RISU 学び相談室

2024/11/28

子供に自主性がない原因と解決法は?自らすすんで勉強する子になってほしいです

小学生の子どもが、自分からすすんで身の回りの準備をしたり勉強に取り組んだりできません。子どもの自主性はどうすれば育つのでしょうか?
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RISU算数スタッフの回答
自分から片付けや宿題をやらない我が子を見て、自主性のなさに不安を抱く保護者の方は多いのではないでしょうか。

自主性がないお子さんには3タイプあり、お子さんのタイプやご家庭の特徴の違いにより対策が異なります。

この記事では、子供の自主性に関する以下の内容を解説します。

自主性がない性格と原因
子供の自主性を育てる方法やポイント
自分からすすんで勉強する子に育てるコツ

子供の自主性を育て、自分からすすんで勉強する子へ導くヒントをご紹介するので、子供の自主性を育みたい方はぜひ最後までお読みください。
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やるべきことをやらない・自主性がない性格3タイプ

宿題や歯磨きなど、「すでに決まっていること」を、誰かに指示される前に自分からおこなうのが自主性です。

似たことばの主体性は、何も決まっていない状態から、自分で判断して行動することをいいます。

ここでは自主性がない子の3つの性格タイプとその特徴を解説します。

指示待ちの習慣ができているタイプ

「帰ったら手を洗いなさい」など、指示をしないとやるべきことをやらない子は、両親に言われてから行動するのが当たり前になっています。

自分でやろうという気持ちではなく、「言われてからやるもの」だと思っているのです。

やるべきことを他人事のように捉えており、自分で考えて行動する経験が不足している状態です。

真面目・いい子といわれるタイプ

育てやすい・真面目でいい子なタイプは、自主性が育っていない場合があります。

両親や大人の言うことをよく聞き、それを褒められて育った子は、「大人のいうことを聞くと褒められる」という成功体験を積み重ねています。

「言われる前にやると褒められる」と理解すると自主的に行動できますが、怒られないように行動しており、自分の意志ではない可能性があります。

やりたくない気持ちが強いタイプ

自主性が見えない子のなかには「やりたくない」という強い意志を持っている子がいます。

といったように、やりたくない子は、自分の意見をしっかり持っているともいえます。

子供に自主性がない原因

子供の自主性が育たない理由は、主に以下があげられます。

それぞれ見ていきましょう。

両親が先まわりしている

両親が先まわりする習慣があると、自主性が育ちにくいです。

このように、子供が自分で考えて行動する機会を妨げていないでしょうか。

何がなんでも忘れ物を届けてはいけない・洋服選びに口を出してはいけないわけではありません。
しかし、大人でも失敗に直面してはじめて真剣に考えたという経験があるように、子供にも失敗が必要です。

自分で考える機会を増やせるよう、親が先まわりする習慣がないかを見直してみましょう。

失敗したくない気持ちがある

自主性がない子のなかには、失敗して恥ずかしかった・怒られたなどのネガティブな経験から、失敗を恐れる子がいます。

たとえば、お母さんを喜ばせたくて洗濯物を畳んだのに、「洗濯物をぐちゃぐちゃにして何してるの!」と怒られるなど、自主的に行動して失敗する経験は子供にとってめずらしくありません。

子供の行動の結果を否定せず、失敗から学ぶ経験をさせて、失敗してもいいんだと子供自身が思う必要があります。

やることに納得していない

やるべきことに対し、納得していないと自主的におこなえません。

洗面や学校の支度など、子供が自主的にやるべきことはたくさんありますが、そのなかで、どうしても「納得できないやるべきこと」は出てくるものです。

もう書けるようになったのに漢字ドリルの宿題があるなど、子供がやる必要がないと感じると、なかなか自主的にできませんよね。

「宿題だからやりなさい」と言っても、子供にとって納得できる説明とはいえません。

よりきれいな字を書くため、数日経つと忘れるから定着させるため、漢字の達人になるため、など、子供が納得できるような声かけが必要です。

自分で判断できない

自分で判断するチカラが自主性には必要です。

自主的に何かをおこなうには、子供自身がタイミング・アイデア・道具・場所を決定しなくてはいけません。

たとえば工作の時間で、友達の作品や作業を見てからじゃないと、作るものやどこから手をつければいいかを決められず、手が止まってしまいます。

こういった理由で、自分で判断できなくなっているため、小さなことから自己決定する練習が必要です。

自主性・主体性を育てる方法6選

自主性や主体性を育てる方法をまとめました。

  1. 先まわりせず、自分で考えさせる
  2. やらない理由を聞き、対処法を話し合う
  3. 失敗してもいいと安心させる
  4. 自己決定の機会を増やす
  5. 家庭で役割を与える
  6. 自主性を育てる習い事をする

