保護者の方の中にもご自身の子ども時代の経験から「低学年のうちはさほど勉強しなくても大丈夫」とお考えの方も多いかもしれません。
しかし最近では小2から算数につまずくお子さんが増えています。
この原因は大きく分けて次の2つに集約されます。
・学習指導要領の改訂による内容の難化
・子どもの読解力の低下
本記事では、小2で算数につまずく原因と対策を詳しく解説しています。
お子さんの算数でのつまずきが気になる、高学年でつまずかないか不安、さらに中学受験を見据えて基礎固めと応用力を身につけたい、とお考えの方はぜひ最後までお読みください。
親世代と子ども世代では勉強内容が大きく違う
学習指導要領の改訂はおよそ10年に1回行われます。
現在適用されているのは2020年からスタートしたもので、次回は2030年から新しい学習指導要領の実施・適用予定です。
10年に1回変更されるということは、親世代と今の子どもたちの学習内容は、2,3回の変更を経ていること。
おうちの方には、自分の経験は一旦脇に置いていただき、新たな気持ちで現在の学校教育の内容に目を向けていただきたいですね。
小1と小2の算数の違い:具体から抽象へ
算数は学年が上がるごとに、具体から抽象へと進んでいきます。
特にゆとり教育の見直し以降の学習指導要領では、学習内容の前倒しが進んでおり、抽象化のスピードは年々上がっていると言えます。
ここでは、計算・文章題・図形の3つについて小1と小2での違いを解説します。
計算
小1の間は、手の指で表せる数からスタートし、基本的には最大20までの足し算引き算を学習します。
40+3や30+50などのような、キリのよい二桁の足し算は扱いますが、あくまで位(くらい)の概念の導入という位置づけで、繰り上がりは扱いません。
小2になると扱う数が大きくなり、繰り上がりのある足し算や繰り下がりのある引き算に入ります。
筆算の学習とともに扱う桁が増え、さらに掛け算九九、長さ(cm、mm)や水のかさ(L、dL、mL)の単位換算と計算も加わるため、手の指で数えられない大きさの数を扱うようになります。
つまり小1までの計算をスラスラとできるレベルに習熟していないと、小2に入った途端につまずく可能性が高いのです。
文章問題
現在の学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」が重視されるため、算数の文章問題もレベルが上がっています。
小1の算数では、問題文に出てくる数字を順番に足すか引くかをすれば、大抵は正解できました。
しかし小2になると、問題から全体のイメージを掴んで式を立てる力が必要になります。
例えば次のような問題。
「あめを何個か持っていました。7個食べたら、残りが3個になりました。はじめは何個持っていましたか?」
「食べた=減った=引き算」という単純な考え方ではなく、「食べる前に戻す=足し算」という逆算的思考が必要になります。
こうした逆算的思考は、この先の算数の文章題を解く上で欠かせない読解力とも結びついています。
「算数の文章問題が苦手な子への教え方は?文章問題でつまずく原因と教え方のコツを知りたい(学び相談室)」
図形
小1で学習したのは、まる・さんかく・しかく、といった幼児期から遊びを通して扱ってきた基本図形。
しかし小2になると、点・辺・頂点といった図形の構成要素、長方形・正方形・直角といった正確な定義に基づく名称を習います。
「なんとなく正方形っぽい」「たぶん直角に見える」ではダメ。
それぞれの図形の構成要素に基づいて正確に捉える考え方は、算数・数学の論理的思考の土台となります。
「図形が苦手な子の特徴は?算数の図形問題が得意になる方法を教えてください(学び相談室)」
小学2年生算数の単元一覧と重要ポイント
年間を通じて学ぶ主な単元とポイントは以下の通りです。
| 学期 | 主な学習単元 | 押さえておきたい重要ポイント |
| 1学期 | たし算・ひき算の筆算、長さの単位(cm, mm)、水のかさ(L, dL, mL)、時刻と時間 | 繰り上がり・繰り下がりの仕組み理解、定規の正しい使い方、単位換算の感覚 |
| 2学期 | 図形(長方形・正方形・直角三角形)、かけ算(九九)、大きな数(1000より大きい数) | 全体を等分する概念、辺や頂点の要素、「1つのまとまり×いくつ分」の概念 |
| 3学期 | 分数(基礎)、箱の形 | 分数の基本と空間イメージ |
小2算数でつまずきやすい単元と対策
2年生で苦手意識を持ちやすいポイントには明確な原因があります。
ここではしっかり押さえたいポイントを解説します。
かけ算九九:完璧に暗記・しくみを理解する
小2算数の大きな山場は掛け算九九です。
九九の暗記があやふやだと、今後学習するあらゆる単元での理解にブレーキをかけてしまいます。
歌で覚えたり、リビングに九九一覧を大きく貼っておくなど、自然に覚えられる環境を整えてから、実際に問題に取り組むとスムーズに暗記できます。
ドリルやプリントだけでなく、今はアプリやタブレット学習など様々な学習法があるので、お子さんに合う方法を探してみましょう。
ここで注意してほしいのは、掛け算九九を単純に音として覚えるのではなく、意味を正しく理解すること。
たとえば6×4は6+6+6+6、つまり「6を4回足す」という意味です。
ここを曖昧なままにしてしまうと、後々文章題でつまずく原因になります。
「子どもが掛け算九九を覚えられません。家庭でできる九九の教え方や覚え方を知りたいです。(学び相談室)」
めもり:1目盛りあたりを正確に捉えられるようにする
位や大きな数の学習で欠かせない「目盛り」。
