RISU 学び相談室

2024/07/29

小4で反抗期の子どもに困惑。接し方のポイントや親のNG行動とは?

小4の子どもが反抗期に入り、接し方や学習方法で困っています。学校の勉強も難しくなってきたように思います。どのように子どもをサポートしていくのが良いでしょうか?
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RISU算数スタッフの回答
小学校4年生頃の反抗期は、お子さんの内面の成長だけでなく、お子さんを取り巻く環境の変化によって引き起こされます。
この時期の反抗期を乗り切るポイントは次の3つです。

・大人として子供に接する
・親が一人で抱え込まない
・勉強のサポート方法を見直す

本記事では、小4前後のお子さんの反抗期に悩まれている親御さんに向けて、お子さんへの接し方のポイントや、学習のサポート方法について解説しています。

ぜひ最後までお読みください。
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反抗期の子供への接し方で大切な3つのポイント

反抗期のお子さんへの接し方を以下の3つのポイントに沿って解説します。

  1. 大人として子供に接する
  2. 親が一人で抱え込まない
  3. 勉強のサポート方法を見直す

反抗期は、一般的に「自我が芽生える時期」と言われ、成長過程の一環とされています。
お子さんは「何でも教え、守ってあげなくてはいけなかった小さな子供」から、
自立への一歩を踏み出した証拠です。
まだまだ一人ではできないことばかりですが、
お子さんを「一人の大人」として接する意識を持つことが大切です。

親御さん(特にお母さん)がお子さんの問題を一人で抱え込んでしまう場合が多くありますが、
親御さんが必要以上にストレスを溜めないよう、家庭の協力、教育機関への相談など、
周囲のサポートを得ることも反抗期への対応で大切な視点です。

また小4の反抗期は、「お子さんを取り巻く環境の変化」も大きな要因です。
特に小4前後は学習面や交友面の変化が大きいのです。
お子さんだけでなく親御さんが子供の学習面や成績への不安な気持ちから、
「なんで言うことを聞かないの!」「言われたことをやりなさい!」
と、ついキツい口調になってしまうことが増えてきます。
しかしお子さん自身も、急に難しくなった勉強に戸惑っている可能性があります。
おうちの方はまずは一度冷静になって、お子さんの学習面や交友面の変化を整理して接することが大切です。

ポイント① 大人として子供に接する

反抗期のお子さんは「大人になろうとしている過程」にあります。

まずは、親御さんが「先を生きる先生」として、お子さんに大人として接していきましょう。

ティーチングからコーチングへ

ティーチングとは「教える」という意味。 しかし教える行為には、どうしても上下関係が前提にあります。

何でも教えてあげることが多かった幼少期。
素直で可愛らしかった姿が、つい昨日のことのように思い出されることでしょう。
しかし「教えてあげる」というティーチングは、成長したお子さんにとっては「上からモノを言われている」ように感じます。

この「上からの物言い」を拒絶する気持ちは、お子さんの反抗期の言動となって表れます。
これは自立心が芽生えつつある自然な成長の証。

そこで親御さんはティーチングからコーチングへと、接し方をシフトしていく必要があります。
コーチングとは、「問いかけて聞く」という対話重視のコミュニケーション
コーチングの基本的なスキルは5つあります。

  1. 傾聴スキル お子さんの話をしっかりと聴き、深く理解すること
  2. 質問スキル 適切な質問をすることで、お子さんの内面にある答えを引き出す
  3. 承認スキル お子さんの良い点や努力を認め、肯定的なフィードバックを与える
  4. フィードバックスキル お子さんの行動や成果に対して、前向きなフィードバックを提供する
  5. リクエストスキル お子さんに具体的な行動を促すために、適切な要求や提案をする

詳しいスキルの説明は割愛しますが、上記の5つのコーチングスキルを意識するだけで、お子さんへの接し方が変わります。
コーチングを意識してお子さんに接すると、

など、たくさんのメリットがあります。
小4の時期ではティーチングもまだまだ必要ですが、おうちの方にはコーチングの割合を少しずつ増やしていくイメージを意識しましょう。

子供の世界を尊重する

小学校3・4年生は「ギャングエイジ」と呼ばれる時期です。
ギャングエイジの主な特徴は以下の5つ。

ギャングエイジの特徴を端的に表せば「プライド」と「仲間意識」です。
家族や親よりも友達を優先したり、親や教師などの大人に反抗するのが小4の世界観。
子供同士の仲間意識が高まり、親からは見えない部分が一気に増えます。

当然、大人から見ると幼稚で未熟な内容に見えることも多いでしょう。
しかし親御さんは、こうしたギャングエイジ特有のプライドと仲間意識を傷つけず、
温かく見守る姿勢が意識していただけるといいですね。

