RISU 学び相談室

Q

小学4年生からの良い勉強方法があれば教えてほしいです。家庭でサポートできることはありますか?

Q RISU算数スタッフの回答
小学4年生になると学習の量と質ともに増えてくるため、ますは家庭学習を軌道に乗せることが大事で、
勉強が習慣化するまでは親御さまのサポートが必要です。

本記事では、勉強の習慣化親ができるサポートについて、詳細を説明しています。
良い家庭学習のサポート方法はないかと模索している親御さまは、ぜひ記事内容をご確認ください。

勉強に慣れることからスタート

勉強を習慣化するには、まず勉強に慣れることから始めましょう。

子どもが勉強に慣れるための方法を2つ紹介します。

家庭学習の習慣を身につける

まずは学校の宿題から家庭学習の習慣をしっかりと身につけることが大切です。
学校の宿題は、復習の他に家庭学習の習慣をつける意味合いもあります。
朝の会の直前に一気に終わらせるようなことでは、学習内容の定着が不十分になってしまうため、せっかくの宿題の効果はあまり得られません。
「帰宅後すぐに」「夕飯の前後」など計画的に片付けていく習慣が大切です。
また朝学習として学校の宿題以外にも市販ワーク(あるいは塾の宿題)などに取り組むのもおすすめです。

勉強と遊びのメリハリをしっかりつける

高学年になるにつれて学習量は少しづつ増えていきますが、4年生の段階では学習量はまだそれほど多くありません。
勉強と遊びの両立は十分可能です。
小学4年生の時期は、勉強に集中する時間と遊ぶ時間のメリハリをつけることを覚えましょう。
積み重ねるうちに集中できる時間が増えていきます。

特に中学受験を考えている場合には、このメリハリがとても重要になります。
中学受験塾では、学校の比ではないほど大量の宿題が出されます。
集中して効率よく学習する習慣が身についているか否かが「中学受験成功の鍵」といっても過言ではありません。

勉強を習慣化させるためのポイント

毎日の勉強はどのようにして習慣化されるのでしょうか。

基本的な取り組みを3つ紹介します。

・勉強の計画をたてる

・親も一緒に勉強する

・しっかり褒める

勉強の計画をたてる

勉強の習慣化には、計画を立てることが重要です。
例えば学校から帰ってきて16時から17時の間は勉強をするなど、毎日の決まった時間に勉強を割り当てる計画を立てましょう。
学校の課題とは別に、苦手科目に10分間取り組むなどを目標に掲げてみるなど、勉強時間の内容に工夫を凝らすのも大切です。

学研教育総合研究所の調査によると、小学生4年生の家庭学習時間は1時間〜1時間30分がボリュームゾーンとなっていました。
参考サイト:「小学生の日常生活に関する調査」学研教育総合研究所


まずは1時間の家庭学習を習慣つけることから始めてみましょう。
続けることが大事なので、無理に毎日1時間のノルマをこなす必要はありません。
必要に応じて30分の日を設けることも大切です。
子どもの様子をみながらちょうどよい学習計画を考えてみましょう。

親も一緒に勉強する

子どもが勉強している間は、できれば親も一緒に勉強しましょう。
お子さんが勉強している隣で親はスマホゲームやSNSに夢中、などということは絶対に避けるべきです。
大人の勉強に該当するのは資格勉強などが挙げられますが、新聞や読書などでもOK。
手軽に始められて長続きできるものが良いでしょう。
家族全体が自然に勉強している、という空気を作ることがポイントです。

親が付き添えない場合は、兄弟姉妹がいれば一緒にリビング学習するのもおすすめです。
勉強するのは自分だけじゃない、という気持ちは子どもの勉強継続にとても有効です。

親や兄弟が不在で付き添えない場合、学習アプリやタブレット学習などをうまく活用する方法もあります。

しっかり褒める

学習習慣を身につけるには、褒めることが大切です。
勉強を継続できたことや、新しい問題を解けるようになったことを積極的に褒めるようにしましょう。
褒めることで子どものやる気はアップし、次の日もまた頑張ろうという期になれます。

褒める時は、テストの点など結果ではなく次のように取り組んだ過程を褒めましょう。

「集中して速く進められたね」
「字を丁寧に書けたね」
「最後まであきらめずに答えを出せたね」

結果のみを褒めると、子供は結果がすべてと思い込むようになりかねません。
すると「プレッシャーに感じて失敗が怖くなる」「挑戦しようとしなくなる」など、後々修正の難しい問題が生じることがあります。

小学4年生の勉強で保護者ができるサポート


子どもが勉強に向き合うために親ができるサポートはどのようなものがあるのでしょうか。

具体的なサポート方法を4つ紹介します。

・勉強に取り組みやすい環境を作る

・生活や遊びのシーンで学びの場を設ける

・怒って指導しようとしない

・適度な息抜きを用意する

勉強に取り組みやすい環境を作る

子どもが勉強に集中しやすい環境を作りましょう。
ゲームやスマホ、漫画などは目に入る場所から撤去します。
勉強をはじめるぞ、という切り替えのためにも片付けは大切です。

