
「頭がいい子の両親はどんな子育てをしているの?」
と、頭のいい子の特徴や休日の過ごし方・教育方法などが気になる保護者の方は多いのではないでしょうか。
頭のいい子には、読書好きや好奇心旺盛などの特徴があり、土日の過ごし方にもポイントがあります。
この記事では、以下をポイントに沿って頭のいい子について解説します。
頭のいい子の特徴 土日の過ごし方 頭のいい子の学習方法 両親の特徴 賢い子を育てたいと考える、幼児や小学生を子育て中の方はぜひ参考にしてください。
目次
小学生で賢い子に共通する4つの特徴

賢い小学生には、以下の共通点があります。
- 読書が好きでたくさん本を読む
- 好奇心や探求心が旺盛
- 高い思考力とやりきる力がある
- リーダータイプはEQが高い
これらの特徴をそれぞれ詳しくみていきましょう。
①読書が好きでたくさん本を読む
令和6年度におこなわれた全国学力・学習状況調査では、家庭に蔵書数が多い子どもほど、正答率が高くなるという結果が示されました。
(文部科学省・国立教育政策研究所:令和6年度 全国学力・学習状況調査 報告書【質問調査】より)
家に本が0〜10冊ある子どもの国語正答率が56.1%なのに対し、家に本が201〜500冊ある子どもの国語正答率は75.2%と、およそ19%もの違いがあります。
読書は子どもの学力と密接な関係があり、たくさん読書をするのは頭のいい子の大きな特徴の1つです。
しかし、頭のいい子は、最初から読書が好きなのではありません。
面白い本や感動した本・知的好奇心を満たす本を読んだ経験がきっかけとなり、読書にのめりこみます。
子どもを読書好きにするには、子どもが関心を示す分野の本を与えたり、シリーズものの児童書を与えるのがおすすめです。
「かいけつゾロリシリーズ」や「科学漫画サバイバルシリーズ」は、読書好きの入口となる代表的な作品です。1人読みができるようになった幼児や、読書習慣がない小学校低学年の子どもには、次々に読みたくなるシリーズものを積極的に紹介してみましょう。
②好奇心や探求心が強く何かに熱中する
頭のいい子は知的好奇心や冒険心が旺盛で、知らないものや新しいものに興味津々です。
また、知らないものの全体像が分かれば満足するのではなく、より深く知ろうとする探求心も備わっています。
そのため、レゴで作品をたくさん作る・虫捕りに夢中になる・何時間も砂遊びをするなどの何かに熱中した経験が豊富です。
好奇心や探求心は、頭のいい子だけが生まれつき持っているわけではありません。
誰しも、赤ちゃんの頃は好奇心と探求心でいっぱいです。例えば、何でも口に入れたり箱のティッシュをたくさん出したりといった行動はほとんどの赤ちゃんが経験します。
一見すると、いたずらに見える行動ですが、これは赤ちゃんが周囲のものを知ろうとする好奇心と探求心の現れです。
頭のいい子は、もともと人に備わっている好奇心や探求心がうまく育っているのです。
安全の確保やマナーに配慮しながら、興味を持ったことを否定せず、とことん熱中させてあげましょう。
③自分で考えてやりきる力がある
頭のいい子が、はじめて見た問題や、パズルのように1つ1つ丁寧に考える必要がある問題を解けるのは、高い思考力とやりきる力があるためです。
好奇心や探求心によって知識が増えていくと、点と点だった知識同士がつながっていき、より深く思考できるようになります。また、より難しい物事を理解できたときに達成感や幸せを感じます。
好奇心や探求心を育てていくと、おのずと思考力・やりきる力も育っていきますが、より学力に結びつけるためにワークやドリルも使用しましょう。
「ドリル学習のデメリットは?ドリルは意味ないと聞きましたが本当でしょうか(学び相談室)」
とくに算数は、思考力を磨きやすく、1つの問題を解くごとに「やりきった・解ききった」経験を積めます。
さらに楽しく取り組みたい場合は、タブレット教材もおすすめです。タブレット算数学習のRISUは、算数オリンピック問題を始めとする考えさせる良問が揃っているうえ、ゲーム感覚で解ききる楽しさも味わえます。
「算数オリンピックやキッズBEEとは?どんな問題が出てどんな子どもたちが参加している?(学び相談室)」
④リーダータイプはEQも高い
賢い子はIQ(知能指数)が高いイメージがありますが、なかでもリーダーの素質がある子は、IQと同時にEQ(感情知能指数)も高いといわれています。
EQ(Emotional Intelligence Quotient)は、自分や他人の感情を理解してコントロールする力です。
EQを提唱した心理学者のダニエル・ゴールマンによると、自己認識力・自己抑制力・共感力・動機付け(やる気を持ち続ける力)・コミュニケーション力がEQの主な要素であり、優れたリーダーはEQが高いとしています。
IQが高くてEQが低い場合
- 賢いために正論を言いすぎて、友達を傷つける
