四角いリュック(Nバッグ)は今や中学受験生の象徴になっています。
日能研へ入塾するには「入塾テスト」を突破する必要がありますが、基本的な問題が中心に出題され基準点も半分程度のため、入塾自体はさほど難しくありません。
ただし難関校を目指すなら上位クラスからのスタートが望ましいでしょう。
本記事では、入塾テストの難易度や対策方法、日能研の最上位クラス「TM(トップ・オブ・マスター)クラス」について詳しく解説します。
日能研の入塾テストを考えている方は、ぜひ参考になさってください。
目次
日能研の概要

日能研は首都圏から関西、東海、九州に約160教室を展開する、全国最大規模の中学受験専門塾です。
まずは塾の特徴を見てみましょう。
全員プロ講師
大手塾の大半は大学生のアルバイト講師も多く在籍しています。
しかし日能研は全員プロ講師のため、ベテランの落ち着いた先生が多くアットホームな雰囲気が特徴です。
日能研には中学受験を楽しい思い出として語る卒塾性が多く、授業のサポートやオンラインでの個別質問対応などには日能研出身の大学生が対応しています。
「シカクいアタマをマルくする」というキャッチフレーズにも表れるとおり、周囲との競争よりも納得いくまでじっくり考えたいタイプのお子さんに合う塾と言えます。
やや緩やかなカリキュラム
日能研のカリキュラムは、他の大手塾に比べるとやや緩やかという特徴があります。
年々進む中学受験の難問化に対応する形で、小5までに全範囲の学習を終え、小6から実践的な演習や過去問演習に突入するという流れが、現在多くの受験塾のスタンダードとなっています。
しかし日能研は、小6の夏まで進出単元の学習があり、小6秋から本格的な実践演習や過去問演習に入るというカリキュラム。
これは「ついていけない生徒がいても半ばあきらめながら無理をして先に進める」のではなく、「勉強の本質的な理解を重視する」という日能研の方針の表れ。
日能研出身者は中学受験後も燃え尽き症候群になりにくいと言われます。
子どもに過度な負担をかけず成長に応じた理解や知的好奇心を大切にしたいというご家庭や、競争意識の強い塾は苦手というお子さんには日能研がマッチする可能性が高いでしょう。
クラス分けテストが多い
日能研はこまめにテストを実施することで知られます。
2週間に一回の育成テスト(単元確認テスト)、2~1か月に一回の全国公開模試(範囲の無いテスト)があり、テスト結果に基づきクラスが決定されます。
クラス分けの頻度も他塾より多く、小4小5では2か月ごと、小6では時期にもよるもののテストやクラス替えの頻度が増えます。
日能研のテストは結果のフィードバックがとても早く、翌日にはWEB上で確認ができます。
日能研の入塾テストとは
日能研への入塾資格を判定できるテストは、主に次の3つがあります。
- 全国テスト:主にこれから中学受験をスタートする子を対象としたテスト。年6回程度実施。算数・国語。記述問題が多い。
- 学ぶチカラテスト: 塾生も対象となる思考力を重視したユニークなテスト。年1回実施。算数・国語に加え「総合」では科目横断的な問題が出される。
- 入会資格テスト: 各教室で随時開催されており、国語・算数の2教科。
※「全国模試」は中学受験対策をすでにスタートしている受験生向けのテスト。小4〜小6を対象とし、塾生以外も受験可能。
試験科目と受験料
基本は算数・国語の2教科、学ぶチカラテストには科目横断的な出題が特徴の「総合」もあります。
受験料は基本的に無料ですが、校舎によっては一部有料のテストもあります。
入塾テストの難易度と合格率
日能研は比較的幅広い受験生を受け入れている塾として知られ、基礎学力が身についていれば入塾のハードルは決して高くありません。
ただしテストの成績によってどのクラスからスタートできるかが決まります。
クラスによって授業レベルや扱う問題が変わるため、難関校が目標となる場合はぜひ上位成績での合格を目指したいところです。
「サピックス入室テストに合格するには?難易度や対策を知りたい(学び相談室)」
合格基準は平均点以下
日能研の入塾テストの合格ラインは、正式に公開されていませんが、偏差値40〜45以上と言われます。
テストの平均点は6割程度。
テストごとに合格ラインは変わりますが、概ね半分近く得点できれば合格圏内でしょう。
日能研は他塾に比べ記述問題が多いのが特徴で、採点では×を厳格につけるのではなく、お子さんの解答の良いところを積極的に見つけようという方針が読み取れます。
小学校のテストで常に高得点を取れる基礎学力があり、記述もきちんと埋めようという前向きな姿勢があれば、入塾テストに落ちる心配はありません。
学年が上がるほど問題が難化する
注意すべきは小4以降に入塾を検討する場合です。
低学年や、本格的なカリキュラムが始まる「新4年生(3年生の2月)」までは比較的合格しやすいです。
しかし小4以降は受験対策カリキュラムからの出題が増えるため、塾や通信教育などでの受験対策経験が無いお子さんが合格するのは難しくなっていきます。
特に中学受験対策をしていない場合は、市販教材やタブレット学習などで中学受験特有の問題の基礎に触れておくことをおすすめします。
低学年の場合も、先取り学習として中学受験の基礎内容に触れておくことで、上位成績でのテスト合格や入塾後のスムーズな学習が可能になります。
「全国統一小学生テストで偏差値60の目安は?問題の難易度や学力レベルについて知りたい(学び相談室)」
日能研のクラス編成