周りで遊んでいる姿が目に入ると自分も遊びたくなってしまう子どもがほとんどです。
兄弟がいる場合は、一斉にリビング学習するなど、家族で勉強時間を決めましょう。

生活や遊びのシーンで学びの場を設ける

日常生活の中で、勉強につながる質問を積極的にしましょう。
たとえば、「1000円の商品20%引きになっているけど、いくら払えば良い?」など買い物をしながら簡単な問題を出題します。

休日に科学館や博物館へ行くと、子どもの秘められた好奇心が開花する可能性もあります。

「もっと知りたい!」という好奇心は勉強の源。
子供にはできるだけ多くの体験をさせてあげるのが大切です。

怒って指導しようとしない

子どものためを思って何度も「勉強しなさい」と声をかけるのはあまりおすすめできません。
あくまでも勉強するのは子どもです。
自発的に子供が勉強できるよう、親はサポートにまわりましょう。

勉強しない、何度も間違えるから、といって親が怒ると、子どもは委縮してしまい勉強時間がますます苦痛になってしまいます。
親の怒りを鎮めるためにとりあえず勉強しても、効果的とは言えません。
子供が自分で興味をもって取り組むからこそ身につくものです。

学習環境を整えたり、家族での日常の会話を通して、親はいかに子どものやる気を出させるかに腐心しましょう。

適度な息抜きを用意する

勉強の効果をあげるための適度な息抜きも大切です。
散歩やおやつタイム、ゲームなど、上手くメリハリをつけて子どもの心身をリフレッシュしましょう。

勉強が連続すると拘束感からだんだんきつくなり、やる気も低下します。息抜きはあくまで子ども基準で考えなければいけません。

基本的には、親が寄り添って子どものモチベーションを管理すべきですが、小学4年生ころは自我の芽生えとともに、子どもとの距離感が必要なケースもあります。

子どもの環境変化とともに、関わり方も少し考えなければいけない時期です。

小学4年生から中学受験を目指す場合

小学4年生から中学受験対策をはじめようとお考えのご家庭も多いと思います。

中学受験を目指す場合に小4のうちで心がけておきたいことを4つ紹介します。

・1日のスケジュールを子供に理解してもらう

・小3までの内容が理解できているか確認する

・習い事の両立は可

・正しい勉強法をみにつける

1日のスケジュールを子供に理解してもらう

習い事は何曜日なのか、いつまでに宿題を終わらせてしまえばよいのか、など週単位のスケジュールとともに、1日毎に何をどこまで終わらせておくべきか、というスケジュールを理解してもらいます。

子どもたちが遊ぶ前に勉強するのが嫌だと感じてしまう理由は「どのくらい時間がかかるかわからない」ためです。

宿題にかかる時間が把握できていないと、宿題だけで1日が終わってしまうような焦燥感にかられてしまいます。

勉強をしても遊ぶ時間が確保できることがわかれば、それほど勉強に抵抗感を感じなくなるでしょう。

おススメははスケジュール表や今日の学習リストなどで、分かりやすく見える化すること。

こうすると計画だけでなく「できたこと」も見える化できるで、「自分は今日もこんなに頑張ったんだ!」とお子さんが達成感を得やすくなります。

小3までの内容が理解できているか確認する

本格的な受験勉強を始める前に、小学3年生までの内容がしっかり理解できているか確認しましょう。

特に算数は、すでに習った内容が理解できている前提で授業が進みますので、理解ができていないと先に進めずつまずいてしまいます。

そのままにしておくと、やがては勉強が嫌いになり、学習意欲そのものが無くなってしまうでしょう。

小4で多くのお子さんがぶち当たる「算数の壁」に関する記事はこちらをお読みください。

習い事の両立は可

小学4年生の勉強が本格化してくる時期でも、一つや二つの習い事を両立することは十分可能です。

運動は体力作りやストレス発散にも役立ちますし、ピアノなどの習い事も勉強とは別の頭を使うため、バランスよく能力を伸ばすことができると言われます。

中学受験を考える場合であっても、子どもが習い事を続けたいというのなら、無理にやめさせる必要はありません。

しかし、土日に試合が入りやすいサッカーや野球は、勉強とのスケジュール調整が必要です。
続ける場合、平日の勉強の負担が大きくなるなど、スケジュールを子どもに理解してもらう必要があります。

お子さんが主体的に勉強に取り組んでいれば、学年が上がって受験勉強との両立が難しくなったきた場合も、辞め時や一時的な休会などをお子さん自身が納得して決められるはずです。

