RISU 学び相談室

2025/07/29
ママ、パパからのご相談

小学校受験で国立のみ受験はアリ?塾なしで合格できますか?

流行りのタブレット教材、比較の仕方がわかりません。
イメージ
著者からの回答
国立小学校は、公立小学校と同じく学費が無料でありながら、最先端の教育を受けられる学校です。 そのため、国立小学校のみを受験するご家庭は少なくありません。 小学校受験では基本的に通塾が必要ですが、国立小学校の場合、取り組み方によっては塾なしで合格も可能です。 しかし、国立小学校の受験は私立小学校と比べ特殊であるため、試験の特徴や合格の傾向を理解しておく必要があります。 本記事では、国立小学校の実態や試験内容、メリット・デメリットなどを解説します。 国立小学校に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
RISU算数|今だけ!お得なキャンペーン実施中!まずは一週間お試し

国立小学校受験の基礎知識

まずは、国立小学校について、知っておきたい基礎知識を解説します。

国立小学校の特徴

国立小学校は、国立大学に附属している点が特徴で、以下の目的のもとに設立されました。

  1. 附属する国立大学における教育または保育に関する研究に協力する
  2. 附属する国立大学が計画する教育実習を実施する

つまり、教育実験的な取り組みや教員育成への協力が国立小学校の使命です。

自治体が運営する公立小学校や、学校法人が運営する私立小学校とは違う特色がある点を理解しておきましょう。

国立小学校の学費と寄付金

国立小学校の学費は無料です。

学費以外には、公立小学校と同様に、給食費や修学旅行の積立金がかかります。

そのほかにかかる費用をみていきましょう。

国立小学校では、後援会費用が必要なほか、任意の寄付金をお願いされるケースが一般的です。

その他、制服や指定ランドセルなどの指定品がある場合は、まとまった費用が必要となります。

「公立と同じで学費が無料だから」という理由で国立小学校を検討すると、想像以上にお金がかかると感じる場合があるため、注意が必要です。

国立小学校の試験内容と家庭学習

国立小学校の試験内容と、家庭学習の方法を解説します。

抽選

多くの国立小学校では、事前または考査後に抽選をおこないます。

高倍率校では、事前抽選・考査後抽選の2回実施するケースもあるため、国立小学校受験では運も必要です。

抽選方法は、ガラガラ抽選器を使用する場合と、封筒を引く場合など各学校によって異なります。

ペーパーテスト

ペーパーテストは学校によって傾向が異なりますが、主に以下の内容が出題されます。

家庭では、こぐま会や理英会などの基礎的な小学校受験用問題集で対策しましょう。

試験は音声で発問され、一問ごとに時間制限があり、記号(〇×△)で答えるといったお約束があります。

発問や、お約束を一度で聞き取れるように繰り返し取り組みましょう。

問題で分からないものは実体験させてください。例えば、花の名前が分からない場合は、散歩しながら教えたり、野菜の断面図が分からない場合は実際に切ってみたりして経験させましょう。

行動観察

行動観察は、4〜6人ほどのグループに分かれ、協力して製作やゲームをおこない、その言動を観察する試験です。

製作物の出来やゲームの勝ち負けは重要ではなく、協調性や目的・指示の理解、勝敗後の言動が見られています。

家庭での対策としては、家族で勝敗のつくゲームをおこなったり、思いやりや優しい気持ちを育む絵本を読むなどが挙げられます。

勝ち負けのあるゲームで癇癪を起こしやすい場合は、「負けて悪い言葉を使うお友達と、負けて悔しいけど相手におめでとうと言えるお友達では、どっちが素敵かな?」と言動を客観視できるように関わりましょう。

運動

運動考査では、クマ歩き(4足歩行)、ケンケン、立ち幅跳び、ケンパー、スキップ、平均台歩行、ボールキャッチなどがおこなわれます。

さまざまな運動を通して、学校が観察しているのは、以下の能力です。

特にクマ歩きは、こうした能力を見極めるのに適しており、筑波大学付属小学校において必ず出題される課題です。近年では他の国立や私立小学校でも出題されるようになりました。

