日能研の子供は、何度も似たような問題を解いて、解き方や式を丸暗記する勉強をしているケースがとても多いようです。テキストから出題されるカリキュラムテストが、クラス分けに直結することが原因の1として考えられます。また、日能研では、先生からのプリント、多数の教材が用意されており、全てをがむしゃらにこなしている子供がいます。できている問題を何度も解き、間違えた問題を復習しないまま次に進む子供も多いです。やりっぱなしの状態ではなく、自分ができていない部分を優先的に学習することが必要です。
低学年のときは算数が得意だったのに、学年が上がると急に偏差値が下がったという子供が多く見られます。その原因の1つは、以前習った内容を忘れてしまっていることです。日能研では、授業、その授業内容のテストのサイクルが、週単位で常に繰り返され、やり直しを十分にできていない子供が多いため、しっかりと身についていない場合があります。また、カリキュラムテストがテキストの内容から出題されるため、解法を丸覚えする勉強になってしまい、応用が効かないという子供も多いです。
一つの問題に長時間かかりすぎており、宿題が終わらず、苦手を克服できないという子供もいます。日能研では、授業内容と似た問題が宿題として出されることが多いです。日能研の授業で理解できていない問題は、一人で長時間考えても理解できません。また、日能研で与えられた教材は、解説集が薄く、途中の過程を省略しているため、自宅で理解するのはとても難しいです。このような場合時間だけが過ぎてしまい、勉強がはかどらないため、子供は勉強が嫌いになってしまいます。授業で理解できていない個所は自宅でフォローする必要があります。
偏差値30の子供は、自宅でも勉強時間を確保していると思われます。勉強方法を見直すことで伸びる可能性があります。日能研で与えられる膨大な教材をひたすら解くのではなく、苦手な部分を優先的に勉強する方法に切り替えることが大切です。そのためには、苦手な個所を知る必要があります。また、1つの問題に長時間かかりすぎている場合、日能研の授業を理解できていない場合があります。算数は特に各単元が関連しているため、つまずいている個所があると、その後の単元にも影響します。苦手な個所の克服は早めに行う必要があります。
発展問題の中には、入試によく出題される問題も含まれています。志望校に合ったクラスに入っていないと、必要なレベルの問題に当たらないまま受験に挑む可能性があります。今の志望校と、所属しているクラスにギャップがないかを確認する必要があります。しかし、上のクラスで余裕をもってやっていくには、理解が不十分な個所を自宅でフォローする必要があります。今まで、解法を丸暗記して本質を理解できていない個所や、忘れている個所をピックアップし補うことで余裕がうまれます。
偏差値30の子供は、これからの学習次第で成績を伸ばせる可能性があります。難関校を目指している子供も多いのではないでしょうか。カリキュラムテストには、基本問題+共通問題のテストと、共通問題+発展問題のテストがあります。共通問題+発展問題のテストを受けるクラスが良いです。
特に算数は各単元が関連しているので、応用問題では複合的に問われることがあります。カリキュラムテストは点数がとれるのに、公開模試では点数がとれないという子供は特に注意が必要です。理解できていない部分を自宅でフォローすることで、入試にも対応できる実力をつけることができます。
上位のクラスに入ったとしても、課題に対応する力がなければ子供はストレスになります。日能研の子供は、解法の丸暗記に頼った勉強になっているケースが多いです。本質を理解できていないと、問題をひねられた場合対応できません。応用問題を解けるようにする近道は、理解できていない単元をなくすことです。