
英語の早期教育って必要?何から始めれば良いでしょうか?
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「自分がしてきた苦労は、子どもには絶対にさせたくない」
親であれば当然の感情だと思います。
特に英語に関してそう思う方は多いようです。
なにせ英語圏の人は皆、英語を話すことが出来ているわけですから、算数(数学)や理科などと違って、能力の問題ではなく、学び方や学ぶ時期の問題だと思いますよね。
親御さんたちが子ども達に英語を学ばせなきゃならないと考えている理由は、以下の2つに集約されると思います。
- 大学受験で志望校に合格するには、英語力が絶対に必要になるから
- 子ども達が大人になるころにはさらにグローバル化が進み、英語を話せないと良い仕事に就けないから
そこで今回は、学び方や学ぶ時期に焦点をあてて、早期に英語を身に付けることのメリット3つと、英語を楽しく学ぶ方法3つについてお伝えしたいと思います。
キーワードは「英語を好きになってもらう」ことです。
ぜひ参考にしてみてください。
◆早期に英語を身に着けることで起こる3つのメリット
早期教育において最も効果的なのは、イマージョン教育です。
イマージョンとは、immersion=「浸かる」という意味を持っており、英語の環境に子ども達をどっぷりと浸からせる教育方法となります。
幼少期にとっての英語は、コミュニケーションを取るための手段であり、「学ぶ」という感覚ではないそうです。
幼少期は脳細胞が活発に形成される時期ですので、言葉を学ぶ際の音やリズムの聞き取り能力がどんどん発達していきますから、それを活用することが楽しいのでしょう。
英語=楽しい体験 という印象を持ってくれたのであれば、それで成功ですよね。
それでは具体的に、早期に英語を身に着ける3つのメリットについてご紹介していきましょう。
メリット①早期教育によって英語耳をつくることができる
2歳から5歳までに触れた語学については、ネイティブに近い聞き取りや発音を身に付けることができ、学習効果が高いと言われています。
早期教育は「英語耳」を手に入れるための必須条件とも言われているようです。
人は幼少期の聴覚発達段階において、必要なものを身に付けていくだけではなく、「いらないものを捨てる」という作業も行っています。
ここでの「いらないもの」とは「使わないもの」のことで、環境に大きく左右されます。
言語は楽器と同じように使う周波数が違っています。
日本語は低い周波数しか使わないため、高い周波数しか使わない英語やイタリア語を聞き取る力を「使わないもの」と判断して捨ててしまうわけですね。
ちなみにフランス語やドイツ語は低い周波数も使用しており、日本人にとって馴染みやすい言語にあたるそうです。
そういえばなんとなく聞き取りやすいという感じがしますよね。
語学も音楽も全ては「耳」から ~なぜ、いま聴育なのか~
メリット②英語圏の文化に触れることで多様性を体験できる
ダイバーシティという言葉をお聞きになったことはありますか?
2020年代の日本企業の組織運営において最も重要なテーマになっています。
日本語で「多様性」と訳され、組織やグループなどで多様な人材を登用し、様々な声を取り入れたり、個性や能力をそれぞれがいかすことで、組織の競争力を高めようとする取り組みを指しています。
国際化だけでなく、性的マイノリティ(LGBTQ)や身体・発達障害、世代間格差など、子ども達が大人になるころには、より多様性を認め合う社会になっていくことは間違いありません。
英語圏の文化に触れることで、「りんご」のことを英語で話す人はどうして「apple」と言うのだろう、という疑問が生まれ、それは世の中にはいろいろな見方やルールがあるんだということを教えてくれます。
そして、もっともっと知りたい!という気持ちにさせてくれるでしょう。
LGBTについて考えよう
メリット③各世代の受験に活かせる
2020年度に実施された大学入試改革によって、大学入試の英語試験では英検やGTEC(ジーテック)といった英語民間試験が積極的に活用されるようになりました。
つまり、英検などの英語民間試験の成績を、大学入試の成績として認めてくれるというわけですね。
その影響もあり、中学や高校では英語民間試験へのチャレンジを積極的に行うようになってきています。
現行制度では、高校3年生の4~12月に受けた2回までの試験の成績しか認められませんが、4月時点で好成績を収めることができれば、残りの期間は極端なことを言うと、英語の勉強はしなくても済みます。
これは受験において大きなアドバンテージです。
また最近では、中学受験においても英語受験を取り入れる学校は増えており、2022年度の首都圏中学入試において、「英語(選択)入試」を実施した学校は146校にのぼります。