また、ルールや指示を理解する力や、待ち時間の姿勢や言動も観察されています。

家庭での対策としては、まずクマ歩き(4足歩行)を練習し、慣れてきたら走れるようにしておきましょう。

公園や帰り道のちょっとした時間にケンケンやスキップなど、まんべんなく遊んで基礎的な運動能力を育んでください。

巧緻性(制作など)

巧緻性(制作課題)では、はさみで切る・貼る・ちぎる・塗る・紐を通す・むすぶといった生活技能や手先の器用さ、集中力などが見られます。

家庭では、折り紙、ちぎり絵、塗り絵、工作など、手先を使う遊びを積極的におこないましょう。

面接・口頭試問

受験生面接では、言語力や思考力、コミュニケーション能力、性格などを観察されます。

といった基本的な質問のほか、

など、答えのない、自分の考えや意見を求められる質問がなされます。

とくに国立小学校では、自分の意見を発言できる子が合格しやすいため、日頃から自分の考えを持てるように関わりましょう。

例えば、絵本を読みながら、「こういうとき、あなたならどうしますか?」と問いかけると、自分で考えて話す練習になります。

また、「それはなぜですか?」と質問を掘り下げ、理由も説明できるようにしておきましょう。

国立小学校受験に塾は必要か

国立小学校だけを受験する場合では、家庭学習のみで合格する子どもは少なくありません。

ここでは、通塾を考えた方がいいケースと、不要なケースをご紹介します。

通塾を考えるケース①情報や相談相手を求めたい場合

受験に関して情報収集をしたい場合や、誰かに相談したいと考える場合は通塾を考えると良いでしょう。

特に、国立小学校対策クラスがある塾は、試験の流れや傾向に関する情報を所有しており、困りごとや悩みに対して的確にアドバイスをしてくれます。

試験の傾向や対策はもちろん、受験時の服装・持ちもの・心構え・面接練習・願書対策・入学後の生活や保護者の雰囲気など、さまざまな情報収集が可能です。

また、受験が必要な学校は、知り合いが誰もいない状態での入学になりがちです。

同じ塾で合格者がいると、入学後も相談相手となり、親子ともに安心できるメリットもあります。

通塾を考えるケース②私立小受験が盛んな地域

私立小学校受験が盛んな地域では、国立小学校の倍率も高くなりやすいため、通塾を考えるとよいでしょう。

普段から私立小学校向けに試験対策をしているご家庭が、国立小学校を併願するケースは多く、受験者のレベルが高くなりやすい傾向があります。

また、受験理由が公立回避の場合、抽選のある国立小学校のみの受験に不安を感じるご家庭は珍しくありません。

さまざまな選択肢を用意するためにも、私立小学校受験が盛んな地域では、通塾を考えましょう。

通塾を考えるケース③受験の雰囲気に慣れさせたい場合

試験や面接といった、場や雰囲気に母子ともに慣れておきたい場合は、通塾すると安心です。

ほとんどの年長児にとって、試験の独特の空気や緊張感は初めての経験となります。

人見知りのお子さんは固まってしまったり、反対に試験というものを理解できず騒いでしまったりと、受験当日に実力を発揮できないケースは少なくありません。

通塾や模試を受けるなどして、受験本番と近い環境に慣れると、自信を持って試験に臨めます。

通塾が不要なケース:知育や躾を日常的におこなっている場合

塾で実施する取り組みや躾を、日常的におこなっているご家庭は、通塾せず家庭学習のみで合格できる可能性があります。

具体的には以下のように過ごしているご家庭です。

こういった小学校受験対策の土台となる生活を日頃から実践しているご家庭は、各国立小学校の傾向に沿った家庭学習をおこなうことで、合格できる見込みがあります。

国立小学校のメリット

国立小学校を受験するメリットをみていきましょう。

メリット①保護者の教育意識が高い

国立小学校を受験するメリットの一つ目は、教育意識が高い保護者が集まることです。

教育に熱心なご家庭が集まると、

