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Q

小学4年生の息子が言うことを聞いてくれません

Q RISU算数スタッフの回答

お子様が小学校高学年に差しかかり、「言うことを聞いてくれなくなった」「親に反抗するようになった」といった悩みを抱えていらっしゃるおうちの方も多いでしょう。 本記事では、お子様がおうちの方に反抗する原因や、円滑にコミュニケーションを取るためのポイントについて徹底解説しました。

小学校高学年に差し掛かるお子様をお持ちのおうちの方で、「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない…」と悩んでいる方は多いでしょう。

しかし、どうすれば言うことを聞いてくれるようになるのか分からず、戸惑っておられる方が大半なのではないでしょうか。

そこで本記事では、小学生がおうちの方に反抗する理由や、素直に言うことを聞いてもらうためのポイントについて徹底解説しました。

お子様とのコミュニケーションにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

小学生が親に反抗する3つの理由

お子様がおうちの方に反抗する理由は様々です。
ここでは、一般的に考えられる3つの理由について解説します。

理由①中間反抗期」に入った

反抗期というと、2歳のイヤイヤ期と中学生くらいというイメージをお持ちではないでしょうか。

実は、小学校低学年~中学年くらいは「中間反抗期」と呼ばれるもう1つの反抗期です。
中間反抗期は子どもによって幅があり、もっと早い時期から反抗期になる場合もあります。

この時期の子どもは好奇心旺盛で、様々なことを「自分でやってみたい」と思うようになります。
そのため、おうちの方に干渉されることを極端に嫌がり、反抗的な態度をとってしまうことも。
学校などで問題を起こすことは少ない一方で、おうちの中では反抗してしまうのです。

お子様がおうちの方に反抗的な態度を取るのは、お子様が自立していく上で避けては通れない過程なのです。
あまり考えすぎず、「成長の証」だと捉えて受け入れてあげられるとよいでしょう。

理由②子ども中心のコミュニティと価値観

子ども中心のコミュニティである小学校では、「友達間の意見が絶対」という価値観に囚われてしまいがちです。

社会経験が浅く、成長の途上にある子どもたちは、時に偏った考えに陥ってしまったり、善悪の判断が正しくつけられないことがあります。

しかし、そうした誤った意見でも絶対となる子ども中心のコミュニティで過ごしているため、おうちの方と意見が対立してしまうのです。
お子様は真剣に「正しい」と信じているため、おうちの方に批判されると、むきになって反抗してしまいます。

そんな時は、頭ごなしに「間違っている」と否定するのではなく、まずはしっかりとお子様の話を聞いてから、なぜ間違っているのかをお子様が納得できるまで説明してあげましょう。

理由③自立心を持ち始める

小学校中学年のお子様はしだいに自立心を持ち始め、周りから指示されることを嫌がるようになります。

おうちの方から指示されると、「小さい子扱い」されているような感覚になり、反抗してしまうのです。

そのため、子どもの自立心を尊重しながら、おうちの方も意見を伝えたり、が重要になってきます。

理由①でも述べた通り、自立心を持ち始めるということは、お子様の成長の証でもあります。
おうちの方の価値観を押し付けるのではなく、お子様の意思や個性を尊重しつつ見守ってあげられるとよいでしょう。

親の言うことを聞いてもらうためのポイント

お子様が言うことを聞かないと悩んでいるおうちの方は、どのようにすれば素直に言うことを聞いてくれるのか、気になっているのではないでしょうか。

そこで、お子様に言うことを聞いてもらうためのポイントについて解説します。

ポイント①反抗期が来たことを受け入れる

反抗期は、お子様が成長していく上で避けては通れないイベントです。
お子様がなかなか言うことを聞いてくれなくなった時には、「反抗期が来た」ことを受け入れるようにしましょう。

中間反抗期の存在を知らない場合、お子様への接し方に戸惑いが生じるため、あらかじめ中間反抗期についてしっかり把握しておくことが大切です。

お子様の反抗的な態度を「成長の過程」として受け入れることで、おうちの方も過度にイライラせず、適切に対応できるのではないでしょうか。

先述の通り、中間反抗期のお子様には、周りの大人に指示されることを嫌がる特徴があります。
たとえおうちの方の意見が正しいとわかっていても、ついつい反抗してしまうのです。