特に注目したいのは、新しく「英語(選択)入試」を取り入れた学校において「英語の筆記試験」を実施せず、受験生のリスニング力とスピーキング力(資質)を評価して合否を判定する試験内容を取り入れている、ということです。
例えば、対話形式での面接・インタビューや、グループワークで使用する「英会話」などが実施されています。
特に受験向けの勉強をしなくても、英語が身に付いていれば、中学受験にも有利にチャレンジできるわけですね。
◆英語を楽しんで身に付ける3つの方法
早期教育において効果的だとご紹介したイマージョン教育ですが、小学生への英語教育においてもその効果は発揮されます。
キーワードは「相手のことを知りたい、話したい、わかりあいたい」です。
それでは、イマージョン教育を活用した、英語を楽しんで身に付ける3つの方法についてご紹介していきましょう。
方法①とにかくネイティブの人と英会話をする
英語にどっぷりと漬かる一番の方法は、やはり英語だけを使用した会話の経験を積み重ねることでしょう。
特にネイティブの人と会話をすることで、普段使用しない英語の発音や周波数の領域を体感し、聞く力を向上させることができます。
例えば、オンライン英会話サービスを提供している「ネイティブキャンプ」や、英語のみで実施されるサマーキャンプなどを活用してみてはいかがでしょうか。
会話の内容には考え方や意見、文化、風習が影響しますので、異文化交流も同時に行うことができます。
どっぷり漬かるには相手に対する興味は欠かせません。
もっと知りたい、もっと話をしたい、と思うことができるネイティブの人との出会いが、英会話の力を向上させてくれるでしょう。
方法②アプリやゲームなどの遊び感覚でできるツールに触れる
幼児や小学生の英語学習には、遊びの延長で楽しく学べるアプリやゲームを用いるのがおすすめです。
まずゲームの活用ですが、複数人で遊べるものであれば、ぜひ家族皆で英語を使ってコミュニケーションを取ってみてほしいですね。
特に小さい子ども達の学習は、親の真似をするところから始まりますので、親が率先して楽しんでいただけると、効果があがりやすいです。
次にアプリですが、「ブリテッシュ・カウンシル」や「リトルフォックス」、「Lingokids」など、ネット上には既に小学生向けの英語学習アプリがたくさん存在しています。
無料で提供されているものから有料のものまで、また幼児向けから小学生向けまで、多種多様にありますので、目的・レベルに合わせて検討してみてください。
RISU算数をご契約の方には、英会話スクールのBerlritzと提携したサービス「ハロー!ベルリッツ」で自然にネイティブの英語に触れることができます。こちらはRISU算数をご契約の方には無料で提供しているので、ぜひ一度ご覧ください。
方法③英語の歌やディズニーアニメなどの英語に触れる
日本のアニメは海外にも大勢のファンがおり、特に学校などには行かず、アニメを見て日本語を学んだという方も相当数いらっしゃるようです。
映像がありますので、話の内容はおおよそ想像できますし、実際に使用されている日本語での会話を聞くことができるため、耳を鍛えるだけでなく、日常会話の語彙などを覚えるのにも最適です。
これと全く同じようなことをすれば、日本人は英語を学ぶことができます。
子ども達が大好きなディズニーアニメや英語の歌などにどっぷりと漬かることで、自然に言葉を覚え、耳が慣れ親しんでくるんですね。
「発話の練習ができない」「セリフが少なくて効率が悪い」といったデメリットもありますが、堅苦しいことは考えず、まずは好きなアニメや歌から始めてみませんか。
子ども達にはきっと、日本語のセリフを覚えてしまうほど大好きなディズニーアニメなどがあると思います。
日本語だけでなく英語のセリフも完璧に覚えてしまうほど上達するかもしれませんよ。
◆まとめ
日本人がネイティブと同じような「英語耳」や「英語脳」を身に付けるためには、幼少期から学び始めないと遅いという説をご紹介しました。
しかしこの説が、多くの親御さんを不安にさせてしまっているようです。
そもそも日本人である私たちが、ネイティブの人と同じようなレベルの語学力を身に付ける必要はあるのでしょうか。
日本人が語学を学ぶのが苦手だと言われる一番の理由は、完璧にならないと話をしようとしないという観念だと言われています。
将来、英語を使って仕事をするにしても、必ずしもネイティブレベルの英語力が必要になるわけではありません。
もちろん翻訳や通訳を目指すのであれば別ですが、幼少期を過ぎてから学んだ英語でも、研究者や技術者、ツアーコンダクターといった仕事を海外で行うことは充分可能です。
大切なのは、子ども達が将来の目標を見つけ、実現のために本気で英語力を勉強しようと感じた時に、その準備ができていることです。
まずは世界中の人たちとコミュニケーションを取ることの楽しさ、新しく語学を学ぶ楽しさを感じてもらい、英語を好きになってもらいましょう。