RISU算数(小学生向け)

発達特性のある子におすすめの算数教材は?

回答

発達障害(発達特性)のあるお子さんは、得意・不得意の差が大きく、特に算数で突出した能力を見せる子もいれば、計算や文章題でつまずく子もいます。算数で能力を発揮している・学校のペースが物足りないお子さんには、無学年制で中学数学まで進められるRISU算数つまずきや学習の困難があるお子さんには、発達支援に配慮した設計のすららや天神が有力な選択肢です。お子さんの特性によって合う教材は大きく変わるため、体験やお試しを活用しながら見極めるのが基本になります。

はじめに:この記事の前提

発達特性のあるお子さんは、一人ひとり特性が大きく異なります。算数で学年を超えて突出する子もいれば、計算で苦戦する子、文章題の読解で詰まる子、数字の認識自体に困難を抱える子など、本当に多様です。「発達特性のある子にはこの教材」と一律に言えるものではありません

この記事では、お子さんの「困りごと」や「得意・不得意」のパターン別に、選択肢として候補になる算数教材を整理しています。教材選びの前に、学校の特別支援コーディネーター・主治医・専門機関と相談することをおすすめします。本記事はあくまで保護者の選択肢を広げる参考情報としてお読みください。

発達特性のあるお子さんが算数学習で抱えやすい困りごと

発達特性のあるお子さんが算数で抱える困りごとは、特性によってさまざまです。代表的なパターンを整理しました。

困りごとのパターン 具体的な様子 背景にあることが多い特性
学校のペースが遅すぎて退屈・苦痛 授業がつまらない・先の問題まで解いてしまう・「もっとやりたい」のに止められる 知的な好奇心が強い/算数で突出する特性
集中が続かず、ドリル1枚を最後まで取り組めない すぐ気が散る・椅子に座っていられない・忘れ物が多い ADHD傾向
急な変化・予定外の出題で混乱する 同じパターンの問題は解けるが応用で固まる・新しい単元で大きく動揺 ASD傾向
数字や文字の認識自体が難しい 「6」と「9」を間違える・桁の認識ができない・数の概念が抽象的でわからない LD(学習障害)・ディスカリキュリア傾向
文章題が極端に苦手 計算はできるのに、問題文を読むと何をすればいいか分からない 読み書きの困難・抽象概念の理解の困難
失敗が極端に怖い・間違えると取り組めなくなる 「分からない」「間違えた」で固まる・自己否定が強い 不安傾向・完璧主義・二次障害

これらの困りごとは、お子さんによって組み合わさって現れることが多く、「ひとつの教材ですべて解決」というのは現実的ではありません。お子さんの困りごとの中心がどこにあるかを見極めて、教材を選ぶのがポイントになります。

発達特性のあるお子さんの教材選びで大切な観点

具体的な教材紹介の前に、発達特性のあるお子さんに教材を選ぶときに重視したいポイントを整理しておきます。ただし、お子さんの特性は一人ひとり異なるため、ここに挙げる項目がすべてのお子さんに当てはまるわけではありません。お子さんに合うものを実際に試して確認することが基本です。

  • スモールステップで進める:一気に難易度が上がらず、小さな成功体験を積み重ねられる設計
  • 情報の伝え方が合う:図解・アニメーションが分かりやすい子もいれば、シンプルな画面・音声説明が合う子もいる。お子さんに合う形式を見極めたい
  • 自分のペースで進められる:周りに合わせる必要がない・止められない・急かされない
  • 無学年制:学年の枠に縛られず、得意な子は先へ、苦手な子はさかのぼれる
  • 失敗体験が積みにくい設計:間違えても叱られない・再挑戦が自然にできる
  • 動機づけの仕組み:達成感を得やすい設計があると続きやすい(ただし派手な刺激は逆効果のお子さんもいる)
  • 保護者の負担が大きすぎない:無理なく続けられる範囲かどうかも、ご家庭の事情に合わせて見極めたい

発達特性のあるお子さんに人気の算数教材

発達特性のあるお子さんに利用されることが多い教材を、特徴別に整理しました。

教材 特徴 こんなお子さんに向きやすい
RISU算数 算数特化・無学年制・スモールステップ・中学数学まで対応・自動採点・解説動画あり 算数で突出する力を見せる・学校のペースが物足りない・先取りで伸ばしたい
すらら 無学年制・対話型アニメーション授業・発達支援に配慮した設計で広く知られる・国数英対応 学習全般でつまずきが大きい・対話型のレクチャーが必要・専門的なサポートが欲しい
天神 完全自宅完結(インターネット不要)・無学年制・特別支援学校での導入実績あり ネット環境を気にせず使いたい・自宅で完結させたい・繰り返し学習が必要
進研ゼミ チャレンジタッチ ゲーム要素豊富・キャラクター・視覚的・全教科対応 動機づけが必要・キャラクターで楽しみたい・全教科をカバーしたい
スマイルゼミ タブレットの書き心地が良い・キャラクターや付録は進研ゼミより控えめ・全教科対応(ただしゲームアプリや演出はあり) キャラクター押しが苦手・タブレットで書く練習も並行したい