もちろん、中には反抗期がないお子様もいます。反抗期が来ないからといって心配する必要はありません。

ポイント②聞き手に徹した上で意見を述べる

反抗期のお子様を頭ごなしに叱ってしまうと、余計に関係が悪化する危険性があるので、注意しましょう。

おうちの方は、あくまで聞き手に徹することが大切です。
お子様の意見をしっかり聞き、尊重した上で、落ち着いて意見を述べるようにしましょう。

なんでも言い返してくるお子様に対して、冷静に対応するのは難しいかもしれません。
しかし、おうちの方が落ち着いて根気強く接することで、反抗期もおさまってくるはずです。我慢の時期だと考えましょう。

反抗期を完全に放置してしまうと、お子様のその後の成長や考え方に悪影響を与えかねません。
聞き手に徹しながらも、いけないことはしっかり注意し、考えの誤りを正してあげましょう。

ポイント③感情的にならず、いけない理由を明確に伝える

反抗期のお子様を叱る際には、感情的にならず、「なぜいけないのか」を明確に伝えましょう。

おうちの方が感情的に怒ってしまうと、つられてお子様も感情的になってしまいがちです。お子様が感情的に言い返してきても、おうちの方はぐっと堪えて冷静に諭すよう心がけましょう。
意味のある話し合いを行うためには、あくまで冷静に対応することが大切です。

反抗期のお子様は、正直に自分の考えを伝えてくれないことがほとんどです。
そのため、冷静な話し合いを通じて、おうちの方がお子様の気持ちを推し量ってあげる必要があります。

反抗期が進めば進むほど、おうちの方から積極的にコミュニケーションを取ることが重要になります。
お子様が間違った行動をした際には、「なぜ間違っているのか」を伝えた上で、冷静に話し合いましょう。

中間反抗期の子どもの特徴

中間反抗期は、中高生の時期にみられる一般的な反抗期とはやや異なります。ここでは、中間反抗期を迎えた子どもの特徴について解説します。

学校で問題を起こすことは少ない

中間反抗期を迎えたお子様を見て、「学校でも問題を起こしているのではないか?」と心配されるおうちの方は多いでしょう。

しかしながら、中間反抗期の子どもが反抗的な態度を取る相手は、基本的に親だけだと言われています。
家ではおうちの方に反抗してばかりいるお子様も、学校では素直な生徒であるケースがほとんどです。

お子様が一人の人間として自立し始めているからこそ、おうちの方に対して反抗してしまうのです。
学校での問題行動などの心配は少ないと言えるでしょう。

干渉されることを嫌がる

中間反抗期のお子様は、ほかの年代のお子様と比べて自立心が強い傾向にあります。

そのため、おうちの方に干渉されることを極端に嫌がり、「口出ししないで!」と反抗的な態度をとってしまうのです。

特に女の子は、同年代の男の子よりも精神的に成熟しているケースが多く、おうちの方の干渉をより嫌がる傾向にあります。

おうちの方は、お子様の行動を見守ることが重要です。過度の干渉は避けましょう。

注意や指示に反発する

中間反抗期の子どもは、とにかく「自分の意思で行動したい」という気持ちが強いため、周りの大人からの指示や注意に反発します。

おうちの方からすれば、「これまでは注意を素直に受け取っていたのにどうして?」と驚かれるかもしれません。
しかし、そうした態度の変化はお子様が成長している証なのです。

おうちの方が冷静に対応することによって、お子様も冷静に自分の行動を振り返り、おうちの方の話に耳を傾けられるようになるはずです。

お子様の反抗期に戸惑いを感じてしまうおうちの方は多いですが、落ち着いてお子様と向き合うことを心がけましょう。

友達を優先するようになる

小学校に入ると、クラスメイトとの交友関係が築かれ、親より友達を優先するようになります。

中間反抗期にあたる小学3〜4年生は、特に友達同士の結びつきが強くなる時期です。一方で、親や家族との関わりに気恥ずかしさを覚えるようにもなります。

この時期の子どもは親との約束よりも友達との約束を優先する傾向にあるため、おうちの方には寂しく感じられるかもしれませんね。

行動や考え方など、良くも悪くもお友達の影響を受けやすい時期です。子どもたちのコミュニティを尊重しつつ、注意して見守りましょう。

勉強しない

中間反抗期になると、親への反発心や「もっと他のことをしたい」という自立心から、勉強をしなくなるケースがよく見られます。

お友達と遊ぶことが楽しくなり、勉強が疎かになってしまうこともあるでしょう。

そんな時に、おうちの方が勉強を強制してしまうと、言い争いになったり、さらにはお子様が余計に勉強嫌いになってしまうおそれがあります。

おうちの方は、遊びを禁止したり勉強を強制するのではなく、お子様と話し合うことが重要です。

男女別の中間反抗期の対応のコツ

ここでは、中間反抗期への対応のコツを男女別に紹介します。

もちろん、これらはあくまで一般的な傾向であり、「男の子だから」「女の子だから」と周りの大人が決めつけることは望ましくありません。
お子様の個性と向き合い、最適な対応を心がけましょう。