- 自分が考えた方法が1番だと思い込んで、他人の意見を聞かない
IQが高くEQも高い場合
- 自分の意見を持ちながら、相手の意見を尊重する
- 説明するときに分からない子の視点に立ち、分かりやすく教えられる
このように、EQが低いと他人とトラブルになりやすく、EQが高いと周囲をうまくまとめられるという特徴があります。
EQを高めるには、まずは子ども自身が自分の感情と向き合わなくてはいけません。
子どもとの会話では、子どもがどう考え何を感じているのか聞いたり、絵本や本に出てくる登場人物の気持ちを想像したりなどして、学力と同時にEQも高めていきましょう。
賢い小学生の土日の過ごし方
頭がいい子は土日をどのように過ごしているか気になりますよね。
以下に、頭がいい子の休日の過ごし方の特徴をまとめました。
好きな本や疑問が解消する本を読む
休日は平日のように時間を気にせず本を読めるため、読書に没頭します。
また、まとまった読書時間がとれなくても、外出の移動時間やちょっとした待ち時間でも読書できるように常に本を持ち歩きます。
図書館や書店で読みたい本がないか探すなど、次に読む本を探すのにも余念がありません。
自然や科学に触れる体験をする
学力が高い子は、動物園や博物館など好奇心が刺激される場所への外出や、自然体験や理科や社会の学習につながる体験を多く経験しています。
- 動物園・科学博物館・プラネタリウム・工場見学などへのお出かけ
- キャンプや磯遊びなどの自然体験
- プランターでの野菜や花の栽培
- 料理やお菓子作り
- 地方の名所めぐりなどの旅行
こういった体験で、おもしろい・楽しいと思える知識を蓄えるのです。
また、頭のいい子は「楽しかった!」で終わらせず、たとえば「小麦粉と卵と牛乳とお砂糖とベーキングパウダーを混ぜて焼くと、なぜ膨らむんだろう?」などの疑問を持ち、探求心へとつなげていきます。
短時間でも学習をおこなう
頭のいい子は学習が習慣となっているため、外出の予定で忙しい休日でも、15分など短い時間で勉強します。
まれに全く勉強しなくても頭がいい子はいますが、頭がいい子のほとんどは学習習慣がしっかり身についていることが、学力調査で判明しています。
過ごし方を自分で決める
自分の意見をしっかり持ち、思考力が育っている子どもや熱中したい何かがある子どもは、1日の予定を自分で決めます。
「どうしても読みたい本があるから、今日の午前中は読書をして、午後は公園に行く」
「土曜日は恐竜の化石をどうしても見に行きたいから、朝起きてすぐ宿題をやる」
といったように、自分なりにやるべきこと・やりたいことの整理をおこない、1日の計画を立てます。
空いた時間に何かに熱中するのではなく、とことん熱中するために行動できるのです。
地頭がいい子の学習方法
地頭がいい子の学習方法には、効率的に学んでいる特徴があります。
1つずつ確認していきましょう。
学習に時間をかけない
頭がいい子は、何時間もかけて勉強しません。
子どもが集中できる時間は、小学校低学年で15分ほどです。集中が切れたと思ったら無理に学習を進めず、お茶を飲んだりストレッチしたり休憩をはさみます。
この問題だけはどうしてもすぐ解きたい・ここまで理解しないとすっきりしないというときは15分以上集中が続くこともありますが、時間をただ消費するだけという勉強はしません。
時間をなんとなく使って勉強した気分になるのではなく、集中できる限られた時間の中で効率的に学習します。
人に教えて学ぶ
人に勉強を教えると、知識や理論が整理されるため、教える側はより深く理解できるようになります。
頭のいい子は、クライメイトに難しい問題の解き方を質問されたり、先生から隣の子に教えてあげてと頼まれたりと、人に教える機会があります。
難しい問題を友達に説明するには、友達の理解度に合わせて、自分のことばで教えなければいけません。
多くの研究で、人に説明すると自分の理解が促進されることが分かっており、人に教える行為は効果的な学習といえます。
復習のタイミングが上手
頭のいい子どもは、復習のタイミングが適切です。
ドイツの心理学者エビングハウスが提唱した忘却曲線によると、記憶した内容は1時間後に約50%、1週間後に約75%が失われます。
また、1時間後に復習すると最初の56%の時間で記憶できることも判明しています。
たとえば、漢字を新しく10個覚えるのに30分かかったとすると、1時間後には5個の漢字を忘れてしまい、1週間後には7個の漢字を忘れますが、最初に記憶した1時間後に復習すると約16分で再記憶できるのです。
復習を繰り返すことで、学習時間は短くなり、かつ記憶が定着しやすくなります。
復習のタイミングによって、学習効果が全く違うことが分かるのではないでしょうか。
頭のいい子は、どのタイミングの復習が効率的か感覚で理解しており、1時間後・1日後・3日後・1週間後・1か月後と、少しずつ間隔をあけて復習に取り組みます。
