算数ドリルに取り組むことで算数の力を身につけることはできるのでしょうか?
算数ドリルのメリット
メリット①安価である
算数ドリルの多くは、一冊あたり500円~1,000円前後で売られています。書店やAmazonでも簡単に購入することができるため、非常に手軽です。
塾や通信教育、タブレット教材などは月々2,000円~20,000円程度必要となることを考えれば安価です。
1冊購入すればしばらくは使えますので、毎月決まった金額が必要となるわけではなく、必要に応じて購入できる点も、家計への負担において大きなメリットとなっています。
メリット②授業の補助教材として使われることが多く、使い慣れている
小学校では、国から無償支給される教科書の他にも、副読本や資料集、学習ドリルといった補助教材を活用しながら授業が進められています。学習ドリルは、授業で習った内容を定着させるために宿題として課されることが多く、家庭学習の教材として定着しています。お子様も使い慣れており、簡単に導入することができます。
操作方法に慣れるのに時間がかかるタブレット教材とは異なり、お子様も既に慣れているため最初におうちの方が使い方を説明したり、新しい学習ツールに興奮してしまって落ち着かないというようなことなく、スムーズに学習内容に集中できるというメリットがあります。
メリット③教科書と連動しているため、学習計画を組み立てやすい
学習ドリルの多くは、単元の並び順を学校の教科書と連動させています。
そのため、授業の進度に合わせて学習計画を組み立てやすいところが大きなメリットです。
ドリルには解き方の解説は少ないので、基本的には復習や計算練習に活用します。
他の教材とは違って、習っている単元まで、ということも親子共々明確にわかりますので、解こうとしたら習っていない問題でわからない、ということもありません。
先取りして解き進めたくなるかもしれませんが、まずはしっかりと復習をこなしていくことで、確実に算数の力を伸ばすことができます。
わからないことがあった際には、そのまま放置せずに学校の先生に積極的に質問するのもいいでしょう。他の先取りや応用の問題集とは違って、授業で扱っている単元ですから、学校の先生も快く教えてくれるでしょう。
学習ドリルのデメリット
デメリット①理解している単元でも機械的に行わなければならない
学習ドリルは、教科書の単元と連動して単元が配列されていることが大きなメリットではありますが、活用法を間違えると、それがデメリットに繋がってしまいます。
お子様が既に理解している単元は、飛ばしてしまっても良い筈なのですが、真面目な子ほど「最初のページから順番に行わなければならない」と思い込んでしまい、すでに定着している単元の問題で退屈になり、勉強自体が嫌いになってしまう恐れがあります。また、苦手なところは誰しもやりたくないものなので、わかる単元だけを解いて、勉強した達成感に浸ってしまう可能性もあります。
お子様一人一人の学習状況をチェックし、おうちの方が正しい活用方法を指導してあげることが必要になってくるのはそのためです。
デメリット②やりっぱなしになりがち
インターネット上には無料の学習教材があふれていますが、これらの教材の最大のデメリットは、わからない問題があっても質問できないということです。
そして、学習ドリルも同じデメリットを抱えています。
問題を解き終えたら答え合わせを行い、おうちの方が学習内容をしっかり理解できているか確認してあげないと、理解を伴わずに学習が進んでしまう恐れがあります。
学習を効果的に進める上で、おうちの方のサポートが非常に大切になってくるのがこれらのサービスであり、「やらせておけば安心」という考えで行うべきではありません。
まとめ
算数は積み重ねの学問です。
ただ解き方を暗記するのではなく、ひとつひとつの単元の考え方を理解していかないと、後から学ぶ単元の理解が難しくなっていきます。
その単元の前提となっている考え方が理解できていないと、先に進むことができません。
学習ドリルは反復演習には向いていますが、考え方そのものを教えてくれるわけではありません。
問題を数多くこなすことで各単元の理解度を確認し、間違えた箇所を正すことで理解を深めていくことが、学習ドリルの本来の目的です。
しかし、学習ドリルを使っているご家庭では、ただ解かせて終わりになってしまいがちです。
学習ドリルには親の責任が伴うということを、絶対に忘れないようにしてください。
もしそれが難しい場合は、RISU算数を活用して学習を進めていただくのが良いでしょう。
つまずきの原因になっている個所を浮き彫りにし、即座にフォロー動画を視聴できるRISU算数のサービスは、理解しないまま学習を進めてしまうことを防ぎ、効果的な家庭学習をサポートしてくれるはずです。