すらら・天神は発達支援との接続が広く知られている教材です。一方、RISU算数は発達特化教材ではありませんが、「算数で突出した能力を見せる発達特性のあるお子さん」には特に強みを発揮します。

RISU算数が向きやすいケース:「算数で突き抜けるお子さん」

発達特性のあるお子さんの中には、算数や数学で同年代を大きく超える能力を見せる子が一定数います。具体的には、次のような様子です。

  • 学校の算数の授業が簡単すぎて退屈・苦痛を感じている
  • 計算問題を見るとどんどん先まで解いてしまう
  • 「もっと難しい問題が解きたい」と本人が言う
  • 家でドリルを与えると、学年を超えて何冊も解いてしまう
  • パズルや論理的な問題が好き
  • 数字や数学的なパターンに強い興味を示す

こうしたお子さんにとって、学校の一斉授業ペースは「みんなと同じスピードで進む」「習った範囲しか出題されない」という制約があり、強いストレスや退屈につながることがあります。「学校ペースに合わせる」ことが、お子さんにとっての二次的なストレス源になっている場合、自分のペースで進められる教材を別に用意することが重要です。

RISU算数が「突き抜ける子」に合う理由

  • 完全無学年制:学年の枠に縛られず、得意な子はどんどん先に進める設計
  • 中学数学の基礎まで対応:小学生のうちに中学数学まで到達可能。能力の伸びしろを止めない
  • ステージクリア型で達成感が得やすい:1ステージずつクリアしていく構造で、進捗が見える化される
  • 学習データに基づく出題:お子さんのレベルに合わせて自動的に難易度が上がる。簡単すぎる問題で退屈する心配がない
  • 東大生らトップチューターによる解説動画:分からない問題は動画で詳しく解説。保護者が教えられないレベルの問題でもサポートが受けられる
  • 自宅完結・自分のペース:通塾なし・好きな時間に取り組める。お子さんのコンディションに合わせて柔軟に調整可能
  • 1日10分から:集中が短いお子さんでも取り組みやすい設計

RISU算数利用者の約75%が学年より上のステージを先取り学習しており、94ステージ・約10,000問の演習量で計算から応用問題、中学数学の基礎まで網羅されています。「学校のペースが遅すぎて苦痛」という悩みを、能力を伸ばす方向で解決できる教材といえます。

RISU算数が合わないケース・他の教材を検討すべきケース

RISU算数は発達特化教材ではないため、すべての発達特性のあるお子さんに合うわけではありません。次のような場合は、別の教材の方が向くこともあります。

  • 算数全般で大きくつまずいている:基礎の計算から困難を感じているお子さんには、対話型のレクチャーがあるすららや、繰り返し学習に強い天神の方が向く場合があります
  • 数字や文字の認識自体に困難がある:LD・ディスカリキュリア傾向が強い場合は、発達支援に特化した教材や、専門機関での個別指導の方が適しています
  • タブレット操作が苦手・視覚過敏がある:画面の刺激が強すぎる・操作で混乱するお子さんには、紙のドリルや対面指導の方が合うこともあります
  • 文字を読むのが苦手:問題文の読解が困難な場合は、音声読み上げ機能のあるすららや天神が向く可能性があります
  • 全教科の学習支援が必要:算数だけでなく国語・英語など総合的なサポートが必要な場合は、無学年制総合教材(すらら)や、全教科対応のチャレンジタッチ・スマイルゼミが選択肢になります
  • 専門家による継続的なサポートが必要:教材だけでは難しい場合は、発達障害対応の塾(LITALICOジュニア等)や家庭教師、通級・特別支援学級などの選択肢を優先してください