親子のほど良い距離感を保つ

反抗期のお子さんとは距離感を大切にしましょう。
ポイントは「手をかけ、声をかけ、目をかけ」です。

「手をかけなければいけないこと」
「声をかけるだけでよいこと」
「見守るだけで大丈夫なこと」
を使い分け、子どもとの距離感を大切にして接するということ。

大人は、できていない子を見るとどうしても手助けしたり、声がけしたりしてしまいたくなるものですよね。
しかし、先述したように小4のお子さんには「自分でできる!」「自分でやりたい!」というプライドがあります。

そのプライドに干渉しすぎると、お子さんの怒りに触れてしまい反抗的な言動につながります。
親御さんは、お子さんとの距離感を大切して見守る必要があります。

逆に「お母さんは私のことを全然見てくれない(わかってくれない)!」と、
寂しい気持ちから反抗的な言動になっている場合もあります。
そのような場合は、たくさん手をかけ、声をかけ、かまってあげる必要があります。

距離を取ってほしかったり、構ってほしかったり、
この二つは矛盾するようですが、その時々でどちらもお子さんの本心なのです。
自立への移行期と捉えてみてくださいね。

ポイント② 親が一人で抱え込まない

親御さん(特にお母さん)がお子さんの反抗期に、誰の助けも借りられずに孤立するケースは珍しくありません。
ここからは、お子さんの反抗期を一人で抱え込まないためのポイントを解説します。

役割分担をしてお子さんに接する

反抗期に子育ての全てをお母さんやお父さんが一人で背負うのは、とても負担が大きいです。

パートナーや祖父母(場合によっては兄弟姉妹)、家庭内外での協力が大切です。

例えば、叱り役は父親、慰め役は母親、祖父母は子どもの話を聞く役など、役割分担をしてお子さんに接します。
その時々で役割を交代しながら、一人の負担が大きくならない工夫をしましょう。

もちろんなかなかご家庭内での役割分担が難しいこともあると思います。
家庭の外にもサポートが得られると心強いですね。

専門家に相談する

子育ての専門家に相談する方法も有効です。

例えば学校の担任の先生やスクールカウンセラー、養護教諭(保健室の先生)などが挙げられます。

また、地域の子育てアドバイザーに相談するのもよいでしょう。
子育ての専門家は親御さんが知らないお子さんの姿や、子育てのコツを知っています。

お子さんの接し方のヒントを得られると同時に、相談をすると親御さんの心がスッキリします。

子育て以外の時間を作る

親御さんが楽しめる趣味や運動を定期的に行ってリフレッシュできると、新鮮な気持ちでお子さんと接することができます。

女の子のお子さんであれば「共通の趣味を持つ」のが効果的かもしれません。
一般的に共感力が高いと言われるのが女の子。
(勿論個人差はあります)
親子共通の趣味で盛り上がることで、良い関係性を築くことができるでしょう。

一方、男の子のお子さんには「趣味を話してもらう方法」がおすすめです。
サッカーが好きな男の子ならば、「どんなプレーがしたい?」「好きな選手は?」
ゲームが好きな男の子ならば、「そのゲーム、どんなところがおもしろいの?」
「あなたの世界に興味があるよ!」というサインをさりげなく送ってみましょう。
意外にも男の子はうれしいもので、たくさん答えてくれます。

くれぐれもお子さんの世界(プライド)を傷つけず、先述したコーチングスキルを意識しながら接してみましょう。

親の仕事の話をする

親御さんお仕事についてお子さんに話てみるのもおすすめです。
幼少期には「子どもには分からないだろう」と思っていたことでも、この時期には分かることが増えていますよ。

「お父さん」「お母さん」というご家庭での姿とは違った、一人の社会人としての姿を知るのは子供にとって新鮮。
ぜひ、仕事内容、面白さや大変さ、やりがいなど、お子さんに見せる姿とは違った親の姿を伝えてあげましょう。

子供には子供の世界があると同じように、親にも親の世界があることを知ることは、お子さんの世界を広げることに繋がります。

ポイント③ 勉強のサポート方法を見直す

中間反抗期に該当する小4前後の時期
・理科や社会などの新教科が登場
・「小4の壁」学習内容が一気に抽象的になる
といった、学習面での大きな変化があります。

小4の壁についてはこちらの記事をお読みください。

また、高学年での高度な学習への橋渡しとなる重要な時期でもあり、低学年とは学習の深さや進度が大きく変化します。

実は小4のお子さんは、反抗期という内面の変化の中で、学習面の変化にも対応しているのです(成長期という体の変化もありますね)。

こうした急激な変化が多方面で始まるため、ついていくのに必死で処理しきれず、
「わけが分からない」「なんかイライラする」
といった負の感情がお子さんに湧くのも無理はありません。

