあります。リンゴとミカンを合わせて4人で分けると、1人何個ですか?」というように条件が増えます。

文章を読み解き、条件を整理して式を立てる力が求められるのです。

必要な計算の種類が増える

3年生からは割り算が加わります。

これは文章題の立式に、足し算・引き算・掛け算にもう1つ選択肢が加わることを意味します。

文章題から「どの計算を使うか?」という式を立てる判断力がより重要になるのです。

次の文章題は、式を立てる判断力を問う良い例題です。

「1個120円のりんごを3個買いました。500円を出すと、おつりはいくらですか?」

この文章題では掛け算と引き算を使います。

120×3=360(円)

500-360=140円

例題のように、3年生以降は文章題から四則計算を判断する力や計算を組み合わせる力が重要です。

条件が複雑で式が立てられない

小3以降、不要な情報や、順番を入れ替えた情報が含まれた文章題が増えます。

例えば、以下のような問題です。

「公園に30本の木があります。そのうち10本は桜です。残りの木を5人で均等に植え替えると、1人何本植えますか?」

条件や順番が複雑になり、苦戦するお子さんが多い問題です。

「文章から何がわかっているのか?」「何を求めるのか?」「どの順番で計算をすると効率的か?」という論理的思考力が求められます。

例題は以下の計算で答えを求めます。

30-10=20

20÷5= 4

このように、小3からは複雑で抽象的な文章題が増えてきます。

小3は「10歳の壁」に入る時期

「10歳の壁」という言葉をご存知でしょうか。

「10歳の壁」とは、子どもの成長過程で見られる変化を指す言葉で、学習面では抽象的な概念を扱う内容が増え、理解が難しくなることがあるのが特徴です。

文章題の増加も伴うことで、これまで算数が得意だった子が算数でつまずき始めることもあります。

小3のお子さんはまさに「10歳の壁」に突入する時期です。

この時期につまずかないためには、抽象的な概念を具体化して解くことが重要。
これからご紹介する勉強方法を参考にしていただければと思います。

算数の文章問題が苦手な子への教え方は?文章問題でつまずく原因と教え方のコツを知りたい(学び相談室)

小3の文章題の勉強方法

基本の復習をする

まず、小3文章題に対応するにあたり、小1・小2で学習した算数の基礎を復習しましょう。

特に「増える」「減る」「どちらが多い」「残りはいくつ」といった算数の言葉の復習は重要です。

算数の言葉は、国語でいうひらがな・カタカナのようなもの。
算数でよく使う言葉をしっかり理解すると、文章題の解像度はグッとアップします。

また、計算の復習も大切です。

せっかく文章題から式を立てられても、計算で間違えれば正解にはなりません。

足し算の繰り上がり、引き算の繰り下がり、掛け算九九はつまずきやすい箇所ですので、よく復習をしましょう。

文章題を音読する

文章題を音読するメリットは次の2つです。

・読み飛ばしを防ぐ

・文章題へのやる気を高める

指でなぞり音読することで、読み飛ばしを防ぎます。

また声に出すことによって耳からも情報が入ってくるので、子どもにとって問題を理解しやすくなります。

実は黙読で文章を理解するのは簡単なことではありません。

わからないと子どもはやる気を一気に失ってしまいます。

音読は「分かる」のハードルを下げ、やる気を引き出す働きがあるのです。

また、文章題が苦手なお子さんは、文章題を見ただけで「読むのが面倒だな」「どうせできないしな」とやる気を失ってしまいがちです。。

文章題を解くには、「よーし、文章を丁寧に読んで解くぞ!」「どんな問題かな?」という文章題に関わろうとする意欲が大切で、文章題を音読することはその意欲を高める第一歩です。

そして、文章題に積極的に関わろうとする姿勢が、文章題に印を付けたり、文章題を図式化したりといった次の段階につながります。

まずは一日一問でも、音読で文章題に関わることから始めてみましょう。

文章題から「わかること」「聞かれていること」を見つける

算数の言葉を理解し、音読によって文章題に関わる姿勢が身に付いてきたら、もう一歩レベルアップしましょう。

それは、「わかること(条件)と聞かれていること(求める答え)に線やマークをつける」です。

小3以降の文章題では必須の方法です。

小学校では、「わかることに赤線を、聞かれていることに青線を」と教えている学校が多いようです。

一度お子さんのノートを見て、学校のルールを確認してみてください。

家庭学習でも、「わかることと聞かれていることに線やマークをつける」に取り組みましょう。

ぼわっとしていた抽象的な内容が、くっきりと見えるようになります。

親御さん自身も、「問題をよく読んで!」という抽象的な言葉ではなく、「この文からわかることは何だろう?」「この問題は何を聞いているのだろう?」といった具体的な言葉でお子さんの学習をフォローしていきましょう。

「わかることと聞かれていること」を把握できると、「何をどのように求めるか」が見えて式を立てやすくなります。

文章題の「わかること」「聞かれていること」から式を立てる

文章題から「わかること」と「聞かれていること」を把握できたら、文章題の条件を絵(イラスト)や図にしていきます。

先ほどの例題を図に表すと下の図のようになります。

文章題の条件を整理でき、何算を使うかもわかりやすくなります。

この文章題の図式化は、小5・小6の文章題でも非常に役に立ちますので、今のうちに身に付けておきましょう。

算数の文章題を得意にするなら「RISU算数」がおすすめ

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特長1:「無学年制」で一人ひとりにピッタリのカリキュラム

RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えて先取り学習を進めることも、学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。

またRISU算数ではデータに基づき、お子様の学力に合わせた出題がなされるため、難しすぎて勉強が嫌いになってしまうということや、簡単すぎて退屈するということがありません。

飽きることなく次々に問題に取り組むことで、着実に基礎力を固めることができます。

特長2:豊富な文章題で思考力が育つ

RISU算数には、文章題や図形問題が豊富に収録されており、さらに中学入試算数オリンピック問題など、思考力を試す問題も多く含まれています。

進学塾に通っているお子さんであっても、計算力は高いのに文章を読み取るのが苦手だったり、論理的に考えるのをだったりするケースは多いです。

RISU算数では、基礎的な計算問題からハイレベルな文章問題まで、算数の学力をバランスよく伸ばすことができます。

特長3:分かりやすい「解説動画」

RISU算数では、東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画が大人気。
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また定期的にチューターからの応援メッセージ動画を楽しみにされているお子さんもたくさんいらっしゃいます。
憧れの大学に通うお兄さんお姉さんからのメッセージは、学習へのモチベーションアップに最適です。

RISU算数には他にも、自動採点機能やメールで学習進捗をお知らせする機能など、保護者の方にも嬉しい機能が満載。共働きや小さいお子さんがいるなど、毎日忙しい親御さんも安心してお子さんの学習を見守ることができます。

小3算数の文章題では基本の復習と具体的な声掛けが大切

文章題のつまずきを防ぐには、基本の復習と親御さんの声掛け文章が大切です。

音読や図式化で文章を整理し、「わかること」「聞かれていること」を明確にして、式を立てられるようにアドバイスしていきましょう。

小3は算数の大きな分岐点。

高学年にもつながる重要なステップです。

親御さんの具体的な声掛けで苦手意識を克服できます。
一歩ずつ理解を積み重ね、お子さんが自信を持って算数を楽しめるようにしていきましょう。


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お子さんの勉強の参考になる記事がきっと見つかるかと思いますので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

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