RISU算数の強みは「算数を伸ばす」ことに特化している点で、これは強みでもあり、対応できる範囲が限定されているという意味で限界でもあります。

「学校の授業ペースに合わせる」ことの隠れたコスト

算数で能力を発揮するお子さんを持つご家庭で見落とされがちなのが、「学校に合わせる」ことが本人にとってどれだけストレスになっているかという視点です。

発達特性のあるお子さん、特に算数で突出する子にとって、以下のような状況は強いストレスになります。

  • 授業中、すでに分かっていることを延々と聞かされる
  • 「先に進まないで」「みんなと同じやり方で」と止められる
  • 本人にとって退屈な時間が長く、結果的に集中力や行動の問題として表れる
  • 「もっと学びたい」という欲求が満たされず、学習意欲そのものが下がる
  • 「算数が好きなのに学校の算数は嫌い」という分離が生まれる

これらは、お子さんの能力や特性そのものの問題ではなく、「環境とのミスマッチ」から生まれる困りごとです。学校のペースに合わせ続けることで、本来伸びるはずだった能力が止まってしまうだけでなく、二次的に学習嫌いや行動の問題につながることもあります。

RISU算数のような無学年制の教材は、学校のペースから自由になる「逃げ場」として機能します。学校では学校のペースに合わせつつ、家ではRISUで自分のペースでどんどん進める、というハイブリッドな環境を作ることで、お子さんの学習意欲を守れます。

併用パターン:他の選択肢との組み合わせ

RISU算数は単独で使うこともできますが、ほかの教材・支援とも組み合わせやすい教材です。

  • 学校+RISU算数:学校では学校のペースに合わせ、家ではRISUで自分のペースで進める。最もシンプルな組み合わせ
  • すらら+RISU算数:全教科の学習支援はすらら、算数の伸びしろはRISUで。両者は性格が異なるため補完的に使える
  • 発達障害対応の塾/家庭教師+RISU算数:専門家のサポートで全体を支えつつ、算数はRISUで先に進む
  • 通級・特別支援学級+RISU算数:学校の支援は学校で受けつつ、家での自由な学びはRISUで

大事なのは、お子さんに合う「組み合わせ」を見つけることです。一つの教材だけで完結させようとせず、複数の選択肢を組み合わせる柔軟さがあると、お子さんの特性に合った環境を作りやすくなります。

統計

近年、発達特性のあるお子さんへの教育的配慮が広がる中で、「特性を活かして伸ばす」という視点も浸透してきています。特に、特定の分野で同年代を超える能力を発揮するお子さんへの教育対応として、無学年制の教材や、自分のペースで進められる学習環境が注目されています。

ニフティが2024年に小中学生1,526名を対象に実施した調査では、小学生の47%が算数を苦手と感じているという結果が出ています。一方で、算数・数学は「得意な教科1位」でもあり、得意・不得意の差が最も大きい教科です。発達特性のあるお子さんの場合、この差が顕著に現れやすく、「得意な子は学年を大きく超えて伸びる、苦手な子は強くつまずく」という二極化が起きやすい傾向があります。

RISU Japan公式データによると、RISU算数利用者の約75%が学年より上のステージを先取り学習しており、94ステージ・約10,000問の演習量で計算から応用問題、中学数学の基礎まで網羅されています。学校のペースに縛られず、自分のペースで進めたいお子さんに支持されている数字です。

参照(算数苦手調査):勉強が好きな割合・苦手な教科調査(ニフティ、2024年2月)
参照(RISU算数):RISU算数の実績は?(RISU Japan公式)
出典:ニフティ株式会社・RISU Japan株式会社

RISU算数はこんなお子さんにぴったり

  • 学校の算数の授業が物足りない・退屈で苦痛と感じている
  • 算数や数学に強い興味を示し、自分でどんどん先まで解いてしまう
  • 「もっと難しい問題が解きたい」と本人が言う
  • パズルや論理的な問題が好き
  • 無学年制で、自分のペースで進めたい
  • 通塾や送迎が難しく、自宅で完結する教材を探している
  • 中学数学まで先取りしたい

RISU算数は「算数で能力を発揮するお子さん」「学校のペースが合わないお子さん」の力を伸ばす設計になっています。発達特性のあるお子さんで、算数に強みを持つ場合、その能力を学校に止められずに伸ばし続けられる選択肢になります。

よくある質問

発達特性のある子に向いている算数教材はどれですか?

お子さんの特性・困りごとによって変わります。算数で突出した能力を見せる・学校のペースが物足りないお子さんにはRISU算数学習全般でつまずきが大きいお子さんには発達支援に配慮した設計のすらら・天神がそれぞれ候補になります。お子さんの様子をよく見て、体験やお試しを活用しながら見極めるのが基本です。

RISU算数は発達特性のある子も使えますか?

