RISU 学び相談室

Q

中学受験を控えた息子ですが、勉強にやる気を出してくれません。子どものやる気を引き出すためにはどうすればいいでしょうか?

Q RISU算数スタッフの回答

「成功体験」、「達成感」を通してお子様に勉強することの楽しさに気づかせてあげましょう。

中学受験を乗り切るために重要なこと

受験改革が進む昨今、付属中学や進学校への最短ルートとして、中学受験に対する関心は保護者・教育界ともに高まっています。
しかし、高校受験や大学受験と違って中学受験に望むのは小学校高学年という幼い時期です。
「やらなければいけないこと」よりも「いまやりたいこと」のために体が動く、そんな時期にあるお子様が殆どなのではないでしょうか。

自分がいま取り組んでいる受験の意義を理解できていないことや、ふとした躓きで学習意欲が下がってしまうこともしばしばあります。
そんな苦労の多い中学受験を乗り切るために重要なポイントは、大きく分けて二つあります。

1.与えられた課題に取り組む集中力


中学受験のみならず、学校の勉強でもこれまで必要とされてきたものです。
それまでの勉強と中学受験とで違う点は「勉強する意義」、つまり「なぜやらなければいけないのか」をお子様が理解できていないということです。
これはそのまま「やる気」の問題にも繋がってきます。

2.多様な視点から問題を解決するための思考力


「思考力」は、論理的に物事を理解するために欠かせないものです。
特に躓きの多い算数を学習するにあたって、思考力は大きな役割を果たします

2020年からの大学入試改革で「知識」や「技能」に加えて、「思考力」が新しい評価項目の一つとして採用されることが決定されニュースにもなりました。

お子様のやる気をどのように引き出していくのか、思考力を高めるために大事なことはどのようなものか、について説明していきたいと思います。

子どものやる気を引き出すために必要な四つのこと

1.短期的目標をクリアさせる


一年や半年、数ヶ月にも渡る長期的計画を立てても、小学生のお子様にはなかなか理解されません。
まず、一週間ほどの短期的な目標を立ててみましょう

たとえば、「一週間のうちにこれだけの課題をする」、「このテーマの問題を解けるようにする」、「小テストで何点を獲る」といったように、決して無理なくこなせる量の課題を短期的にこなすことを目標にしましょう。

短期的な課題をひとつひとつ解決することで、お子様は勉強を「成功体験」として認識してするようになります。
勉強に対する苦手意識を克服することになり、やがて自分から勉強に取り組むエネルギーになります。

2.「褒める」ことによってモチベーションアップ!


お子様が頑張っている姿を目にしたら、結果や点数に関わらず褒めましょう
与えられた課題を完全にクリアできていなくても、とにかく少しでも努力した形跡が認められれば褒めてあげることが大切です。

お子様が全く手をつけていない場合は、「一緒にやってみようか」と声をかけてから始めてみると良いです。
そして、一問解くたびに「いいね」、「よくできたね」と言葉を添えてあげましょう。

お小遣いをあげる、夕飯に好物を作ってあげるなど「報酬」によってやる気を引き出すやり方もグッドですね。
とにかく「やってみる」ことから一歩を踏み出していくことが重要です。

3.学習理解を深めて「思考力」を育てる


問題を解いたその日のうちに「どうして間違えたのか」を復習すると、学習理解が深まります
「どうして間違えるのか」をお子様自身に理解させることで、公式や単語を暗記させるだけではなく、基礎知識を応用して難易度の高い問題を解決する思考力を高めていきましょう。

同じ問題を何度も間違えてしまう場合は、根気強く付き合ってあげることももちろん大切ですが、お子様が疲れてしまったと感じるときはちょっとした休憩を挟んであげましょう。
あくまでも、途中で投げ出してしまってはいけません。

ある程度の学力がついてきた後は、「次は同じ問題をミスなく解けるように」、「次は同じ問題をもっと早く解けるように」といった感じに本人も納得できる程度でハードルを上げていくと理想的です。

4.親子で相談する時間をとることも大切


「どうして受験をするのか」、「なんで遊ぶ時間を制限してまで勉強しなければいけないのか」を説明する時間を設けて、親子の相互理解を図りましょう。
学習記録の手帳をつくって、「よくここまでできたね」と過去を振り返ったりすると効果的です。

実績をわかりやすく示してあげることで、「ここまでやってきたんだから、最後まで頑張ろう」と子どものやる気を奮起させてあげましょう。

5.叱責や過失を責め立てることはNG


中学受験対策でいちばんやってはいけないことは、激しい言葉でお子様を叱責してしまったり、目標をクリアできなかったことを詰めたりすることです。
「他の子はできるのにどうしてあなたはできないの」、「どうしてお父さん/お母さんの言うことがわからないの」と責め立てても、お子様の学力が上がることはありません。

かえってお子様が萎縮してしまい、反抗期を迎えるこれからの親子関係に深刻な亀裂をきたすことも…。

中学受験は、感情に流されず適切なコミュニケーションをとれる否かが結果に関わります。
子どもの「やる気」を上手に引き出しながら、中学受験という大事なイベントをサポートしてあげましょう。

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