といったメリットがあり、保護者同士の教育意識の高さが子どもに良い影響を及ぼします。

メリット②授業料無料で先進的な教育を受けられる

二つ目のメリットは、学費が無料にもかかわらず、先進的な教育を受けられることです。

学習指導要領に沿った指導が基本ではありますが、公立小学校とは違った特色ある授業を受けられます。

教育研究の結果は全国の公立小学校で応用され、教育の質の向上に寄与しています。

メリット③附属中高に魅力がある 

三つ目のメリットは、附属中学校・高校に進学できる可能性があり、一貫した教育を受けられることです。

国立大学に附属している中高のなかには、進学実績に定評がある学校が多く、筑波大学付属など全国でもトップレベルの偏差値を誇る学校も存在します。

一般的な私立の一貫校に比べ、国立附属校は内部進学に厳しいですが、小学校のうちから附属中高を見据えた学びができるのは大きな魅力です。

国立小学校のデメリット

国立小学校を受験するデメリットもみていきましょう。

デメリット①学童がない可能性

国立小学校は学童を併設していないケースが一般的です。

そのため、学区の公立小学校に併設された学童や、民間学童を利用する必要があります。

公設学童や民間学童は、基本的には公立小学校の年間スケジュールに合わせて運営しているため、国立小学校の平日休みや行事の振り替え日などは別途預け先が必要になります。

国立小学校を受験する場合は、放課後の子どもの居場所について考えておかなくてはいけません。

デメリット②教育実習や研究授業で授業の質が安定しない

国立小学校は、最先端の教育を受けられる一方で、授業の質が安定しないという問題があります。

研究授業や公開授業の準備によって、学習の進度が早くなったり遅くなったりするため、自宅での予習や復習が欠かせません。

研究授業はあくまで研究段階であり、最新の研究が良い結果に繋がるとはかぎらない点にも注意が必要です。

また、国立小学校では、学生による教育実習が頻繁に実施されるため、指導に物足りなさを感じる可能性があります。

中学受験を検討している方や、内部進学対策を入念におこないたい場合は自己学習が必須です。

RISU算数は、中学受験ほどの学習は必要ないものの、内部進学対策としてそれなりの勉強が必要なご家庭に選ばれています。

デメリット③最新の設備が整っているわけではない

国立小学校は、設備面が整っていないことが多い点に注意が必要です。

国立小学校は、国立大学法人が運営しており、大学本体や他の附属校と予算を分け合うため、使える予算が限られます。

予算は国からの国立大学法人運営費補助金に左右されるため、寄付金や後援会費に頼らざるを得ない一面があります。

教育は先進的ながらも、校舎の老朽化が気になるという保護者は少なくありません。

国立小学校に受かる子どもの特徴

国立小学校に受かりやすい子どもの特徴は以下の通りです。

教育研究を実施するうえでは、教師や同級生の話をきちんと聞けて、自分の考えを表現できる素養が必要です。

また、あいさつ・着替え・持ち物の管理など、基本的な生活習慣が身についている子どもが合格しやすいとされています。基本的な生活習慣が身についている子どもは、精神的にも自立が進んでおり、自分で考えて行動できると評価されるためです。

公開授業が多い国立小学校では、授業や集団での活動を円滑に進められるように、落ち着いた行動ができるかどうかも重視されます。

国立小学校受験でよくある質問

国立小学校受験で、よくある質問をみていきましょう。

国立小学校の受験が抽選なのはなぜですか?

高倍率校だと、毎年4000人以上の応募があり、全員を試験で見ることができません。

また、試験で優秀な子どもだけを集めた教育研究は、実体と大きくかけ離れてしまいます。

教育実習上でも、さまざまな子がいたほうが実習的な価値があるため、抽選で公平に子どもを選んでいます。

日本で1番難しい小学校はどこですか?

