RISU 学び相談室

Q

個別塾のメリット・デメリットとは?

Q RISU算数スタッフの回答

中学受験に向けて、お子様を塾に通わせたいと考えている保護者の方で、個別塾を検討している方は多いでしょう。 本記事では、個別塾が良いのか、集団塾が良いのか判断するために、個別塾のメリット・デメリット、また塾選びの際に注意すべきポイントについて徹底解説しました。

個別塾のメリット

まずは、個別塾のメリットについて解説します。

メリット①自分の学習ペースを保つことができる

個別塾では、集団塾とは異なり、自分のペースで勉強することができます。そのため、一人一人が最短経路で成績を伸ばすことができます。

集団塾のペースについていくのが難しいお子様もいれば、集団塾のペースでは退屈だと感じるお子様もいます。
周りのペースに乱されることなく学習したいのであれば、個別塾を選ぶのがベターでしょう。

個別塾では、塾講師が一人一人のペースに合わせて授業を行ってくれます。
自分のペースで勉強することができないと、モチベーションの低下につながる危険性もあります。

一人一人にあったペースを保つことで、集中して学習に取り組み、効率よく学力を伸ばすことができるでしょう。

メリット②自習室がいつでも使える

勉強をするためには、勉強に適した環境が整っていることが重要です。

家で勉強に集中できるお子様もいますが、家だと気が散ってしまい、なかなか集中できないというお子様がほとんどです。
家で集中できない場合には、塾の自習室を利用すると良いでしょう。

受験期には、1日の大半を勉強に費やすことになります。塾で授業を受けている時間よりも、授業外で自習を行う時間の方が長くなるため、質の高い自習環境を確保することが重要です。

塾で自習を行うことによって、分からない箇所をその場で質問することができるため、効率よく学習を進めることができます。

メリット③苦手な単元をピンポイントで教えてもらえる

個別塾では、周りに合わせて授業を行う必要がないため、苦手な単元をピンポイントで教えてもらうことができます。

分からない部分を徹底的に教えてもらえるため、弱点の克服にはもってこいです。

集団塾の場合、生徒一人一人の苦手やつまずきに寄り添いながら授業を進めることには限界があります。
一方、個別塾では一人一人の学習状況に合わせて授業を考えてもらうことができ、分からない部分があれば授業を止めて質問することができます。

学習スピードや苦手な単元はお子様によって異なります。個別塾の方が、お子様一人一人に寄り添った授業を提供してもらえるでしょう。

個別塾のデメリット

つづいて、個別塾のデメリットについて解説します。

デメリット①自分のレベルが分からない

集団塾であれば、他の生徒の成績と比較して、自分がどの位置にいるのかをある程度把握することができます。

しかし、個別塾では周りと比べた自分のレベルを把握することができません。
自分のレベルを客観的に把握することは重要であり、それによって勉強の内容や必要な時間も変わってきます。
また、前述の通り個別塾には「マイペースに学習を進められる」というメリットがありますが、「○○中学校に合格する」といった明確な目的がある場合には、試験日から逆算して計画的に学習を進めなければなりません。
自分のレベルを客観的に把握し、逆算して学習計画を立てるようにしましょう。

デメリット②費用が高い

個別塾は集団塾と違い、生徒1〜2人に対して塾講師1人がつくため、集団塾よりも費用が高く設定されています。
もちろん、塾によって価格帯は様々であり、高い個別塾や夏期講習・冬季講習などを避けることによって、安く個別塾に通う事ができるでしょう。

