RISU 学び相談室

2024/08/05

先取り学習や公文に反対派が多いのはなぜ?正しい先取り学習の方法やおすすめ教材を知りたい

「先取り学習や公文はやっても意味が無い」という意見を聞きますが本当でしょうか?先取り学習が上手くいく子もいればそうでない子もいる気がします。正しい先取り学習のやり方やおすすめ教材を教えてください。
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RISU算数スタッフの回答
結論から言うと、先取り学習はお子さんの「自ら学ぶ力」を育てるのに、とても有効な学習方法です。

正しい方法で先取り学習を行えば、お子さんは学ぶ楽しさを心から実感し、能力や可能性を大きく広げることができるのです。
ではなぜ先取り学習にネガティブな意見が多いのでしょうか?

それは間違った先取り学習をしてしまっていることが原因です。

本記事では、お子さんの学習に先取り学習を取り入れるべきか悩んでいるかたのために、
「正しい先取り学習」とやおすすめの教材をのやり方やおすすめ教材について詳しく解説しました。
すでに先取り学習を始めているご家庭にとっても参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

先取り学習のメリット

子供は好奇心のかたまり。
さまざまな疑問に丁寧に答えてあげたり、一緒に考えたりして背中を押してあげることは、子供が自らの力で先へと学びを進める力を育てます。

そうした子供の好奇心を満たすための先取り学習は「正しい先取り学習」です。
正しい先取り学習にはメリットがたくさんあります。

先取り学習のメリットを3つご紹介します。

メリット1:効率よく学べる

子供は一つのことに興味を持つと「もっと知りたい」と思うものです。
タイミングをしっかり捉えて応えてあげると、子供の好奇心はぐんぐん成長します。

たとえば、数に興味を持った子は、一桁+一桁の足し算が分かれば、少しのヒントだけで一気に四桁の大きな数まで計算できるようになったり、九九を覚えてしまったりします。

文字に興味を持った子の「これは何て読むの?」といった質問に丁寧に答えてあげれば、幼児であっても自然に漢字をすらすら読めるようになります。

こうした子供の興味に丁寧に答えてあげることが先取り学習の基本

逆に子供の質問を後回しにしてしまうと、好奇心の芽はすぐにしぼんでしまいます。
あとから同じ話題に出しても、子供はもうとっくに興味を失っている、というのはよくあります。
学びにはタイミングがとても重要なのですね。

メリット2:飽きない・退屈しない

「浮きこぼれ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

いわゆる「落ちこぼれ」の逆で、勉強が得意な子が周囲と学びのペースが合わず、授業に飽きて勉強を退屈に感じてしまい、周囲から浮いてしまう状態を指します。

勉強が得意であっても、自分のペースに合わない学びを強要されるのは、子供にとって非常に苦痛なことです。

そうした場合、お子さんの好奇心を満たすための先取り学習は、むしろ必要不可欠と言えます。

ある程度は周りに合わせることも集団生活で必要になりますが、家庭学習では自分のペースで楽しく進められる学習環境を整えてあげたいですね。

メリット3:自信がつく

分かることが増え「物知りだね」「〇〇博士」などと言われると子供は嬉しいもの。
「自分は〇〇が得意なんだ!」と自覚すると、子供はますますその分野へ興味を深め、さらに自信が育つ、という好循環に繋がります。

算数や漢字など、いわゆる教科の先取り学習だけでなく、一見勉強に直結し無さそうなことでも、先取り学習につながります。
たとえば虫や動物や植物、料理やお菓子作り、スポーツや乗り物や恐竜など、なんでも興味を持ったら親子で本で調べたり科学館・博物館へ出かけたりする。

これらはまさに学年を超えた先取り学習です。
興味を持ったことを極めた結果、ほかの教科の学習につながることも多いですよ。

先取り学習のデメリット

逆に間違った先取り学習をすると、さまざまなデメリットが生じます。

間違った先取り学習とは、子供好奇心を無視した、先取りすることが「目的」になってしまった学習です。
こうした「目的化した先取り学習」によってさまざまな弊害が引き起こされます。

デメリット1:学校の授業がつまらなくなる

「先取り学習をすると学校の授業が退屈になる」というのは、よく言われるネガティブな意見。
その原因となるのが「目的化した先取り学習」です。

目的化した先取り学習は「人よりも先に進む」ことだけが目的になった状態です。
そのため、大人まで「子どもの好奇心に応える」という本来の目的を見失って焦ってしまうことがあります。

すると子供は「勉強は楽しい」と感じられなくなってしまう結果に。

本当に好きで先取り学習している子は、たとえ授業が復習内容であっても、自分の知識を改めて確認したり周りの子に教えてあげたりと、何かしらの学びの時間に変えることができます。