具体的な声かけなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

①先まわりせず、自分で考えさせる

ついつい先まわりしている方は、ぐっと我慢して、子供を見守ってみましょう。

たとえば、机に筆箱を置きっぱなしで、このままだと明日は筆箱を忘れるだろうという場面では、親は子供に「筆箱をランドセルにしまってね」と言いたくなりますよね。

しかし、筆箱を忘れて子供本人が困ると、次から忘れないように自分で気を付けるようになります。

自分で考えて行動するためには、子供自身が困る経験が必要です。

「明日の準備はできた?」と自分で確認するように促し、親が失敗を未然に防がないようにしましょう。

②やらない理由を聞き、対処法を話し合う

やりたくない気持ちが強い子には、本人なりの理由を聞き、納得できるように対処法を話し合ってみましょう。

何度言っても歯磨きを自分からやらない子は、「虫歯になる」と説明しても、虫歯を見たこともないし、痛い思いもしていないため、虫歯の恐ろしさを本当の意味で理解していないのかもしれません。

虫歯の絵本や写真などを活用し、本当の意味で理解できるように説明しましょう。

また、「歯ブラシが硬くて痛いからイヤ」かもしれません。

やわらかめの歯ブラシやお気に入りのキャラクターの歯ブラシを一緒に選び、優しく磨く方法を子供に教えると、自分から歯磨きできるようになるでしょう。

子供なりの理由を聞いて、子供と話し合って解決策を考えてみてください。

③失敗してもいいと安心させる

失敗を恐れている子供は、「失敗しても大丈夫」と安心すると、途端に自主的に動けるようになります。

ご両親が子供に、「今日はこんな失敗をしちゃったよ」と話して聞かせてみましょう。

子供にとっていつも完璧な両親でも、たまには失敗するんだ、と思うと子供は安心します。

また、失敗をどう対処したのかを話すと、子供は失敗しても対応すればいいと学べます。

子供が失敗したときに、失敗した記憶で終わらせないようにしましょう。

たとえば、家で子供がお茶や牛乳をこぼしたとき、「なにやってるの!」と叱り、ご両親がササっと布巾を持ってきて拭いていないでしょうか。

子供が失敗した場合は、怒らずに「どうしたらいいのかな?」と子供に聞いてみましょう。

「拭く」

「では、何で拭いたらいいかな?」

「雑巾で拭く」

「では雑巾はどこかな?」

と、失敗に対し、子供が自分で行動できるように導きます。

失敗を、失敗して落ち込んだ経験で終わらせずに、失敗したけどこうしたら大丈夫だった、という成功体験に変えましょう。

④自己決定の機会を増やす

自主性を育てるには、小さな自己決定を積み重ねて判断力を養う必要があります。

ただし、自主性が育っていない子に、「じゃあ何する?」と幅広い選択肢から決定をゆだねても答えられません。

最初は2〜3択の中から選ばせてみましょう。

「日曜日は博物館と動物園どっちにいく?」
「こっちとこっちの服どっちにする?」

など少ない選択肢から選ぶ自己決定を繰り返し、慣れてきたら、「今度の休みは何する?」「今日は何着る?」など広い選択肢から選んでもらいます。

また、子供の自己決定を否定しないように注意しましょう。

⑤家庭で役割を与える

家庭での役割を与えると、自主性がぐんぐん育ちます。

など、子供と話し合って、毎日続けられるお仕事を1つ任せてみてください。

たとえば、「朝起きたらリビングの電気をつける」というお仕事を子供に任せ、任せたお仕事については、子供が忘れていても口出ししません。

子供が役割を忘れていた場合は、「家が暗い」「暗くて本が読めない」といった困りごとを子供に話すと、慌てて自分の役割を全うするはずです。

このように家庭での役割を与えると、責任感や自主性が育っていきます。

⑥自主性を育てる習い事をする

自主性を育てるには、自分の考えを表現したり、自分で決定するプロセスが多い習い事がおすすめです。

絵画・造形教室は、自分なりの表現ができ、正解がないため恐れずに挑戦できます。

スポーツは水泳や陸上、空手など自分のペースや自分だけの目標を立てやすい個人競技は自主性が育ちやすいためおすすめです。

ボーイスカウトやガールスカウトも、活動のなかで臨機応変に自分で判断したり工夫する機会が多いため、自主性が育ちます。