お子様の教育にかけることができる予算は、各家庭の経済状況によって異なるため、無理のない範囲で塾に通わせるようにしなければ、継続的に塾に通うことができません。

また、自治体によっては補助金などの学習支援を行っているケースもあるため、一度調べてみることをお勧めします。

デメリット③競争心が湧かない

個別塾では、1人で勉強することが多いため、「周りの友達に負けないように頑張ろう!」という競争心が湧きにくいと言えます。

集団塾では、同程度の学力をもつ友達に囲まれて、刺激を受けながら学習に励むことができます。

同じ志望校を目指す友達と、受験に向けてどのような対策が有効なのかといった情報を交換することもできます。

競争相手がいないと、学習モチベーションを上げることは難しくなります。

逆に、競争相手がいると、「負けたくない」という競争心から、高いモチベーションを維持して学習することができるでしょう。

個別塾を選ぶ際のポイント

個別塾であれば、どこでも良いというわけではなく、その塾がお子様に合っているか見極めることが重要になってきます。

そこで、個別塾を選ぶ際のポイントについて解説します。

ポイント①授業形式

個別塾にも様々なタイプがあり、マンツーマンで授業を行う塾もあれば、1人の講師に対して複数人の生徒で授業を行う塾もあります。

個別塾を選ぶ際には、授業形式を確認し、希望の授業形式をとっている塾を選ぶようにしましょう。

塾で苦手やつまずきをじっくり克服したい場合は、マンツーマンあるいは1対2の個別塾が適しています。

演習時間を多くとって、分からない部分だけ質問したい場合は、1対3以上の個別塾でも問題ないでしょう。

1対3以上の個別塾を選ぶと、ある程度費用を抑えることができますが、お子様自身のモチベーションが高くなければ成績が伸びにくい、という点に注意が必要です。

お子様の性格や学習状況に合った授業形式の塾を選ぶことが重要だと言えるでしょう。

ポイント②講師の質

個別塾の講師には、主に「社会人講師」と「学生アルバイト講師」の2種類があり、どちらの講師を選ぶかも重要になってきます。

社会人講師であれば、生徒の成績を上げるためのノウハウや豊富な実績を持っているため、生徒一人一人に合わせた指導が期待できるでしょう。

また、学生アルバイト講師と比べて、急に授業に入ることができなくなるといった突然のスケジュール変更も発生しにくいと言えます。

担任制でなければ、授業のたびに講師が変わってしまう可能性があるため、お子様が人見知りで心配だという場合は、担任制にできるか塾に相談するようにしましょう。

もちろん、学生アルバイト講師だからといって、必ずしも質が低いというわけではありません。

受験を最近経験した先輩に直接指導してもらうことができるため、お子様の受験へのモチベーションを上げることができます。

また、年齢が近いこともあり、お子様と打ち解けやすく、「塾に行くのが楽しい」と思ってもらいやすいという利点もあります。

しかしながら、学生アルバイト講師はすぐにやめてしまったり、塾で授業を担当できる曜日も限られているため、安定した学習環境を希望するならば、社会人講師に担当してもらうのがベターです。

ポイント③サポート体制の充実度

個別塾に通うだけで成績が上がるというわけではなく、塾で習った内容をもとに復習を重ね、知識を定着させてはじめて、成績を上げることができます。

個別塾に通う際には、授業時間外での自習も重要であるため、自習に集中できるようなサポート体制の充実度を確認する必要があります。

自習室を開放していたり、わからない箇所を常に質問できる体制が整っていると、効率よく学習を進めることができます。

塾を選ぶ際には、授業や講師の質だけでなく、授業時間外のサポート体制も重視しましょう。

ポイント④費用

個別塾の大半は、集団塾よりも料金が高く設定されています。お子様を通わせる上でどれほどの費用が必要になるのか、事前に確認しておくようにしましょう。

授業料金だけではなく、夏期講習や冬季講習といった特別講習の料金や、教材費なども確認する必要があります。

また、1コマあたりの授業時間は塾によって異なるため、授業時間と料金を慎重に比較検討しましょう。

「料金が安く、お得だから」という理由だけで塾を決めることは危険ですが、塾選びの際の重要なポイントの一つとして捉えておくことが大切です。

ポイント⑤評判

塾に説明された内容がどんなに魅力的であっても、実際にどのような塾であるかは、通っている人にしかわかりません。

そのため、実際に通っている生徒や親からの評判も忘れずにチェックしましょう。

塾選びに失敗してしまうと、経済的な損失も小さくありません。

実際に通っている生徒からの評判が悪い場合には、魅力的だと感じた場合でもやめておいた方が良いでしょう。

塾選びの際には、比較して選ぶことが重要であり、重視するポイントをいくつか決めておくことで、塾を選びやすくなるでしょう。

ポイント⑥体験授業を実施しているか

周りの評判は塾の良し悪しを判断する重要なポイントですが、その塾が友達に合っているからといって、あなたのお子様にも合っているとは限りません。

体験授業に申し込み、講師との相性や授業の雰囲気、学習環境、授業内容などを確認しておくようにしましょう。

また、無料体験を担当した塾講師が入塾後もお子様を担当するとは限らない、という点にも注意が必要です。

体験での担当講師が気に入ったのであれば、入塾後も担当してほしい旨を塾側に伝えておくとよいでしょう。

個別塾に向いているお子様の特徴

基礎的な学力に不安があり、学校の授業ペースについていけないお子様には、個別塾がおすすめです。

集団塾の授業形態は学校の授業と似ているため、学校での集団授業についていくのが難しいない場合には、集団塾に通っても授業ペースについていけず、挫折してしまう危険性があります。

個別塾ならば、お子様一人一人の学習状況に合わせて、苦手やつまずきをカバーしてもらうことができます。
また、授業スケジュールを柔軟に調整できるため、部活や習い事で忙しいお子様も、個別塾に向いていると言えるでしょう。

個別塾に向いていないお子様の特徴

負けず嫌いで競争心が高いお子様は、個別塾よりも集団塾の方が成績アップを狙える傾向にあります。

競争心は勉強のモチベーションを保つ上で重要な要素の一つです。
負けず嫌いのお子様は、「周りの友達に負けたくない!」という気持ちを原動力にして勉強に励むことができるため、集団塾で周りと競い合うことによって、モチベーションを高めることができます。

一方で、競争心が低くのんびりとした性格のお子様は、集団塾特有の競い合う雰囲気に疲弊してしまったり、なかなか周りに追いつけず挫折してしまうケースも見られます。
その場合は、個別塾に通った方がのびのびと成績を伸ばすことができるでしょう。

まとめ

本記事では、個別塾のメリットやデメリット、塾選びのポイントなどについて徹底解説しました。

個別塾にはデメリットもありますが、お子様一人一人に合わせた丁寧な指導が期待できるというメリットもあります。
短期間で成績アップを狙うのであれば、集団塾よりも個別塾の方が適しているでしょう。
集団塾では、講師一人に対する生徒の人数が多い分、どうしても個別塾と同水準のサポートは難しくなります。
お子様の学力に不安があり、成績を上げたいのであれば個別塾を選ぶのがベターです。

塾選びは、お子様の成績を左右する重要な要素の一つです。
新しく塾を選ぶ際には、お子様の個性や成績状況に合わせて、慎重に検討しましょう。

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