共働きの家庭が中学受験を乗り切る方法を教えてください
でも実は、共働きでも中学受験に成功することは十分可能であり、共働きならではのメリットもあります。
中学受験をするにあたって、共働きでお子様との時間が取れないことを不安に思っていませんか?
実は、中学受験においては共働きならではのメリットもあります。
そこで本記事では、共働き家庭が中学受験を成功させるための5つのポイントと、共働き家庭の3つのメリットをご紹介いたします。
共働きで中学受験を成功させる5つのポイント
共働き家庭でも、中学受験を成功させているケースは少なくありません。
まずは、共働き家庭が中学受験を成功させるためのポイントについて解説します。
ポイント①子どもに自立を促す
共働き家庭では、おうちの方は子どもに付きっきりではいられません。
そのため、子どもは日常生活のさまざまな局面において、自分で考えて行動する必要に迫られます。
親に頼れない分、どうすれば良いかを自分で考えるようになるため、共働き家庭の子どもは早くから自立しやすいと言えるでしょう。
子どもが自立することによって、おうちの方の負担は少し減ります。
中学受験にあたっては、どうしても1人で勉強しなければいけない時間が出てくるため、共働きの場合は、子どもが自立していると受験に合格しやすい傾向があります。
ポイント②メンタルのケアをする
親子のコミュニケーションの時間があまり取れない共働き家庭では、子どものメンタルのケアに気を遣うことが大切です。
大人の目から見ると、子どもはストレスなく生きているように見えるかもしれません。
しかし、子どもも大人と同じ人間。仕事漬けの大人がストレスを感じるのと同じように、子どもも、ずっと一人で勉強しているとストレスが溜まってしまいます。
ストレスが溜まったメンタルをケアするのは、おうちの方の役目です。
こまめに話を聞いてあげたり、休日には一緒にリフレッシュの時間を持つなど、子どもがストレスを溜め込んでしまわないよう、注意して見守りましょう。
ポイント③学校説明会には必ず参加する
共働きで忙しい場合でも、学校説明会に参加する時間は確保しましょう。
学校説明会では、募集条件や入学手続きについての重要な説明が行われるだけではなく、必要書類が配られるケースもあります。
もし、学校説明会に参加せず、重要な情報を聞き逃してしまうと、受験で不利になるおそれもあります。
受験対策の一環だと考えて、仕事を休んででも学校説明会には参加するのがベターです。
複数の学校説明会への参加を検討している場合には、夫婦で話し合って交互に参加するといった工夫も必要です。
ポイント④中学受験塾を活用する
中学受験塾を活用することも、共働き家庭にはオススメです。
忙しくてなかなか見てあげられない子どもの勉強を、プロの講師にある程度任せることができます。
多くの塾は自習室を開放しており、夏休みや冬休みといった長期休み期間には、おうちの方が働いている日中の時間を塾で過ごしてもらうこともできます。
また、中学受験塾には自由に閲覧できる受験対策本が常備されていることが多く、教材に困ることもないでしょう。
中学受験のプロである中学受験塾では、行き届いた受験対策を行ってもらえるため、独学で中学受験に挑むより合格率がぐんと上がります。
しかし、中学受験塾は料金が高く、お金に余裕がないご家庭には負担になってしまう場合もあります。
塾の種類や受講プランを慎重に検討し、適切な塾選びをしましょう。
ポイント⑤家族一丸となって受験に取り組む
受験は子どもの個人プレーのように思われがちですが、実は、受験に成功するためには家族との協力プレーが欠かせません。
高校受験や大学受験でもおうちの方の協力は必要ですが、中学受験では、よりおうちの方のサポートが重要になってきます。
公立の小学校に通っている場合には、周りのお友達の大半は中学受験をせず、地元の中学校に進学します。そういった状況では、家族の協力なくして子どもがモチベーションを保つことは難しいでしょう。
ご家族の協力の有無によって、受験期のメンタルや学力も大きく変わってきます。
できる限り、家族一丸となって受験に取り組むことが大切です。
共働きのメリット3つ
中学受験においては、共働きをしていることで得られるメリットもあります。
ここからは、共働きのメリットを3つ紹介します。