ただし、どの習い事も子供との相性があり、嫌がっている習い事をいくら続けても自主性は育ちません。

無料体験などを通して、本人がやりたい習い事かどうか確認してスタートしましょう。

自分から勉強する子に育てる4つのコツ

勉強に関する子供の自主性を育てるにはコツが必要です。

それぞれ詳しく解説するので、自ら勉強する子を育てる参考にしてください。

コツ①習慣化させる

歯磨きや手洗いなどと同じように、勉強も習慣とすると、自分から勉強する子になります。

ただし、習慣化するまでは地道に声かけしましょう。

など、なるべく「〇〇の前にやる」を条件にすると、習慣化しやすいです。

コツ②勉強のスケジュールを自分で決めさせる

自主的に勉強しない子は、勉強よりもゲームやテレビ、趣味を優先したい子もいます。

この場合は、自分で勉強のスケジュールを決めてもらいましょう。

「朝のうちに勉強する?夕方にする?」
「19時まで勉強してゲームする?それとも19時までゲームしたあと勉強する?」

といったように、「勉強をする」を前提とした選択肢を用意し、選んでもらいます。

本人が選んだスケジュールは、「今日は朝のうちに勉強していたけど、夕方勉強するのとどっちがやりやすい?」など振り返ってもらいましょう。

子供に考えさせると、どのタイミングで勉強すると効率がいいか、子供自身が分かってきます。

コツ③インプットにご褒美をあげる

成績やテストの結果(アウトプット)に対してではなく、学び(インプット)に対してご褒美をあげると、子供のやる気がでて学力が向上するというデータがあります。

英単語を10覚えた、算数のワークを1冊終えた、本を3冊読んだ、など学んだこと(インプット)に対しご褒美をあげてみましょう。

ご褒美は、シールやおもしろ消しゴム、いつもよりちょっといいおやつ、夕飯のリクエストに応えるなど、ご両親の負担にならない程度のものにします。

また、インプットの内容を「よく考えて解いたのが分かるよ」「ひっかけ問題なのに、よく注意して問題を読めたね!」などたくさん褒めるのも、子供にとってはご褒美です。

学びのインプットにご褒美をあげ、子供の勉強への自主性をぐんぐん伸ばしましょう。

参考:中室牧子著,「学力」の経済学,ディスカバー,2015

コツ④教材を利用する

子供が、自分から勉強したくなるように工夫された教材を利用してみましょう。

なかでもタブレット教材は、アニメーションや音響効果で子供1人で楽しく学習できます。

学習をすすめるとアイテムが集まるなど、勉強のモチベーションを保つ工夫がたくさんあり、自主的に勉強するようになりますよ。

タブレット学習は、採点や苦手な問題の解説などが自動でおこなわれ、保護者の教材管理の手間も省けるため、毎日の学習習慣づくりにもおすすめです。

自主性を育むための注意点3つ

自主性を育てるにあたり、以下のポイントを抑えておきましょう。

それぞれのポイントを解説します。

注意点①自主性がないことを怒らない

子供が自分から動かないことを「なんでやらないの!」と怒らないようにしましょう。

怒られると、子供は「怒られないためにはどうしたらいいか」を考えるようになり、自分の意志ではなく、大人のなかにある見えない正解を探すようになります。

自主性がない子供をみて指示したくなっても、「どうしたらできるかな?」「あなたはどうしたらいいと思う?」と根気よく自分で考えさせましょう。

注意点②数か月前の子供と今の子供を比べる

自主性は急に育つものではなく、とくに苦手なことへの自主性は一進一退に育つものです。

先週はよくできてたのに、今週はできていないと感じたときには、数か月前や半年前の子供と比べてみましょう。

など、日々のなかでは実感できない成長がみえてきますし、ご両親が子供の成長を実感することで、より前向きな声かけを子供にできます。

注意点③子供の性格を受け入れる

自主的に行動できるかどうかは、子供の気質や性格にも左右されます。

もともと失敗を強く嫌がる子もいれば、自分より他人の意見を尊重したい優しい子もいます。

なんでも積極的に行動できる自主性は求めず、子供の性格なりに自主性を身に付けられるようにサポートしましょう。

子供の自主性でよくある質問

子供の自主性について、よくある質問をまとめました。

それぞれに回答するので参考にしてください。

質問①子供に自主性を持たせるには?