首都圏の日能研には、大きく分けて本部系(株式会社日能研)と関東系(株式会社日能研関東)の2つの運営母体があります。
一般的に本部系よりも関東系の方がハードな受験指導(日能研の中では)といわれ、最難関校合格を目指すTMクラスを設置しているのは、自由が丘校や池袋校といった関東系の大規模校舎です。
クラスの名称も運営母体によって異なります。
クラス名称と成績基準
- W(本部系)/Aクラス(関東系): 基礎・標準クラス。テキストの理解から丁寧に積み上げます。基準となる偏差値は55未満。
- G・またはR(本部系)/Mクラス: 応用・発展クラス。難関校を目指す上位層が集まります。大規模校ではRクラスも設置され、Gクラスよりも上位クラスに位置付けられます。基準となる偏差値は55以上。
- TMクラス:関東系の基幹校に設置される最難関校対策クラス。基準は偏差値65以上。TMクラスの中には特待生の認定を受けている生徒もいます。
最難関校を目指す選抜クラス「TMクラス」
一般的に中堅校に強いと言われる日能研ですが、実は最難関校を目指すトップ層のための「TM(トップ・オブ・マスター)コース」という特別なクラスが存在します。
TMクラスは首都圏7か所の大規模校舎(関東系)に設置され、各校舎の優秀な生徒が集められます。
TMクラスはSAPIXのα1クラスにも匹敵する難関校合格率を誇るといわれ、選ばれし成績優秀者を対象にハイレベルなカリキュラムと授業が展開されます。
御三家や筑駒など最難関校を目指すなら、入塾時にTMクラスに入ることが最初の目標です。
- 対象校舎: 自由が丘、池袋、武蔵小杉、吉祥寺など、首都圏に7校舎ある大型拠点校のみで開講。
- 入選基準: 全国公開模試やスカラシップ選定試験において、偏差値70前後(概ね上位数百名以内)という非常に高い基準が求められます。
- 授業内容: 通常のカリキュラムを超え、筑駒、開成、桜蔭といった最難関校突破を目指すためのハイレベルな問題を扱います。
【教科別】日能研入塾テストの傾向と対策ポイント
日能研の入塾テストで出題されるのは、半分以上が公立小学校で学習する基本的な内容です。
入塾合格基準が半分程度と高くはありませんので、基礎学力がしっかりついていれば落ちる心配は必要ありません。
ここでは入塾テストを突破し、上位クラスに入るための対策を解説します。
算数:計算力と一行問題
算数は「スピード」と「正確性」がポイントです。
限られた時間で基礎から応用的な記述問題まで解くには、ただ「わかる」というだけでなく、学習習慣に基づく一定水準以上の処理スピードも欠かせません。
- 計算問題:小学校のドリルだけでなく、時間を意識して早く正確な計算力を身につけましょう。日能研の「マスター1095」シリーズは骨のある計算問題にも挑戦できるのでおすすめです。
- 思考力問題: 日能研は記述問題が多いのが特徴。採点でも「プロセス」を重視するため、単純な暗記ではなく「なぜそうなるのか」を考える図説や言葉で説明する習慣をつけましょう。
「計算が早くなる方法を知りたい!計算が得意な子が自然にしている習慣とは?(学び相談室)」
国語:読解スピードと記述
- 長文読解: 長文読解は小学校では取り組む機会があまりないので、市販教材を用いた家庭学習での慣れが必要です。難問よりも基本的な問題を中心に、制限時間内に読み解く練習を行いましょう。
- 語彙力: ことわざ、慣用句、四字熟語などは知っているだけで点数になります。漢字は自主的に先取り学習を進めると、知っている語彙が増え読解力のアップにも効果的です。
日能研入塾テストに向けて準備すべき3つのこと
① 小学校の学習内容を完璧にする
入塾テストのベースは学習指導要領です。
日能研の入塾基準はけして高くありませんので、基本問題での失点が無ければ合格基準を突破すること自体は難しくありません。
算数の単位換算(Lやcm²など)や、国語の漢字のトメ・ハネ・ハライなど、基礎で取りこぼさないよう、小学校での学習や宿題で意識しましょう。
「小学生のカラーテストの点数が悪い。100点を取るための対策を教えてください(学び相談室)」
② 時間を測って問題に取り組む
日能研の入塾テストでは、多くの子が「最後まで終わらなかった」と口にします。
特に上位クラスでの合格を目指すなら、前半の基本的な問題を速く解き、後半の応用問題に使える時間を確保することが重要です。
家庭学習でも目標タイムを決めて速さと正確性を意識し、時間配分の感覚も養いましょう。
③ 先取り学習
入塾テストを突破するだけであれば、先取り学習は必ずしも必要ありません。
しかし上位成績でのテスト合格や、入塾後もトップ層の成績を維持するためには、先取り学習が効果的です。
小学校6年生までの基礎的な内容を固め、中学受験の基礎を知っておくことは、ハイレベルな塾の授業をスムーズに理解する土台となります。
「先取り学習で失敗する原因は?正しい先取り学習のやり方を知りたい(学び相談室)」
もし「不合格」だった場合はどうすればいい?
結果が振るわず不合格だったとしても、中学受験を諦める必要はありません。
1ヶ月ほど空ければ再受験が可能ですので、不合格だった原因を分析し対策をした上で再チャレンジしましょう。
不合格の場合、基礎力に穴がある可能性が高いです。
特に算数は積み上げの教科ですので、どこでつまずきが生じたのかを分析し、場合によっては学年をさかのぼって基礎固めを行いましょう。
「中学受験の算数で基礎固めはいつから始めるべき?家庭でできる学習方法を教えてください。(学び相談室)」
日能研の入塾テスト対策なら「RISU算数」がぴったり