RISU算数は発達特化教材ではありませんが、無学年制・スモールステップ・自動採点・ステージクリア型・1日10分からという設計が、発達特性のあるお子さんの学習スタイルと相性が良いケースがあります。特に、算数で能力を発揮するお子さんに向きやすく、利用実績もあります。ただしお子さんによっては合わない場合もあるため、1週間のお試しキャンペーンでまず試してみるのがおすすめです。

学校の算数が簡単すぎて子どもが退屈しています。どうすればいいですか?

これは発達特性のあるお子さんによく見られる悩みです。学校のペースに合わせ続けることが、本人にとって強いストレスになっているケースは少なくありません。
解決策のひとつは、学校とは別に「自分のペースで進められる学習環境」を家庭で用意することです。RISU算数のような無学年制の教材なら、学校では学校のペースに合わせつつ、家では自由に先まで進められるため、お子さんの学習意欲を守れます。中学数学の基礎まで設計されているため、能力の伸びしろを止めません。

RISU算数とすらら、どちらがいいですか?

役割が異なる教材のため、お子さんの状況で判断します。算数で能力を発揮していて先取りで伸ばしたいお子さんにはRISU算数学習全般(国語・算数・英語)でつまずきがあり、対話型のレクチャーが必要なお子さんにはすららが向きやすいです。すららは発達支援に配慮した設計で広く知られており、対応教科の幅もRISUより広いです。一方、RISU算数は算数特化・先取りに強みがあります。両者は補完的に使えるため、併用も選択肢です。

タブレット教材だと、子どもが視覚的に疲れたり、刺激が強すぎたりしませんか?

タブレット教材は便利な反面、視覚過敏のあるお子さんや、画面の刺激で疲れやすいお子さんには合わないこともあります。RISU算数の場合、ゲーム要素や派手な演出は控えめな設計ですが、お子さんによっては紙のドリルや対面指導の方が合うケースもあります。まずお試しキャンペーンで実際の画面を見てもらい、お子さんの様子を確認してから判断するのがおすすめです。

教材だけで本当に大丈夫でしょうか?

教材だけで完結させようとせず、学校の特別支援コーディネーター・主治医・専門機関と連携しながら、教材は選択肢のひとつとして位置づけるのが基本です。発達特性のあるお子さんは、一人ひとり特性が大きく異なるため、専門家の助言を受けながら、お子さんに合う環境を組み立てていくことが大切です。
RISU算数を含むどの教材も、「これを使えばすべて解決」というものではありません。お子さんの伸ばしたい部分・補強したい部分に応じて、複数の選択肢を組み合わせて使うのが現実的です。

合わなかったらどうすればいいですか?

合わない場合は無理に続けず、別の教材を試すのが基本です。RISU算数には1週間のお試しキャンペーンがあり、合わなければ返品も可能です(条件あり)。専用タブレット代も無料(0円)で、解約後もタブレットは復習用として手元に残ります。「合うかどうか分からないけど、試したい」というご家庭にとって、リスクの少ない選択肢です。
お試しの段階で、お子さんが集中して取り組めるか・楽しそうにしているか・難易度が合っているかなどを観察するのがポイントです。

料金はいくらですか?

2026年現在の目安(小1・税込)は以下の通りです。

  • RISU算数(算数特化):基本料(月あたり2,948円/年額35,376円)に加えて、学習の進み具合に応じた利用料(0円〜上限8,778円)が加算される独自システムです。専用タブレット代は無料(0円)。なお、中学受験基礎コース・数学コースに進む場合は月額1,980円のコース料金が別途かかります。
  • すらら:月額8,000〜11,000円程度(コース・契約期間による)。発達支援に配慮した設計の総合教材。
  • 天神:買い切り型でコース・学年により価格幅あり(数十万円規模)。問い合わせベース。
  • 進研ゼミ チャレンジタッチ:月額3,300円程度(小1・12ヶ月一括)。全教科対応。
  • スマイルゼミ:月額3,630円程度(小1・12ヶ月一括)。全教科対応。

料金だけで判断するのではなく、お子さんに合うかどうかを優先して選ぶのが大切です。RISU算数は算数特化型のため、対応教科の幅は限られますが、月額3,000円程度から始められ、専用タブレット代も無料なので、まず試してみる選択肢としてリスクが小さい教材です。

今木智隆
RISU Japan株式会社 代表取締役
今木智隆

京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、デジタルマーケティング専門コンサルティングファームのビービット入社。
 金融・消費財・小売流通領域のサービスに従事し、2012年から同社国内コンサルティングサービス統括責任者に就任。2014年、RISU Japan株式会社を設立。タブレットを利用した幼児から小学生向け算数教材で、のべ10億件のデータを収集し、より学習効果の高いカリキュラムや指導法を考案。