メリット①経済的に有利
共働き家庭では、片親だけが働いている家庭と比べて単純計算で収入が2倍になるため、経済的に有利だと言うことができます。
なにかとお金がかかる中学受験。家庭の経済状況に余裕があった方が、受験に有利になることは間違いないでしょう。
たとえば、予算に余裕があれば、塾選びの選択肢も広がります。
より充実した受験対策を行ってくれる塾を選ぶことができるようになり、結果として合格率を上げることができるでしょう。
もちろん、収入は各家庭によって大きく変わり、片親しか働いていなくても共働きの家庭より稼いでいるご家庭もあります。
あくまで目安として考えるようにしましょう。
メリット②無駄な衝突を免れる
中学受験に熱心に取り組むご家庭に多いのが、おうちの方が子どもに過干渉してしまうケースです。
すると、親子共にストレスが溜まって、悪循環に陥ってしまうこともしばしば。
共働き家庭では、おうちの方が子どもに対して口出しをするタイミングが少なくなり、結果として無駄な衝突を免れることができます。
受験期の子どもにストレスを与えることは避けるべきですから、子どもとの距離を適切に保てていることは、過干渉を防ぐためには良いと言えます。
共働き家庭のおうちの方は、子どもの様子を常に見守ることができず、不安に感じられるでしょう。
しかし、子どもや塾の先生を信頼し、一歩引いて見守ることも時には大切かもしれません。
メリット③子どもの自立を促せる
子どもが一人で過ごす時間が長い共働き家庭では、子どもはおのずと自立していきます。
子育てにおいては、子どもを常に見守り、助けてあげることだけが正解ではありません。
過保護・過干渉は、子どもの自立を妨げる原因になります。
おうちの方に頼らず、自分であれこれ考えて行動する経験は、子どもの成長に欠かせない大切な要素です。
自分で考えて行動できることは、普段の生活に限らず、勉強面においても有利に働きます。
子どもに一人の時間を与えて自立を促すことで、自主的・計画的に勉強できる子に育ってくれるでしょう。
塾選びのポイント
共働き家庭の中学受験は、塾選びによって合否が分かれると言っても過言ではありません。
そこで、中学受験をする際の塾選びのポイントについて解説します。
授業形態(集団 / 個別)
塾は、授業形態によって集団塾と個別塾に大別され、それぞれにメリット・デメリットがあります。
まずは、どちらの授業形態が子どもに向いているかを見極めましょう。
学校の授業に似た大人数形態で授業が行われる集団塾には、ほかの生徒と切磋琢磨しながら勉強に励むことができるメリットがあります。
また、集団塾は個別塾と比べて、授業料が安く設定されている傾向にあります。
一方、マンツーマンでの指導が行われる個別塾には、一人一人に合わせた授業プランで効率よくニガテ対策ができるメリットがあります。
周りの友達に刺激を受けながら受験勉強を行うか、一対一で丁寧な指導を受けるか。
お子様の性格や成績状況に合った授業形態を選ぶことが大切です。
合格実績
合格実績は、塾の質を判断する上できわめて重要な要素です。実績のない塾に子どもの進路を任せるのは、不安ですよね。
「塾を設立してから日が浅く、優れた指導を行っているもののまだ実績がない」という可能性もありますが、一度きりの中学受験で、実績のない塾に通うリスクを取ることは望ましくありません。
合格実績は、その塾が受験対策に長けていることの証左です。したがって、実績の優れた塾には安心して子どもを任せることができます。
塾の合格実績を比較する際には、お子様の志望校への合格実績を確認することが重要です。
お子様の志望校への合格実績が豊富であれば、受験対策のノウハウも大いに期待できるでしょう。
カリキュラム
授業のカリキュラムや指導方針は、塾によって様々です。
入塾してから、期待していた指導を受けられないことに気付くのは避けたいですよね。
入塾する前には、以下の項目を確認しておきましょう。
・授業カリキュラム
・授業についていけない場合のフォロー体制
・特有の入試問題が出る中学校の対策
中学受験では、各学校ごとに問題レベルや出題傾向が大きく異なってきます。
そのため、お子様の志望校への受験対策がしっかりしている塾を選ぶことが重要です。