親御さんは、このような環境の変化にお子さんがいることを理解したサポートが大切です。

ここからは、多様な変化がある反抗期の勉強サポートについて解説していきます。

他者比較は絶対NG!子供自身の成長を認める

お子さんの努力や小さな進歩を認め、褒めることでお子さんの自信を育てましょう。
たった1ミリでもお子さん自身の成長を承認していく姿勢が大切です。

年齢がいくつになっても認められたり、褒められたりしたらうれしいもの。
「10歳になって成長してきたのだから、褒めなくてもいい」「社会はそんなに甘くない」といった厳しさは不要です。
お子さんは毎日頑張って生きています。
その頑張りをまずは承認・称賛してあげてほしいですね。

その際、他のお子さんや兄弟姉妹との比較はNG
つい周囲の子と比較したり、批判したりしてしまうのが親かもしれません。
しかし小4のお子さんは良くも悪くも、周囲と自分を比較するようになります。

これは自分を客観視できるようになってきた成長の証。
そんな時に親からも他者と比較されれば、素直に従えるはずもなく、反発を招くだけです。

他者との比較ではなく、お子さんの個性や成長のペースを尊重して、自己肯定感を高める心掛けをしましょう。

子どもの自主性を見守る

「心理的リアクタンス」という心理学の言葉があります。
強制されると意欲が興味が減退する心理現象です。
親御さんにも経験がある現象ではないでしょうか?
例えば、

などです。

「勉強しなさい」「宿題しなさい」「ゲームをやめなさい」とお子さんに言うのは、心理学の面からも効果的ではありません。
そこでコーチングの観点から、以下の2点をお子さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

力が入り過ぎて説教(ティーチング)にならないように注意。
お子さん自身が、お子さんなりの答えを見つけられるように一緒に考えていきましょう。

すぐに見つかる場合もあれば、なかなか見つからない場合もあります。
これまで述べてきた「大人として接する」「一人で抱え込まない」を思い出しながら、
焦らず、気長に、時に周りを頼りながら、お子さんの成長を見守りましょう。

小学生の通信教育教材おすすめランキング10選丨学習しやすいものを徹底比較

RISU算数はお子さんの主体的な学習を強力サポート

算数専用タブレット教材の「RISU算数」は、学習習慣が自然に身につく機能が豊富。
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勉強が難しくなる時期であり、親子の距離感も難しいこの時期にこそ、ぜひRISU算数をお試しください。

RISU算数の4つの特長をご説明します。

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RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
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紙のテキストのように何学年分も用意する必要はありません。

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解きがいがあり楽しい問題がつづくため、自然にどんどんと先へ進めることがでます。

2.豊富で分かりやすい解説動画

解説動画が豊富ですので、分からない問題も動画を見てお子さん一人で解決することができます。
また東京大学をはじめとする、トップ大学のチューターによる応援メッセージも、お子さんの学習のモチベーションアップに役立っていると大人気。

おうちの方が共働きであったり、下に小さいお子さんがいる場合では、お子さんの隣でじっくりと勉強を見てあげるのは難しいでしょう。 そんなときには、お子さんが一人でも学習を進めやすいタブレット学習ぴったり。

RISU算数には、おうちの方にメールで学習進捗をお知らせする機能がありますので、おうちの方は安心してお子さんの学習を見守ることができます。

3.自動採点機能つき ゲーム感覚でどんどん進む

タブレット教材のRISU算数なら問題を解いたら自動採点機能でその場ですぐに採点。
おうちの方が丸つけする必要がないので、お子さんだけでどんどん学習をすすめることができます。
テンポよくステージをクリアしていくことで、まるでゲームを攻略するように楽しんで進めることができます。
RISUのタブレット教材ならば飽きることなく、楽しく学習できます。

また、忘れてしまいがちなタイミングでの復習間違いが多かった問題の復習をミックスして復習を自動出題し、学習の定着を図れます。
さらに、つまづきを感知してフォローアップし、やる気や学習習慣づけまでサポートしてくれます。
親御さんが細かく口を出す必要が無いので、親子の丁度いい距離感を保つことができます。

RISU算数を活用した中学受験のリアルな体験談はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
RISU算数を中学受験に徹底活用!入塾準備から志望校合格までリアルな体験談をご紹介

反抗期は「嵐」 嵐の中をあがくことはしない

反抗期は「嵐」のようなもの。
嵐はある日突然、猛烈な風が発生する現象ですが、時間が経てばなくなります。
反抗期も突然やって来て、家庭に暴風をもたらします。
吹き荒れる嵐のように、無理に対抗しても疲弊するだけです。

無理にあがくのではなく、適切に避難しながら対応するのが良策です。

本記事では小4前後の反抗期のお子さん持つ親御さんに向けて、避難行動と言える対策をお伝えしました。
子育てはロングラン。
時には「避難しながら」「休みながら」成長過程のお子さんを見守っていただければと思います。


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