男の子の場合

男の子は、何か一つのことに夢中になると、周りが見えずに没頭する傾向にあります。
没頭している様子がみられたら、声をかけたり邪魔をしない方がよいでしょう。

もし、趣味や遊びに没頭するあまり生活習慣が乱れたり、勉強が疎かになってしまう場合には、親子の間でルールを見直すようにしましょう。

ルールを決める際には、お子様の意見にしっかり耳を傾けることが重要です。
自分の考えを言語化するのが苦手なお子様もいるため、おうちの方が上手に聞き出してあげられるとよいでしょう。

女の子の場合

女の子は、友達付き合いが活発になり、おうちの方への隠し事が増えたり、背伸びした行動をしてみたくなったりと、親よりも友達同士の価値観を重視する傾向にあります。
また、他人からの評価を気にすることが多く、容姿や人間関係の悩みでストレスが溜まりやすくなります。

おうちの方に対して口答えしたり、屁理屈を言うことが多くなりますが、その裏には「おうちの方に認めてほしい」という気持ちが隠れているかもしれません。
おうちの方は、ポジティブな声かけをするように心がけましょう。

家庭での対処法

最後に、お子様が中間反抗期を迎えた際のご家庭での対処法を紹介します。

親子の時間を作る

子どもが小さい頃は親子で一緒に過ごす時間が多かったというご家庭でも、小学校に入って友達付き合いが活発になると、徐々に親子の時間は少なくなります。

親子の時間が少なくなると、コミュニケーションのすれ違いにつながってしまいます。

実は、お子様と密にコミュニケーションを取り続けることで、大きな反抗期を避けられるケースもあります。
おうちの方は、積極的にお子様との時間を作るようにしましょう。

友人関係への批判は避ける

お子様が突然反抗的になった時、「友達から悪影響を受けたのではないか」と考え、お友達について批判的な言動をしてしまったことはありませんか?

中間反抗期の子どもは、親よりも友達を優先する傾向にあります。
おうちの方に友人関係を批判されることで、より反発を強めたり、さらには親子間の信頼関係悪化につながる危険もあります。

感情的になってお子様の友人関係を批判するのではなく、冷静に「間違ったことは注意する」という姿勢を保てるとよいでしょう。

子どもの要求を聞く

中間反抗期のお子様は、自分の好奇心や要求を優先したいがために、おうちの方の指示に反発します。

そんな時、お子様の行動を頭ごなしに批判することは避け、お子様の要求に耳を傾けましょう。

成長して自分の意見を持つようになった子どもの中には、「自分の考えを親に認めてほしい」という気持ちが生まれます。
まずはお子様の要求や主張を聞いた上で、正しい方へ導いてあげることが大切です。

子どものしたいようにさせる

一度強い反抗心が芽生えた子どもは、親がどんなに諭してもなかなか意思を曲げないものです。

もし、お子様のしたいことが危険だったり、明らかに間違った行為でない場合は、ひとまず本人のしたいようにさせるのも一つの手です。

中間反抗期の子どもは大人に口を挟まれることを極端に嫌いますが、一度好きなようにさせれば、落ち着いて話を聞いてくれるケースも多いのです。

まとめ

本記事では、子どもが親に反抗する理由や、反抗期の子どもと円滑にコミュニケーションをとるためのポイントについて徹底解説しました。

一般にあまり知られていない「中間反抗期」ですが、正しい知識を身につければ、焦らず適切な対処ができるはずです。

反抗期のお子様と向き合うのは容易ではありませんが、積極的にコミュニケーションを取ることで、お子様の考えを知ることができます。

反抗期が来るということは、お子様が徐々に自立してきている証拠ですから、過度に心配する必要はありません。

しかしながら、お子様が間違った行動をした際には、親として注意しなければなりません。
お子様の話に耳を傾けてから、「なぜ、間違っているのか」を冷静に伝え、親子で話し合いの時間を持つよう心がけましょう。

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