子供の自主性を育てるには、子供が自分で考えられるような声かけや、子供なりの判断を尊重し、失敗を責めない関わりが重要です。

具体的には、以下のように声かけしてみましょう。

そのほか、自己表現できる絵画教室や、自分のペースで練習できる水泳や陸上、ダンスなどの習い事も自主性が育ちます。

質問②自主性がない子供の特徴は?

自主性がない子には、以下のような特徴があります。

自分で判断する経験の不足や、自分の判断を否定された経験から大人の顔色をうかがう、人の意見を尊重したい性格、やることに対し納得していないなどが自主性のない子の特徴です。

質問③自主性がないのは発達障害ですか?

発達障害の子のなかには、注意力が散漫でやるべきことを忘れてしまう子や、臨機応変に行動するのが苦手な子がいます。

反対に、興味を持ったことに対しこだわりを持ち、自主性が強すぎてしまう子もいるので、一概に自主性がない=発達障害とはいえません。

また、楽観的で忘れ物をしても平気・失敗が怖くて自分からは動けないなど、もともとの性格で自主性を発揮しにくい子もいます。

自主性を発揮しにくい子は、自主性が必要な場面を明確にし、まずは最低限身に付けてほしい自主性を育てるようにしましょう。

質問④子供の主体性を育むためにはどうしたらいいですか?

主体性を育てるには、子供の考えを尊重する必要があります。

自主性が、宿題など「すでに決まったことを自分からすすんでやる力」に対し、主体性とは予習復習など「誰かにやるべきことを決められていない状態で、自分で考えて行動する力」を指します。

主体性は、自主性よりも自分で考える力や発想力・物事に対するモチベーションが必要です。

主体性を育てるには、子供の好きなことを否定せず、興味への探求を危険のない範囲で見守り、自分で試行錯誤させましょう。

「RISU算数」は自ら勉強する力を育てる

算数専用タブレット教材の「RISU算数(幼児には「RISUきっず」)」は、お子さんがすすんで学習に取り組める機能が豊富。
まずは学習習慣を身につけることからスタートし、徐々に応用問題へステップアップ。
中学受験や算数オリンピック問題など、思考力を試す問題にもチャレンジすることができます。

特長1:「無学年制」で一人ひとりにピッタリのカリキュラム

RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。

学年を超えてどんどん先取り学習を進めることも、
つまずいた分野で学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。

またRISU算数ではデータに基づき、お子様の学力に合わせた出題がなされるため、
難しすぎて勉強が嫌いになってしまうということや、簡単すぎて退屈するということもありません。
つまり、解き甲斐があり楽しい問題がつづくため学習習慣が自然に身につき、着実に基礎力を固めることができるのです。

特長2:文章問題・図形問題で思考力が身に付く

RISU算数には、図形問題や文章問題など幅広いレベルの問題が収録されており、
中学入試算数オリンピック問題など、思考力を試す問題も多く含まれています。

進学塾に通っているお子さんであっても、
計算力は高いのに文章を読み取るのが苦手で問われていることを正確に理解できないお子さんや、論理的に考えるのを苦手としているお子さんは多くいます。

RISU算数では、基礎的な計算問題からハイレベルな文章問題まで、算数の学力をバランスよく伸ばすことができます。

特長3:分かりやすい「解説動画」

RISU算数では、東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画が大人気。
分からない問題も、解説動画を見てお子さん一人で解決することができます。

また定期的にチューターからの応援メッセージ動画を楽しみにされているお子さんもたくさんいらっしゃいます。
憧れの大学に通うお兄さんお姉さんからのメッセージは、学習へのモチベーションアップに最適です。

他にも、自動採点機能メールで学習進捗をお知らせする機能など、保護者の方にも嬉しい機能が満載。
共働きや小さいお子さんがいるなど、毎日忙しい親御さんも安心してお子さんの学習を見守ることができます。

子供の自主性を育てたい!まとめ

ここまで、子供の自主性を育てる方法やポイントをご紹介しました。

子供の自主性を育てるために、両親が先まわりせず子供に自分で考えさせ、自己決定の機会をたくさん与えましょう。

また、家庭内で「電気を消す」などの役割を子供に任せるのも、自主性や責任感が育つためおすすめです。

とくに勉強面の自主性を育てたい場合は、勉強を習慣化させる・勉強のスケジュールを自分で決める・学び(インプット)にご褒美をあげるなどが効果的です。

楽しく学ぶ工夫がつまったタブレット教材も、勉強が苦手な子でも自分からすすんで勉強するようになるためぜひ活用してみてください。

子供の自主性を育て、自分で考え行動できる子を目指しましょう!

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