ここでつまずいてしまうのは、1目盛りが「1」とは限らない点を見落としていたり、端の「0」を基準に合わせられなかったりすることが原因です。
目盛りの読み取りは算数だけでなく、他の教科の学習でも表やグラフを活用する際に重要となります。
現在の学習指導要領では資料の読み取りや活用を重視しており、大学受験や社会生活においても大きく影響します。
長さ・水のかさ:単位の換算を徹底的にトレーニングする
九九と同じくらいスラスラと単位換算できるよう徹底的に覚えましょう。
ただし、ただ紙の上で「1m=100㎝」「1L=10dL」と繰り返すだけでは不十分。
文章題や高学年の学習に繋げるには、実際の長さや量のイメージを持ちながら換算していくことが大切です。
定規やメジャー、計量カップやペットボトルなどを用いて、工作や料理など身近なものを実際に測ってみましょう。
学年が上がると、重さ・広さ・速さ・時間といった、より抽象的な単位を扱うようになります。
低学年で学習する基本的な知識が組み合わさって高学年の算数へ繋がっていくので、暗記すべき知識は必ず今のうちに定着させましょう。
「水のかさの単位が分からない・・・子どもにも分かりやすい教え方や覚え方は?(学び相談室)」
中学受験を見据えるなら小2からプラスαの勉強を
学校の勉強ではつまずきにくくても、中学受験で関わってくる重要単元もあります。
それは「はこの形」「計算のくふう」「時刻と時間」の3つ。
余裕のある低学年のうちに応用力が身についていると、中学受験で大きなアドバンテージになるので、ぜひ教科書プラスαの学習を意識的に取り入れましょう。
はこの形:空間認識力を鍛える
空間認識力は実際に図形に触れる経験が大切です。
空き箱を自分で解体して展開図を作ったり組み立てたりすることで、立体のイメージを描きやすくなります。
またブロックを積み上げたりサイコロを転がすなどの経験は、立体の重なりや回転を利用した問題を解く力につながります。
思考力に特化した問題集やアプリ・タブレット学習なども空間認識力を高めるのに効果的です。
計算のくふう
小学校ではさくらんぼ計算などで「10のまとまりを作る」という方法を学習します。
繰り上がりの概念を学ぶための下地として学習しますが、中学受験に通用する計算力をつけるには、計算の工夫のバリエーションを増やすのがおすすめです。
たとえば、100のまとまりを作る、計算の順番を変える、掛け算でキリの良い数を作る、など小2から使える方法があります。
数をまとまりとして捉えることで「数のセンス」につながり、昨今の中学受験や大学受験で重視される思考力の土台となります。
ぜひ計算の工夫の応用問題にも取り組み、ハイレベルな計算力や数のセンスを身につけましょう。
「【中学受験算数】「計算の工夫」で計算力・算数センス・思考力を磨こう!(学び相談室)」
時刻と時間
「時計」は算数の中で比較的独立した単元なので、本来は小2時点で少々苦手でもあまり問題ありません。
しかし中学受験を予定する場合には、「速さ」「旅人算」「時計算」「ダイヤグラム」といった、特殊算や中学受験特有の算数と密接に関わります。
十二進法、二十四進法、六十進法での計算をスムーズにできるようにしましょう。
文章問題:読解力と図に書き表す力がポイント
算数全般で文章問題につまずき始める子が増えるのも小2算数の特徴です。
これは前述した通り、小1では足し算と引き算のみで、扱う数も小さく答えをイメージしやすかったのが、小2では掛け算が加わり扱う数の大きさも一気に大きくなるから。
答えのイメージがパッと浮かばないため、解答の道筋を立てたり式に起こしたりすることが難しくなるのです。
そして問題文自体も長くなることも文章問題でつまずく要因。
「そもそも何を問われているのか」「何と何を比べているのか」「何が増えた(減った)のか」といった関係性や変化を正しく理解できないまま、適当に数字を当てはめてしまうケースが増えます。
ここでは文章問題につまずかないためのポイントを解説します。
読解力を鍛える
読解力というと国語や読書を考えるかもしれません。
しかし算数における読解力と国語や読書は、実はあまり関係がありません。
国語における読解力とは、人物の心情や関係性、場面の変化を正しく捉える力です。
論理的でありつつ適度に想像力も用いて、行間を補いながら読み解く力が求められます。
一方算数における読解力は、あくまで「書かれている情報を正しく読み取る力」。
算数の問題文には、国語のような曖昧な表現は存在しません。
問題文の中の主語述語などを正しく読み取り「問われたことに正しく答える力」だけが求められます。
お子さんの算数の読解力に課題を感じている場合には、まず「何を問われているか」に線を引き確認することからスタートしてみましょう。
図や表にまとめる
小2の文章問題では図や表にまとめる力も必要になってきます。
問題文が長く複雑になり、瞬時には式を立てられない場合も増えてきます。
そんな時は式を立てる前に、何と何を比べているのか、どのように変化したのかがわかるように、テープ図や線分図、表にまとめて情報を整理してみると、問題文の意味や何を答えるべきか見えやすくなります。
お子さんの様子を見て「問題文に出てきた数字をただ順番に当てはめているだけだな」と感じた場合は、ぜひ図に書き表すようサポートしてあげましょう。
とくに中学受験を考えている場合には、図や表にまとめる習慣が欠かせません。
応用的な文章題問題にも挑戦し、さまざまなパターンで図や表に表す力を磨いていきましょう。
小学2年の算数対策なら「RISU算数」がおすすめ