目的化した先取り学習では、子どもの好奇心が育ちにくくなってしまうのです。

デメリット2:周りを見下すようになる

「先取り学習をすると先生や他の子をばかにするようになる」というのも、よくある批判です。

デメリット1と同じで、これも間違った先取り学習が原因。
「人より先に進む」ことを目的にした先取り学習によって、他者比較の癖がついてしまうと、「先に進んでいるから自分は偉い」と周りを見下す態度に繋がります。
こうした他者比較は、逆に自分がつまずいた時には強烈な劣等感に反転する恐れがあります。

人は人、自分は自分。
学びのペースは人それぞれです。

「好きだから先に学んでいる」「学びのペースに優劣は無い」ということをお子さんが理解し、おうちの方も我が子と周りの子と比べず、ひたすらお子さんの好奇心を満たしてあげることを心掛けましょう。

デメリット3:勉強嫌いになる

無理な先取り学習の結果、勉強自体が嫌いになってしまうことも少なくありません。

これも目的化した先取り学習が原因です。
先に進むことを優先すると、負担ばかりが大きくなってしまいます。

お子さんの好奇心を出発点としない無理な先取り学習は、「分かるから楽しい!」という心が育たないため、複雑な学習内容になったとき、勉強嫌いという最悪の結果に繋がってしまう可能性があります。

正しい先取り学習方法

先取り学習の弊害を減らし効果を最大化するには、正しい方法で進めることがポイントです。

「正しい先取り学習」とは、他の人より先に進ませるのが目的ではなく、子供の興味を伸ばしていったら自然と先取りになっていた、という「結果としての先取り学習」。
先取り学習とは結果であって、目的ではないのです。

正しい先取り学習をするための3つのポイントを解説します。

ポイント1. 無理な先取り学習はNG

子供が「分からない」「できない」と感じている場合は、無理な先取り学習になってしまっている可能性が高いです。

分からないままただ先取り学習を続けても、分からない事が積み上がってしまうだけ。

分からないことが増えれば勉強が苦痛になり、最終的に勉強嫌いとなってしまいます。

お子さんが「勉強は面白い」「分かると楽しい」と感じ、「もっと先に進みたい」と自然に思えるペースを大切にしましょう。


ポイント2. 実体験を大切にする

実体験は好奇心の種
子どもの「もっと知りたい」という気持ちは、身近な実体験から生まれます。

家族とのお出かけ、料理や掃除などのお手伝い、お友だちと遊んだり読書をしたり、といった五感を使っての体験から、本物を見て感動したり「もっと知りたい」という気持ちが生まれます。

しかし先取り学習自体が目的になってしまうと、問題を解くことばかりが優先され、実体験が不足する可能性があります。
実体験が不足すると好奇心が育ちにくくなります。
好奇心が無いまま先取り学習を進めると、「先に進むことがえらい」「自分は他の子よりすごい」という間違った自信を育ててしまうおそれがあります。

先取り学習の弊害を無くしメリットを最大化するために、ぜひお子さんの「実体験」を豊かなものにしてあげてほしいと思います。

ポイント3. 定期的な復習を取り入れる

先取り学習を進めると、当然前に習ったことを忘れてしまうことも出てきます。

特に小さいお子さんであれば、足し算から先に進んでしばらく引き算を学習したら、すっかり足し算を忘れてしまった、なんてことも珍しくありません。

特に先取り学習が目的になって無理に先に進めようとすると、復習を後回しにしがちに。
復習が不足すると、分からないことが増えていき、かえってペースダウンします。

また「人より先に進むこと」にこだわると他人と比較しがちになります。
しかし復習は過去の自分との比較。
自分を振り返る習慣は謙虚な気持ちを育みます。

復習をしっかり行えば、先取り学習をしても「人を馬鹿にする」ということには繋がりません。

急がば回れ。
定期的な復習を取り入れながら、学習した内容を一つ一つ積み上げていきましょう。

先取り学習ができるおすすめ教材

お子さんの先取り学習におススメの学習教材をご紹介します。

特に「正しい先取り学習」が可能な点で、どの教材もおすすめです。
紙教材やタブレット教材などさまざまなタイプがありますので、お子さんに合った教材選びの参考にしてみてください。

公文(くもん)式

先取り学習と言えば、まずは公文式が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
算数・国語・英語を学ぶことができます。

圧倒的な演習量スモールステップ反復学習が特長。
幼児から無理なく先取り学習ができるプリント学習で、算数国語・英語が受講できます。
週2回の通室と家庭学習で学習習慣をしっかり身に付けることができます。

公文式の先取り学習についてはこちらの記事、
特に算数教材についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ぜひお読みください。

RISU算数(タブレット教材)

算数専用のタブレット教材であるRISU算数(幼児向けはRISUきっず)。

無学年制カリキュラムで、無理なく先取り学習ができます。
一人ひとりの学習ペースによって自動で復習問題が配信されるので、何冊も問題集を用意する必要がありません。
特に、中学受験や算数オリンピック問題などハイレベルな問題にも挑戦できるのが特長。