志望校へ合格した生徒や保護者の声などのクチコミがあれば、併せてチェックしておくと良いでしょう。
指導力
志望校に合格するには、塾講師の指導力も重要になってきます。
効率よく成績を上げるためには、わかりやすい指導が必要不可欠です。
加えて、勉強の楽しさを伝えて授業に引き込んでくれるような講師は、すぐれた講師だと言えるでしょう。
子どもからも保護者からも信頼されている講師を選ぶことで、安心することができます。
しかしながら、人気講師の授業は倍率が高く、授業料も高めに設定されているケースがしばしば。
入塾後、本当にその講師の授業を受けることができるのか、予算に心配はないか、事前にしっかり確認しましょう。
通いやすさ
受験シーズンには、授業に加えて自習室を利用する機会も増え、毎日のように塾に通うことになります。
通塾に何時間もかかっていては、勉強以外の部分で体力を消耗してしまいますよね。
そのため、塾へのアクセスの良さが重要になってきます。
共働き家庭では子どもを塾へ送迎することが難しく、安全面を考慮しても、遠くの塾に通わせることは現実的ではありません。
また、受験直前期には夜遅くまで塾に残ることも増えてくるため、塾の立地の安全性も確認しておきましょう。
サポート体制
塾選びの際には、親子ともに充実したサポートを受けられる塾を選びましょう。
塾のサポート体制が充実していると、親子共に安心して受験に挑むことができ、精神的な余裕が生まれます。
特に、常に子どもの様子を見守ることが難しい共働き家庭の場合、定期的な面談を通じて、お子様の様子や成績状況、学習についての悩みなどを共有できる塾を選ぶのがベターです。
塾を選ぶ際の注意点
最後に、塾を選ぶ際の注意点を解説します。
友達が通っているからという理由だけで決める
友達が通っているからといって、安易に同じ塾に通わせることは避けましょう。
子どもにとっては、友達がいると安心できることは間違いないでしょう。
しかし、その塾がお友達に合っているからといって、自分にも合っているとは限りません。
塾へ通う目的は、あくまでも志望校に合格すること。
子どもの性格や成績状況を考慮した上で、目的を達成できる塾へ通わせることが重要です。
料金だけで決める
家計のことを考えると、できるだけ安い塾に通わせたいと考える方も多いでしょう。
しかしながら、塾の講師や授業の質は、授業料とある程度比例するもの。料金の安さだけで塾を決めることは非常に危険です。
料金が極端に安い場合には、なぜそんなに料金が安いのか、本当に信頼できる塾なのか、よく調べる必要があります。
また、基本の授業料が安くても、追加講習や教材などのオプションで高額な費用がかかるケースもあるため、注意が必要です。
どんなに授業料が安くても、質の良い指導が受けられないのでは意味がありません。
料金の安さよりも、講師や授業の質、子どもとの相性を優先して塾を選ぶのがベターです。
体験授業を受けずに決める
塾を決める際には、体験授業を通じて「本当にその塾が子どもに合っているのか」を見極めることが大切です。口コミや塾からの説明だけでは、授業の雰囲気や講師との相性を判断することはできません。
入塾してから「やっぱり合わないかも…」と後悔することがないよう、入塾前に必ず体験授業に参加しましょう。
子どもの意見を尊重して、子どもが入りたいと思える塾を選ぶことが大切です。
RISU算数を活用した中学受験のリアルな体験談はこちらの記事でご紹介しています。
共働き家庭ではお子さんが自立して効率よく学習できるのが理想。
RISU算数の機能をうまく活用して志望校合格を果たしたエピソードを参考にしてくださいね。
RISU算数を中学受験に徹底活用!入塾準備から志望校合格までリアルな体験談をご紹介
まとめ
本記事では、共働き家庭が中学受験を成功させるためのポイントや、共働きならではのメリット、塾選びのコツなどをご紹介いたしました。
結論として、共働き家庭でも中学受験にチャレンジすることは十分可能です。
共働き家庭には、
・経済的に有利
・無駄な衝突を免れることができる
・子どもの自立を促せる
といったメリットもあり、共働きが受験において不利に働くことはありません。
どうしても不安な場合には、中学受験塾を活用すると良いでしょう。
塾を選ぶ際には、本記事でご紹介したポイントを意識してみてくださいね。