算数の家庭学習なら、算数専用タブレット教材の「RISU算数(幼児には「RISUきっず」)」がぴったりです。
RISU算数には基礎から応用まで約10000問を収録。
小2のつまずきを克服し、算数がどんどん得意になるRISU算数の特長をご紹介します。
1.「無学年制カリキュラム」で一人ひとりにマッチ

RISU算数では無学年制カリキュラムを採用。
学年を超えてどんどん先取り学習を進めることも、つまずいた分野で学年を遡って復習することもタブレット一台で完結します。
2.「チュートリアル」「解説動画」で疑問を解決

新しい学習は丁寧なチュートリアルからスタート。
視覚的イメージで理解できるから、初めての勉強内容でも問題をすらすら解くことができます。

分からない問題は解説動画で疑問を解決。
東京大学をはじめとするトップ大学生チューターによる解説動画や、応援メッセージ動画は、「わかりやすい!」と大人気です。
3:文章問題・図形問題が豊富

RISU算数では、図形問題や文章問題が基礎から応用まで豊富に出題されます。
計算問題だけでく、段階的にしっかりと考えることで、算数の本質的な理解につなげることができます。
4:「スペシャル問題」で思考力を鍛える

算数オリンピックや中学入試なども「スペシャル問題」として多数収録。
スペシャル問題は通常問題を解き進めるとゲットできる「鍵」を集めることで挑戦できるハイレベルな問題。
「もっと難しい問題を解きたい!」という好奇心旺盛なお子さんはぜひ挑戦してみてください。
RISU算数では、基礎的な計算問題からハイレベルな文章問題まで、算数の学力をバランスよく伸ばすことができます。
5:保護者も安心のサポート体制

自動採点機能や保護者の方への学習進捗お知らせするメールといった、学習サポート機能が満載。
さらにお子様のつまずきを検知すると、ベストなタイミングでヒントの解説動画を自動配信。
仕事や家事育児に毎日忙しいおうちの方も、隣でつきっきりになる必要はなく、安心して子どもの学習を見守ることができます。
まとめ:算数は積み上げの教科。ちょっとの違和感を見逃さないで
小2の基礎固めはその後の学力の重要な土台。
小さな穴ならすぐに塞ぐことができますが、穴が増え大きくなっていけば、塞ぐための労力は大変なものになってしまいます。
小さな違和感が感じられたら、おうちの方はけっして無視せず、適切な対策をとりましょう。
RISU利用者レビューでは、RISU算数をご利用いただいている保護者様の声をご紹介しています。
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RISU公式ブログでは、算数オリンピックメダリストや先取り学習での算数検定合格者、大手塾主催模試での成績優秀者など、お子様の声を中心にご紹介しています。
ぜひ一度お読みください!