算数だけでなく、英会話スクールのベルリッツと提携した英語の無料動画レッスンも視聴できます。

基礎からハイレベルな算数まで、無理なくステップアップできます。

RISU公式ブログ

スマイルゼミ(タブレット教材)

全教科を一台で学べるタブレット教材で、コスパ重視派におすすめ。

算数と国語の一部がコアトレという無学年学習に対応しています。
教科書準拠の問題が中心なので、基礎を確実に固めることができます。

まずは基礎問題から学習習慣を身に付けたい、という方にピッタリの教材です。

(裏技)学年コースを1年以上繰り上げて通信教育を受講する

通信教育は、実際の学年のより上のコースを申し込むことができる場合があります。

お子さんによっては実際の学年の内容では簡単すぎてしまう、ということもあるでしょう。
そうした場合は、たとえば小1であっても小2のコースを申し込める場合があります。
ただし、多くは丸々1年を先取り学習することになるので、一教科だけ先取りや半年分だけ先取り、一時的に元の学年に戻す、などの柔軟な対応は難しいことが多いようです。

安易な先取り学習はかえってデメリットが大きいのは前述の通り。
慎重に考えて受講コースを申し込みましょう。

RISU算数なら自然に無理なく先取り学習できる

算数専用タブレット教材のRISU算数(幼児向けは「RISUきっず」)なら、基礎問題から中学受験や算数オリンピックに対応した幅広い問題に対応。

平均学習速度は、学校の1.7倍の速度になっています。
着実に実力がしっかり身につくRISUの特長をご紹介します。

1.無学年制&スモールステップ


RISU独自の無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えてどんどん先取り学習を進めることも、つまずいた分野では学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
紙のテキストのように何学年分も用意する必要はありません。

問題数は4歳から中学受験基礎(さらに中学数学基礎)の問題まで約10000問を収録。
スモールステップで少しずつ先に進むので、つまずきにくく自然にステップアップしていけます。

2.データ分析で一人ひとりにベストな問題が届く

RISU算数では、タブレットを通じて利用者ひとりひとりの学習データを常に収集・分析。

得意分野・苦手分野を把握し、利用者の実力に合った問題となるよう、お子様に合わせて問題が変わっていきます。
難しすぎてついていけなくなったり、簡単すぎて飽きてしまうこともないのです。

「算数検定マスター判定」によって、算数検定の受検可能級をお知らせ。
実際より上の算数検定の階級に合格することで、受検費用が0円になるおトクなサポート制度もあります。
先取り学習の定着度や分野別の得意不得意の分析に算数検定を活用できます。

参照サイト:RISU算数が算数検定対策になる!助成金で検定料を無料にする方法も解説

一人ひとりのペースに合わせて、効率よく実力を伸ばすことができるのがRISU算数の大きな特長です。
ほかにもお子さんにもおうちの方にも嬉しい機能がたくさん。
くわしくはこちらをご覧ください。

3.中学受験の算数を学べる

小学校の授業と中学受験とでは問題のレベルが大きく異なります

学校のテストでは100点が当たり前だったのに、塾に通い始めたら半分も得点できなくなった、というのはよくあること。

RISU算数では、そうしたギャップを解消できるよう、中学受験の基礎部分をしっかり学習できるカリキュラムになっています。

また、図形問題や文章問題など幅広い算数の問題が収録されており、中学入試や算数オリンピック問題など、思考力を試す問題も多く含まれています。

中学受験のための準備を進めたいというご家庭や、学校の授業よりもハイレベルな問題に挑戦したい、というお子さんにピッタリです。

最初は、算数に対して苦手意識がありましたが、RISU算数を通して、算数や数学の面白さに気づき、小学校5年生の12月の2か月ほどで中学2年生の範囲まで完了することができました。

また、そこから自習を中心として、小学校6年生の2月時点で高校2年生で履修する数ⅡBを進めています。

加えて、数学検定5級(中学1年生相当)を小学校5年生の1月に取得、4級(中学2年生相当)を小学校5年生の2月に取得、3級(中学校3年生相当)を小学校6年生の4月に取得、準2級(高校1年生相当)を小学校6年生の7月に取得し、今は2級(高校2年生相当)の取得に向けて勉強を進めています。

RISU算数では、問題解決力や論理的思考力などの力を身に着けることができ、その影響で他教科にも応用できるようになりました。

中学受験後も、RISU算数で培った基礎力が、学業全般で強みとなりました。

(中学受験で第一志望に合格された会員様)

まとめ:先取り学習は目的ではなく結果 子どもの好奇心を大切にしよう!

正しい先取り学習はお子さんの可能性を大きく伸ばします。
しかし目的化した先取り学習は、他者比較の癖となり、子供の健全な成長の妨げとなる可能性があります。
大切なのは子供自身の「知りたい」という気持ち。

正しい先取り学習を通して、お子さん自身の好奇心を育み未来を広げていってほしいと思います。

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