中学受験塾の入塾対策には、算数専用タブレット教材の「RISU算数(幼児には「RISUきっず」)」がぴったりです。
RISU算数には基礎から応用まで約10000問を収録。
無理なく苦手を克服し、算数がどんどん得意になるRISU算数の特長をご紹介します。
「【体験談】RISU算数は中学受験に効果あり?難関校・塾なし受験など合格者たちの使い方を知りたい」
1.「無学年制カリキュラム」で一人ひとりにマッチ

RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えて先取り学習をどんどん進めることも、つまずいた分野で学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
2.「チュートリアル」「解説動画」で疑問を解決

新しい学習は丁寧なチュートリアルからスタート。
視覚的イメージで理解できるから、初めての勉強内容でも問題をすらすら解くことができます。

分からない問題は解説動画で疑問を解決。
東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画や、応援メッセージ動画は、「わかりやすい!」と大人気です。
3:文章問題・図形問題が豊富

RISU算数では、文章問題や図形問題が豊富に出題されます。
計算問題だけでなく、段階的にレベルアップしていくことが、算数の本質的な理解につながります。
4:「スペシャル問題」で思考力を鍛える

算数オリンピック問題や中学入試なども「スペシャル問題」として多数収録。
スペシャル問題は通常問題を解き進めるとゲットできる「鍵」を集めることで挑戦できるハイレベルな問題。
「もっと難しい問題を解きたい!」という好奇心旺盛なお子さんはぜひ挑戦してみてください。
5:保護者も安心のサポート体制

RISU算数には、自動採点機能や保護者の方への学習進捗お知らせするメールといった、学習サポート機能が満載。
さらにお子様のつまずきを検知すると、ベストなタイミングでヒントの解説動画を自動配信。
毎日忙しいおうちの方も、お子様の隣でつきっきりになる必要はなく、安心して学習を見守ることができます。
RISUを年長の春から始め、小1の後半には小5までの学習内容が終わり、小3になる直前の春期講習から塾に入りました。テストの成績が良く、いきなり上から2番目のクラスからのスタートでした。最大の合格要因は幼少期のRISU算数です。学年関係なく子どもが好きなだけ進められるので、まるでゲーム感覚で先取り学習ができました。
(合格校:開成中学・栄光学園中学・浅野中学・栄東中学)
「RISU算数は中学受験に効果あり?塾なしでも合格できる?活用例や体験談を知りたい(学相談室)」
まとめ:日能研入塾を成功させるために
日能研の入塾テストは公立小学校の学習を前提とした基礎力を見る内容が中心です。
合格自体は難しくありませんが、事前の準備を工夫することで上位クラスからのスタートを狙えます。
お子さんにあった家庭学習で基礎学力を固め、無理のない先取り学習で自信をつけて、充実した受験生生活をスタートさせましょう。
RISU利用者レビューでは、RISU算数をご利用いただいている保護者様の声をご紹介しています。
中学受験で志望校合格、大手塾模試で成績が大幅アップ、家庭学習の質が上がった、など皆様の参考になるリアルな体験談が多数。
RISU公式ブログでは、算数オリンピックメダリストや先取り学習での算数検定合格者、大手塾主催模試での成績優秀者など、お子様の声を中心にご紹介しています。
ぜひ一度お読みください!