賢い子の親(お母さん・お父さん)の特徴
頭がいい子の両親にも、共通した特徴があります。
どんなに頭がよくても、環境次第では頭のよさを発揮できません。子どもの賢さを育てる両親は、どういった教育方法をおこなっているのか解説します。
子どもと過ごすときにスマホを触らない
子どもを賢い子へと育てる両親は、子どもといるときや話すときにスマホをなるべく触りません。
子どもに限らず、人は話をしっかり聞いてもらえると、自分が受け入れられたと感じ、話すのが楽しくなります。思考が前向きになり、「お父さんがびっくりしていたから、もっとこれを調べてみよう」「そういえばお母さんがこう言ってたけど、本当かな?」と知的好奇心も刺激されます。
スマホを触りながら話半分に相槌をしていると、子どもは自分に向き合ってくれていないと感じ、勉強をがんばってもどうせ関心がないと、学習意欲の低下につながるのです。
相槌1つで子どものやる気が変わるため、しっかり子どもの顔を見て会話しましょう。
また、スマホをいじってばかりいると、常にスマホを触っているのは普通のことであると子どもは認識します。
成長して、スマホやゲーム機器を持たせたときに、「スマホばかりいじるのはやめなさい」と言っても説得力がありません。
全くスマホに触らないでいる必要はありませんが、子どもと過ごすときはスマホを見ないようにしましょう。
「勉強しなさい」と命令しない声かけをする
頭のいい子の両親は、「勉強しなさい」以外の言い方で子どもに学習をうながします。
頭のいい子が、「勉強しなさいと言われたことがない」と主張しているのを聞いたことはないでしょうか。
大人も、仕事から帰宅して「夕飯をつくりなさい」「お風呂掃除をしなさい」といわれたら嫌な気持ちになります。子どもも一緒で、「勉強しなさい」と命令されると反発したくなるのです。
では、どういう声かけなら夕飯をつくろうと思えるでしょうか?
「今日の夕飯はなに?」「今日はカレーって言ってたっけ?」「もう18時だよ」などの声かけなら、喜んでつくろうとまで思えなくても、そろそろ夕飯つくろうかと思えますよね。
同様に、子どもに勉強を促すときも以下のように声をかけます。
「勉強の時間になったよ」
「今日は勉強しなくていいんだっけ?」
「宿題が3枚あるって言ってなかった?」
「今日はどんな勉強をするの?」
また、語気を強めて勉強するように圧力をかけるのも止めましょう。
「どうして勉強しないの?」という声かけは、優しく言えば何かあったのかを心配しているように聞こえますが、強く言えば「勉強しなさい」という両親の意思表明や圧力になりかねません。
質問や会話で考える力を育む
頭のいい子の両親は、会話に適度に質問をはさんで、考える力や語彙力を育てます。
読書習慣だけでは国語力は育たないと言われており、主語述語を使った会話はとても重要です。
考えさせる会話とはどういったものなのか、例をみていきましょう。
一方的な会話
母「明日は動物園にいくからね。寒いからあったかいコートを着て」
子「わかった。前行ったときはゾウをたくさん見たなあ」
母「ゾウ好きなんだね。今回もたくさん見よう」
質問を混ぜた会話
母「動物園に行こうと思うんだけどどう?寒いかなあ?」
子「キリンの絵を描きたいと思っていたから動物園がいい。服をいっぱい着てカイロ持ってくよ」
母「キリンなの?そういえばこの間はゾウをたくさん見てたけど、なんでだったの?」
子「キリンの首を観察したいんだ。この間は、ゾウがお昼寝してるのが珍しかったからたくさん見たの。ゾウのお昼寝ってね……」
いかがでしょうか。「~をしなさい」「~するからね」と一方的に会話するより、「なぜ?」「どうする?」と質問しながら会話した方が、子どもの好奇心を刺激し、思考力を育めます。
頭のいい子の両親は、普段の何気ない会話に一工夫があるのです。
子どもに合った教材をうまく選ぶ
頭のいい子の両親は、子どもの現在の学力をしっかりと把握しており、子どもに合った教材を適切に選びます。
話題になった問題集や、頭のいい子がやっていた問題集を買ってくるのではなく、その子にあった教材を探し出すのです。
しかし、学力レベルに合った問題集を両親が選ぶには、子どもの学習面をよく観察し、問題集のレベルをインターネットのレビューや大型書店で手に取って確認しなくてはいけません。
そのため、子どもの学力を自動で判定し、レベルを調節してくれるタブレット教材が賢い子の両親に人気です。
とくに、算数タブレット教材のRISUは、算数オリンピックのメダリストや算数検定の飛び級合格者を多数輩出するなど、頭のいい子を育てる家庭の御用達となっています。
賢い子・頭のいい子に関するよくある質問
賢い小学生・頭のいい子に関するよくある質問をまとめました。
Q.学力が高い子の特徴は?