国立小学校の最難関は、筑波大学附属小学校といわれています。

筑波大学付属小学校は毎年4000人が受験し、一次試験(抽選)で2000人にしぼられます。

二次試験のペーパーや運動の試験で200人程度が三次試験(抽選)にすすみ、最終的に128名が合格します。

2回の抽選を突破する運の強さと、倍率が10倍の二次試験を乗り越える実力も必要であるため、狭き門の学校です。

国立小学校に向いている子はどのような子ですか?

国立小学校に向いている子どもは、教えてもらうのが当たり前ではなく、自分から学べる子どもです。

国立小学校では、研究授業の準備などで授業の進度にばらつきが出たり、子どもへの勉強のフォローが行き届かないケースがあります。

分からない問題をそのままにしないで、自分から進んで学べる子どもが国立小学校に向いています。

算数の先取り学習なら「RISU算数」

算数の苦手克服には、算数専用タブレット教材の「RISU算数(幼児には「RISUきっず」)」がぴったりです。

1.「無学年制」だからお子さまにピッタリのカリキュラム

RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えてどんどん先取り学習を進めることも、つまずいた分野で学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
「わかる」「できる」が増えることで、学校の勉強にも意欲的に取り組めるようになります。

2.「チュートリアル」「解説動画」で疑問を解決

まずは単元は丁寧なチュートリアルからスタート。
視覚的にイメージできるから、初めての勉強内容でも問題をすらすら解くことができます。

分からない問題は解説動画で疑問を解決。
お子さんのつまずきを検知するとぴったりの動画が配信されます。
東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画や、応援メッセージ動画は、「わかりやすい!」と大人気です。

3.文章問題・図形問題が応用力をつける

RISU算数では、図形問題文章問題が基礎から応用まで豊富に出題されます。
じっくりと考えることで、計算力だけではない算数の本質的な理解につなげることができます。

4.「スペシャル問題」で思考力を伸ばす

RISU算数には基礎問題はもちろん、中学入試や算数オリンピック問題など、思考力を試す問題も多く含まれています。
計算問題は得意だけれど文章問題や図形問題が苦手、というお子さんは多くいます。
RISU算数なら基礎的な計算力からハイレベルな思考力問題まで算数力全体をバランスよく伸ばすことができます。

5:保護者も安心のサポート体制

自動採点機能や保護者の方への学習進捗お知らせするメールなど、学習サポート機能が満載。
さらにお子様のつまずきを検知すると、ベストなタイミングでヒントの解説動画を自動配信
仕事や家事育児に毎日忙しいおうちの方も、隣でつきっきりになる必要はなく、安心してお子さんの学習を見守ることができます。

国立小学校のみの受験はあり?まとめ

国立小学校のみの受験は可能ですが、ほとんどの学校で抽選があるため、運が必要である点を理解しておきましょう。

受験の情報が欲しい方、受験の相談相手が欲しい方は通塾がおすすめですが、日々の過ごし方や志望する学校によっては家庭学習のみで国立小学校に合格することは可能です。

また、国立小学校は公立小学校とも私立小学校とも違い、教育研究や教育実習に協力するという使命がある点も理解しておきましょう。

国立小学校は特殊性があるため、メリットデメリットを十分に理解したうえで受験を検討してください。

RISU算数を活用した中学受験体験談をこちらの記事で多数ご紹介しています。
RISU算数は中学受験に効果あり?受験準備から合格までRISU算数の効果的な活用法が知りたい

またRISU公式ブログでは、中学受験合格者・算数検定合格者・模試の成績優秀者など、RISU算数を活用した学習体験談を多数ご紹介しています。
お子さんの勉強の参考になる記事がきっと見つかるかと思いますので、ぜひ一度覗いてみてくださいね

カテゴリーから選ぶ

幼児期の学習
低学年の学習
高学年の学習
家庭学習 教材選び・習い事など
先取り学習 くもん式・そろばんなど
中学受験・塾の悩み
算数の苦手や学力
子供の発達 成長の悩み
親のサポート
算数が好きになるのには、理由があります。
今だけ限定!RISUを1週間お試しできるキャンペーン実施中!
サービスお申し込み