正しい勉強法をみにつける

正しい勉強法とは「何を学んでいるのか?」という点を理解しながら勉強することです。

勉強の本質は、根本的な理解にあります。
十分に理解できればあえて勉強を重ねる必要はありません。
わかった、という感覚を得るために勉強するのです。

たとえば小4の算数では、小数・分数などの抽象概念を本格的に学習するようになります。
すると子どもたちは、授業をちゃんと聞いて宿題を忘れずにやっていて「一見なんの問題も無く勉強できている」ようであっても、実は「何を勉強しているのか」をあまり理解していないというケースも珍しくないのです。
これを見過ごしてしまうと、いつの間にか分からないことが増えていき、勉強でのつつまずきの原因となります。
小4の家庭学習では子供が「分かった」と理解する感覚を得るまで親がついて教えることが大切です。

子どもが自分で採点をする場合も、正誤だけでなく、間違えている場合はどこが間違えているのかを一緒に確認しましょう。
内容が正しく理解できているか、一緒に解きなおしすることも有効です。

【参考】小学4年生から中学受験に向けて準備するためのスケジュール

小学4年生の1年間でできる中学受験対策のためのスケジュールをご紹介します。

正しい方法で早くから対策を始めておけば、難関中学の受験も視野に入ります。

これから中学受験を目指そうと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

・春休み

・一学期

・夏休み

・二学期

・冬休み

・三学期

春休み

可能であれば、小3の春休みの間に小学3年生までに習った学習項目のすべてを復習しましょう。
新学期の授業は小学3年生の内容がすべて理解できている前提で進められます。
教科書や問題集を使った振り返りは大切です。

多くの学習塾では小学3年生の2月から中学受験のカリキュラムがスタートします。
塾に通うつもりがないご家庭でも、塾の春期講習に参加して、現在地を確認することは有意義な春休みの過ごし方です。

一学期

一学期の目標は、学習スケジュールを立てることと、スケジュールに沿った生活に慣れることです。
学校で出される宿題とあわせて、自宅学習も並行しながら家庭学習の習慣をつけていきます。

立てたスケジュールがうまく機能しないこともあるため、試行錯誤を前提に理想のスケジュールができるまで何度も作り直しましょう。

GWは遊びと勉強の両立を目指して、メリハリのある生活を意識しましょう。
生活リズムと勉強のリズムを崩さないようにうまく調整します。

夏休み

夏休みの勉強は一学期の復習に充てます。
苦手な教科や分野にとくに時間を割いて、夏休み中に克服してしまうのが理想です。

また中学受験を目指す子どもにとって、小学4年生の夏はおもいっきり遊べる最後のチャンスです。
小学5年生以降は受験勉強が本格化するため、長期休みでも満足に遊べなくなります。
海水浴やキャンプ、博物館、水族館など、子どもが好きな場所へ行って思う存分いろいろな体験をさせてあげましょう。
体験が勉強の理解のベースとなるのはもちろんですが、
「小4まで思いっきり遊んだ!」という思い出は、ハードな受験勉強を乗り越えるための心の拠り所にもなるのです。

二学期

二学期も基本的に一学期と同じペースで勉強を進めていきます。
テストの成績が思わしくなかったとしても、受験までにはまだ日数があるので気にしなくとも良いです。

試験の結果や間違えた箇所は、しっかりと振り返りをして、今後の学習計画をたてるときの材料にしましょう。

中学校によってはこの時期に学校説明会や文化祭、体育祭などが行われます。
受験を考えているいくつかの学校へ実際に行ってみて様子を確認してみましょう。
具体的な志望校が決まらなくとも、見学によって子どもの気持ちは高まるでしょう。

冬休み

短い冬休みを有意義に過ごすには、学習計画の作成が大切です。
休み前には計画表を作成しておきたいところです。

「苦手な算数を克服する」「冬休み明けの模擬試験で、前回よりも成績アップを目指す」など、具体的かつ現実的な目標を設定すると、学習内容を決めやすくなります。

春休みの時期と同じく、塾の冬期講習に参加して現在地を確認するのもよい選択肢です。
多くの冬期講習では4年生の学習内容を復習するため、勉強もはかどります。

三学期

三学期は小学4年生で学んだ勉強の総まとめの時期です。
この時期に十分な復習をしておかないと、小学5年生で学ぶ勉強についていけなくなり、中学受験対策が大きく遅れてしまいます。

実質、小学4年生の三学期から小5の中学受験対策はスタートしていると考えて良いでしょう。

まとめ

継続的な勉強を目指すには、まず家庭学習の習慣化が大切です。

子ども一人では習慣化は難しいので、始めは親御さまでサポートしてあげましょう。
ポイントは自発的に行動できるようにすることです。

できるだけ強制することなく、子どもの知的好奇心を芽生えさせるようなサポートをしたいところです。

もし、中学受験を検討している場合は、遅くとも小学4年生のうちから準備しておきましょう。
なるべく早く準備しておくことで、難関中学の受験も現実的に考えられるようになります。

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