学力が高い子は、読書が好き・好奇心や探求心があり何かに熱中する・思考力や問題解決能力があるといった特徴があります。
また、家庭にある本の冊数が多いといった環境面も影響しています。
Q.地頭がいい子供にはどんな特徴がありますか?
地頭がいい子は、学習時間が短い・記憶力が高い・応用力が高いといった特徴があります。
とくに、記憶力の高さや、初見の問題を解く応用力の高さは、なかなか真似できるものではありません。
Q.頭の良さは何歳で決まる?
児童期の知能は、遺伝と環境の影響がおよそ半々といわれています。知能は生まれたときの遺伝で、ある程度決まっているものの、学力自体はその後の環境次第です。
児童期は環境の影響を受けやすいですが、年齢が高くなるにつれ遺伝の影響が大きくなるので、頭の良さが何歳で決まると一概にはいえません。
しかし、小学校では遊んでばかりいた子が、中学校で勉強に目覚め難関校に合格するケースは珍しくなく、一般的に学力が固定化するのは中学生から高校生ごろです。
Q.小学生で頭のいい子は幼稚園時代にどんな特徴があった?
一部の頭のいい子は、幼稚園や習い事で目立つことがあります。
同世代より知識があったり、精神年齢が高かったりして、言動がしっかりしているためです。
Q.賢い子の顔つきは?
好奇心が旺盛で自分の考えをしっかり持っている子は、目がきらきらしてしっかりした顔つきをしている場合がありますが、必ずしも賢さが顔にでるわけではありません。
算数好きな賢い子には「RISU算数」がおすすめ!
算数専用タブレット教材の「RISU算数(幼児向けサービスは「RISUきっず」)」には、4歳から小中学受験基礎に加え中学数学基礎までの約10000問を収録。
計算問題だけではない、算数の学力全体を伸ばすことができます。
お子さんの算数の学力を効率よく伸ばせる「RISU算数」の特長を3つご説明します。
特長1:無学年制カリキュラム
RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えてどんどん先取り学習を進めることも、つまずいた分野では学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
紙のテキストのように何学年分も用意する必要はありません。
特長2:思考力を伸ばす問題
RISU算数には、図形問題や文章問題など幅広い算数の問題が収録されており、中学入試や算数オリンピック問題など、思考力を試す問題も多く含まれています。
進学塾に通っていても、計算力は高いのに文章を読み取るのが苦手だったり、論理的に考えるのを苦手だったりするお子さんは多くいます。
RISU算数では、基礎的な計算問題からハイレベルな文章問題まで算数の学力をバランス伸ばし、かつ思考力を高めることができます。
特長3:わかりやすい解説動画
RISU算数では、東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画が大人気。
分からない問題も、解説動画を見てお子さん一人で解決することができます。
また定期的にチューターからの応援メッセージ動画を楽しみにされているお子さんもたくさんいらっしゃいます。
憧れの大学に通うお兄さんお姉さんからのメッセージは、学習へのモチベーションアップに最適。
他にも、自動採点機能やメールで学習進捗をお知らせする機能など、保護者の方にも嬉しい機能が満載。
共働きや小さいお子さんがいるなど、毎日忙しい親御さんも安心してお子さんの学習を見守ることができます。
RISU算数は学年の壁がなく、好きなペースで進めることができるため、子供にとても合っていました。
特にスペシャル問題がお気に入りで、鍵を集めるために通常コースをどんどん進めていました。自動採点機能なので親の負担少なかったです。
結果として通常コースで算数の基礎を固めながら、スペシャル問題で算数オリンピックのような問題への興味が深まりました。(キッズBEEで金メダル獲得 小2HKさん)
賢い子・頭のいい子(小学生)の特徴まとめ
ここまで、頭のいい子の特徴や、休日の過ごし方・学習法・両親の特徴を解説しました。
頭のいい子は読書好きであったり、探求心があったりなど共通の特徴がありますが、両親の関わり方もポイントです。
好奇心を刺激する外出や、質問をまぜた会話・勉強しなさいと命令しない声かけで賢い子どもを育てましょう!